関西万博で発覚!“撮り鉄”仲間による無賃乗車&万引き事件の全貌

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2025年8月、大阪・関西万博の会場で、“撮り鉄”として知られる鉄道ファン仲間の大学生5人が、無賃乗車や万引きの疑いで相次ぎ逮捕される事件が発生しました。

盗まれたのは、人気キャラクター「黒いミャクミャク」のぬいぐるみや限定デザインの扇子など、総額数十万円にのぼります。

さらに、年齢を偽って入場料を割引する「年齢詐称」も判明。今回は、この事件の経緯や手口、そして会場や鉄道各社がとった再発防止策まで詳しくお伝えします。

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目次

はじめに

万博会場で発生した窃盗事件の概要

2025年8月、大阪・関西万博の会場内オフィシャルストアで、扇子など9点、総額およそ7万4千円相当の商品が盗まれる事件が発生しました。

逮捕されたのは東京都在住の大学生2人で、いずれも21歳。警察によると、2人は今年6月に会場を訪れた際、商品を持ち去った疑いがあり、取り調べに対して「間違いありません」と容疑を認めています。

この事件は、すでに同じ場所で万引きを行い逮捕されていた別の大学生3人と深く関係しており、被害品には人気キャラクター「黒いミャクミャク」のぬいぐるみなど、販売現場でも注目されていた商品が含まれていました。
事件の特徴は単なる窃盗にとどまらず、複数人による計画性や目的意識が見られる点にあります。

社会的関心を集めた「撮り鉄」グループの関与

この事件が大きな注目を集めた理由の一つが、関与したメンバー全員が鉄道ファン、いわゆる「撮り鉄」仲間であったことです。

5人は東京から大阪まで東海道新幹線で移動しましたが、全区間で無賃乗車をしていたとみられます。

新大阪駅は改札の警備が厳しいため、あえて新神戸駅で降車し、在来線で会場へ向かうというルートを選んでいました。

仲間内では「無賃乗車は当たり前」との認識が共有されており、一部は年齢を偽って割安な「中人」チケットで入場していたことも判明。

こうした背景から、鉄道ファンの一部におけるモラルやマナーの問題、イベント会場での防犯体制のあり方など、幅広い社会的議論を呼び起こしています。

1.事件の経緯と概要

逮捕された大学生2人のプロフィールと容疑

今回逮捕されたのは、東京都在住の大学生、荒牧賢人容疑者(21)と名取利恭容疑者(21)の2人です。

両名は鉄道撮影を趣味とする「撮り鉄」仲間で、日常的に全国を巡って鉄道写真を撮っていました。

警察によれば、2人は2025年6月、大阪・関西万博の会場内にあるオフィシャルストアで、展示棚に並んでいた扇子や関連グッズなど9点、合計約7万4千円相当を盗んだ疑いが持たれています。

犯行は短時間かつ目立たないように行われたとみられ、会場の混雑を利用した手口がうかがえます。

盗まれた商品とその総額

被害にあった商品は、来場者向けに販売されていた万博限定デザインの扇子や雑貨類で、観光客やコレクターの間で人気の高いものでした。

特に、扇子は高級な和紙や竹を使ったものや、ミャクミャクをモチーフにした限定品などが含まれており、1点あたり数千円から1万円近くする商品もあったとされています。

総額で約7万4千円に上る被害額は、単発の万引きとしては大きく、会場運営側にも少なくない損失を与えました。

容疑者の供述と認められた事実

取り調べに対し、2人は「間違いありません」と容疑を認めています。

また、事件当日は同じ「撮り鉄」グループの他3人と行動を共にしており、会場に向かうまでの移動では東京から新神戸まで新幹線を無賃乗車し、その後在来線を利用して万博会場に向かっていたとみられます。

荒牧容疑者らは、「新大阪駅は改札の警備が厳しいから新神戸で降りた」と具体的な理由も供述。

さらに「仲間内では無賃乗車は当たり前」という発言もあり、犯行には一定の計画性と、仲間内で共有された価値観が影響していたことが明らかになっています。

2.「撮り鉄」仲間の関与と行動パターン

既に逮捕されていた3人との関係

荒牧容疑者と名取容疑者は、すでに万博会場での別の万引き事件で逮捕されていた平原雄大被告(20)、木村彩人被告(22)、瀬間陽人容疑者(21)と同じ「撮り鉄」グループに所属していました。

5人は日頃から鉄道撮影を目的に各地へ遠征しており、互いに撮影情報や移動ルートを共有する密な関係でした。

今回の事件では、全員が同じ日に会場入りし、別々に行動しながらも同じ目的で複数店舗を回っていたとみられています。

逮捕済みの3人は人気商品のぬいぐるみなど約100点を盗み、売却して現金化する計画を語っており、この時点でグループ内に明確な金銭目的があったことがうかがえます。

無賃乗車の手口と理由

5人はいずれも東京駅から新幹線に乗車し、新神戸駅で下車するまでの区間を無賃乗車していました。

通常、東海道新幹線では乗車時や降車時に自動改札を通りますが、彼らは大きなカメラ機材や荷物を持ち込み、混雑時を狙って有人改札や通行しやすいタイミングを利用して通過したとみられます。

