お笑い芸人・やす子さんが出演した『ドッキリGP』(フジテレビ系)の放送後、SNS上で批判の声が相次いでいます。
特に、犬が逃げるというシチュエーションで見せた“けんか腰”な言動に「イメージと違う」「残念」という声が目立ちました。
1年前のフワちゃん騒動で見せた寛容な対応が評価され、一躍“好感度タレント”となったやす子さん。今回の出来事は、その人気にどんな影響を与えるのでしょうか。
はじめに
バラエティ番組での“ドッキリ”演出がもたらす影響
バラエティ番組では、出演者の素のリアクションを引き出すためにドッキリ企画がよく使われます。
笑いを生むだけでなく、普段見られない表情や一面が視聴者に好評を得ることもあります。
しかし、その一方で、仕掛けられた側の言動が強く注目され、思わぬ批判を呼ぶこともあります。
特に今回は「大切な犬が逃げた」という状況を用いた演出で、出演者が強い感情を露わにする場面がありました。
このような“リアルさ”が番組の面白さである一方、視聴者の間では「やりすぎでは?」という声が出やすいのも特徴です。
やす子の過去のイメージと視聴者の期待
やす子といえば、元自衛官という経歴を生かした明るく元気なキャラクターで人気を集めてきました。
普段は礼儀正しく、どんな状況でも前向きな姿勢が印象的です。
そのため視聴者も「やす子は人当たりが良い」という期待を持って見ていました。
しかし、今回のドッキリで見せた“けんか腰”な対応は、そのイメージとかけ離れていたため、大きなギャップとして受け取られました。
視聴者はタレントに対して無意識に「こうあってほしい」という像を抱いているため、その期待と異なる姿が映し出されたとき、反応は強くなりがちです。
1.やす子の“けんか腰”対応で物議
犬が逃げたドッキリ企画の概要
今回の企画は、坂上忍さんから預かった愛犬のトイプードルが逃げてしまうという設定で、やす子さんが街中を必死に探し回るというもの。
ロケ地となったのは千葉県御宿で、カメラ45台とスタッフ78人を投入した大掛かりな構成でした。
番組側は「大切なペットが突然いなくなったらどうするのか」という極限の状況を再現し、リアルな焦りや感情を引き出す狙いがあったとみられます。
実際、やす子さんは必死に周囲へ聞き込みを行い、海辺や住宅街を駆け回る姿が映し出され、スタジオのMCや出演者たちはその様子に大笑い。
しかし、視聴者の反応は必ずしも好意的ではありませんでした。
エキストラへの強い口調が批判を集めた理由
ドッキリの過程でやす子さんは、街の住民に扮したエキストラに犬の行方を尋ねました。
その際、犬を見たと証言したお年寄りの男性に対し「犬飼ってないのに、犬飼ってるって聞いたんですけど」と強めの口調で詰め寄ったのです。
状況に焦っていたことは理解できますが、初対面の高齢者に対するこの言い方は一部の視聴者に「失礼」と映りました。
また、スタッフが犬を発見したものの再び逃がしてしまった場面では、「お前ら、バカ3人衆じゃん」「見てって言ったじゃん!」とスタッフを叱責するシーンも放送され、普段の朗らかなキャラクターとのギャップが際立ちました。
結果としてSNSでは「焦る気持ちはわかるが口が悪すぎる」「人柄に失望した」という意見が多数見られることになりました。
SNSで拡散した視聴者の反応とその背景
放送直後からX(旧Twitter)では、このシーンに対する批判的な投稿が拡散されました。
「ドッキリだから仕方ない」という擁護意見もありましたが、「本性が出た」「優しいキャラだと思っていたのに残念」という声が目立ちました。
やす子さんはこれまで元自衛官というユニークな経歴や元気な性格で人気を集め、フワちゃんとの騒動後も誠実な対応でイメージを回復させてきた経緯があります。
そのため今回の“けんか腰”な振る舞いは、視聴者の抱いていた「人当たりの良いやす子」という期待を裏切るものと感じられ、より強く批判が広がったと考えられます。
2.過去のフワちゃん騒動との比較
1年前に起きたX上での暴言事件
やす子さんを語るうえで欠かせないのが、1年前に起きたフワちゃん騒動です。
2024年夏、フワちゃんがSNS上で感情的になり、やす子さんに対して暴言を投稿しました。
当時の投稿は瞬く間に拡散し、大きな炎上に発展しました。
フワちゃんは後に投稿を削除し謝罪しましたが、世間はやす子さんに同情的でした。
やす子さんは騒動後にフワちゃんと直接会って謝罪を受け入れ、「許す姿勢」を見せたことで好感度が急上昇。
