格闘家の平本蓮さんがInstagramで公開した「確定申告の税額画像」が、ネット上で大きな話題になっています。
所得税や消費税をあわせて4,200万円超えという驚きの数字に、年収は1億円超では?との声も。
そして注目されたのは、それだけではありません。渋谷で警察官から職務質問を受けた経緯や、納税者としての怒りとともに語られた“選挙に行こう”というメッセージが、多くの共感を呼んでいます。
今回はその一連の流れを、一般市民の目線で読み解いてみました。
はじめに

格闘家・平本蓮の投稿が話題に
RIZIN LASTMAN STANDINGの王者・平本蓮さんが、7月17日に自身のInstagramストーリーズに驚きの投稿を行いました。
内容はなんと、令和6年分の確定申告に関する納税額の画像公開。格闘家としての活躍だけでなく、メディア露出も多い平本さんですが、その納税額は一般人の想像をはるかに超える金額で、SNSでは「まじで桁違い」「こんなに払ってるの?」と驚きの声が続出しました。
このような「税金の可視化」が話題になるのは、著名人が自身の収入を包み隠さず公表することがまれであるからこそ。今回はそれが偶然の衝動的投稿だったことも相まって、多くの人がその背景や意味を深く考え始めるきっかけにもなっています。
SNSで拡散された「確定申告の税額画像」とは
投稿された画像には、「所得税及び復興特別所得税」だけで約3561万円、「消費税及び地方消費税」もあわせて、合計約4200万円の税額が記載されていました。しかも平本さん本人によれば、ここからさらに住民税なども別途支払っているとのこと。
この数字は、単なる話題性を超えて「どれだけ稼げばそんな税金になるのか」と多くの人の関心を集め、年収1億円超では?という推定や、法人化による経費処理も踏まえれば実収入はさらに多いのではとの声も。今回の投稿は、税金の重さとそれに見合った責任や社会的立場を再認識させられる、非常にインパクトのあるものでした。
1.衝撃の税額公開に驚きの声
投稿された「令和6年分の確定申告画像」の中身
平本蓮さんが投稿した画像には、「令和6年分の確定申告」と書かれた用紙が映っており、そこには詳細な税額が記載されていました。まず、「所得税及び復興特別所得税」の欄には3,561万3,200円という桁違いの金額。そして「消費税及び地方消費税」は638万3,900円。合計すると、なんと4,199万7,100円。しかもこれは一部にすぎず、「ここからさらに住民税もバカみたいに払ってる」と平本さん自身が補足するほど。
一般の会社員であれば、年収500万円でも年間の所得税は数十万円レベルです。それと比べてこの税額は、まさに“別世界”。画像はわずか数時間でSNS上に拡散され、「本当にこんなに払ってるの?」「桁が違いすぎて現実味がない」といった声が続出しました。
所得税・消費税あわせて約4200万円の納税額
所得税と消費税だけで約4,200万円。この数字に対して、多くの人が「年収が1億円超えてるんじゃないか?」と驚きを隠せませんでした。たとえば、所得税の税率は段階的に上がり、最高税率は45%にもなります。そこに復興特別所得税や消費税、さらには住民税まで加わると、年収1億円を超えていなければこの納税額にはならないと考えるのが自然です。
格闘技ファンの中には、「平本は法人化してるだろうから、これでも控除されてるはず」「試合以外にもYouTubeやブランド、イベント出演で稼いでる」など、ビジネス面での活躍を読み解く投稿も見られました。
フォロワーからの反応と年収の推定
SNS上では「すげぇ!」「ガチで稼いでたんだ」「税金で1軒家建てられるじゃん…」といった驚きの声が飛び交い、平本さんの経済的な成功に改めて注目が集まりました。一部のフォロワーは、「これだけ納税してるのに、まだ職質受けるのか…」という社会的な不満をにじませる投稿も。
また、フォロワーの中には「これは投票率上がるかもな」「税金の話がこんなに身近に感じられたの初めて」といった政治意識に関する感想もあり、平本さんの投稿が一つの社会的インパクトをもたらしたことがうかがえます。
2.職務質問の経緯と警察官への怒り
渋谷のジム前での職質と携帯チェック要請
話題となった税額画像の投稿と前後して、平本蓮さんはストーリーズで“ある出来事”を報告しています。それは、練習に通う渋谷のジムの前で突然警察官から職務質問を受けたというもの。急いでいたにもかかわらず、荷物検査には協力したといいます。
しかし、問題はその後。警察官から「特殊詐欺の疑いがあるので、携帯の中身を見せてほしい」と求められたことに、平本さんは強い疑問を感じたようです。仮にも格闘技イベントに何度も出演し、テレビやSNSにも登場している有名人に対して、「特殊詐欺の疑い」とはあまりに失礼な扱いではないか──。その不快感が、そのまま彼の言葉として投稿に綴られました。
