2023年に大きな話題となったTBS日曜劇場『VIVANT』。
堺雅人さん演じる乃木憂助を中心に、「別班」「公安」「テント」が複雑に絡み合うストーリーだけでなく、映画のような壮大な映像も視聴者を驚かせました。
そして2026年、『VIVANT』人気が再び急上昇しています。
7月26日から第2シーズンがスタートし、しかも異例の2クール連続放送。海外ではアゼルバイジャンやタイ、国内でも全国各地で長期にわたる撮影が行われています。
そんな中、ドラマを見るだけではなく、
「乃木が歩いた場所に行ってみたい」
「実際の撮影場所で同じ風景を見たい」
というファンによるロケ地巡り、いわゆる“聖地巡礼”が改めて盛り上がっています。
特に注目されているのが、第1シーズンから物語と深いつながりを持つ島根県。そして第2シーズンで新たなロケ地となった岐阜県恵那市です。
今回は『VIVANT』のロケ地を巡りながら、その人気の理由を見ていきたいと思います。
なぜ2026年に『VIVANT』ロケ地巡りが再燃している?
最大の理由は、やはり第2シーズンの放送でしょう。
2023年の第1シーズン終了から約3年。続編は前作のラストシーンから直結する物語として制作され、乃木憂助の新たな任務が描かれています。
そのため第2シーズンから見始めた人だけでなく、
「もう一度、第1シーズンを見直した」
「乃木の過去を確認したくなった」
という視聴者も増えています。
実際、TBSによる第1シーズンの期間限定配信は2026年7月時点で1,100万再生を突破。第2シーズン開始前から作品そのものへの関心が再び高まっていました。
その流れが、ロケ地にも波及しているわけです。
「VIVANTの聖地」といえば島根県
『VIVANT』の国内ロケ地として外せないのが島根県です。
第1シーズンでは、島根県が乃木憂助のルーツを知るうえで非常に重要な場所として登場しました。
島根県では第2シーズンの放送に合わせて、「VIVANT×SHIMANE 島根県ロケ地MAP」の特設サイトと冊子を2026年に大幅リニューアル。
第1シーズンに登場した県内7か所について、実際のドラマシーンと合わせて巡れるようになっています。
ロケ地は次のようになっています。
| エリア | 主なロケ地 | ドラマでの登場 |
|---|---|---|
| 松江市 | 島根県庁・松江城大手前 | 野崎が乃木の過去を調査 |
| 松江市 | 本庄小学校 | 乃木の小学校時代を調査する場面 |
| 松江市 | 旧大谷小学校 | 児童養護施設の場面 |
| 出雲市 | 出雲大社 | 乃木の両親の結婚式 |
| 奥出雲町 | 櫻井家住宅 | 乃木家の実家 |
| 奥出雲町 | 大原新田付近 | 乃木家へ向かう田園風景 |
| 奥出雲町 | 鬼の舌震 | 若き日の乃木卓の回想 |
いずれも島根県公式のロケ地特設サイトで紹介されています。
一番人気は「乃木家」の櫻井家住宅

中でも『VIVANT』ファンにとって特別な場所といえるのが、奥出雲町の櫻井家住宅・可部屋集成館でしょう。
劇中では乃木憂助の実家として登場します。
乃木の叔父・寛道(井上順)を野崎守(阿部寛)が訪ねるシーンをはじめ、高校生時代の乃木や、若き日の父・卓と母・明美の場面などが撮影されました。

面白いのは、この場所が単なる古い屋敷ではないことです。
櫻井家は江戸時代に「たたら製鉄」で栄えた家で、『VIVANT』に登場する乃木家も、たたら製鉄を営んでいた一族という設定でした。
つまり制作側は、単に見た目の雰囲気だけでこの場所を選んだわけではありません。
実際の奥出雲の歴史そのものが、乃木家の設定に重なっている。
ここが『VIVANT』のロケ地巡りの面白さだと思います。
出雲大社も重要なロケ地

全国的に知られる出雲大社も『VIVANT』のロケ地です。
第1シーズン第9話では、乃木憂助の父・卓(林遣都)と母・明美(高梨臨)の結婚式が描かれました。
このシーンは実際に出雲大社神楽殿で撮影されています。
もともと全国から観光客が訪れる場所ですから、
「出雲大社を参拝して、ついでにVIVANTのロケ地を見る」
という旅行プランが組みやすいのも魅力です。
ドラマファンだけを対象にした特殊な観光地ではなく、普通の島根旅行の中に自然に聖地巡礼を取り入れられるのが強みでしょう。
「鬼の舌震」の雄大な自然も登場

