2025年5月の伊東市長選で初当選を果たした田久保真紀市長に、重大な疑惑が持ち上がっています。
市長が選挙時に掲げていた「東洋大学法学部卒業」という学歴が虚偽ではないかとされ、地元の建設会社社長が公職選挙法違反の疑いで刑事告発。
さらに、田久保市長が卒業証明として提出した卒業証書に“偽造の可能性”が浮上したことで、伊東市政全体に大きな不信感が広がっています。
この記事では、疑惑の経緯と問題点、そして今後の影響について丁寧に整理しました。
はじめに

市長の学歴詐称疑惑が話題に
2025年5月に行われた静岡県伊東市の市長選挙で当選した田久保真紀市長に、学歴詐称の疑いが持ち上がっています。
問題となっているのは、「東洋大学法学部を卒業」とする経歴です。選挙期間中に配布されたプロフィールや報道資料などにこの経歴が記載されていたことで、市民の間では「本当に卒業していたのか?」と疑念の声が広がっています。
こうした疑惑に対し、田久保市長は「自ら東洋大学卒業と公表したことはない」と否定していますが、報道機関への情報提供が誰によって行われたのか、その経緯が注目されています。
刑事告発の背景と注目の理由
学歴詐称疑惑がただのウワサで終わらなかったのは、市内の建設会社社長が「これは公職選挙法違反にあたる」として、実際に警察へ刑事告発を行ったためです。
公職選挙法では、有権者を欺く目的で虚偽の経歴を用いることを禁じており、違反が認められれば選挙のやり直しや刑事罰の可能性もあります。
この告発は、単なる学歴問題にとどまらず、地方自治体の信頼性や、選挙における公正性にも関わる重大なテーマとして、多くのメディアや市民が関心を寄せています。
今後の警察の捜査次第では、伊東市政そのものに大きな影響を及ぼす可能性もあり、注目が集まっています。
田久保眞紀 市長 プロフィール
- 氏名:田久保 眞紀(たくぼ まき)t
- 生年月日:1970年2月3日(55歳、2025年7月時点)
- 出身地:千葉県船橋市 → 中学3年で静岡県伊東市へ転居
- 最終学歴:静岡県立伊東城ヶ崎高等学校卒業。東洋大学法学部に進学したが除籍されており卒業は未確認
🛠 キャリアの概要
- 伊東市議会議員:初当選は2019年。2期連続で務め、市民に近い政治スタイルで支持を拡大
- 伊東市長就任:2025年5月29日、第21代伊東市長に就任。伊東市として初の女性市長でもある
⚙️ バックグラウンドと人柄
- 若いころはバイク便ライダーや人材派遣、広告業など幅広く経験。2010年にはUターンして伊東市でカフェ開業
- 趣味はバイク、読書、アニメ観賞。酒を嗜まず、飲み会ではコーラで乾杯するなど親しみやすさが伝わってくる人柄です
❗ 最新の学歴詐称をめぐる経緯(参考)
- 伊東市議会で質問があった後、田久保市長は本人確認の結果「除籍であることが判明した」と発表。大学卒業の証明書は提示されたが、内容の確認は限定的だったとの指摘もあります
- 学歴詐称疑惑は公職選挙法違反に関わる重大案件として、今後の調査や議会対応が注目されています
1.田久保真紀市長の学歴経歴と選挙活動
東洋大学法学部卒業とされた経歴
田久保真紀市長のプロフィールには、「東洋大学法学部卒業」と明記されており、市長選の候補者としての信頼や実績を裏付ける一要素として紹介されていました。
これは選挙期間中に報道機関や選挙関連の資料、インタビュー記事などでも繰り返し取り上げられ、あたかも事実として広く浸透していったのです。
市民の中には、「法学部を出ているなら法律に強く、行政に詳しいのだろう」と信じて投票したという声も聞かれます。
このように、学歴という個人のバックグラウンドが、政治的な評価や信頼につながるケースは多く、特に地方自治体の選挙ではその傾向が顕著です。
そのため、経歴に誤りや疑問がある場合、市民の信頼を裏切る結果になりかねません。
市長選出馬時の広報と報道対応
2025年の伊東市長選で田久保氏は、清新さと実行力を前面に出した選挙活動を展開しました。
街頭演説では経済振興や防災対策を訴えつつ、配布された選挙ビラや候補者紹介パンフレットでは「法学部卒業」という学歴が強調されていました。
また、地元テレビ局や新聞社の候補者紹介にも同様の学歴が掲載されており、少なくとも有権者の目には「東洋大学法学部卒の市長候補」として映っていたのは間違いありません。
これが今回の告発の核となっている部分で、「虚偽の学歴を通じて有権者の信頼を得ようとしたのではないか」という指摘につながっています。
もし意図的であったならば、公職選挙法に抵触する可能性があるため、警察も慎重に情報を精査している状況です。
田久保市長の主張「自ら卒業とは公表していない」
一方で田久保市長は、「自分の口から卒業とは一度も言っていない」と強く反論しています。
問題となっているのは、あくまでも報道機関や選挙資料の内容であり、自らがその経歴を積極的に伝えたわけではないという立場です。
市長側の説明によれば、学歴に関する表記は「スタッフや後援会の判断によるものだった」とし、自身はその内容を確認していなかったとも述べています。
しかし、最終的に市民に配布される情報や公式なプロフィールには本人の責任も伴うため、その釈明がどこまで通用するのかは今後の捜査や法的判断に委ねられることになります。
加えて、最近になって田久保市長が「卒業の証拠」として提出した卒業証書が“偽造ではないか”という新たな疑惑が持ち上がりました。
