NHK連続テレビ小説『あんぱん』で、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんが作曲家・いせたくや役として登場!
体重を3〜5キロ増やし、長かった襟足を切り落として黒髪にするなど、徹底した役作りが話題を集めています。さらに、人生初の学ラン姿にも挑戦し、28歳とは思えない18歳のフレッシュな演技を披露。
今回は、その役作りの裏側や演技への思いを詳しく紹介します。
はじめに
大森元貴が『あんぱん』に出演する経緯
NHKの連続テレビ小説『あんぱん』は、漫画家やなせたかし夫妻をモデルにした物語で、愛と勇気をテーマにしています。
その中で、作曲家・いせたくや役を演じることになったのがMrs. GREEN APPLEのボーカル大森元貴さんです。
制作チームは、大森さんのライブでの演劇的表現や表情の豊かさに感銘を受け、役者としての可能性を強く感じて出演をオファーしました。
大森さん自身も「朝ドラに出演するのは夢のようで、声をかけていただき本当に光栄」と語り、快諾したそうです。
音楽を軸に活動してきた彼にとって、新たな表現の場となるドラマ出演は大きな挑戦であり、ファンからも注目を集めています。
役作りで挑戦した体重増加と襟足カット
いせたくやは、戦後の日本に希望をもたらす若き作曲家。18歳という若々しい役どころを演じるために、大森さんは体重を3~5キロ増やしました。
これは、戦争で痩せた嵩(北村匠海)との対比で“次の世代の光”を視覚的に表現するため。
さらに長かった襟足をばっさりと切り、黒髪に変更するという大胆な変化にも挑戦しました。
人生初の学ラン姿で演じるシーンでは、デビュー当時の18歳の自分を思い出しながら役と向き合い、「純粋さや愚直さを表現したい」と意気込みを語っています。
このような徹底した役作りは、音楽活動だけでなく演技への真剣さを感じさせ、視聴者からも好感を集めています。
1.大森元貴が演じるいせたくやとは
モデルとなった作曲家・いずみたく
いせたくやのモデルは、昭和を代表する作曲家・いずみたくさんです。
「見上げてごらん夜の星を」「手のひらを太陽に」など、今も幅広い世代に歌い継がれている名曲を世に送り出した人物であり、日本の音楽文化に大きな影響を与えました。
『あんぱん』では、戦後の厳しい時代に音楽で人々を励まし、明るい未来を信じて突き進む若者として描かれています。
いずみたくさんの情熱や純粋さをどう演じるかが、大森さんにとって大きな挑戦となりました。
彼自身も「尊敬が止まらない」と語るほどで、音楽に真摯に向き合う姿勢に共鳴していたことがわかります。
18歳学生としての初登場シーン
大森さんが演じるいせたくやは、物語の中で18歳の学生として初登場します。
演劇学校に通う彼は、芝居や音楽に対して真っすぐで、好奇心と情熱にあふれる青年。
嵩(北村匠海)がカフェで芝居のポスター打ち合わせをしている場面で、突然声をかけるという印象的なシーンで描かれました。
このシーンでは、学ラン姿という大森さんにとっても初めての挑戦が話題に。
演技のテンポ感について共演者から「今までになかったテンポ感」「非常にやりやすい」と評価され、若々しさとフレッシュさが自然に表現されていました。
18歳の役を28歳で演じるにあたり、当時の自分と重ね合わせて感情を作り上げた点も印象的です。
戦後を明るく照らす存在としての役割
いせたくやは物語全体の中で、戦争で疲弊した時代に希望を届ける象徴的な存在です。
彼の音楽や芝居への情熱は、嵩をはじめ周囲の登場人物たちに刺激を与え、物語に新たな光を差し込みます。
特に「手のひらを太陽に」の作曲を担当する展開では、いせたくやの才能と人柄が際立ち、視聴者にも希望を与えるシーンとして描かれています。
大森さんが役に込めた「純粋に日本を明るくしたい」という思いは、実在のいずみたくさんの精神とも重なり、作品全体のメッセージ性をより強く感じさせます。

2.役作りの裏側
体重3~5キロ増量の理由と意図
大森元貴さんは、いせたくやという役を演じるにあたり体重を3~5キロ増やすことを選びました。
これは単なる見た目の変化ではなく、物語の時代背景やキャラクター性に合わせた役作りの一環です。
戦争で疲弊し痩せこけた嵩(北村匠海)との対比を強調することで、戦後を生きる“次の世代の光”としての存在感を演出したかったのだそうです
。「希望の象徴として若々しく見せたい」という思いから、食事の量を増やし、筋肉も落とさないよう運動をしながら増量に取り組んだと話しています。
