すき家の味噌汁にネズミの死骸が入っている写真が拡散されて物議を醸しています。
すき家を運営するゼンショーホールディングスは22日、同社のホームページ上でネズミ混入を認め謝罪しましたが、投稿されたのが1月22日ですから、報道されて謝罪まで2ヶ月間放置状態でした。
ネズミ混入事件の詳細を紹介します。
グーグル検索の口コミに写真が掲載
ことの発端は、グーグル・マップで店舗を検索したときに出てくる「口コミ」で、味噌汁にネズミの死骸が入った写真が投稿されたことからです。
【悲報】すき家が「みそ汁」の具材にネズミ混入を認めて謝罪「従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠った」(2枚目閲覧注意)https://t.co/76l6k6r2x0 pic.twitter.com/MF0vhYI4pl
— 保守速報 (@hoshusokuhou) March 22, 2025
食品への異物混入は、あってはならないですが、まあよくある話ではあります。
しかし、ネズミ一匹丸々の死骸が入ったショッキングな写真に驚き拡散された模様です。
現在、その投稿は見当たりませんが、口コミには店舗に対する低評価のコメントが溢れる状態になったいます。
問題の口コミは、《たまかけ朝食を注文したところ味噌汁の中にねずみの死骸が混入していました。考えられません。一応保健所と本社には連絡しました。これ以降食欲が湧きません》とあり、ねずみと見られる異物が浮かんでいる味噌汁の画像も添付されていました。
ネズミの異物混入は考えられない?!

異物混入の情報が拡散された当初は、「ネズミが一匹味噌汁に入っていて気づかないなんて考えられない」「AI生成による画像でフェイクではないか」などの疑問が多くあがっていました。
また、バイトテロのようなことや、店舗に対する嫌がらせではないかとの憶測も飛んでいました。
3月22日(2025.03.22 11:15)のNEWポストセブンが「《すき家のレビュー投稿で騒然》「味噌汁の中にネズミの死骸」画像が拡散 SNSでは「AIによる画像では」との指摘もあるが…広報担当者は「確認中」の記事を掲載しています。
この時点では、口コミの投稿者は普段からレビューを投稿しておりいたずらとは考えにくい。
すき家の運営会社に問い合わせたところ「確認中」との返答だったとなっています。
この時点では、まだ「ネズミが入った味噌汁」の画像は確認できたようです。
異物混入を認めて謝罪
2025.03.22 18:36にはNEWポストセブンは「すき家がネズミ混入を認めて謝罪「従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠った」 約2ヶ月にわたり非公表」の記事を掲載しています。
すき家のホームページでは以下の記事が掲載されました。
すき家に関する一部報道について
お知らせ2025年03月22日
本日、当社が運営するすき家 鳥取南吉方店で提供した「みそ汁」に異物(ネズミ)が混入していたことに関する報道がありました。
本件につきまして、現時点で当社が確認している事実と対策について、以下の通りご報告申し上げます。1月21日午前8時頃、当該店舗にてお客様より従業員へ、喫食前の「みそ汁」に異物が混入しているとのご指摘をいただきました。その場で従業員も目視を行い、異物が混入していたことを確認しています。
混入原因について調査を行った結果、「みそ汁」の具材をお椀に入れて複数個準備をする段階において、そのうちの1つのお椀の中に異物が混入していたと考えられています。当該従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠ったため、異物に気付かずに提供が行われました。
なお、同店において同様の異物混入の恐れがある商品は当該お客様以外の方に対しては提供されておりません。当該店舗については発生後すぐに一時閉店し、衛生検査の実施と、異物混入に繋がる可能性のある建物のクラックなどへの対策を講じるとともに、商品提供前の目視確認など、衛生管理に関して改めて従業員に対する厳格な教育を行いました。また、発生当日の段階で所管の保健所にも相談しています。なお、当該店舗は発生2日後に保健所のご担当者様に現地確認をいただいた上で営業を再開しました。
全国の店舗に対しても、異物混入を未然に防ぐために提供前の商品状態の目視確認を徹底するよう改めて指示を行いました。本件は当該店舗の建物構造と周辺環境が重なった事例と当社では捉えています。
外部からの害虫や害獣を阻止することは重要な課題としてこれまでも対策を行ってまいりました。侵入を誘発する食物残渣を含むゴミは冷蔵ゴミ庫に収容するなどの措置を講じています。
今回このような事案が発生したことで、当社ではさらなる対策の強化が必要と捉え直しています。具体的には、外部からの侵入という観点から店舗のクラックの確認を四半期ごとに行うことを決め、今年1月から開始しています。今後は害虫や害獣の侵入についてさらに徹底して研究と対策を進めてまいります。発生当初に当社がホームページ等での公表を控えたことで、事後の断片的・間接的な情報により多くのお客様に不安と懸念を抱かせる結果となってしまいました。お客様および関係者の皆様に、ご迷惑とご心配をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
今後同様の事態が再び発生することのないよう、全国の店舗において管理体制の一層の強化に努めてまいります。以上
鳥取南吉方店は24日から4月21日まで、改装工事のため一時閉店するとのことです。
企業の危機管理は?

レビューが投稿されたのは、1月21日午前8時頃。
投稿者は「一応保健所と本社には連絡しました。」としています。
画像が拡散され物議を醸して、ネットニュースになったのが3月22日です。
その時には、会社側は「確認中」との回答だったとのこと。
そして、即日、ネズミ混入の事実を認め謝罪しています。
しかし、この間2ヶ月も経っています。
投稿者が本社に連絡をしたとしていることから、事態を把握していたにも関わらず2ヶ月も放置していたと思われます。
企業側の危機管理やすき家への管理体制が整っていないと思われても仕方がないですね。
消費者が不安を持ったことで、「すき家」全体の信頼の低下は企業にとって大きな損失に繋がります。
口コミ・レビューの企業における認識とは?
問題の店舗は鳥取南吉方店の、口コミを見てみると数年前までは高評価が見られます。
しかし、ここ最近は定員の態度や清潔感に対する厳しい口コミが多くなっているようです。
食品を扱う店舗は異物混入はもちろん、消費期限切れなどの食品の衛生状態、アレルギー表示、ウィルス対策など細心の注意を払っていると思います。
ただ美味しかった、接客が良かったなど店舗の好感をあげて客を呼ぶだけが口コミ・レビューの役割ではないですよね。
レビューすることで、もっと良い店舗になってほしいと投稿することも多いと思います。
厳しい意見にも耳を傾け、問題がおきた時は早急に対策を取って、情報開示することが店舗の信頼を保つことだと考えます。
せっかく安くて美味い食事を提供してきた「すき家」ですから、今一度初心に帰って安心で安全は食を提供してほしいと思います。
コメント