『秒速5センチメートル』の実写映画公開を記念して、新海誠監督の名作3作品が地上波で連続放送されることが発表されました!
『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『雲のむこう、約束の場所』という、いずれもファンの心に深く残る作品たち。
この記事では、放送日・見どころ・作品どうしのつながりをわかりやすくまとめます。
実写版に向けて、原点となるアニメ3作を“再び”体感しましょう。
放送スケジュールまとめ(2025年10月〜11月)
新海誠監督の名作3作品が、実写版『秒速5センチメートル』の公開を記念して地上波で放送されます。
それぞれの作品が描く「距離」と「想い」を改めて感じられる、貴重な3週連続企画です。
放送日 | 作品タイトル | 放送局(予定) |
---|---|---|
2025年10月24日(金) | 『秒速5センチメートル』 | テレビ朝日系列 |
2025年10月31日(金) | 『言の葉の庭』 | テレビ朝日系列 |
2025年11月7日(金) | 『雲のむこう、約束の場所』 | テレビ朝日系列 |
『秒速5センチメートル』──届かない距離と、変わらない想い
2007年に公開された新海誠監督の代表作。桜の花びらが舞うように、人と人との距離がゆっくりと離れていく様子を、繊細な映像と音楽で描いた名作です。
3章構成で描かれる「遠野貴樹」と「篠原明里」の物語は、多くの観客に“切ない余韻”を残しました。
秒速5センチメートル=桜の花びらが舞い落ちる速さという比喩が、今もなお心に残る象徴的なタイトルです。
『言の葉の庭』──雨の日に出会う孤独と癒し
2013年公開。現代の東京・新宿御苑を舞台に、高校生の「孝雄」と謎めいた女性「雪野百香里」が“雨の日だけ”出会う物語です。
靴職人を目指す少年と、言葉に傷ついた女性。
梅雨の雨音と庭園の緑が織りなす映像美は、新海作品の中でも特に“静寂の美”を際立たせています。
『秒速5センチメートル』で描かれた「届かない距離」を、別の形で昇華させた一作です。
『雲のむこう、約束の場所』──分断された世界と青春の約束
2004年の劇場デビュー作。戦後の日本が南北に分かれたという架空の世界を舞台に、少年3人が“約束の塔”を目指す青春SFドラマです。
科学、夢、そして「もう一度会いたい人」への想いを描き、のちの『君の名は。』へとつながる原点とも言える作品です。
新海監督の初期作らしい、手描きの空と光の描写は今見ても圧倒的な美しさです。
3作品に共通する“距離”と“想い”のテーマ
新海誠監督の作品を貫くのは、「心の距離」と「言葉の力」。
『秒速5センチメートル』では離れていく恋、『言の葉の庭』では癒し、『雲のむこう』では約束と希望が描かれています。
どの作品も“届かない想い”をテーマにしながら、光や音、そして季節を通じて登場人物の心を繊細に表現しています。
新海誠監督3作品の比較まとめ
3週連続で放送される3作品には、それぞれ異なる時代背景とテーマがありながらも、共通して「距離」「時間」「想い」というモチーフが描かれています。
ここでは、3作品をテーマ・主題歌・公開年で比較してみましょう。
作品名 | 公開年 | 主題歌 | テーマ/キーワード |
---|---|---|---|
秒速5センチメートル | 2007年 | 山崎まさよし「One more time, One more chance」 | 距離・喪失・時間の流れ・再会できない想い |
言の葉の庭 | 2013年 | 秦 基博「Rain」 | 孤独・癒し・言葉の力・年齢差の友情と恋 |
雲のむこう、約束の場所 | 2004年 | 川嶋あい「きみのこえ」 | 分断・夢・約束・もう一度会いたい人への想い |
🎬共通点:
どの作品も「離れてしまった相手を想い続ける心」を軸に描かれています。
実写版『秒速5センチメートル』でも、この“時間を超えた想い”がどのように表現されるのかに注目です。
実写映画との比較・見どころ総括
1. 物語の設計──「3章構成」から「現在の視点」へ
アニメ版『秒速5センチメートル』は三つの短編で時間を飛び越える構成でしたが、実写版は“現在の貴樹と明里”の時間に軸足を置き、過去の記憶や約束が現在にどう影響しているかを描きます。
そのため、「いま」を生きる二人の感情の揺らぎがより細やかに伝わるのがポイント。アニメで余白として描かれた心情を、実写は表情・息遣い・沈黙の間で掬い上げます。
2. 登場人物の解像度──職業・生活圏がくっきり
実写版では、貴樹=都内のシステムエンジニア/明里=新宿の書店員という生活ディテールが明確になり、都市のリズムや労働の時間が二人の関係性に影を落とします。
通勤、残業、終電、スマホ通知…「大人の生活の速度」が、二人の“心の速度”とズレていく感覚をよりリアルに体験できます。
3. ロケーションと美術──「空」「線路」「踏切」の実在感
