テレビでおなじみの辛口弁護士・北村晴男さんが、なんと2025年の参議院選挙に立候補を表明!
あの「行列のできる法律相談所」での熱い議論が印象に残っている方も多いと思いますが、今回、彼は日本保守党から全国比例での出馬を決意したそうです。
「このままでは日本が壊れる」とまで語った北村さんの胸中には、どんな思いがあるのでしょうか?
この記事では、出馬の背景やこれまでの経緯、注目すべき選挙戦略などを、ひとりの有権者としての視点でまとめてみました。
はじめに

テレビでおなじみの北村晴男氏が政界進出
北村晴男さんと聞いて、「あのテレビの弁護士さんだ」と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
法律をわかりやすく、そして時に厳しく語る姿で人気を博した北村氏は、長年「行列のできる法律相談所」でお茶の間の顔となってきました。
そんな北村氏が、2025年の参議院選挙(比例代表)に立候補するというニュースが飛び込んできました。
立候補する政党は、日本保守党。代表を務めるのは作家の百田尚樹氏で、近年注目を集めている新興政党のひとつです。
これまで、政界とは一線を引いていた北村氏の突然の決断には、多くの人が驚きを隠せません。テレビから政治の世界へ——その一歩の背景には、どんな思いがあるのでしょうか。
突然の決断に隠された危機感とは
北村氏は自身のYouTubeチャンネルで、「このままでは日本が壊れてしまうと思った」と語っています。
この言葉には、ただならぬ危機感が込められています。
実は、これまでにも複数回、選挙への出馬を打診されていたそうですが、すべて断ってきたとのこと。
それでも今回、あえて挑戦することを選んだのは、「今の日本の状況に黙っていられなかったから」だと語っています。
法律家として、メディアを通じてさまざまな社会問題に触れてきた北村氏。その視点から見て、今の政治や制度にどんな疑問を感じているのか。
そしてなぜ、このタイミングで日本保守党からの立候補という決断に至ったのか。この記事では、北村氏の背景や思い、そして今後の注目点をわかりやすく解説していきます。
1.北村晴男氏とは何者か
弁護士としての経歴と知名度
北村晴男氏は、長年にわたり弁護士として活動してきた法律の専門家です。
東京大学法学部を卒業したという華々しい経歴こそありませんが、現場主義を貫く姿勢と、庶民目線の分かりやすい解説で、多くの人から信頼を得てきました。
とりわけ、テレビ番組を通じて「法律って難しくないんだ」と感じさせてくれる語り口は、多くの視聴者の心に残っています。
裁判での実務経験も豊富で、一般市民の離婚問題や労働トラブルから、企業の法務相談まで幅広く対応してきたことから、理論だけではなく実践に強い「現場の弁護士」として知られています。
その実直な姿勢が、タレント弁護士という枠を超え、政治の世界への期待にもつながっているのかもしれません。
「行列のできる法律相談所」での活躍
北村氏の名前が一気に全国に知られるようになったきっかけが、日本テレビの人気番組『行列のできる法律相談所』です。
この番組では、視聴者から寄せられた法律相談に対して、複数の弁護士がスタジオで議論を交わしながら答えていくスタイルが特徴的でした。
中でも、北村氏の発言は、ストレートで分かりやすく、時には厳しい指摘を交える場面も多くありました。
番組内では、橋下徹氏(後の大阪府知事・大阪市長)や丸山和也氏(元参院議員)といった個性豊かな弁護士たちと意見を戦わせる場面がたびたびあり、その姿勢が視聴者の信頼を集めてきた要因でもあります。
「法律を学ぶきっかけが北村先生だった」と語る若者も少なくありません。テレビの枠を越えて、法律というものを身近にした功績は大きいといえるでしょう。
他の出演弁護士の政界進出との比較
『行列』で共演していた橋下徹氏は、弁護士から大阪府知事、そして大阪市長へと華々しい転身を遂げました。政策提案力やカリスマ性に定評のある彼の政治活動は多くの注目を集めました。
一方、丸山和也氏も2007年から自民党の参院議員として活動し、法務委員会などで発言する姿が報道されてきました。
そうした先例と比べると、北村氏はこれまで政治の世界には距離を置いてきた印象があります。
しかし、今回は「法律顧問」としての立場を経て、満を持しての出馬という流れです。これまでのタレント弁護士の政治進出とは異なり、時間をかけて熟考してきたからこその決断とも言えます。
橋下氏が「改革の突破力」、丸山氏が「国会での理論武装」でそれぞれの色を出したように、北村氏は「法律と生活をつなぐリアリスト」として、まったく新しいタイプの議員像を提示する可能性があります。