このとき、視聴者はやす子さんを“懐の深いタレント”と認識するようになり、彼女のイメージを大きく押し上げました。
騒動後の謝罪受け入れで評価が上がった経緯
この一連のやり取りは、テレビ番組やニュースサイトでも取り上げられ、やす子さんの対応は「人間として素晴らしい」と高く評価されました。
さらに、バラエティ番組出演時の明るいキャラクターと相まって、“令和の好感度タレント”というポジションを確立したのです。
結果として仕事のオファーも増え、CMやイベント出演の依頼も相次ぎました。
あの騒動は彼女の評価を高めるきっかけとなり、イメージアップの転機だったといえます。
今回の対応で再浮上した“好感度リスク”
しかし今回のドッキリで見せた“けんか腰”な態度は、その好感度を揺るがすものとなりました。
視聴者は過去の騒動時に見せた包容力のある姿と今回の態度を比較し、「あのときのやさしさは作られたものだったのでは?」と疑問を抱く声も見られました。
SNSでは「フワちゃんを許したのは立派だったけど、今回はひどい」「あの時の人柄はどこにいった?」といった投稿も散見されます。
結果として、やす子さんの好感度は再び試される局面に入り、今後の立ち振る舞いが注目されることになったのです。
3.バラエティ番組で見せた“毒舌”キャラ

『上田と女が吠える夜』での発言内容
2025年5月、やす子さんは『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)に出演し、「朝型の女と夜型の女」というテーマで議論に参加しました。
そこでやす子さんは、自身が夜型であることを前提に「朝型の人は健康のために白湯を飲んでいるけど、栄養がないですよね」「朝からお湯を沸かさなきゃって思うと、かえって性格が悪くなるんじゃないですか?」とコメント。
これがスタジオでは笑いを誘いましたが、放送後のSNSでは「発言が人格攻撃に近い」「冗談の範囲を超えている」といった声が上がりました。
もともと明るく素直なイメージが強いやす子さんにとって、この“毒舌”発言は意外性があり、多くの視聴者に強い印象を残しました。
朝型 vs 夜型論争での人格攻撃への批判
番組の盛り上げ役として発言した可能性が高いものの、「性格が悪くなる」という表現は視聴者にとって刺激が強く、批判が集中しました。
中には「自分も夜型だからわかるけど、言い方がきつい」「もう少しユーモアを交えたら違った」という声も見られました。
議論番組では意見のぶつかり合いが面白さを生みますが、タレントが視聴者層を攻撃するように受け取られると、笑いが共感に変わらず不快感につながることもあります。
今回の発言はまさにその典型例で、SNS上ではドッキリでの“けんか腰”対応と同じく、普段のイメージとギャップがあると感じた人が多かったようです。
“元気で明るい”イメージとのギャップ
やす子さんはこれまで、元自衛官という経歴を生かした力強さと、礼儀正しく素直なキャラクターで人気を築いてきました。
ところが、ドッキリでの強い口調や議論番組での毒舌発言により、「本当は気が強いタイプなのでは」という印象を持たれることになりました。
このギャップは、好意的に受け止められれば「新しい一面」としてプラスに作用しますが、否定的に受け止められると“好感度リスク”に直結します。
やす子さんの今後の活動では、こうしたキャラクターの変化をどう扱うかが重要な課題になりそうです。
まとめ
やす子さんはこれまで「明るく元気で礼儀正しい」という好印象で多くのファンを獲得してきました。
しかし今回の『ドッキリGP』での“けんか腰”な対応や、過去の番組で見せた毒舌発言は、そのイメージとのギャップを浮き彫りにしました。
特に視聴者の多くは、過去のフワちゃん騒動で見せた寛容さや優しさを覚えていたため、今回の強い態度に驚きや失望を感じたようです。
SNSの反応を見ると、「本性が見えた」「残念」という否定的な声が目立ちましたが、一方で「状況が極限だったから仕方ない」という擁護もあり、意見は分かれています。
好感度タレントとして長く活躍するには、こうしたギャップをどう受け止め、今後のキャラクター作りに活かすかが鍵となりそうです。
今後のやす子さんの立ち振る舞いが、再びファンの信頼を取り戻すきっかけになるのか注目されます。
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