テレビ朝日の長寿番組『徹子の部屋』が50年目を迎え、特別企画として「時代を彩った歌手&アイドル編」が放送されました。
昭和のスターから令和の人気アーティストまで、懐かしい秘蔵映像や驚きのエピソードが満載!
マツコ・デラックスさんとの掛け合いも見どころのこの特集について、見逃せない内容をまとめました。
はじめに
番組50年目を迎えた背景
1976年にスタートした『徹子の部屋』は、黒柳徹子さんが司会を務め、各界の著名人や旬の話題を持つゲストを招いてトークを繰り広げてきた長寿番組です。
放送回数は1万2500回を超え、芸能界だけでなく文化人やスポーツ選手など幅広いゲストとの対話を通じて時代を映し出してきました。
50年という年月は、日本のテレビ史においても特別な意味を持ち、番組が長く愛され続けてきた証といえます。
深掘りSP第2弾の放送趣旨
今回の「50年目深掘りSP第2弾」では、昭和・平成・令和と時代ごとに活躍した歌手やアイドルに焦点を当て、当時の秘蔵映像や印象的なトークを振り返ります。
サポーターとしてマツコ・デラックスさんが参加し、過去の名場面を黒柳徹子さんと一緒に鑑賞しながら語り合うことで、番組の魅力を再発見する構成です。
懐かしい映像に加え、ゲストの素顔や黒柳さんとの独特なやり取りも見どころとなっており、ファンだけでなく幅広い世代が楽しめる内容となっています。
1.昭和を彩った歌手&アイドルの名場面
ピンク・レディーや山口百恵らの秘蔵映像
今回の放送では、昭和の歌謡界を象徴するピンク・レディーや山口百恵、沢田研二、西城秀樹、テレサ・テンといったスターの映像が紹介されました。
ピンク・レディーのキレのあるダンスパフォーマンスや、山口百恵の引退を思わせるあの有名なラストシーンなど、当時を知る世代には懐かしく、初めて見る若い世代には新鮮な映像です。
黒柳徹子さんとマツコ・デラックスさんも、映像を見ながら「かわいい!」「この頃の雰囲気ってすごく華やか!」と興奮し、当時の熱気を感じさせていました。
黒柳徹子とマツコ・デラックスのトーク
特筆すべきは、映像を振り返る中での黒柳さんとマツコさんの掛け合いです。
例えば、若き日のある男性歌手が映った際、マツコさんは思わず「すごい好きなんですけど~!かわいい!」と連呼。その反応に黒柳さんが「そんなに?」と笑いながら驚く場面が印象的でした。
長年多くのゲストと接してきた黒柳さんならではのエピソードや、当時の舞台裏の話も飛び出し、見ているこちらも一緒にタイムスリップしたような気分になります。
伝説の歌番組時代のエピソード
昭和はまさに歌番組全盛期で、アイドルが毎週のようにテレビで歌い踊り、ファンを魅了していました。
今回の特集では、その時代特有の空気感が感じられるエピソードも豊富に紹介されました。
黒柳さん自身も「あの頃のアイドルのみなさんは若いということもあって、私は家族みたいな感じで接していたんです」と振り返り、マツコさんも「徹子さんをお母さんのように感じていた人も多いはず」とコメント。
番組を通じて、昭和という時代が生んだ歌と人との温かな関係性が浮き彫りになりました。
2.平成・令和世代のアーティスト登場
ゆず・Perfume・星野源・Adoの名シーン
平成から令和にかけて活躍するアーティストたちのトーク名場面も今回の特集で紹介されました。
ゆずの二人が番組で披露したアコースティック演奏は、シンプルながらも心に響く歌声でスタジオを包み込みました。
Perfumeはテクノポップの独自の世界観とともに、緻密なダンスについて語る場面が印象的で、黒柳さんも思わずその動きの正確さに感嘆。
星野源は「恋ダンス」ブームの裏話や、自宅での作曲スタイルについて赤裸々に語り、音楽への真摯な姿勢を見せました。
そしてAdoはデビュー曲「うっせぇわ」の誕生秘話に触れ、独特な歌唱法を黒柳さんに指南する場面でスタジオを盛り上げました。
