7月2日に放送された日本テレビ系『1周回って知らない話 2時間SP』に、佐々木希さんが出演されました。
普段はあまりバラエティ番組に出ない彼女が、今回どんな思いで出演を決めたのか…そして語られたのは、これまで知られてこなかった数々の本音。
芸能界でのデビュー秘話から、夫・渡部建さんとの関係、そして涙ながらに語った家庭のことまで、母であり、俳優であり、一人の女性としての佐々木希さんの“今”に迫った放送内容を、私なりの目線で振り返ってみたいと思います。
はじめに

芸能界の第一線を走り続ける佐々木希さんがトーク番組に登場
俳優・モデルとして多くのファンを魅了し続ける佐々木希さんが、7月2日放送の『1周回って知らない話 2時間SP』に出演されました。
普段あまりバラエティ番組に出る機会の少ない佐々木さんが、東野幸治さんのMCに安心感を覚えたことで、今回の出演を決めたそうです。芸能生活19年、2児の母としての一面も持つ佐々木さんの素顔が、今回の放送で多く明かされました。
番組内では、モデルとしてのデビューのきっかけや、芸能界入りの裏話だけでなく、初めて味わった挫折や、夫・渡部建さんとの関係、そして話題となった“あの出来事”についても、これまでになく率直な言葉で語っています。
番組では語られなかった佐々木さんの素顔とこれまでの道のりに迫る
佐々木さんは秋田県出身で、もともとはシャイな性格だったそうです。アルバイト先で撮られた1枚の写真がきっかけとなり、週刊誌の美少女コンテストでグランプリを獲得。
一気に芸能界の注目を浴び、複数の事務所からスカウトが殺到します。しかし、その華やかさの裏には、モデル界での厳しい上下関係や、映画初出演時の深い挫折がありました。
また、家庭では2人の子育てに奮闘しながらも、夫の騒動に直面するなど、公私ともに決して平坦ではなかった佐々木さんの人生。
その中で彼女を支えた人々との絆や、家族への思いなど、テレビでは見えない“人間・佐々木希”に迫ります。
1.デビューまでの軌跡と芸能界入りのきっかけ
秋田県出身のシャイな美少女、異例の発掘エピソード
佐々木希さんは1988年、秋田県秋田市で3人きょうだいの末っ子として生まれました。
地元では小学生のころから新体操に打ち込み、身体能力と集中力の高さを発揮していたそうです。
中学生になると、その美貌と人懐っこい笑顔が評判となり、なんと1ヶ月で10人から告白されるというエピソードも。
いまや芸能界でもトップクラスの美しさを誇る佐々木さんですが、当時はギャル系ファッションに身を包みながらも、人前に出るのはちょっと恥ずかしいという、どこにでもいる普通の女の子でした。
彼女の人生が大きく変わったのは17歳のとき。勤務していたショップで、たまたま撮られた写真が週刊誌の「美少女コンテスト」に応募され、なんとグランプリを受賞。
このとき撮影したのは、同じ職場のスタッフで、本人も「そんなつもりじゃなかった」と語るほどの偶然だったそうです。しかしこの一枚の写真が、彼女を一気に芸能界へと導く扉となりました。
週刊誌グランプリから10社以上の争奪戦へ
美少女コンテストで注目を浴びた佐々木さんには、複数の芸能事務所から声がかかります。
その数は10社を超えたとも言われており、まさに“争奪戦”と呼ぶにふさわしい状況でした。
最終的に彼女が選んだのは、木村佳乃さんや中村倫也さんが所属する大手プロダクション・トップコート。本人いわく「家族と一緒に話し合って決めた」とのことで、当時からしっかり者だった様子がうかがえます。
芸能界の右も左もわからないまま上京した佐々木さんですが、その道は決して平坦ではありませんでした。
モデルやタレントとしての活動を始めた頃は、言葉遣いや礼儀作法の面で、よく叱られることも多かったとか。それでも彼女は一つひとつ学び、着実に経験を積んでいきます。
恋愛禁止・門限22時…厳しすぎる「3か条」の実態とは