単にふくよかに見せるのではなく、健康的で未来への活力を感じさせる姿を目指していた点が印象的です。
襟足カットと黒髪への変化
もう一つの大きな変化が、長く伸ばしていた襟足をばっさり切り落とし、黒髪にしたことです。
役の年齢である18歳に見えるよう、若々しさを意識した髪型に変更しました。
特に、これまで金髪や長髪といった個性的なスタイルを楽しんでいた大森さんにとって、この変化は新鮮な挑戦だったといいます。
本人は「ドライヤーが楽になりました」と冗談を交えつつも、役の世界観に合わせて自分を一から作り直すことに喜びを感じていたそうです。
この髪型の変化はファンの間でも話題となり、SNSには「別人みたいで驚いた」「学ランとの相性が抜群」といった声が寄せられました。
学ラン姿で挑んだ18歳の演技
人生で初めて学ランを着用したという大森さんは、「鏡で見たときに自分でも驚いた」と語っています。
学ランは学生らしいフレッシュさを象徴する衣装であり、これが役の雰囲気作りに大きく貢献しました。
演技では、当時18歳でデビューした自分自身の気持ちを重ね合わせ、フラストレーションや未来への期待といった青春特有の感情を表現。
共演者の北村匠海さんからは「これまでにないテンポ感でやりやすい」と評価され、自身も「放送を見て80点くらいの出来」と手応えを感じたといいます。
視聴者からも「自然で初々しい」との感想が多く寄せられ、役作りの努力がしっかり画面に表れていました。
3.演技と音楽への思い
俳優として感じた新たなやりがい
音楽活動を中心に歩んできた大森元貴さんにとって、俳優としての挑戦は大きな転機でした。
Mrs. GREEN APPLEでのライブでは演劇的要素を取り入れた演出を行ってきましたが、映像作品での演技は全く別の体験。
撮影現場での空気やカメラとの距離感、共演者との間合いなど、音楽ステージとは違う緊張感と発見があったといいます。
「その場で生まれる芝居のキャッチボールが本当に新鮮で、楽しかった」と語るように、役者としての経験は彼に新しい表現方法を与えました。
これにより、自身の音楽活動にも好影響を与えており、歌詞やメロディへの感情の込め方に変化が生まれているそうです。
いずみたくへのリスペクト
演じた“いせたくや”のモデルはいずみたくさん。
数々の名曲を世に送り出したその存在は、大森さんにとって尊敬の対象そのものでした。
特に「手のひらを太陽に」は幼少期から耳にしていた楽曲で、「気づいた時にはすでに自分の中にある音楽だった」と語っています。
撮影中、いずみさんの親族が現場を訪れ、大森さんの演技に涙を流したことも印象的な出来事でした。
「いせたくやとして認めてもらえた気がして、本当に嬉しかった」と振り返り、役を通じて音楽が持つ力と人々をつなぐ温かさを改めて感じたといいます。
今後の歌唱・ピアノ演奏シーンの見どころ
ドラマでは、たくやが歌やピアノを披露するシーンが今後の大きな見どころとなります。
大森さん自身もピアノは特訓を重ね、Mrs. GREEN APPLEのキーボーディスト藤澤涼架さんから直接指導を受けたそうです。
「ミセスの大森元貴ではなく、いせたくやとして歌いたい」という思いから、歌唱シーンでは自身の色を抑え、役としての純粋さを重視。
特に『のど自慢』の予選会に出場するシーンは、作品の中でも重要な転機として描かれる予定で、視聴者からも注目を集めています。
音楽と芝居、その両方を融合させたパフォーマンスは、大森さんだからこそ実現できる表現であり、今後の放送でさらに話題となることが期待されます。
まとめ
大森元貴さんが『あんぱん』で演じるいせたくやは、戦後の時代に希望を届ける存在として描かれています。
その役柄を表現するために体重を増やし、襟足を切って黒髪にし、人生で初めて学ランに袖を通すという徹底した役作りに挑みました。
演技を通じて俳優としての新たなやりがいを感じ、音楽活動とは異なる表現の可能性を見いだした大森さん。
モデルとなったいずみたくさんへの尊敬の念を胸に、純粋で真っすぐな青年像を全力で表現しています。
今後放送される歌唱やピアノ演奏シーンでは、音楽家としての経験が役に深みを与え、物語の重要な転換点となるでしょう。
大森さんが音楽と芝居を融合させて挑む表現は、作品に新しい輝きを与え、視聴者に強い印象を残すはずです。
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