「テニス選手ってみんなお金持ちなんでしょ?」──そう思う人も多いかもしれません。
しかし実際は、“上位1%だけが巨額の報酬を得ている”のが現実です。
2025年10月、ATP(男子プロテニス協会)が発表した利益分配制度では、錦織圭選手を含む186名に総額約27億円が分配されました。
一見華やかに見えるテニス界ですが、その裏には深い収入格差が存在します。
「錦織圭が1,200万円もらっても、遠征費とか考えたら全然余裕じゃないよね」
— @tennisfan_jp
🎾 プロテニス選手の収入源とは?
- 大会賞金(グランドスラム、ATPツアーなど)
- スポンサー契約・広告出演料
- エキシビションマッチ出演料
- 国別対抗戦(デビスカップなど)の報奨金
💰 トップ選手は年収数十億円!
ATPランキング上位10位以内の選手は、1大会の優勝で数億円を稼ぐこともあります。
グランドスラム優勝賞金は約3〜4億円。そこにスポンサー収入が加わるため、年間10億円を超えるケースも珍しくありません。
- ノバク・ジョコビッチ:生涯獲得賞金 約200億円超
- ラファエル・ナダル・ロジャー・フェデラー:スポンサー収入含め年間数十億円
- 錦織圭:ピーク時に年収35億円超(世界スポーツ選手ランキング30位台)
⚖️ 中堅・下位選手の現実はシビア
ランキング100位前後の選手になると、ツアー転戦にかかる経費が賞金を上回ることも。
「ATP100位以内でようやく生活が安定」「チャレンジャーでは経費赤字も珍しくない」というのが現状です。
「賞金で稼げるのはほんの一握り。多くの選手はスポンサーがいないとツアー維持できない。」
— @former_pro_player
🏆 錦織圭も対象──ATP分配制度とは?
ATPが導入した「Profit Sharing Plan(利益分配制度)」は、マスターズ1000大会の利益を大会側と選手が半分ずつ分ける仕組み。賞金とは別に利益が還元されます。
2024年度分では、総額1,830万ドル(約27億円)が186名に分配されました。
選手名(日本) | 分配額(ドル) | 日本円換算(約150円/ドル) |
---|---|---|
錦織圭 | 80,728 | 約1,200万円 |
西岡良仁 | 52,649 | 約780万円 |
ダニエル太郎 | 49,139 | 約720万円 |
綿貫陽介 | 24,569 | 約360万円 |
望月慎太郎 | 14,040 | 約210万円 |
島袋将 | 3,510 | 約50万円 |
🇯🇵 日本人6選手のプロフィール
🇯🇵 日本人6選手のプロフィール
錦織圭(にしこり けい)

1989年生まれ(島根県出身)/右利き・両手バック。
2014年全米オープン準優勝。日本男子テニスの歴史を変えた存在。
怪我からの復帰後もツアーに参戦中。今回の分配で約1,200万円を受け取り。
西岡良仁(にしおか よしひと)

1995年生まれ(三重県出身)/左利き・両手バック。
俊敏なフットワークが持ち味。ATPランキング日本勢トップクラス。
分配額は約780万円。
ダニエル太郎(だにえる たろう)

1993年生まれ(アメリカ出身・日本代表)/右利き。
粘り強いラリーとメンタルの強さで知られる。
分配額は約720万円。
綿貫陽介(わたぬき ようすけ)

1998年生まれ(埼玉県出身)/右利き。
スピードと攻撃力のあるプレースタイルで急成長中。
分配額は約360万円。
望月慎太郎(もちづき しんたろう)

2003年生まれ(神奈川県出身)/右利き。
ジュニア全英オープン優勝者。将来のエース候補。
分配額は約210万円。
島袋将(しまぶくろ しょう)

1997年生まれ(沖縄県出身)/右利き。
冷静な戦術と粘りのテニスでチャレンジャー大会でも活躍。
分配額は約50万円。
「6人も日本勢が入ったのはすごい。層が厚くなってる証拠だね!」
— @atpfan_tokyo
🔍 まとめ:テニスは「夢」と「現実」が同居するスポーツ
テニスは華やかな個人スポーツの代表格であり、トップ層には億単位の報酬が待っています。
しかし、その舞台の裏では、中堅選手たちが経費をやりくりしながらツアーを続けている現実も。
ATPの分配制度は、そうした現実を少しずつ変える取り組みのひとつです。
「華やかさの裏にある努力と格差。テニス界も変わり始めてる。」
— @sportsjournalist2025
次の世代がこの制度の恩恵を受け、より多くの日本人選手が世界の舞台で輝くことを期待したいですね。
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