奥出雲町の景勝地鬼の舌震(おにのしたぶるい)も登場しています。
第9話で、若き日の乃木卓が川辺で勉強している場面などが撮影されました。撮影には特別な許可が必要だった場所でもあります。
櫻井家住宅、棚田、鬼の舌震と巡っていくと、単なる撮影場所巡りというより、
「乃木家が生まれた奥出雲という土地そのものを知る旅」
になってきます。
これこそ『VIVANT』の聖地巡礼がほかのドラマとは少し違うところかもしれません。
第2シーズンで島根のロケ地がさらに増加
しかも島根と『VIVANT』の関係は第1シーズンだけでは終わっていません。
2026年の第2シーズンでも島根県内で撮影が行われています。
第11話では、安来市総合文化ホール「アルテピア」が病院の駐車場、安来第一病院が病院内部、出雲市の一畑薬師が丸菱商事幹部の会食場所、松江市のホテル一畑がホテルの場面として使われたことを島根県観光連盟が公表しました。
つまり今後放送が進むにつれて、
「あの場所はどこ?」→ロケ地判明→新たな聖地誕生
という流れが続く可能性があります。
2クール放送ですから、2026年の『VIVANT』ロケ地巡りはまだ始まったばかりともいえそうです。
第2シーズンの新聖地・岐阜県恵那市
そして2026年、新たな『VIVANT』の聖地として注目されているのが岐阜県恵那市です。
第2シーズン第11話に登場した歴史ある城下町は、恵那市の岩村城下町で撮影されました。
劇中では桝形付近から車が城下町の坂を上り、「木村邸」へ到着する場面などが撮影されています。
江戸時代の面影を残す木造建築が並ぶ街並みは、もともと観光地として魅力のある場所です。
そこへ『VIVANT』という新しい物語が加わりました。
「VIVANTラッピング列車」まで登場
恵那市の力の入れ方もかなりのものです。
恵那駅と明智駅を結ぶ明知鉄道では、2026年7月から『VIVANT』ラッピング列車が運行されています。
さらに専用のロケ地情報サイトも開設され、岩村駅などを含めたロケ地巡りを楽しめる仕掛けが進められています。
ドラマを見る。
ロケ地へ向かう。
VIVANT列車に乗る。
実際の街並みを歩く。
ここまでくると、単なる撮影場所の見学というより一つの観光コンテンツです。
ついに「VIVANT公式聖地巡礼ツアー」も登場
ロケ地人気を象徴しているのが、公式ツアーの登場です。
クラブツーリズムは2026年7月27日から、島根県観光連盟の協力を受けて『VIVANT』公式ツアーの販売を開始しました。
奥出雲の櫻井家住宅や旧大谷小学校、鬼の舌震、出雲大社などを巡る3日間のコースのほか、現地コーディネーターが同行する島根の聖地巡礼ツアー、東京都内のロケ地を巡る日帰りツアーまで用意されています。
ファンが独自にロケ地を探す「聖地巡礼」から、旅行会社と自治体が連携した本格的なロケツーリズムへ発展しているのです。
「ロケ地巡りが盛り上がっている」といわれる理由がよく分かります。
『VIVANT』はなぜロケ地に行きたくなるのか?
私は『VIVANT』の場合、単に「俳優がここに立っていた」というだけではないところが大きいと思います。
奥出雲なら乃木家の過去。
出雲大社なら乃木の両親。
岩村城下町なら第2シーズンの新たな物語。
それぞれの場所が登場人物の人生やドラマの謎と結びついています。
だから現地に行くことで、
「あの場面は、この景色の中で起きていたのか」
と物語をもう一度体験できるわけです。
さらに『VIVANT』は全国各地、さらには海外まで非常に大規模なロケを行っている作品です。
「次はどこが登場するのだろう?」
という楽しみ自体が、ドラマを見るもう一つの醍醐味になりつつあります。
ロケ地巡りではマナーにも注意
一方で、人気が高まればロケ地を訪れる際の配慮も必要です。
特に学校や病院、企業などは観光施設ではありません。
撮影場所だからといって無断で敷地内へ入ったり、利用者や住民が写るような撮影をしたりすることは避けるべきでしょう。
観光施設についても開館日や見学可能なエリアを事前に公式サイトで確認することが大切です。
作品を応援するのであれば、ロケ地や地域の人に歓迎されるような楽しみ方をしたいところです。
まとめ
2026年、『VIVANT』のロケ地巡りが再び盛り上がっています。
その中心となっているのが、乃木憂助のルーツが描かれた島根県です。
櫻井家住宅、出雲大社、鬼の舌震など第1シーズンの名所に加え、第2シーズンでも新しい島根県内の撮影場所が次々と登場しています。
さらに岐阜県恵那市では岩村城下町が新たな聖地となり、『VIVANT』ラッピング列車まで運行。そして島根では公式の聖地巡礼ツアーまで販売されるようになりました。
もはや『VIVANT』はテレビの中だけで完結するドラマではなくなっているのかもしれません。
ドラマを見て、舞台となった土地へ行き、景色や歴史を知ったうえでもう一度作品を見る。
そんな楽しみ方ができるのも『VIVANT』ならではです。
しかも第2シーズンはまだ放送中。
これから物語が進むにつれて、新たな「VIVANTの聖地」が次々と誕生する可能性があります。
ドラマの展開だけでなく、「今週はどこで撮影されたのか?」にも注目してみると、『VIVANT』をさらに楽しめそうです。
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