Mrs. GREEN APPLEの大森元貴(Vo/Gt)、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)が、10月16日に公式YouTubeチャンネルで生配信を実施。
この中で、年内をもって「フェーズ2」を完結し、2026年1月1日から新たに「フェーズ3」をスタートすると発表しました。
フェーズ2は2025年12月末まで、そして2026年元旦からフェーズ3がスタート!!つまり活動休止期間はなし!!
ファンの間で「#フェーズ3」がトレンド入りするなど、SNSも大きく反応。
配信では大森が“フェーズ2の総括”と“次章への決意”を丁寧に語り、ミセスの新たな進化を予感させました。
はじめに
フェーズ2完結の発表とファンの反響
2025年10月16日夜、Mrs. GREEN APPLEの公式YouTubeチャンネルで行われた生配信が、ファンの間で大きな話題を呼びました。
配信の中でボーカルの大森元貴さんは、「年内でフェーズ2を完結させ、2025年1月1日からフェーズ3をスタートする」と発表。これまでの活動を振り返りながら、「フェーズ2は“宇宙”のようなものだった」と例え、その言葉どおり、彼らが多方面で挑戦を重ねてきた軌跡を感じさせる時間となりました。
SNSでは、放送直後から「フェーズ3」「ミセス新章」「元日の幕開け」といった関連ワードがトレンド入り。
「まさか元日に始動とは!」「フェーズ2の集大成を年内で締めるの、完璧すぎる」といった声が相次ぎ、ファンの間には驚きと期待、そして少しの寂しさが入り混じった空気が広がりました。
特に、紅白出場や映画主題歌のヒットなどで“国民的バンド”の仲間入りを果たした彼らが、次にどんな景色を見せてくれるのか――注目が集まっています。
フェーズ3始動が意味する“新章”への期待
Mrs. GREEN APPLEは、これまでも活動の節目を「フェーズ」として明確に区切りながら、常に進化を続けてきました。
フェーズ1では“青春”をテーマに、バンドとしての原点を築き、フェーズ2では“宇宙”を掲げ、音楽番組やバラエティ、CMタイアップなど多彩な活動を展開。
そして今回の発表は、まるで物語の“第三章”が始まるような、希望に満ちた予告編のように感じられます。
配信で大森さんは、「フェーズ2を大切に保存するためにも完結する」と語り、これまでの歩みを一つの時代として丁寧に締めくくりました。
その言葉には、“過去を手放すのではなく、次に進むために大切に残す”という前向きな姿勢が込められています。
2025年元日に始まるフェーズ3――それは、ミセスがこれまでに築いた世界観をさらに広げ、「誰も置いていかないエンタメ」から「世界とつながる音楽」へと進化する新たな挑戦の幕開けになるのかもしれません。
1.フェーズ2を「宇宙」と例えた理由

全方位的な活動への挑戦
大森元貴さんが「フェーズ2は“宇宙”のようなもの」と語った背景には、未知の領域へ飛び込み、限界を超える挑戦を続けた2年間がありました。
フェーズ1ではライブハウスを中心に活動し、バンドとしての基盤を築いたミセス。
フェーズ2では、そのフィールドを一気に広げ、音楽番組、バラエティ、ドラマや映画の主題歌など、あらゆる方向に光を放ちました。まさに、重力にとらわれない“宇宙的”な拡張を遂げた期間だったのです。
例えば、2023年にリリースされた「ケセラセラ」は、ドラマ主題歌として幅広い世代に親しまれ、ストリーミング再生回数は数億回を突破。
また、「Magic」では爽やかでポップな世界観を展開し、テレビ出演時の華やかなパフォーマンスも話題を呼びました。
音楽だけでなく、メンバーの自然体なトークやバラエティでの姿も「親しみやすい」と評され、バンドの魅力がより多面的に伝わるようになったのも、このフェーズ2の特徴です。
“誰も置いていかないエンタメ”という理念
フェーズ2を貫いていたのが、「誰も置いていかないエンタメ」という理念でした。
大森さんは配信の中で「音楽だけではなく、関わるすべての人が楽しめる場を作りたかった」と語っています。
ライブの構成もその精神が反映されており、子ども連れでも楽しめるような柔らかい演出や、映像・照明・アニメーションを融合させた“視覚でも楽しめる音楽空間”が多くの観客を魅了しました。