トップコートと契約する際、佐々木さんには「20歳まで恋愛禁止」「門限は22時」「20歳以降恋愛OKだが、相手は必ず報告」の3つの約束が課されました。
まるで学生寮のようなルールですが、これは事務所が“彼女の将来を守るため”に設けた制約だったとのこと。
彼女自身もこの3か条をしっかり守っていたそうで、交際を始めた後も事務所にきちんと報告を入れていたといいます。
まだ10代だった佐々木さんにとって、こうした制限は時に窮屈だったかもしれませんが、結果的に“信頼できるタレント”としてのイメージを築くことに繋がったのでしょう。
若くして多くの注目を浴びた佐々木さん。華やかに見えるデビューの裏には、たくさんの葛藤と自己管理がありました。
次の章では、そんな彼女がモデルから俳優へと歩んでいく中で直面した試練と、人生初の大きな挫折について迫っていきます。
2.モデルから俳優へ──転機と挫折の日々
新人時代の苦悩と、先輩からの厳しい“しつけ”
モデルとしてデビューした佐々木希さんは、数々の雑誌やCMに起用され、瞬く間に人気者となっていきました。
しかしその一方で、芸能界特有の“見えないルール”に戸惑う日々でもあったといいます。
たとえばロケバスでは「目立たないように」と後ろの方に座っていたところ、先輩モデルから「それは新人のやることじゃない」と呼び出されて注意されたこともあったそうです。
また、現場でのあいさつや受け答えなど、当たり前のようでいて、芸能界ならではの礼儀作法は知らないことばかり。
「何度も怒られました」と当時を振り返る佐々木さん。表舞台ではキラキラと輝いて見えた彼女も、実際には毎日が学びの連続で、壁にぶつかりながら少しずつ“プロ”としての自覚を育てていったのでしょう。
映画初挑戦で味わった「自分には向いていない」の壁
そんな佐々木さんが初めて俳優業に挑戦したのは、映画『天使の恋』(2009年公開)でした。
主演という大役を任され、周囲からは大きな期待が寄せられていた一方、本人の中には「自分に演技なんてできるのか」という不安が常にあったといいます。
台本の読み込み、感情の表現、カメラ前での立ち居振る舞い——どれも初めての経験。撮影現場では何度もNGを出し、思うようにいかず、ついには「私なんかがいていい世界じゃない」とまで思い詰めてしまったとか。
実際、上京して2年ほど経ったタイミングで、真剣に芸能界から身を引くことを考えたこともあるそうです。
「笑顔を求められるのに、内心は泣いていた」と語る彼女の言葉からは、当時の苦しさがありありと伝わってきます。
引退寸前の佐々木を救った、ある俳優の言葉とは
どん底の気持ちを抱えながらも、佐々木さんは周囲の支えによって、俳優としての道を歩み続けます。
特に大きな転機となったのが、同じ事務所に所属する先輩・木村佳乃さんの存在でした。ある日、撮影現場で涙をこらえていた佐々木さんに、木村さんが声をかけたそうです。
「下手で当たり前。最初からうまくやれる人なんていない。続けることでしか変われないんだから、あきらめないで」
この言葉が、当時の佐々木さんの胸に深く刺さり、もう一度頑張ってみようという気持ちになれたといいます。やがて、徐々に演技の手応えを感じ始めた彼女は、ドラマや映画への出演を重ね、俳優としても確かな地位を築いていくことになります。
ひとつの役を通じて多くのことを学び、苦悩を乗り越えていった佐々木希さん。
その裏側には、決して諦めず、自分自身と向き合い続けた姿がありました。そして次第に、公私ともに大きな転機を迎えることになるのです。
3.結婚・出産・夫の騒動──佐々木希の現在地

芸人・渡部建とのなれ初めと、電撃婚の裏話
俳優としての道を着実に歩んでいた佐々木希さんにとって、プライベートでの一大転機が2017年の結婚発表でした。