アニメ版の象徴モチーフ(空・電車・踏切・プラネタリウム)は、実写で空気・気温・街の雑踏を伴って立ち上がります。
特にプラネタリウムや線路沿いのフレーミングは、身体がその場にいるような臨場感。
“届きそうで届かない”距離を、レンズの奥行きと環境音で体感させる演出に注目です。
4. 音楽の役割──「1991」と「One more time, One more chance」
主題歌は米津玄師「1991」。タイトルが指し示す年は、貴樹と明里が出会った“原点”。
実写版の劇中歌には、山崎まさよし「One more time, One more chance(Remaster)」が使用され、アニメの記憶をまっすぐ現在へと橋渡しします。
“原点”と“現在”を音でつなぐ構図は、実写版ならではの大きなトピックです。
5. 視点と質感──写真家出身の監督が捉える「余白」
実写版の監督・奥山由之は写真家/映像作家としても評価の高いクリエイター。
柔らかな自然光、手触りの残るフィルムライクな質感、都会の陰影を活かした“光の余白”が、アニメの記憶と響き合います。
SNS時代の“綺麗すぎる画”ではなく、不確かさを抱えた現実の肌理で「センチメンタル」を刻む点が見どころ。
6. ネタバレ回避の見方ガイド
- 踏切のシーン:アニメ版の記憶とどう響き合うか、フレーミングと編集の“間”に注目。
- プラネタリウム:星の投影と声の響き方──“音”が感情の導線になる瞬間を聴き取って。
- 電車移動:車窓の反射や暗転、雑踏音のレイヤーが“心の距離”をどう可視化するか。
7. 総括──「距離の物語」を“現在形”で受け取る
アニメは時間を飛び越える詩、実写は現在を生きる呼吸。
同じ“届かない想い”を扱いながらも、実写版は私たちの生活速度に寄り添い、「それでも進む」心の再起動を描きます。
地上波で原作アニメを見直してから劇場へ向かうと、一つ一つのモチーフ(桜・雪・線路・踏切)が現在形で意味を取り戻す体験になります。
🎯 観賞ポイント(チェックリスト)
□ 画面の“余白”に残る呼吸感 / □ 都市の環境音と沈黙のバランス
□ 踏切ショットの編集リズム / □ 主題歌と劇中歌が感情を繋ぐ瞬間
実写映画『秒速5センチメートル』とのつながり
2025年冬に公開予定の実写映画『秒速5センチメートル』では、松村北斗(SixTONES)が主人公・遠野貴樹を演じ、高畑充希が篠原明里役として共演します。
舞台はアニメ版から約20年後。かつての恋が時を越えて再び交差する“現在の物語”として描かれます。
監督は写真家としても高い評価を得る奥山由之。
柔らかな自然光や都市の陰影を活かした映像表現が特徴で、アニメ版の繊細な空気感をリアルな質感で再構築します。
主題歌は米津玄師「1991」、劇中歌には山崎まさよし「One more time, One more chance(Remaster)」が使用され、過去と現在を音でつなぐ仕掛けにも注目です。


SNSの反応|X(旧Twitter)でも「#秒速5センチメートル」がトレンドに!
地上波放送と実写映画公開のニュースを受けて、X(旧Twitter)ではすでにファンの間で大きな盛り上がりを見せています。
「#秒速5センチメートル」「#新海誠」「#言の葉の庭」などの関連ハッシュタグがトレンド入りし、懐かしさと期待が入り混じった声が相次ぎました。
🌸「秒速5センチメートルまた地上波で見られるなんて…!リアルタイムで観るの久しぶり」— @movie_fan_sakura さん
🎬「あの桜と雪のシーン、何度見ても胸が締めつけられる。実写版ではどう表現されるんだろう」— @cinema_life_tokyo さん
☔「言の葉の庭→秒速→雲のむこう、の順で放送って最高の流れ!全部録画します」— @anime_love_1125 さん
💫「新海誠の“距離の物語”が3週連続で地上波なんて贅沢。映画館でもう一度泣く準備できてます」— @hoshizora_view さん
SNSでは、「アニメ版と実写版の世界観のつながり」「主題歌“1991”の意味」「監督・奥山由之の映像表現」などへの注目が特に高まっています。
放送当日は、リアルタイム視聴中の投稿でXのトレンド上位に再びランクインする可能性もありそうです。
📱関連ハッシュタグ
#秒速5センチメートル #言の葉の庭 #雲のむこう約束の場所 #新海誠 #奥山由之 #米津玄師1991
まとめ:地上波で“新海ワールド”を再体験しよう
今回の地上波放送は、実写版『秒速5センチメートル』をより深く味わうための絶好の機会です。
映像の美しさ、音楽、そして時間の流れに寄り添う物語。
それぞれの作品をもう一度見返しながら、新海誠監督が紡ぐ“距離”の物語を再確認してみてはいかがでしょうか。
放送スケジュールや最新情報は、番組公式サイトおよび公式X(旧Twitter)でも随時更新予定です。
🌸放送の見どころポイント
・『秒速5センチメートル』:光と影のコントラストに注目
・『言の葉の庭』:雨音と映像美
・『雲のむこう』:空の描写と約束の行方
コメント