日清カップヌードルといえば、商品の人気はもちろんですが、 攻めすぎるCM でも常に注目を集めてきました。
昭和の社会派CMから、青春ドラマ仕立ての「アオハルかよ」、カルトアニメ『チャージマン研!』を題材にした狂気の広告、さらには『ワンピース』や『FF XV』とのコラボまで…。
この記事では、日清カップヌードルの歴代CMを年代別にまとめ、その魅力や話題になった理由を整理しました。
「日清のCMがなぜバズるのか?」を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
はじめに
今回は2018年に放送され、あまりのカオスぶりに「キチガイCM」とまで呼ばれた、日清カップヌードルのチャージマン研コラボCMについて掘り下げます。
なぜ企業CMに“伝説のクソアニメ”が採用されたのか?
そして、なぜこれほどまでにSNSを中心に拡散されたのか?
その秘密を整理してみました。
チャージマン研!とは?
1974年に放送された短編アニメ『チャージマン研!』(通称チャー研)は、主人公・泉研が宇宙怪獣ジュラル星人と戦う勧善懲悪もの。
しかし――
- 作画崩壊
- 脚本の突飛な展開
- 主人公の倫理観がズレている
といった点から「逆に面白い」と再評価され、2000年代以降は“伝説のクソアニメ”としてカルト的人気を集めています。
名セリフ「やったぜパパ!明日はホームランだ!」や唐突な展開は、ネットミームやMAD動画でもおなじみです。
日清CMにチャー研が登場!
2018年、日清食品は「カップヌードル 懐かしアニメCMシリーズ」を展開。
その一つとして『チャージマン研!』を題材に採用しました。
CMはまさに“本気で再現”された内容。
- 原作さながらの雑な作画
- シュールすぎるセリフ回し
- 意味不明な展開
が繰り広げられ、視聴者を混乱させつつも爆笑させました。
SNSでは「狂気のCM」「公式が病気」といった反応が相次ぎ、瞬く間に拡散されました。
なぜ「キチガイCM」と呼ばれたのか?
このCMが強烈な印象を残した理由は大きく3つあります。
- 元ネタのカルト性
もともと知る人ぞ知る「伝説のアニメ」だったため、玄人ファンは即座に反応。 - 日清の攻めた広告戦略
若者文化やネットミームを積極的に取り込み、“尖った広告”を打ち出す日清らしさが炸裂。 - 炎上ギリギリの演出
あまりに意味不明で「キチガイCM」と揶揄されたが、逆に拡散力を高めた。
結果的に、日清はブランドのユニークさを見事にアピールすることに成功しました。
ネットでの反応
CM公開後、SNSや掲示板では次のような声が見られました。
- 「腹筋崩壊したw」
- 「日清、正気か!? いや最高!」
- 「チャー研を知らなかったけど気になってDVD買った」
- 「企業広告でここまでカオスに振り切るのすごい」
懐かしアニメを知らない世代にも届き、チャー研の存在を再び広めるきっかけになったのです。
舞台版チャー研や他のCMシリーズ
実は『チャージマン研!』は近年舞台化もされており、役者がカオス展開を実写で再現してファンを楽しませています。
また、日清は他にも「アオハルかよ」シリーズや、『ハイジ』『魔法少女プリティーメロン』などのアニメパロディCMも制作しており、いずれも大きな話題を呼びました。
舞台「チャージマン研!」とは?