SNS上では、「ミセスのライブは家族みんなで楽しめる」「歌詞に込められた優しさに泣いた」といった声が多数寄せられ、彼らの音楽が単なるヒット曲にとどまらず、“人を包み込む居場所”として受け入れられていることを示しています。
フェーズ2は、音楽のジャンルや年齢の壁を超え、“みんなが参加できるエンタメ”を実現した時期でもありました。
バラエティ・タイアップを通じた拡張戦略
「宇宙のように広がる」とは、単に活動範囲を増やすことではありません。
ミセスが目指したのは、「音楽を中心に、文化そのものを広げていくこと」でした。
その象徴が、数々のメディア出演と企業タイアップ。CMソングでは「ダンスホール」や「Magic」が立て続けに起用され、どこかで必ず耳にする楽曲へと成長。
音楽番組だけでなく、バラエティ番組や情報番組への出演も増え、「あの3人、最近よく見るね」と話題になるほどでした。
また、SNSやYouTubeでも積極的にファンとの距離を縮め、YouTubeショートや舞台裏映像を公開するなど、“音楽だけに閉じない表現”を続けてきたのがミセス流の戦略。
結果として、ファン層は中高生からファミリー層、そして海外のリスナーまで広がり、まさに“宇宙規模”の広がりを見せることになりました。
2.「ミセス」というチームが大きくなった2年間
社会的認知の拡大と音楽賞の受賞
フェーズ2の2年間で、Mrs. GREEN APPLEはまさに“国民的バンド”へと成長を遂げました。その象徴的な出来事が、2023年の『第74回NHK紅白歌合戦』への初出場です。
大森元貴さんの力強くも繊細なボーカル、若井滉斗さんのギターが作り出す軽やかなグルーヴ、そして藤澤涼架さんの鍵盤による豊かな音色が一体となり、年末の国民行事の中で鮮烈な印象を残しました。
紅白で披露した「ダンスホール」はSNSでトレンド1位を記録し、翌日にはストリーミング再生が急上昇。まさにフェーズ2の集大成を感じさせる瞬間でした。
さらに2025年3月には『第39回日本ゴールドディスク大賞』で「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、続く『第48回日本アカデミー賞』では主題歌賞にも輝きました。
映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌「Soranji」は、作品のテーマと共鳴する深いメッセージ性で多くの人の心を打ち、音楽と映像が一体となった芸術性の高さを見せつけました。
このようにフェーズ2では、音楽そのものの質と影響力の両面で、社会的な認知を大きく拡大することに成功したのです。
ファン層の広がりとライブシーンの進化
ミセスの人気は、単なるヒット曲の積み重ねではありません。彼らのライブは“音楽体験そのもの”として進化を続けてきました。
2023年〜2024年にかけて開催された全国ツアーでは、会場の規模を超えた一体感が生まれ、ステージ演出にも新たな挑戦が見られました。
スクリーン映像や照明がまるで宇宙空間を再現するかのように展開し、観客はその中に“包み込まれる”ような感覚を味わったといいます。
また、YouTubeやSNSでの発信を通じて、従来のファンだけでなく、若年層や海外のリスナーが急増しました。英語字幕付きのライブ映像や楽曲のショートクリップが海外でも拡散され、「J-POPの新しい顔」として注目を集めています。
「子どもが初めて口ずさんだ曲がミセスだった」「親子でライブに行けるアーティスト」といった声も多く、彼らの音楽が世代を超えて届いていることが分かります。
フェーズ2は、ライブの場が単なる“演奏の空間”ではなく、“感動を共有する宇宙”へと進化した時期でもありました。
大森元貴が語る「夢のような時間」
生配信の中で大森元貴さんは、この2年間を「夢のような時間だった」と語りました。
その言葉には、ただの感謝だけでなく、“努力が報われた実感”と“仲間への深い信頼”が込められています。
フェーズ2では、音楽制作チームやスタッフ、映像クリエイター、衣装デザイナーなど、多くの人々が一丸となって“ミセスの世界観”を作り上げてきました。
彼は「ミセスというチームが大きくなった」と表現し、音楽を軸に広がる“共同体としての成長”を強調しました。
