日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の7話が放送されました。
端島炭坑が閉山へと向かう序章となる火災事故の3日間に及ぶ攻防が描かれました。
ドラマ撮影の中でも一番困難を極めたとのこと、臨場感あふれる映像でしたね。
ドラマの考察と今度の展開を予想してみました。
九片治層坑道の自然発火事故
ドラマで描かれた火災事故は実際に起った事故でした。
前回、進平に死亡フラグが立っているのではないかと予測しましたが、残念ながら当たってしまったようです。
坑道で前妻の幻を見ながらも、「栄子は死んでいる」と妻の死を認めて「誠・・・」と前に進もうとしたけれど力尽きて倒れてしまう。辛いですね。
1965年の端島
九片治層坑道の自然発火事故で炭坑の規模は縮小されました。1960年に5000人を超えた端島の人口も、1965年は約3200人まで減少します。
しかし、1965年に三ツ瀬区域の新坑が開発され、端島は一時的に持ち直します。
人口は減りましたが、機械化や合理化で生産量は増え、居住区も空き部屋を潰して2戸を1戸に改造し住宅事情は改善されました。
けれど1970年代からのエネルギー政策の石炭から石油への転換を受け、1972年に採掘終了、1974年に完全閉山します。
エネルギー政策の転換により、他の炭坑のように端島も閉山に追い込まれたと言われていますが、端島の石炭は良質で価格競争にも勝てたのだそうです。
端島炭坑にはまだ石炭はあるが、九片治層坑道の自然発火事故のように危険な場所でしかなく、安全に採掘できる石炭が枯渇したことが大きな閉山の理由だということです。
進平が亡くなったとしたら
ドラマでは進平が坑道内で倒れたところまでしか描かれませんでしたが、予告で鉄平の母親が鉄平に「リナといっしょになりぃ」と言っていることから、進平の死亡は決定的に思われます。
荒木一平、ハル夫婦にとって進平の死はどれほど辛いことでしょう。戦争で3人の子どもを亡くし、進平の子どもは二人にとって本当のダイヤモンド(宝物)ですね。生きる大きな希望が出来たと涙を流して喜んでいました。
リナにとっても進平は生きる希望です。素性を隠して荒木家の一員になったけれど、進平がいなくなれば根のない浮草。荒木家とのつながりは息子の誠だけです。
誠を失いたくないハルの切実な気持ちが、鉄平に「リナといっしょになりぃ」と言わせたのだと思います。
そんなリナが1965年、端島から誠と共に去っていくことはドラマの冒頭で描かれていました。
一島一家
1965年リナに乗る船に鉄平も乗っていたのではないかという考察が見られます。
しかし、進平が亡くなり、リナが誠を連れて去り、鉄平までもいなくなってしまうのでは、あまりに荒木一平・ハルにとって過酷ではないでしょうか。
鉄平 兄貴は良くないことをした
百合子 あのこと話してないわよ。墓場まで持っていくんだから
進平の罪とは?リナを襲った小鉄を殺したことでしょうか?
リナが島を離れる理由は、追手が迫ったとしか思えません。
ならば、みんなでリナを庇ったのかもしれない。
まるで誰かが何かを隠したみたいに。
第1話冒頭でリナが赤ん坊を抱えて端島を離れていきます。
当初、リナの服装からリナ以外の女性が乗っていたのではないかと思いました、でも見直してみるとやはりリナが赤ん坊を抱えているように見えました。
百合子が「すっかり所帯じみたわね」とリナに言いますが、端島に来て10年、進平と出会い、子どもを授かって、都会的な服装から島の女になったリナが1965年にはいたのですね。
服装一つで時の流れを表している演出に驚きです。
朝子の孤独
鉄平 端島が復活したら必ず
朝子 必ず
約束は果たせなかったということですね。
ドラマの始まり1955年では、朝子は鉄平たちより2つ下で二十歳。
1965年では30歳になります。当時では朝子の父母が結婚をせかす年齢ですね。
1965年から閉山までの9年間。朝子は鉄平を待っていたとしたら、1974年の閉山で端島を去る時に「愛しい人の想い出はすべてあの島に置いてきた」と新しい人生を始める決意を固めていたと思います。
東京に出て、池谷と出会い、朝子は夢の屋上庭園に人生を賭けた。
夫とは20年前に死別しているので、歳が離れていたのかもしれません。池谷は朝子の夢を叶えるために経済的にも支えてくれたのかも。もしくは造園関係の会社に入った朝子を見初めたのかも。
そうすると、1974年にすぐ結婚して子どもをもうけても長女は43歳?子どもたちは夫の連れ子かもしれません。ならば、息子の和馬が玲央を警戒するのはよくわかります。
などと、思いを巡らしながら・・・。
鉄平がなぜ消えたのか、かわいい妹分の朝子には誰も教えてくれなかったとしたら。百合子の過去を朝子には伝えなかったように、朝子が大切だから傷つけたくないと。
でも、それは朝子にとってはとても孤独なことですね。仕事に邁進するしかなかったかもしれない。
2018年が動き出す?
鉄平の10年にわたる日記を朝子が手に入れたのが2018年。
鉄平の日記を紐解く朝子はとても幸せそうです。
玲央 鉄平がどうなったか知りたくないの?
朝子 叶わない望み
第8話の予告では鉄平とリナが親密だと噂されているようでした。朝子は鉄平がリナと消えたと思っていたら、本当のことを知るのは怖いかもしれません。
大方の予想では、玲央は進平の孫ではないかということですね。
朝子は進平の孫までたどり着きながら、鉄平の消息は分かっていない。
鉄平はどこに?
第8話の予告で映る眼鏡の男性が鉄平ではないかとの考察がされています。
男性の部屋の外にはバスケットゴールがあり、結婚して子どもがいるように思われます。もしくは孫か。
何の希望もなくただ生きていた玲央が、自分につながっているかもしれない鉄平に興味を持ち始めました。
やっと2018年が動き出しそうです。
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