2025年7月、参議院選挙で東京選挙区から初当選を果たした参政党の新人候補「さや」氏。ひらがな2文字だけの名前で戦った彼女の存在が、いま大きな注目を集めています。
「さやって誰?」「本名は?」「なぜ当選できたの?」──そんな疑問にお答えするため、この記事では彼女のこれまでの経歴や政治信条、話題となった発言の背景までを詳しくご紹介します。
芸名「さや」で立候補──本名は「扇 清香(おうぎ・さやか)」
今回の選挙では「さや」という通称で立候補した彼女ですが、実はこれは芸名。報道などによると、本名は「扇清香(おうぎ・さやか)」で、歌手活動をしていたときから「さや」の名前で知られていました。
参政党側は「知名度のある芸名の方が有権者に伝わりやすい」として、あえて通称で届け出。本名は選挙管理委員会には正式に届け出済みです。
ジャズシンガーとしての経歴が異色!「シンガーソングキャスター」から政治の世界へ

神奈川県横浜市出身のさや氏は、青山学院女子短期大学を卒業後、ジャズシンガーとして本格的に音楽活動をスタート。2008年にCDデビューし、西城秀樹や因幡晃、TOKUらと共演。7枚のCDをリリースするなど、音楽界で確かな実績を残してきました。
また、CS放送やYouTubeなど保守系メディアにも数多く出演し、「シンガーソングキャスター」という肩書きでキャスター活動にも力を入れてきました。
田母神俊雄氏との出会い、そして政治への目覚め
政治への関心が高まったきっかけは、元航空幕僚長・田母神俊雄氏との出会い。2014年の東京都知事選では田母神氏を応援し、いわゆる「田母神ガールズ」の一員として街頭にも立ちました。
その後も皇統問題や安全保障、教育問題に関心を深め、2023年に参政党へ入党。2025年の参院選では党代表・神谷宗幣氏の推薦を受け、東京選挙区で立候補しました。
初当選の要因は?キーワードは「日本人ファースト」と「消費税廃止」
32人が乱立した激戦区・東京選挙区で、さや氏は開票直後に即時当確となる“秒殺当選”を果たしました。
彼女が前面に打ち出したのは「日本人ファースト」というスローガン。物価高に苦しむ生活者の声に寄り添い、「消費税廃止」や「積極財政」を訴えたことで、参政党の支持層だけでなく無党派層にも広くアピールできたと見られています。

炎上発言とその釈明──「排外主義ではない」
一方で、「日本人ファースト」という言葉は一部で「排外主義では?」と問題視されることも。さらに、彼女が過去に「徴兵制に一定の教育的効果がある」「核武装は安上がりな抑止力」などと発言していたことが掘り起こされ、SNSでは賛否が分かれました。
本人は「差別的意図はまったくない」「誤解を与えてしまった部分もある」と釈明。今後は国会の場で、真意を丁寧に伝えていくとしています。

今後の活動に期待──参政党の顔としてどう動くか?
参政党としては、今回の選挙で初の選挙区当選者を得た形となり、さや氏はその象徴的存在です。
音楽家としての表現力と、キャスターとしての発信力を武器に、参政党の政策や思想をどう伝えていくのか。初の国会質問でどんな言葉を発するのか、国民の目が注がれています。
まとめ:さや氏とは何者か?
- 本名は「扇清香(さやか)」
- ジャズ歌手・キャスターとして活躍
- 田母神俊雄氏をきっかけに政治へ
- 「日本人ファースト」「消費税廃止」を掲げて初当選
- 保守的で自主独立志向の政策スタンス
名前も活動経歴も異色の新人議員・さや氏。その発言と行動は今後も波紋を呼ぶかもしれませんが、確かにいま、多くの有権者が彼女の“言葉”に耳を傾け始めています。
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