映画で観るロミオとジュリエット 歴代比較でみる古典と現代版

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コラム
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シェークスピアの悲劇といえば、四大悲劇『ハムレット』『マクベス』『リア王』『オセロ』が有名ですが、『ロミオとジュリエット』は恋愛要素が多く、いわゆる胸キュン満載のラブストーリーですね。なので映画の題材としてもよく取り上げられています。ここでは「ロミオとジュリエット」の簡単なあらすじと映画を紹介しています。

目次

『ロミオとジュリエット』ストーリーのおさらい

「ロミオとジュリエット」といえば、バルコニーのシーンが有名です。

おお、ロミオ、ロミオ、
どうしてあなたはロミオなの?

 最近でも、「D-ROOM」のテレビCMで眞栄田郷敦、南沙良がバルコニーシーンを演じています。

 恋した人は敵対する家の一人息子だとジュリエットが知って嘆くシーンですね。物陰からロミオが見ていて、お互いの気持に気づくロマンチックな場面です。

 時は14世紀のイタリア、ヴェローナにモンタギュー家キャピュレット家という2つの名家がありました。お互い長い因縁で敵対する関係にありました。

 モンタギュー家の息子ロミオは年上の女性ロザラインに恋焦がれていました。

気晴らしにと、仲間たちと犬猿の仲のキャピュレット家の仮面舞踏会に潜入します。

 そこでロミオは美しい娘ジュリエットに恋をします。

キャピュレット家の娘ジュリエットもロミオをひとめ見たときから惹かれていました。しかし、お互いを敵対する家の一族だと知ってしまいます。

そして、バルコニーのシーン

 恋に落ちた二人は知り合いの修道僧ロレンスに頼んで、二人だけの結婚式を挙げます。

敵対する両家がこの結婚で和解することをロレンス修道僧は望んでいました。

しかし、街頭での家どうしの争いで親友マキューシオが殺されたことに逆上したロミオは、ジュリエットのいとこティボルトを殺してしまいます。

その罪でロミオはヴェローナから追放されてしまいます。

一方、ジュリエットは大公の親戚のパリスとの結婚を迫られます。

 絶望したジュリエットはロレンス修道僧に助けを求めます。ロレンス修道僧は、ジュリエットに仮死状態になる薬を飲ませ、ロミオと駆け落ちをする案を授けます。

 ロミオに計画を知らせるために使者を送りますが、その前にロミオはジュリエットが亡くなった知らせを受け取ってしまいます。

悲嘆に暮れるロミオはジュリエットが埋葬された墓に行きますが、そこでパリスと遭遇し争いの果にパリスを殺してしまいます。

絶望の中、ロミオはジュリエットの亡骸の前で毒を飲んで死んでしまいます。

目覚めたジュリエットはロミオが死んでいることに気づいて自殺してしまいます。

醜いいがみ合いによって、二人の純愛が悲劇の結末を迎えたことを悲しみ両家は和解したのでした。

ロミオとジュリエットの物語は、たった2日間の出来事を描いています。まさに刹那の愛ですね。

『ロミオとジュリエット』の映画

まずはシェークスピアの戯曲を映画化したものをご紹介します。

ロミオとジュリエット』1968年制作・公開 イギリス・イタリア合作

監督・脚本:フランコ・ゼフィレッリ
撮影:パスカリーノ・デ・サンティス
音楽:ニーノ・ロータ
美術:エミリオ・カルカーノ、ルチアーノ・プッチーニ
衣裳:ダニロ・ドナティ

キャスト

ロミオレナード・ホワイティング
ジュリエットオリビア・ハッセー
ティボルト:マイケル・ヨーク
マキューシオ:ジョン・マケナリー
パリス:ロベルト・ビサッコ
ナレーションローレンス・オリビエ

アカデミー賞受賞他

アカデミー撮影賞・衣装デザイン賞を受賞しています。作品賞・監督賞にもノミネートされました。

音楽はゴールデングローブ賞にノミネートされ、ニーノ・ロータの「ロミオとジュリエット 愛のテーマ」は名曲として今も愛されています。

とにかく当時、16歳のオリビア・ハッセーのジュリエットの可愛さ!!