新大阪駅は警備や改札チェックが厳しいため、あえて新神戸で降りて在来線に乗り換えるというルートを選択。これは過去の遠征経験から編み出された“安全策”であり、警察も計画性の高さを指摘しています。

グループ内での“当たり前”という価値観

取り調べの中で、複数のメンバーが「撮り鉄は全国の鉄道を見に行くので、無賃乗車は当たり前」と語っており、これがグループ全体の共通認識となっていたことが判明しました。

鉄道撮影のために遠征費がかさむことや、行動範囲の広さから交通費を節約する目的で始まったとみられますが、次第に罪悪感が薄れ、むしろ暗黙の“仲間ルール”として共有されていた形です。

この価値観は万引き行為にも影響し、「必要なものは買わずに手に入れる」という発想が当たり前になっていた可能性があります。

こうした内部文化の存在は、事件の背景を理解するうえで見逃せない要素です。

3.その他の不正行為と警察の対応

年齢詐称による不正入場の手口

警察の調べによると、5人のうち一部は年齢を偽り、12歳から17歳までが対象の「中人」料金で万博に入場していました。

通常、大人料金よりも数百円から千円以上安く設定されているため、交通費や滞在費を節約する感覚で行ったとみられます。

年齢確認は入場ゲートでのスタッフ判断に頼る部分が多く、本人確認書類の提示が必須ではないケースもあり、この仕組みの隙を突いた形です。

こうした行為は金額的には小さくても、故意に虚偽を申告する悪質性が高く、他の不正行為と同様に処罰対象となります。

逃走中の関係者と捜査の行方

事件当日は、このグループと行動を共にしていたもう1人の人物が存在しており、現在も所在が確認できていません。

警察は、この人物が無賃乗車や不正入場、さらには万引きにも関与していた可能性を視野に入れて行方を追っています。

防犯カメラの映像や交通系ICカードの利用履歴、さらに会場周辺での目撃証言をもとに足取りを確認中で、今後の捜査の進展次第では新たな逮捕者が出る可能性もあります。

万博会場での警備強化と再発防止策

今回の一連の事件を受け、万博会場では防犯体制が強化されました。

具体的には、オフィシャルストアや人気エリアへの出入口に追加の防犯カメラを設置し、私服警備員を増員。また、入場ゲートでは年齢確認を徹底するため、ランダムで本人確認書類の提示を求める対応が始まりました。

さらに、鉄道各社とも連携し、新幹線や在来線での無賃乗車防止のため、イベント開催期間中は主要駅での改札チェックを強化しています。

こうした措置は来場者全体の安全を守るためであり、同時に「不正行為は見逃さない」という強いメッセージにもなっています。

大学名公表をめぐる議論

今回の事件について、X(旧Twitter)では「大学名も公表すべきだ」という意見が多く見られました。
「国際的イベントでの不祥事だからこそ責任の所在を明らかにすべき」「同じ大学の学生や保護者にとっても重要な情報だ」という声もあります。中には「大学のブランドやモラルに関わる問題で、隠すのは不誠実」とする投稿も目立ちました。

一方で、「大学は事件に直接関与していないのに、公表は不公平ではないか」「学生個人の犯罪で学校全体が誤解を受けるリスクがある」という慎重論もあります。また、大学名がSNSで先行して拡散される場合、事実と異なる情報が混じる危険性も指摘されています。

日本の報道では、大学名の公表は法的に義務づけられておらず、各社の判断に委ねられています。公表するかどうかは、事件の重大性や社会的影響、公共の利益との兼ね合いで決まるのが一般的です。

現状、多くのメディアは「東京都在住の大学生」とだけ伝えるにとどめる傾向があり、SNSでの議論との間に温度差が見られます。

まとめ

今回の事件は、万博会場という多くの人が訪れる特別な空間で、計画的かつ複数人による不正行為が行われたという点で大きな衝撃を与えました。

逮捕された大学生らは、同じ「撮り鉄」グループに属し、無賃乗車や年齢詐称といった日常的な不正行為を当たり前とする価値観を共有していたことが明らかになっています。

盗まれた商品は、観光客やファンにとって思い出となる限定グッズであり、被害額や精神的損失は小さくありません。
さらに、逃走中の関係者の存在や、複数の不正行為が同時に行われていた事実は、イベント運営や鉄道事業者にとって深刻な課題を突き付けています。

これを受け、会場や鉄道各社は防犯強化に踏み切りましたが、最も重要なのは、訪れる一人ひとりがモラルを持ち、公共の場を大切に利用する意識を持つことです。

万博のような国際的イベントは、多くの人の協力と信頼の上に成り立っており、その価値を損なう行為は社会全体の損失につながります。

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