北村晴男プロフィール
- 生年月日:1956年3月10日生まれ(魚座/血液型 AB型)
- 出身地:長野県更埴市(現・千曲市)
- 学歴:
- 長野県立長野高等学校
- 早稲田大学法学部(1975年入学、1979年卒業)
⚖️ 職歴・経歴
- 司法試験:8回受験の末、1986年に合格(30歳)
- 弁護士登録:1989年(司法修習41期)に東京弁護士会に登録
- 法律事務所設立:1992年、北村法律事務所を開業。後に加藤・佐野氏と合流し「弁護士法人 北村・加藤・佐野法律事務所」に改称
- 専門分野:一般民事、保険法、交通事故、債権回収、医療過誤など
📺 メディア出演・活動
- 日本テレビ系列『行列のできる法律相談所』にレギュラー出演し、メディアで広く知られるようにa
- 2021年5月よりYouTubeチャンネル「弁護士北村晴男ちゃんねる」を開設、登録者33万人超(2023年時点)
- 日本保守党の法律顧問を務め、政治的な法的アドバイザーとしても活動中
家族・人物エピソード
- 父親は長野県の鉄工所を自営していた職人気質で、幼少期から頑固かつ勤勉な姿を見て育ったと語られています
- 家族構成:妻と3人の子供(長男・北村晃一はプロゴルファー、次女は女優・北村まりこ)
- 高校時代は野球部所属、甲子園出場に至らず準々決勝で敗退。その影響から野球に熱中しつつも勉強も両立
- 趣味はゴルフ(シングルプレーヤーでホールインワン経験あり)と旅行で、家族旅行には年間約300万円を費やすお金持ちぶりとも言われています
その他
- 執筆書籍には、テレビ法関連書や法律相談実践本などがあり、多くの著作を刊行
- テレビやYouTubeでの発言は率直で情熱的と評価され、法治や社会正義を主張する姿勢が支持を得ています
2.日本保守党からの立候補の背景

立候補を決意した経緯と理由
北村晴男氏が今回、日本保守党から参院選に立候補するという決断を下した背景には、単なる政界入りの野心ではなく、強い危機意識があります。
本人の言葉を借りれば、「このままでは日本が壊れてしまう」という思いがきっかけでした。
これまでも、政治からの誘いは何度かあったようですが、そのたびに「自分には向いていない」と固辞してきた北村氏。
ところが今回は、あえて出馬を決断しました。それは、弁護士として多くの市民の声を聞き、テレビを通じて社会の矛盾を訴えてきた中で、今の政治や行政の仕組みそのものに限界を感じていたからです。
たとえば、年金問題や医療制度の不公平、地方の衰退など、現場で起きている「声なき声」をどうにかして政治に届けたい——そうした強い意志が、今回の立候補に結びついたのです。
日本保守党との関係性とこれまでの役割
北村氏と日本保守党の関係は、突然のものではありません。
実はこれまでも、同党の法律顧問という立場で活動してきました。政党の法的な手続きや制度設計を助ける裏方としての役割を果たしていたのです。
たとえば、政党活動の中でSNSの発信に関するガイドラインの整備や、候補者の選挙活動における法令遵守の指導など、法務面での支えを行ってきたと見られます。
百田尚樹代表が掲げる「現実的な改革」としての政策にも、共鳴していた部分が多かったのではないでしょうか。
法律家としての冷静な視点を持ちつつ、一般市民にとってもわかりやすい言葉で伝える力がある北村氏は、党にとっても貴重な存在でした。
これまでの信頼関係があったからこそ、今回の「表舞台」への登場にもつながったのです。
過去の選挙打診と今回の違い
注目すべきは、今回が北村氏にとって初めての選挙打診ではないという点です。
テレビでの発言力や社会的な影響力の大きさから、複数の政党や団体からこれまでに出馬の打診があったと本人も語っています。しかし、これまではすべて丁重に断ってきたそうです。
それでは、なぜ今回だけは受け入れたのか——その違いは、「自分がやらなければ変わらない」という危機感の深さにあります。
特に、今の政治が「声の大きな一部の人」に引っ張られている状況に対して、法の専門家として「本来あるべき制度」を立て直したいという思いが強くなったことが、大きな動機となったのでしょう。
たとえば、教育現場の混乱、少子化対策の曖昧さ、地方自治体の財政問題など、具体的な課題が山積する中で、「誰かが何とかしてくれるだろう」という傍観者の立場から、「自分がその役を担うべきだ」と考えるに至ったのです。
3.参院選での注目ポイント
比例代表での選挙戦略
