NHK「SONGS」でのスタ☆レビが出演しました。
3年ぶりに4人全員がそろったステージ…!特に、闘病を乗り越えてテレビに戻ってきた林“VOH”紀勝さんの姿には、思わず涙がこぼれました。
声を失っても音楽への情熱はそのまま――そんな林さんの姿から、たくさんの勇気をもらいました。
同じように胸を打たれた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、番組の内容や感動のシーン、そしてファンとして感じたことを、視聴者目線でお届けします!
はじめに

スターダスト☆レビューとは
スターダスト☆レビューは、1981年にメジャーデビューした日本の実力派バンドです。
代表曲には「木蓮の涙」「今夜だけきっと」などがあり、幅広い世代に愛されています。
抜群のコーラスワークと温かみのある歌詞、そしてステージでのユーモアあふれるトークが人気の秘密です。メンバー同士の信頼関係も厚く、40年以上にわたって変わらぬメンバーで活動を続けていることも大きな特徴です。
ボーカルの根本要さんを中心に、ギター、キーボード、ベース、ドラム、パーカッションと、それぞれが確かな演奏技術を持ち、ライブでは観客を巻き込むパフォーマンスで会場を盛り上げます。
まさに「生で観るべきバンド」と称される彼らですが、近年はメンバーの林“VOH”紀勝さんの体調を心配する声が多く上がっていました。
闘病を乗り越えた林“VOH”紀勝の今
林“VOH”紀勝さんは、バンドのパーカッション担当であり、アカペラでは高音パートを担当するなど、その存在感は非常に大きいメンバーです。
2022年10月、喉頭がんと診断されて治療に専念するため休養を発表し、2024年1月にはさらなるがんが見つかり、声帯を切除したことを公表しました。このニュースはファンにとって大きな衝撃でした。
しかし林さんは、がんとの闘病を続けながらも諦めることなく、少しずつライブ活動に復帰しています。
月に1回のペースでツアーに参加し、数曲だけでもパーカッションを演奏する姿は、多くの人に勇気を与えています。
今回、NHK「SONGS」で3年ぶりに4人全員がそろったステージに立ち、自らの声で「こんにちは~」とあいさつした姿には、テレビの前で涙を流したファンも多かったことでしょう。
1.「SONGS」出演で見せた4人の絆
番組出演の背景とファンの注目
NHKの音楽番組「SONGS」は、アーティストの魅力をじっくり掘り下げる内容で知られており、スターダスト☆レビューが出演するのはファンにとっても特別な出来事でした。
今回の放送では、林“VOH”紀勝さんを含む4人全員がテレビで共演するのは実に3年ぶり。長年バンドを応援してきた人にとって、まさに“奇跡の再集結”とも言える瞬間でした。
番組への出演が決まった背景には、メンバーたちの思いやりと、林さんの強い意志がありました。
根本要さんによると、当初は林さん自身も「まだ早いかも」と出演をためらっていたそうですが、「NHKだぞ?」の一言で出演を決意。大勢の視聴者に直接お礼を伝える場として、林さんにとっても意味のあるステージとなったのです。
3年ぶりのテレビ演奏で見せたチームワーク
ステージに登場した4人の姿は、まさに「帰ってきたスタ☆レビ」そのもの。
声を失ってもなお、林さんはパーカッションで確かな存在感を放ち、他のメンバーもそれぞれの持ち味を活かしながら、息の合ったパフォーマンスを披露しました。
根本さんがリードボーカルを務めるなか、サウンドの細部を支えるキーボードやギター、そして林さんのリズムが一体となって響き合い、まるで空白の時間を感じさせない完成度の高い演奏に。
視聴者のSNSでも「4人の音がやっぱり最高」「何度も泣いた」といった声が相次ぎました。
林の登場シーンと視聴者の反応
放送の中盤、根本さんに紹介される形で林さんがゆっくりと登場。手には発声補助器具を持ち、のどに当てて「こんにちは~」とあいさつ。
たとえ人工的な音であっても、その場にいた誰もが「林さんの声」と受け止めたはずです。会場にいた観客の中には、思わずハンカチを手に涙ぐむ人の姿も見られました。
このシーンはX(旧Twitter)などでも話題となり、「あの一言に全部が詰まってた」「今まで何度もライブで見てきたけど、今日がいちばん感動した」などの投稿が目立ちました。
単なる音楽番組の枠を超え、スターダスト☆レビューというバンドの“人間的な物語”が視聴者の心に届いた瞬間だったのです。
2.林“VOH”紀勝の闘病とステージ復帰

喉頭がんとの闘いと声帯切除の決断
林“VOH”紀勝さんが病と向き合うことになったのは、2022年10月のことでした。診断は「喉頭がん」。
当初はファンにも「治療に専念するための休養」と報告されましたが、その後の経過は予想以上に厳しいものでした。治療の中でさらに「別のがん」が見つかり、2024年1月には声帯を全て切除する決断をしたことを公表。
歌声はもちろん、日常の会話さえ失うかもしれないという現実に直面する中で、それでも林さんは「もう一度ステージに立ちたい」という強い気持ちを持ち続けていたといいます。
