世界陸上東京大会の男子110mハードル決勝で、日本の村竹ラシッド選手が 13秒18のタイムで5位入賞を果たしました。
惜しくもメダルには届きませんでしたが、ゴール直後にトラックに倒れ込み、涙ながらに語ったインタビューは多くの視聴者の胸を打ちました。
SNSでは「もらい泣きした」「世界5位でここまで悔しがれるのがすごい」と感動の声が広がり、いま大きな注目を集めています。
はじめに
世界陸上東京大会と村竹ラシッドの注目度
今回の世界陸上東京大会ではどうしても書かずにはいられませんでした。それほど胸を打たれたのが、男子110mハードルで走った村竹ラシッド選手の姿です。
2025年に東京で開催された世界陸上大会は、日本陸上界にとって特別な舞台でした。その中でも村竹ラシッド選手は、大会前から大きな注目を集めていました。
彼は今季の国内大会で日本人初の12秒台を記録し、世界のトップ選手と肩を並べる実力を証明していたからです。
まだ23歳という若さながら、世界ランキングでも上位に入り、母国開催の舞台で「メダルに最も近い存在」と期待されていました。そんな選手を自分の国で応援できることが、本当に誇らしい気持ちでした。
レース後の涙が話題になった理由
決勝レースでは惜しくも0.06秒差でメダルを逃し、5位に終わった村竹選手。
しかし、その結果以上に私を含め多くの人の心を動かしたのは、レース後に見せた彼の姿でした。ゴール直後にトラックへ倒れ込み、悔しさを噛みしめる様子。
インタビューで言葉を詰まらせながら「何が足りなかったんだろう」と自問するように語った瞬間、胸がぎゅっと締め付けられました。涙ながらに「皆と喜びたかった」と話す姿を見て、気づけば私も涙がこぼれていました。
SNSでも「思わずもらい泣きした」との声が相次ぎましたが、まさに私もそのひとりです。彼の真摯さと努力が画面越しに伝わってきて、「スポーツって勝ち負け以上に大切なものがあるんだな」と改めて感じました。

1.決勝レースの行方
日本人初の12秒台を出した今季の実績
村竹ラシッド選手は、今シーズンの日本陸上界を大きく盛り上げた存在でした。
特に話題を集めたのは、国内大会でマークした12秒92という記録です。これは日本人として初めて12秒台に突入した歴史的な瞬間であり、同時に世界ランキング2位にまで躍進する快挙となりました。
この記録をきっかけに、彼は「世界のトップと本気で戦える選手」として大きな注目を浴びるようになったのです。
東京決勝での走りと記録
迎えた世界陸上東京大会の決勝。スタート直後から力強い走りを見せ、最後のハードルを越えるまではメダル争いのど真ん中にいました。
会場に集まった観客も「いける!」と声を上げるほどの勢いでしたが、最後の直線で一歩届かず、記録は13秒18。
惜しくも表彰台には手が届きませんでしたが、日本の観客が見守る中で堂々と走り抜けた姿は、多くの人の心を熱くさせました。
メダルに届かなかった0.06秒差
村竹選手が逃したメダルとの差は、わずか0.06秒。ほんの一瞬の差が勝負を分ける厳しい世界で、彼は全力を尽くしました。
この「あと少し」という結果は、本人にとって大きな悔しさとなった一方で、観客やファンにとっては「世界のトップと互角に戦える日本人ハードラーがここにいる」という強烈な印象を残しました。
結果は5位でしたが、その走りは確かに世界に存在感を示したのです。
2.レース直後の姿
ゴール後にトラックへ倒れ込む場面
決勝を走り抜けた直後、村竹ラシッド選手は力を出し切ったかのようにその場に倒れ込みました。
トラックに両手をつき、うつ伏せになったまましばらく動けない姿は、全身全霊で戦った証でした。
観客席からは大きな拍手と声援が送られ、会場全体が彼の奮闘を称えているようでした。
観客に顔を向けられなかった悔しさ
普段は笑顔で観客の声援に応える村竹選手ですが、この時ばかりは顔を上げることができませんでした。わずか0.06秒差でメダルを逃した悔しさが、体中からにじみ出ていたのです。
その背中を見守る観客の中には、「顔を上げなくても、その頑張りは十分伝わっている」と涙を流す人も少なくありませんでした。
私自身も画面越しに見ていて、「こんなにも全力で走ったんだから胸を張ってほしい」と思わずつぶやいていました。
「泣ける」と共感を呼んだ姿
SNSには「トラックに倒れ込む姿を見て泣けた」「あれだけ全力を尽くしたからこその涙」といった共感の声が相次ぎました。
スポーツの世界では勝敗がつきものですが、村竹選手が見せたのは単なる勝ち負けを超えた“人間らしい感情”でした。その姿に心を揺さぶられ、「こちらまで涙が出た」という感想が全国に広がっていったのです。
3.インタビューで語られた思い
「何が足りなかったんだろうな」という自問
レース後のインタビューで、村竹ラシッド選手はしばし沈黙した後、絞り出すように「何が足りなかったんだろうな」と繰り返しました。
この言葉は、1年間必死に練習を積み重ねてきた自分への問いかけであり、同時に本気で挑んだからこそ出てきた悔しさの表れでした。
その真剣さに、見ていた人たちも心を打たれました。私自身もテレビの前で「そんなに自分を責めなくてもいいのに…」と胸が痛くなったのを覚えています。
感謝の言葉と「すみません」の涙
インタビューの途中、言葉が途切れ、涙を流しながら「すみません」と小さく謝る場面がありました。
これは期待して応援してくれた人々への気持ちがあふれ出た瞬間でした。
そして「こんなにたくさんの人に見守ってもらえて、1人のアスリートとして本当に幸せ」と語り、会場に集まった観客や支えてくれた人たちへの感謝を伝えました。
その言葉に、テレビや会場で見ていた多くの人が思わずもらい泣きしました。私もその一人で、思わず涙をぬぐいながら「がんばったね」と心の中で声をかけていました。
「何年かかってもメダルを取りたい」という決意
最後に彼は涙をぬぐいながら、「自分の脚がもつかぎり、何年かかってもメダルを取りたい」と力強く宣言しました。
悔しさを次への原動力に変えようとする姿勢は、単なる敗北ではなく未来への挑戦を感じさせます。この決意はファンや観客に希望を与え、「これからの彼をずっと応援したい」という声につながりました。私自身も「これからの彼の挑戦を一緒に見届けたい」と心から思いました。
まとめ
村竹ラシッド選手は、世界陸上東京の男子110mハードル決勝で13秒18の5位。わずか0.06秒差でメダルを逃したものの、日本人初の12秒台という今季の快進撃を背景に、世界トップと正面から渡り合ったことを示しました。
ゴール後にトラックへ倒れ込み、インタビューで「何が足りなかったんだろう」と自問しながら「皆と喜びたかった」と涙で語った姿は、多くの人の胸を打ち、SNSでは「もらい泣きした」の声が広がりました。
敗北の涙ではなく、支えてくれた人々への感謝と、次こそメダルをつかむという強い決意の涙。今回の5位は終点ではなく、確かに次へのスタートラインです。
一般視聴者としての私も、これからも彼の挑戦を見守り続けたいと強く思いました。日本のハードル界に刻まれた新たな一歩を、次の歓喜へとつなげていきましょう。
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