北村晴男氏が出馬するのは、全国区の比例代表。これは全国どこに住んでいる有権者でも「北村晴男」と名前を書けば投票できるという仕組みです。
そのため、地方に特定の地盤を持たない候補者にとっても、テレビやネットでの知名度があれば十分に戦えるフィールドとも言えます。
北村氏自身、テレビでの認知度に加え、YouTubeチャンネル「北村チャンネル」も開設しており、既にネットを活用した発信力があります。
さらに、日本保守党はSNSを積極的に活用してきた政党でもあり、他の政党に比べて「インターネットでの情報拡散」に長けています。
たとえば、街頭演説だけでなく、X(旧Twitter)やYouTubeを通じて政策や理念を発信するスタイルは、若年層やネット世代との接点を強化する上でも有効です。
これまでの「紙とポスター中心の選挙」とは異なり、「動画とSNSで動く選挙」が北村氏の戦い方になる可能性が高いでしょう。
政策・主張の方向性と今後の会見予定
現時点で北村氏の具体的な政策は、7月1日に予定されている記者会見やYouTubeでの発表に委ねられていますが、本人のこれまでの発言や立場から予測されるキーワードは「法の公正さ」「庶民の声の代弁」「教育改革」などです。
たとえば、「年金や医療制度の不公平感」や「地方行政の疲弊」など、これまでテレビやネットで触れてきた社会課題に対し、「法律家の視点で、制度のほころびを正す」といった提言を行う可能性が高いと見られます。
また、子育て支援や教育の正常化についても、保守的な観点から提案があると予想されます。
百田代表率いる日本保守党は、過去にも「教育」「防衛」「国のあり方」といったテーマに強い主張を展開してきました。
北村氏もその方針に賛同する形で、自身の政策を打ち出すとみられており、今後の会見内容に注目が集まります。
他候補や世論の反応・展望
北村氏の立候補に対して、世論はすでに大きな関心を寄せています。
「弁護士として信頼できる」「テレビで見ていたから安心感がある」といった好意的な声がある一方で、「政治の世界で通用するかは未知数」といった冷静な意見も見受けられます。
また、同じ比例代表区には、他党からも有名人や元官僚、現職議員が出馬する見込みで、票の奪い合いは避けられません。
特に、立憲民主党や維新の会、公明党などは、組織票に強みを持っているため、無党派層をどれだけ取り込めるかが北村氏のカギとなりそうです。
一方で、すでにSNS上では「法律に詳しい議員が増えるのは歓迎」といった声も上がっており、テレビやYouTubeの影響力を活かした情報発信で、どこまで支持を広げられるかが今後の見どころです。
「日本保守党」とは
- 正式名称:日本保守党
- 設立:2023年10月17日
- 代表者:百田尚樹(作家)
- 事務総長(実質的な運営責任者):有本香(ジャーナリスト)
- 法律顧問:北村晴男(弁護士)
基本的主張
- 憲法改正(特に緊急事態条項や自衛隊明記)
- 外国人の生活保護や不正受給の見直し
- 国防強化と反中・反韓的スタンス
- 伝統文化・家族観の重視
- 移民政策への慎重姿勢
- 「反グローバリズム」や「反ポリコレ(反・過度な表現規制)」の姿勢
支持層
- SNSを中心に、保守思想や嫌中・嫌韓感情に共感する層から一定の支持を得ている
- 特にX(旧Twitter)などで影響力が強く、「ネット保守」や「保守系インフルエンサー」による拡散が多い
選挙状況(2025年時点)
- 現時点では国会議員はおらず、新人候補を次期衆院選・参院選に擁立する意向
- 北村晴男が参議院選挙立候補予定
まとめ
北村晴男氏の参院選出馬は、多くの人にとって驚きとともに注目を集めるニュースでした。
テレビを通じて長年親しまれてきた法律家が、政治の世界へ一歩を踏み出す背景には、「このままでは日本が壊れてしまう」という強い危機感がありました。
弁護士としての豊富な現場経験、テレビでの発信力、そして一般市民に寄り添う言葉の力は、今の政治に足りない「リアルな声の代弁者」としての可能性を秘めています。
また、日本保守党との関係性やこれまでの法務面での貢献も、単なる“有名人候補”とは一線を画す存在であることを示しています。
今後の選挙戦では、SNSやYouTubeなどを活用した新しいスタイルの政治活動にも期待が寄せられています。
世論の反応や他候補との競り合いの中で、北村氏がどれだけ支持を広げられるのか。そして、本当に「国を壊さないための一手」を実現できるのか。今後の展開に注目が集まります。
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