「特殊詐欺の疑い?」という扱いへの疑問
平本さんは、「ここまで広告やメディアに出てる自分を、詐欺犯だと思ってるのか?」と警察の判断に対して強く疑問を投げかけています。とくに、「ジムの前で“平本蓮さんですか?”と確認した上で、それでも詐欺犯かもしれないと判断したこと」に、納得がいかなかったようです。
もちろん、警察官にも職務上の義務があり、特殊詐欺が社会問題となっている中での取り締まりは必要です。しかし、平本さんが言うように、「本当に市民として真面目に生きて納税している立場の人が、なぜそんな扱いを受けなければならないのか?」という問いには、多くの人が共感を寄せました。
公務員批判と「善良な市民」としての自負
「俺たちのような善良な市民からの税金で公務員は生きてるんだぞ」という言葉には、単なる怒りだけでなく、しっかりと納税義務を果たしている自負がにじんでいます。年間で4,000万円を超える税金を納めている人物が、なぜ公然と疑われるような対応を受けるのか。しかもその疑いが、“特殊詐欺”という極めて重大な犯罪に関連しているとなれば、平本さんが感情を露わにしたのも無理はありません。
さらに平本さんは、「もちろん良い警察官もいる」と前置きしながらも、「どうしても納得できなかった」と一晩経っても怒りが収まらなかったことを告白。正義感と納税者としての意識、そして社会に対する問いかけが混ざり合った投稿は、単なる「愚痴」ではなく、多くの人に考えさせる力を持っていました。
3.政治と納税者意識へのメッセージ
「税金の使い道は政治家が決める」
警察とのやりとりに対する怒りを爆発させた平本蓮さんでしたが、その投稿はただの愚痴で終わることはありませんでした。納税者としての立場を意識し、「税金の使い道を決めるのは政治家だ」と明言したうえで、「その政治家を選ぶのは僕たちなんです」と続けたのです。これは、SNS投稿の中でも特に注目された一節でした。
平本さんは、年間4,000万円を超える税金を納めている“超”納税者として、「自分たちの納めたお金が、どう使われているのか」に対する不信や不満を感じていたのでしょう。その背景には、公共サービスの質、警察対応、そして政治の透明性に対する根本的な問いかけがにじんでいました。普段はなかなか考えることのない「税金の行方」に、格闘家としての言葉で真正面から切り込んだ姿勢は、多くの人に強い印象を残しました。
「政治家を選ぶのは私たち」選挙への呼びかけ
平本さんは最後に、「絶対に選挙に行きましょう」とフォロワーに呼びかけています。これは単なる呼びかけではなく、「怒り」や「違和感」を感じたとき、それをどう社会に反映させるかという“行動”の重要性を示した言葉です。
これまで選挙に行かなかった若者層や、政治に無関心だった人たちにとって、有名人でありながらも納税の実態や社会の矛盾を率直に語った平本さんの言葉は、説得力のあるメッセージとなったはずです。「税金を払っているのに報われない」と感じたとき、どう行動すべきか。そのヒントを“格闘技界のスター”が示したことに、多くの共感が集まりました。
一晩経っても消えなかった怒りとSNS投稿の理由
印象的だったのは、平本さんが「一晩寝て冷静になっても、やっぱり許せなかったから投稿した」と明かしたことです。感情にまかせてすぐに反応したのではなく、時間をおいてもなお、納得がいかなかった。そのことが、この投稿に込められた本気度を物語っています。
実際、多くの人が「感情的になっただけではなく、理性的な批判があった」と評価しています。納税、公共サービス、政治参加――これらがすべてひとつながりであるということを、平本さんは自身の経験を通して示してくれました。そして、その率直さが、SNSを通じて広く人々の心に届いたのです。
まとめ
平本蓮さんがInstagramに投稿した「確定申告税額画像」は、ただの金額公開ではなく、納税者としての意識や社会に対する疑問、そして政治への関心を投げかける強いメッセージでした。約4,200万円という衝撃的な納税額に始まり、職務質問を受けた出来事を通して抱いた「善良な市民」としての自負と怒り、そして最終的には「政治家を選ぶのは私たち」と訴える選挙への呼びかけにまで至った一連の投稿は、多くの共感と反響を呼びました。
この投稿がきっかけで、「税金って何のために払ってるの?」「選挙に行く意味って何?」と考える人が増えたなら、それは平本さんの行動が社会にしっかり届いた証です。著名人であっても一市民として、声を上げる姿勢は、私たち一人ひとりにもきっとできることがあると教えてくれます。
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