米米CLUBの小野田安秀(ジェームス小野田)が、自身のXでNHK大河ドラマ「べらぼう」の出演することを告知しました。
役柄は湯屋の主人だそう。どんなふうに演じるのか楽しみですね。
ジェームス小野田のプロフィールや、江戸、吉原の湯屋とは?役柄を考察しました。
ジェームズ小野田
いよいよ大河べらぼう、来週1/19(日)に出演します、楽屋で撮った写真と一昨年の米米CLUBツアー「WORLD SOULCARNIVAL」
— Yasuhide Onoda (@james_onoda) January 12, 2025
の時の写真を載せました🤩
皆様、是非ご期待くださいませ🤲#ジェームス小野田#米米CLUB #大河べらぼう pic.twitter.com/P7q3CEaYYS
米米CLUBのライブでは、派手な衣装とメイクで楽しませてくれるジェームス小野田さんが、大河ドラマ「べらぼう」に出演するそうです。
役柄は湯屋の主人ということで、すっかり江戸の旦那ですね。どのような演技をされるのか楽しみです。
本名:小野田安秀
生年月日:1959年11月8日(現65歳)
出身地:神奈川県川崎市
学歴:文化学院建築科卒業
職業:歌手・ミュージシャン・俳優
米米CLUB・J.O.PROJECTのメンバー
テレビで米米CLUBの「浪漫飛行」の映像が映ると、ボーカルの石井竜也さんよりも目立つ衣装と存在感のジェームス小野田さんです。
顔のメーク写真を加工した写真集「KAO’S」も出ています。このメイクは画家を目指していた石井竜也が行い、写真家の山岸伸が撮影しています。
石井さんいわく「ジェームス小野田さんの目は大きくてはっきりしているからメイクに埋もれない」とのこと。メイク中はじっとしているのが大変だったそうですが、お互いのリスペクトが感じられるアート写真集ですね。
米米CLUBのパフォーマーかと思っていましたが、ジェームス小野田さんの歌唱曲も多くライブでは石井竜也さんにも劣らぬ歌唱力を披露しているそうです。
俳優としてミュージカルにも多数出演していますね。
「べらぼう」で描かれる湯屋とは?
湯屋とは、今で言う銭湯のことですね。
しかし、もともとは蒸し風呂で湯気で垢をふやかして竹べらで垢を削っていたそうです。江戸中期になって浴槽にお湯をためて入るようになり、蒸し風呂は「風呂」、お湯に浸かる風呂は「湯」と呼んで区別していました。
江戸時代には、かなりの大棚でも内湯はなかったので、江戸後期には湯屋は600軒もあったそうです。
当初から混浴が普通で、男性は湯褌(ふんどし)、女性は湯巻(腰巻き)をつけて入浴していたが、次第に裸で入るようになったようです。浮世絵でも湯屋に裸で入っている男女の絵がありますね。
湯屋の構造として、上記の『守貞謾稿』によると脱衣所と湯殿の間に石榴口(ざくろぐち)と呼ばれる低い鴨居がありました。これは湯が冷めないようにするためですが、当然、中は薄暗くなります。そのため入浴するときに人とぶつからないよう「「冷えものでござい」「田舎者でござい」と声をかけたそうです。
江戸時代は今で言えばエコスタイルの街で、清潔だったそうです。糞尿は肥料として売られ、湯屋は木片やゴミの焼却施設も兼ねていました。
また、庶民の社交場としても機能していたようです。
とはいえ、男女が裸で入るのですからトラブルも絶えなかったようです。
湯屋は吉原のライバル
トラブル防止のために1971年(寛政3年)に男女入込(混浴)湯禁止の令が交付されます。しかし、なかなか混浴はなくならず、全国的に明確に男湯、女湯が別れたのは明治になってからだそうです。
湯屋には釜炊きや下足番、垢を削ったり背中を流したりする三助(さんすけ)と呼ばれる男性の労働者と、湯女(ゆな)と呼ばれ髪を結ったり、垢を削ったりする女性の労働者がいましたが、湯女は次第に遊女のようなサービスをする者を雇うようになり、湯女のいる湯屋は相当流行ったと言われています。吉原の客を取られる事態になってしまったとか。
幕府公認で遊女を雇えるのは吉原だけだったので、1657年(明歴3年)「風呂屋へ遊女を隠し抱え置くことを禁ず」と触書が出され、風呂屋200軒が取りつぶしになり、湯女600余人が奴女郎として吉原に送られています。
1657年といえば「べらぼう」の最初のシーン、明暦の大火の時ですね。
この明暦の大火で、江戸市中(現・人形町)にあった吉原は全焼し、それを機会に浅草の田畑の真ん中に、平安京のような碁盤の目状の人工都市「新吉原遊廓」が作られます。土地は1.5倍になりました。
「べらぼう」で、蔦重が宿場の飯炊き女や岡場所が吉原の客を取ってしまうので規制してもらおうとします。それに対して、大文字屋市兵衛(伊藤淳史)が「そんな事をしたら、女たちを吉原で引き取らなければならなくなる」と言っています。
湯屋200軒の取り潰しは、吉原の要望があったためのようですが、湯女は吉原に送られていますから、吉原の土地が5割増に広げられたのは遊女が増えたためでもあるのでしょう。
「べらぼう」での湯屋の主人は
さて、ジェームズ小野田が演じる湯屋の主人ですが、湯屋と吉原はライバル関係にあったことから「べらぼう」でもそのような関係で描かれるのでしょうか?
なかなかに一癖ありそうな人物に見えますね。
攻めた演出で話題の「べらぼう」ですから、吉原移転の要因の一つとも言える湯屋は重要なキーワードだと言えますね。どのように描かれ、ジェームス小野田がどう演じるか楽しみです。
まとめ
「べらぼう」は戦乱の世ではない大河ドラマですが、遊女の全裸遺体など攻めた演出が話題になっています。
第3話では湯屋の主人役として、米米CLUBのジェームス小野田が出演するそうです。
吉原にとって湯屋とはどんな存在だったのかを調べてみました。
湯女を雇って繁盛していた湯屋は吉原のライバル関係になっていたようです。そのため明暦の大火をきっかけに湯屋で湯女を雇うことを禁止し、200軒もの湯屋が取り潰され遊女たちは吉原に送られたそうです。
吉原移転の一因ともなった湯屋の主人役は重要なキーパーソンですね。
と思っていたのですが、第3話が放送されたのを見ると、ジェームス小野田さんの出演シーンはワンシーンのみでした。
明和の大火の後なので、湯女のいる湯屋は取り潰しになっているので、健全な湯屋(三助だけ)のようです。三助は何人か写っていましたね。
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