あいみょんのアルバイト時代秘話
あいみょんのトークでは、デビュー前の意外なエピソードが明かされました。
飲食店で働いていた頃、機械的に唐揚げを揚げ続ける姿から“唐揚げロボット”と呼ばれていたというエピソードに、黒柳さんも思わず大笑い。
「その頃は夢を追いながら働いていたんですね」と黒柳さんが声をかけると、あいみょんは「そうなんです、でもその経験が歌詞を書くときの原点になっています」と語り、音楽家としての原動力となった日常の一コマが印象的に描かれました。
Adoが語る「うっせぇわ」歌唱法
Adoが番組内で披露したのは、自身の代名詞とも言える「うっせぇわ」の歌唱法。
力強さと感情をぶつけるような独特のスタイルに黒柳さんが「これはすごいわね、どうやったら出せるの?」と質問すると、Adoは「喉ではなく体全体で声を響かせるように意識しています」と解説。
その場で黒柳さんにミニレッスンを行う一幕もあり、スタジオは笑いと驚きに包まれました。
新時代を象徴する若手アーティストの表現力が垣間見える、貴重なシーンとなりました。
3.スペシャルゲストと驚きのエピソード
研ナオコと55周年の軌跡
今回の特集で特に注目を集めたのが、デビュー55周年を迎えた研ナオコさんの登場です。
番組では、過去の出演映像を振り返りながら、若き日の力強い歌声やユニークなトークスタイルが改めて紹介されました。
研さんが28歳の頃に出演した際の松山千春さんとのトークは、当時を知るファンにはたまらない名場面。
黒柳さんが「お二人とも若いのに落ち着いていましたね」と懐かしむと、研さんは「昔は緊張していても強がっていました」と笑顔で答え、長年のキャリアを感じさせました。
藤圭子と宇多田ヒカルの歌声テープ公開
また、非常に貴重な映像として紹介されたのが、1996年に藤圭子さんが公開した、娘・宇多田ヒカルさんのデビュー前の歌声テープです。
まだ学生だった宇多田さんの歌声は、現在の洗練されたスタイルとは違う初々しさがあり、スタジオは驚きと感動に包まれました。
黒柳さんも「この時点でこんなに表現力があったなんて…」と感慨深げで、マツコさんも「鳥肌立っちゃった!」と絶賛。
時を超えた親子の音楽のつながりが感じられる、特別な瞬間でした。
野口五郎との御三家トークと今後の目標
さらに、昭和歌謡を語る上で欠かせない“新御三家”のひとり、野口五郎さんもスタジオに登場。
同期デビューの研ナオコさんと共に、当時の御三家(郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎)に関する裏話を披露しました。
黒柳さんから突然振られた「今ここで一曲!」という無茶ぶりにも応え、会場を大いに盛り上げました。
最後に野口さんは「音楽を通して人と人をつなぐ活動を続けたい」と今後の目標を語り、会場は大きな拍手に包まれました。
長年のキャリアと挑戦を続ける姿に、視聴者も勇気づけられたに違いありません。

まとめ
今回の『徹子の部屋』50年目深掘りSP第2弾は、昭和・平成・令和という3つの時代を彩った歌手やアイドルの魅力を一気に振り返る贅沢な内容でした。
ピンク・レディーや山口百恵、沢田研二といった昭和のスターから、あいみょんやAdoといった新世代アーティストまで、幅広い世代に響く名場面が盛りだくさん。
特に、研ナオコさんの55周年トークや藤圭子さんと宇多田ヒカルさんの親子の絆を感じる映像、野口五郎さんの御三家裏話など、音楽番組ならではの温かみが感じられました。
黒柳徹子さんとマツコ・デラックスさんの軽快な掛け合いも、番組の長寿を支える魅力のひとつ。50年という節目を迎えてなお進化を続ける『徹子の部屋』が、これからも視聴者に愛され続けるであろうことを改めて感じさせる特集でした。
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