ロミオ役のレナード・ホワイティングは300人の中から選ばれ、この映画で18歳でゴールデングローブ賞新人賞を受賞しています。

若い二人の純愛悲劇は今も心に残っています。ふたりとも残念ながらその後は作品に恵まれなかったようですね。

現代版『ロミオ+ジュリエット』1996年公開 アメリカ

ロミオ+ジュリエット』(原題: Romeo + Juliet)は1996年公開のアメリカ映画です。

時代設定は現代で、両家の争いをマフィアの抗争に大胆に置き換えています。舞台のヴェローナ・ビーチは架空の都市で、ロケはメキシコシティとその周辺で行われました。

監督・スタッフ

監督:バズ・ラーマン
製作:ガブリエラ・マルチネリ バズ・ラーマン
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本:クレイグ・ピアース バズ・ラーマン
撮影:ドナルド・M・マカルパイン
美術:キャサリン・マーティン
衣装:キム・バレット
編集:ジル・ビルコック
音楽:クレイグ・アームストロング/マリウス・デ・ブリーズ/ネリー・フーパー

キャスト

ロミオ:レオナルド・ディカプリオ
ジュリエット:クレア・デーンズ
ティボルト:ジョン・レグイザモ
デイブ・パリス;ポール・ラッド
バルサザー:ジェシー・ブラッドフォード
マーキューシオ:ハロルド・ペリノー

見どころ・感想

シェークスピアの戯曲の世界を現在(1996年)に置き換えた本作ですが、なんと原作のセリフはそのままなのに驚きです。さすが言葉の魔術師シェークスピアですね。

両家を名家からマフィアに大胆に置き換えているので、抗争は銃撃戦になりスピード感があり、街のイルミネーションが華やかに彩ります。

本作では水が印象的に使われています。ロミオとジュリエットが出会うシーンは、お互い水槽を挟んで見つめ合う。ジュリエットも可愛いけど、若きレオナルド・ディカプリオの美しさ!!

バルコニーのシーンも二人がプールでいちゃつく演出になっています

ペリノーがマキューシオとして「Young Hearts Run Free」を歌うパーティーシーンは、破滅的な恋へと向かうロミオを予感させるお気に入りのシーンです。

ミュージカルになったロミジュリ映画

『ロミオとジュリエット』を下敷きにした大ヒットブロードウェイ・ミュージカルの映画化です。

ウエスト・サイド物語 1961年公開

1961年当時のニューヨークの社会的状況を背景に、ポーランド系移民グループ「ジェッツ」、プエルトリコ系移民グループ「シャークス」という異なる2つのグループの抗争の中で禁じられた愛を貫く若い男女の悲恋を描いています。

アカデミー賞作品賞など10部門を受賞した名作です。

スタッフ

監督:ロバート・ワイズ/ジェローム・ロビンズ
脚本:アーネスト・レーマン
原作:ジェローム・ロビンズ/アーサー・ローレンツ(英語版)
製作 ロバート・ワイズ
製作総指揮:ウォルター・ミリッシュ
音楽:レナード・バーンスタイン(作曲)

キャスト

マリア:ナタリー・ウッド
トニー:リチャード・ベイマー

ベルナルド:ジョージ・チャキリス
アニタ:リタ・モレノ
リフ:ラス・タンブリン

ウエスト・サイド・ストーリー 1921年公開

スティーブン・スピルバーグ監督が、1961年に映画化された名作ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」をリメイクしています。

スタッフ

監督:スティーブン・スピルバーグ
製作:スティーブン・スピルバーグ/クリスティ・マコスコ・クリーガー/ケビン・マックコラム
製作総指揮:リタ・モレノ/ダニエル・ルピ/アダム・ソムナー/トニー・クシュナー
原作:アーサー・ローレンツ
脚本:トニー・クシュナー
音楽:レナード・バーンスタイン
音楽総指揮:マット・サリバン

キャスト

トニー:アンセル・エルゴート
マリア:レイチェル・ゼグラー
アニータ;アリアナ・デボーズ
ベルナルド:デビッド・アルバレス
チノ:ジョシュ・アンドレス
リフ:マイク・ファイスト
バレンティーナ:リタ・モレノ

アニータを演じたアリアナ・デボーズがアカデミー賞助演女優賞を受賞。作品賞などにもノミネートされました。

見どころ・感想

『ロミオとジュリエット』を下敷きに悲恋を描いていますが、貧困や偏見、人種間の争いなどがテーマにあります。その中で純粋に愛を貫こうとする二人に、今の時代考えさせられることも多いですね。

1961年版は言わずとしれたミュージカル映画の名作で、ダンスシーンは有名ですね。

スピルバーグ監督がリメイクした1921年版は、監督らしいカメラワークで映像世界に魅了されます。

バレエや舞台の『ロミオとジュリエット』

舞台はもちろんバレエでも「ロミオとジュリエット」は多く上演されています。

日本でも2012年、佐藤健と石原さとみにより上演されました。

最近でも多く取り上げられていますね。

バレエや舞台を映像化されたものも多数あります。

お気に入りの『ロミオとジュリエット』を探してみるのも楽しいですよ。

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