お相手は、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建さん。まさかの組み合わせに、当時は「なぜ?」という声がSNSやワイドショーで飛び交いました。佐々木さん自身も「なんで?って何度も聞かれました」と笑って語っています。
ふたりの出会いは、共通の知人による紹介だったと言われていますが、交際に発展するまでは慎重に時間をかけたそうです。
食の好みが合い、静かな場所を好む性格も似ていたことから意気投合。交際中も、佐々木さんは事務所への報告を欠かさず、プロポーズの際には「僕が一生守ります」とストレートな言葉を贈られたとのことです。
公私ともに順調そうに見えたふたりでしたが、その後の展開は誰もが知るところとなりました。
騒動渦中の家庭で何が起こっていたのか、初の告白
2020年、夫・渡部建さんの不倫騒動が報じられ、日本中に大きな衝撃を与えました。
報道当時、佐々木さんは第一子の子育てに奮闘している真っ只中。そんなタイミングでの騒動に、彼女自身も強いショックを受けたことは間違いありません。
今回の番組では、当時の家庭の様子について、佐々木さんが初めて詳細を語りました。
「家庭の中では、まさに嵐のような日々だった」と率直に明かし、夫の様子がどこかおかしいと感じ始めていたことも打ち明けています。
周囲の目、子どもたちへの影響、そして母としての葛藤……さまざまな思いが交錯する中で、佐々木さんが最後に選んだのは「離婚しない」という決断でした。
「いまだに許してはいません」と語る彼女の言葉からは、完全な和解ではないものの、母として、そして妻として家庭を守る覚悟がにじみ出ていました。
支えてくれた木村佳乃と母からのメッセージ
そんな辛い時期、佐々木さんを支え続けたのが、事務所の先輩であり、女優仲間でもある木村佳乃さんです。
騒動中も、木村さんは「毎日のように連絡をくれて、話を聞いてくれた」と佐々木さんは感謝を込めて語ります。「本当に彼女は強かった」と証言する木村さんの言葉には、ただの同僚以上の深い信頼と友情が感じられました。
さらに、番組では佐々木さんのお母さんからのサプライズメッセージも紹介されました。
幼いころから佐々木さんを見守ってきた母は、「どんなときでもあなたらしくいればいい」と温かな言葉を贈り、スタジオの佐々木さんの目には思わず涙が。
家庭、仕事、子育て、すべてを背負いながら前に進み続ける娘の姿を、母として誇りに思っている気持ちが伝わってきました。
芸能界という華やかな世界の裏で、静かに、しかし力強く歩み続けてきた佐々木希さん。次はいよいよ、そんな彼女のこれからについて考えていきます。
まとめ
デビューのきっかけとなった一枚の写真から始まり、モデルとして、そして俳優として着実に歩んできた佐々木希さん。
華やかに見える芸能界の裏で、彼女は何度も壁にぶつかり、泣きながらも乗り越えてきました。
厳しい先輩からの“しつけ”や、映画初出演で感じた挫折、そしてそれを乗り越える力となった周囲の支え——どのエピソードにも、誠実に努力を積み重ねてきた彼女の姿がにじみ出ています。
プライベートでは、夫・渡部建さんとの結婚や子育て、そして突然の騒動に見舞われるなど、穏やかではない日々もありました。
それでも、「許してはいない」としながらも家庭を守る決断をし、母として、そして一人の女性として毅然と立ち向かう姿勢は、多くの人の共感と尊敬を集めています。
そんな彼女を支えるのは、同じ事務所の先輩・木村佳乃さん、そしてどんなときも見守ってくれる母親の存在。佐々木さんの人生は、光と影、喜びと苦悩の両方が交錯するリアルな道のりでした。
テレビではなかなか見せない素顔を語った今回の番組出演を通じて、佐々木希という人間の“強さ”と“優しさ”をあらためて感じた人も多いのではないでしょうか。
これからも彼女の活躍と、ますます深みを増す人生の歩みに注目していきたいと思います。
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