アカペラでは高音パートを担当し、バンドのコーラスの中核を担っていた林さん。その声を失うという決断は、肉体的な痛み以上に精神的な負担も大きかったはずです。
実際、インタビューで根本要さんも「彼の落ち込みは相当だった」と語っており、その苦しみは容易に想像できます。それでも「バンドの一員であり続けたい」という気持ちが、林さんを前へと動かしたのです。
月1回のツアー出演での演奏再開
完全復帰とまではいかないものの、林さんは現在、体調を見ながらスタ☆レビのツアーの一部公演に出演しています。
月に1回のペースで、数曲だけパーカッションを担当する形ではありますが、その舞台に立つ姿はまさに“奇跡”と言っていいでしょう。
ある公演では、メンバー紹介の際に林さんの名前が呼ばれると、観客席からひときわ大きな拍手が起きたそうです。
ステージに登場した林さんは、口では話せないものの、笑顔でスティックを掲げ、力強くドラムを叩き始めました。その瞬間、会場には拍手と歓声、そして涙があふれました。
「音でつながる」というバンドの本質を、彼が身をもって証明してくれているようでした。
声を失っても伝わる“音楽への情熱”
林さんは現在、発声補助器具を使って「こんにちは」とあいさつをすることができます。
しかし、言葉で多くを語れなくなっても、彼の情熱はドラムの一打一打に込められています。声が出せなくても、音楽は心を通わせる力がある。そのことを、林さんは体現しているのです。
特に感動的だったのは、あるライブで演奏が終わった後、林さんが客席に深々と頭を下げたシーン。
観客の中には涙ぐむ人も多く、誰もがその「無言のメッセージ」に心を打たれたと言います。病と向き合いながらも音楽を諦めず、仲間とともにステージに立ち続ける姿は、ファンにとって何よりの希望となっています。
3.仲間とファンが支えた復活の道
根本要の言葉に見るメンバーの思い
林“VOH”紀勝さんのステージ復帰は、本人の努力だけではありませんでした。長年苦楽を共にしてきたメンバーたちの支えがあったからこそ、今の姿があるのです。
番組内でボーカルの根本要さんが語った言葉が印象的でした。
「やっぱり声帯を取るっていうのは精神的な落ち込みも大きかったと思うんだ。でも彼はバンドの一員として、そしてパーカッショニストとして、まだまだスターダスト☆レビューに必要だってことを、僕ら、そしてお客さんが伝えてくれたんだよね。」
この一言には、林さんを思う強い気持ちと、バンドとしての絆が凝縮されていました。
単なる“仲間”ではなく、家族のような存在として、林さんを迎え入れ続けたスタ☆レビの姿勢は、多くのファンにとっても励みとなっています。
林のユーモアとテレビ出演の裏話
一方で、林さん自身も復帰にあたって決して暗くならず、むしろ場を和ませるユーモアを忘れていませんでした。
番組では、根本さんが「“とりあえずテレビ出るか?”って聞いたら、“まだ早いかも”って。“NHKだぞ?”“あ、出る出る出る出る……”ってね」と語り、スタジオには笑いが起きました。
林さんもそれを受けて、「NHKはいろんなところで見てる人がいるから、ここでお礼も言いたかったし」と話し、改めて感謝の気持ちを伝えました。
声は失っても、林さんの持ち前の明るさやサービス精神は健在で、メンバーも観客も、その笑顔に安心したに違いありません。
視聴者とファンへの感謝の言葉
番組終盤、林さんは発声補助器具を通して「ありがとうございます」とファンに向けてメッセージを送りました。
このシンプルな言葉に、彼のすべての思いが詰まっていたように感じられました。声が出せなくなった今も、彼は音楽で、表情で、態度で、心を伝えようとしています。
SNS上では「林さんの“ありがとう”に涙が止まらなかった」「言葉じゃない、気持ちが届いた」といったコメントが多数寄せられ、放送後もしばらく話題が続きました。
林さんの復帰は、病と向き合うすべての人にとって希望の象徴でもあり、スターダスト☆レビューの活動が、より多くの人の心を打つ理由でもあります。
まとめ
スターダスト☆レビューの「SONGS」出演は、単なるテレビ番組の一コマではなく、林“VOH”紀勝さんの復帰までの歩みと、それを支えた仲間やファンとの深い絆を映し出す感動的なステージでした。
声を失ってもなお音楽に情熱を注ぎ、ステージに戻ってきた林さんの姿は、多くの人に希望と勇気を与えてくれました。
バンドメンバーの温かな言葉、ユーモアにあふれたやりとり、そして観客や視聴者の涙と拍手。それらすべてが重なり合って、「音楽は人と人をつなぐもの」だという原点を改めて思い出させてくれたのです。
これからもスタ☆レビの音楽は、どこかで誰かの背中をそっと押してくれるはずです。
そして、林さんのドラムの音がまた会場に響き渡る日を、私たちは心から楽しみにしています。
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