この件によって、ただの経歴の勘違いでは済まされず、「意図的に証拠をでっちあげたのでは?」と多くの市民の不信感がさらに強まりました。
もし偽造が事実であれば、学歴詐称にとどまらず、文書偽造罪などの重大な刑事責任にも発展する可能性があり、問題は一層深刻なものとなっています。

2.刑事告発の詳細と告発者の意図
建設会社社長による告発の経緯
今回、田久保真紀市長を刑事告発したのは、伊東市川奈にある建設会社の社長さんです。
この社長さんは、田久保市長が「東洋大学法学部卒業」という学歴を事実として報道機関などに伝え、それによって市民の信頼を得て当選したことに強い問題意識を持ったそうです。
市長選の後、ネット上や地域でも「本当に卒業してたの?」という声がどんどん広まりました。
社長さんは、「もしウソの経歴で票を集めたのなら、市民をだましたことになる!」として、伊東警察署に刑事告発状を提出したんです。
これはただの怒りや抗議ではなく、ちゃんとした法的な手続きです。
それだけに、市政の透明性や市民の信頼を守りたいという強い思いが伝わってきます。
公職選挙法違反とは何か
今回の告発で焦点になっているのが「公職選挙法違反」という法律です。この法律では、選挙の時にウソの情報を使って有権者をだましたり、不公平に票を集めたりすることを禁止しています。
中でも、学歴や経歴といった「信用につながる情報」をねつ造してしまうと、それだけで票を左右する可能性があるので、とても問題が大きいんです。
過去には、似たようなケースで議員さんや市長さんが辞職したり、罰金刑を受けたりした例もあります。
今回も、もし田久保市長が「東洋大学卒業」というウソを“わざと”広めたと認定されたら、選挙のやり直しや辞職に発展する可能性があります…。
告発状に記載された内容のポイント
社長さんが提出した告発状には、こんな内容が書かれていたそうです。
- 選挙用のビラや候補者紹介に「東洋大学法学部卒業」とはっきり書かれていたこと。
- それが有権者の判断に大きな影響を与える情報だったこと。
- 市長本人が、選挙期間中にその表記を訂正しようとしなかったこと。
そして、ここで問題を大きくしたのが、市長が提出した“卒業証書”にまで偽造疑惑が出てきたことです!これが本当なら「選挙違反」だけではなく、「証拠を偽造して提出した」ことになり、別の刑事事件として扱われる可能性もあります。
告発状を受け取った警察が今、慎重に調査を進めているとのことで、市民としてもその行方を見守らざるを得ません。
3.今後の捜査と伊東市政への影響
警察の対応と捜査の行方
伊東警察署は、すでに告発状を正式に受け取り、田久保市長の経歴と提出書類の内容を調査しているとのことです。報道によれば、SNS投稿や選挙資料、証拠として提出された卒業証書などが対象になっているそうです。
今後の捜査次第では、市長ご本人だけでなく、選挙スタッフや後援会の人たちも事情を聞かれることになるかもしれません…。
選挙違反での書類送検なんてことになったら、伊東市全体にとっても大きな衝撃ですよね。
市民や議会の反応
市民の間でも、この件についてはかなり意見が分かれています。「あの学歴を信じて投票したのに、裏切られた気分だよ」という声もあれば、「まずは事実をはっきりさせてから判断すべき」と冷静な意見もあります。
伊東市議会でも対応が難航しているようで、与党系の議員さんは「市長の説明を待つべきだ」と言う一方、野党系や中立の議員さんからは「説明が不十分。市民の信頼が揺らいでいる」と厳しい声も聞かれます。
なかには、市民団体が抗議文を出したという話もあり、市政への影響は避けられそうにありません。
信頼回復と透明性の課題
何よりも大切なのは、市民の信頼です。今回の件で「政治家なんてどうせウソをつく」という気持ちになってしまった方も多いのではないでしょうか…。
そんな空気の中で、田久保市長が今後どんな対応を取るのかが注目されています。
正直なところ、卒業証書まで偽造が疑われるようでは、もう説明責任を果たすだけでは足りないという意見もあります。でも、今からでもできることはあると思います。
たとえば、専門家による第三者調査を受ける、資料を全て公開する、議会で質疑にきちんと応じる…など、市民の前に誠実な姿勢を見せてほしいです。
政治って、遠い世界の話のように思えますが、私たちの暮らしに直結しています。だからこそ、「誰を信じていいのか」を見極める目が求められるんですね。
まとめ
田久保真紀市長をめぐる学歴詐称疑惑と、それに続く刑事告発は、伊東市にとってただの経歴の食い違いではなく、市政の根本を問う深刻な問題になっています。
さらに、証拠として提出された卒業証書に偽造の疑いまで浮上したことで、問題は「ウソをついたかどうか」から「ウソを裏付けるために証拠まで偽造したのか?」という、より重大な段階に進んでしまいました。
警察による捜査の行方次第では、辞職や選挙無効といった事態も現実味を帯びています。
市民が今求めているのは、責任ある説明と、信頼を取り戻すための行動です。
私自身も一人の有権者として、「ちゃんと正直に話してほしい」と願わずにはいられません。伊東市が再び前を向けるよう、市長と市政全体に誠実な対応を期待したいと思います。
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