渡辺勇大バトミントン日本代表遠征費自己負担で辞退 協会財政問題が影響

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東京、パリオリンピック2大会連続で銅メダルに輝いた、バトミントン混合ダブルスの渡辺勇大選手が、日本代表の内定を受けながらも、遠征費が自己負担となることから内定を辞退したとの報道がありました。

日本バトミントン協会は、元職員の着服隠蔽など協会の体質が問題になり、選手強化費用が削減され財政的に厳しい状態だといいます。

そのしわ寄せが選手に来ていることが表面化した事態ですね。

渡辺選手について、またバトミントン協会の不祥事について紹介しています。

目次

渡辺勇大選手 日本代表辞退

渡辺勇大選手とは

渡辺勇大プロフィール
  • 生年月日1997年6月13日
  • 出身地東京都杉並区
  • 出身校杉並区立西田小学校(1年~4年) 杉並区立桃井第一小学校(5,6年) 小平ジュニア所属 福島県双葉郡富岡町立富岡第一中学校 耶麻郡猪苗代町立猪苗代中学校 福島県立富岡高校
  • 所属企業BIPROGY(旧日本ユニシス)株式会社
  • マネージメント会社株式会社ベンヌ
  • 血液型B型
  • 特技スノーボード
  • 伸長167㎝
  • 体重56㎏
  • ニックネームゆうた

公式サイトより

混合ダブルスで東京オリンピック、パリオリンピックと2大会連続の銅メダルを獲得して一躍時の人となりました。

ダブルスを組んだ東野有紗選手は渡辺勇大選手より中学校の1年先輩で「ワタガシペア」と呼ばれました。

混合ダブルス ワタガシペア

中学生からのペアのワタガシペアは、2017年全日本総合選手権大会優勝2018年全英オープン優勝2019年世界選手権銅メダル(日本人初)、2021年全英オープン優勝。東京オリンピックでは銅メダルを獲得しました。同年開催の世界選手権では日本人初の銀メダルを獲得。

2022年、所属していたBIPROGYを退社し、プロ契約を結んで引き続きBIPROGYバトミントンチームに所属しています。

2022年世界選手権で2年連続の銀メダルを獲得し、世界ランキング1位になっています。

2024年のパリオリンピックでは2大会連続の銅メダルを獲得しました。

2024年8月開催のジャパンオープンを最後に、東野有紗選手とのペアを解消しました。

同年9月開催の全日本社会人バトミントン選手権大会には田口真彩選手とペアで出場しました。

男子ダブルス

また男子ダブルスでは、リオ五輪代表の遠藤大由選手と組んで、2017年全日本総合選手権大会優勝、2019年アジア大会優勝、2020年、2021年全英オープン2連覇と輝かしい実績をあげています。

東野有紗選手と高校時代を語る

渡辺選手は角が好きな陰キャラ。東野選手は真ん中にいる陽キャラだったそうです。

渡辺 違う世界の人。最初は怖かった。

東野 なんでだよ~(笑)

とっても仲のいいお二人に、周囲は「付き合っちゃいなよ」と囃し立ててましたが、テレビ「ジャンクSPORTS」で渡辺選手が誰にも言っていないこととして「結婚しました!!」と一般女性との結婚を発表して周囲を驚かせました。

なお、東野選手も同年8月に元選手でコーチの五十嵐優さんとの結婚を発表。今後は女子ダブルスで世界を目指すとしています。登録名も五十嵐有紗に変更しました。

プロ転向で目指すもの

パリ五輪でメダルを獲得し、バトミントンへの注目が高まったが、まだまだ野球やサッカーのようなメジャーなスポーツとは言い難い現状から、バトミントンの勢いをつけるためにプロ転向を考えていたそうです。

渡辺選手は「プロでは海外リーグへの参戦や個人でのスポンサー獲得、大会のプロデュースなどを目指す。「いろんなことを実現することで、自分の価値、バドミントンの価値が上がってくるんじゃないか」

そして「バドミントンをこれから頑張りたいと思う子供たちにも、選択肢をたくさん増やしてあげられるようにしたい」と思いを語っています。

バトミントン協会の不祥事

日本バドミントン協会が元職員の着服を隠蔽

元職員は2017年7月頃から、日本代表の合宿で選手が負担する費用などおよそ300万円を着服したことが発覚。元職員はこのときは全額を返済しています。

しかし、その後も合宿の負担金や海外の大会の賞金など合わせて680万円を着服していました。

第三者委員会の報告書では、最初の着服が発覚した2018年に協会の幹部が他の役員や理事への報告を怠り、本人への処分も行わず、会長を含めた理事による損害の補填で対応しており、再発防止策を講じていませんでした。

これらを東京オリンピックへの影響を理由とするのは、明らかに誤りで職務にに反する重大な非違行為だと断じています。

JOC補助金の不正申請

2019年度JOCに申請した補助金のうち、およそ23万円が不正申請と指摘されました。

しかし、申請の誤りが判明した後に、協会関係者が補助金申請の内容に合うように領収書を偽造したりして隠蔽を図っていました。これに対し第三者委員会は「正当化する余地のない悪質なもの」と厳しく非難しています。

強化費の削減

スポーツ庁、日本オリンピック委員会(JOC)など総括団体トップによる「円卓会議」で不祥事を公表してこなかった日本バトミントン協会に対し、2023年度の助成交付金を20%削減することを決定しました。

またバトミントン協会は2022年度のガバナンスコード適合性審査で不適合とされれば、2023年度の助成申請ができない可能性もあるとされましたが、2023年に「不適合項目なし」として強化費全額削除は免れました。

しかし、理事会の実効性確保などの8項目においては「要改善」の指摘も受けています。

一連の不祥事で日本オリンピック委員会(JOC)のガバナンス評価で加盟55団体のうち唯一の「C」に転落することにになりました。

JOCやスポーツ庁から交付される補助金が削減されるなど、23年度決算は約3億円の赤字見込み。2期連続で債務超過の危機にある中、24年度予算で代表強化費が約8億円から5億円も削られました。

2024年12月には、日本バドミントン協会が追徴課税2100万円と報じられました。

日本バドミントン協会は25日、4月に東京国税局の調査が入り、約2100万円を追徴課税されたと発表した。2023年度までの3年間にわたり各都道府県協会に委託した事業について、補助金として処理すべきだとの指摘を受けたという。日本協会は既に修正申告して納付を済ませた。

朝日新聞より 2024年12月26日

渡辺選手の日本代表内定辞退の理由

日本代表に内定したけれど、バトミントン協会から今後遠征費などが自己負担となることが決定したとの知らせを受け、代表を辞退することを決断したとインスタグラムで報告しました。

バトミントン協会の不正を巡る補助金削除などで、選手強化費が大幅にカットされた影響が選手にでていることはとても残念なことです。

スポーツの世界は実力主義ですから、野球であれサッカーであれ巨額の報酬を得られるのは一部のトップ選手だけです。

しかし、マイナーなスポーツでは、トップ選手でも金銭的に選手を続けることが難しい現実がありますね。

プロ選手として、競技をもり立てたいという渡辺選手の活動を応援していきたいと思います。

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