🔹上演の経緯
2017年にDVD化やネット再評価で人気が再燃した『チャージマン研!』。
その勢いを受けて、2019年に初の舞台化 が実現しました。制作は企画演劇集団ボクラ団義の派生ユニット「チャー研舞台制作委員会」。
タイトルは
- 『舞台「チャージマン研!」』(2019年、東京・新宿FACE)
- その後続編として 『舞台「チャージマン研!」R-2』(2020年) も上演。
“伝説のクソアニメ”を実写舞台で完全再現する、という異色の企画でした。
🔹舞台の特徴
- アニメのカオスを忠実に再現
作画崩壊を舞台美術や演技で表現。 - 名セリフ・迷シーンを網羅
「やったぜパパ!明日はホームランだ!」などファンにお馴染みのフレーズが飛び交う。 - 観客参加型の笑い
アニメを知る人ほど“突っ込みどころ”を楽しめる構成。
一見ギャグ舞台に見えますが、役者陣は本気で演じているため、むしろシュールさが増していました。
🔹出演キャスト
- 泉研 役:若手俳優(※上演ごとにキャスト変更あり)
- バリカン 役、ジュラル星人役:舞台経験豊富な役者が担当
- 特に「ジュラル星人の雑すぎる作戦」をどう表現するかが毎回見どころに。
🔹ファンの反応
SNSでは――
- 「カオスを本気で舞台化する日が来るとは!」
- 「アニメの作画崩壊を舞台演出で再現するセンスがすごい」
- 「観客も一緒に突っ込みながら楽しむライブ感が最高」
といった声が多く、アニメファンだけでなく舞台好きの層からも好評でした。
🔹まとめ
舞台『チャージマン研!』は、ネット文化で再評価されたカルトアニメを実写化したユニークな試みでした。
本来“欠点”とされる要素を逆手に取り、観客と一緒に笑いに変えるスタイルは、まさにチャー研ならでは。
アニメを知らなくても楽しめる一方、元ネタを知っている人にとっては「公式が病気」を超える爆笑体験になったと言えるでしょう。
攻めすぎ!? 日清カップヌードルCMの歴代まとめ──話題になった名作&迷作広告たち
話題になった代表的なCMをいくつかピックアップしてまとめてみました。
1. 懐かしアニメCMシリーズ
日清が2017〜2018年に展開した企画で、昭和アニメを大胆にパロディ化。
「狂気」とまで呼ばれるカオスな演出で、SNSを中心にバズりました。
- チャージマン研!篇
カルトアニメを完全再現。意味不明すぎて「公式が病気」と話題に。 - アルプスの少女ハイジ篇
原作の世界観を無視して現代ギャル風ハイジが登場。ヤバすぎて炎上寸前。 - 魔法少女プリティーメロン篇(オリジナル風パロディ)
あり得ない魔法少女アニメの世界観を再現。ツッコミどころ満載で人気。
2. アオハルかよシリーズ
2014年頃から展開された青春応援CMシリーズ。
「アオハル(青春+アオハル語)」をキーワードに、学園ドラマ風の映像を展開。
- 部活・恋愛・友情をテーマにしたエモい内容
- 若者に寄り添ったメッセージで共感を集める
- 「青春ってバカだ。」というキャッチコピーが印象的
ネットでは「これ見て泣いた」「エモすぎ」と話題になりました。
3. カップヌードル×FF XV(ファイナルファンタジー15)
2016年の大作ゲーム『FF XV』とコラボした実写風CM。
ゲーム内キャラがカップヌードルを絶賛するというシュールさで話題になりました。
- ノクト王子たちが「具の種類」で盛り上がる
- 「すべての頂点に立つカップヌードル」という迷言誕生
- ゲーマー界隈でもネタ化
4. カップヌードル×ワンピース
国民的人気アニメ『ONE PIECE』とコラボした青春風CM。
- 麦わらの一味がもし現代高校生だったら…という設定
- 青春群像劇のような映像
- アニメファンだけでなく一般層にも話題に
YouTubeでも数百万再生を記録しました。
5. その他のユニークなCM
日清はほかにも数々の“ぶっ飛んだ”広告を発表しています。
- サザエさんパロディ篇
サザエさん一家が現代風に描かれる異色作。 - 「SAMURAI」篇
外国人侍たちがカップヌードルを巡って戦う映像美。 - シュールすぎる実写劇
芸人や俳優を起用し、意味不明な展開を見せるシリーズも多数。
日清カップヌードルのCMは、ただの商品の宣伝に留まらず、エンタメ作品として楽しめるのが最大の魅力です。
チャージマン研をはじめ、ハイジ・FF・ワンピースなど、常に“攻めた姿勢”で広告を打ち出してきました。
これからも「次はどんなCMを見せてくれるのか?」とワクワクさせてくれる存在です。
もし未見のCMがあれば、ぜひYouTubeでチェックしてみてください。
まとめ
日清のチャー研CMは、昭和のカルトアニメを現代広告に大胆に落とし込んだ“狂気の産物”でした。
一見すると理解不能ですが、だからこそSNS時代にバズり、企業広告として成功を収めたのです。
私自身も初めて見たときは「本当に公式!?」と疑いましたが、日清の遊び心と勇気に驚かされました。
今後もこうした“ネット民の心を掴むCM”が生まれることを期待しています。
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