特に印象的だったのは、「僕たちの音楽を好きだと言ってくれる人が増えるほど、その言葉の重みを感じるようになった」という言葉です。
それは、フェーズ2を経て得た“責任感”と“覚悟”の現れ。
ステージの上で笑顔を見せながらも、裏では何度も議論を重ね、より良い形を模索してきた彼らの姿が垣間見えます。
フェーズ2は単なる成功の時期ではなく、チームとして成熟し、次の「フェーズ3」への準備を整えた重要な2年間だったのです。
3.「フェーズ3」への移行とこれまでの歩み
フェーズ2完結を決断した理由
生配信で大森元貴さんが語ったのは、「フェーズ2を大切に保存するために完結する」という前向きな決断でした。
“宇宙”の名にふさわしく活動の幅を最大まで広げ、紅白や映画主題歌、数々の受賞でミセスの名前は一気に浸透。
ここでいったん区切りをつけることで、フェーズ2の景色をそのまま次に持ち越して薄めてしまうのではなく、ひとつの“完成形”としてアルバムのように棚に並べる意図が感じられます。
たとえばライブ演出も、星空や惑星を思わせる映像、子ども連れでも楽しめるやわらかなMCなど“誰も置いていかない”工夫が積み重なり、すでに「やり切った」と言える到達点に至っていました。だからこそ、次の扉を開けるための丁寧な終止符が必要だったのでしょう。
フェーズ1〜3の歩みと節目の出来事
- フェーズ1(“青春”):結成からメジャーデビューを経て、ライブハウスでの積み重ねと等身大の歌詞で共感を広げた時期。代表曲が口コミで広まり、学校や通学路など“日常の場”で口ずさまれるようになりました。
- フェーズ2(“宇宙”):テレビ出演、CM・ドラマ・映画とのタイアップ、SNSの短尺動画まで、発信の軌道を一気に増やした拡張期。紅白初出場や映画主題歌のヒット、音楽賞の受賞など“社会の中心”に音楽が届いた節目が並びます。
- フェーズ3(“新章”):2026年1月1日始動。元日のスタートは“カレンダーが切り替わる瞬間に、音楽のページもめくる”という強い意思表示。ここからは、海外リスナーへのアプローチ、長編映像や企画作との連動、会場体験とオンライン体験の融合など、“つながりの質”を高める章になる可能性があります。フェーズ1・2で得た土台(楽曲力と認知)を使い、聴く→参加する→共創するへとステップを進めるイメージです。
ファンの声と“ミセス新時代”への希望
SNSには、「元日に始動は縁起がいい」「フェーズ2を“保存”って表現が好き」「年末に締めて年頭に開く流れがきれい」といった声が並びました。
具体的な期待としては、
- 音源面:物語性のあるアルバム構成、国や世代を超えて歌えるフレーズやコーラスの強化。
- ライブ面:家族で楽しめる優しさはそのままに、観客参加型のコーラスや手拍子など“その日だけの合唱”を増やす仕掛け。
- 発信面:海外字幕や多言語メッセージ、制作の舞台裏やスコア配布など“ともにつくる”企画。
フェーズ2で育った「みんなで楽しむ」という体温を保ちながら、フェーズ3では“世界とつながる実感”を持てる参加体験が増えていくはず。ファンはその瞬間を、すでにカウントダウンしながら待っています。

まとめ
フェーズ2は、「宇宙」というたとえどおり、テレビ・CM・映画主題歌・SNSまで軌道を増やし、誰も置いていかない工夫で“家族で楽しめるライブ”“どこかで必ず耳にする楽曲”を実現した拡張期でした。
紅白出場や各賞の受賞は、その広がりが社会に根づいた証拠。チームもファンベースも大きくなり、ミセスという“共同体”が成熟したからこそ、彼らはフェーズ2を一つの完成形として丁寧に保存し、次の扉を開く決断を下しました。
2026年1月1日に始まるフェーズ3は、これまで育ててきた「やさしさ」と「参加しやすさ」を土台に、世界とつながる実感を高める章になりそうです。
物語性のある作品づくり、観客が“その場で一緒に歌える”仕掛け、舞台裏の共有や多言語発信――そんな具体的な試みが、聴く体験を“共創の体験”へと進化させるはず。
青春(フェーズ1)と宇宙(フェーズ2)を経て、いよいよ“新章”。カレンダーがめくれる元日に、ミセスの音楽も新しいページを開きます。ファンは次の合図を待ちながら、これまでの楽曲とライブの記憶を胸に、次のコーラスを歌う準備ができています。

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