人気ダンス&ボーカルグループ「三代目J SOUL BROTHERS」のメンバー今市隆二さんが、タクシー運転手への暴行と脅迫の疑いで書類送検されました。
被害者側の弁護士は「運転手には全く非がなく、今市氏からの一方的な暴行・脅迫行為だった」と声明を発表しています。
加害者側から謝罪と示談の申し出があったものの、現時点では応じていないとのことです。
しかし、所属事務所のLDHは公式サイトでタクシー会社との示談が成立したと発表しています。この食い違いは何?
本記事では、事件の背景や声明の内容、今後の影響について詳しく解説します。
はじめに
事件の概要と社会的影響

2025年7月31日、人気ダンス&ボーカルグループ「三代目J SOUL BROTHERS」のメンバー今市隆二さんが、タクシー運転手への脅迫と暴行の疑いで書類送検されました。
報道によれば、今市さんは飲食店からの帰宅途中に酒に酔い、タクシー車内で運転手に対し「殺すぞ」と脅迫し、アクリル板を殴ったとされています。
幸い運転手にけがはなかったものの、事件性は高く、社会的にも大きな関心を集めています。
有名芸能人の不祥事は、社会的な影響力の大きさから世間の注目を浴びやすく、今回の事件も例外ではありません。
SNSでは賛否両論が飛び交い、ファンの動揺や失望の声だけでなく、「飲酒が絡んだトラブルをどう防ぐか」といった社会問題にまで話題が広がっています。
芸能人の不祥事が注目される理由
芸能人は音楽やテレビ、SNSなどを通じて広く影響力を持つ存在です。
そのため、社会的に好意的なイメージを持たれる一方で、私生活での問題や不祥事が報じられると「ギャップ」が強調され、一般人の事件以上にニュース価値が高まります。
また、ファンにとって芸能人は「憧れの存在」であり、そのイメージが傷つくことは、裏切られたような感情を引き起こします。
こうした心理的背景があるため、芸能人の不祥事はメディアの大きな話題となりやすく、社会全体での議論へと発展する傾向があります。
1.今市隆二メンバーの書類送検
書類送検とは何か
書類送検とは、警察が行った捜査の結果をまとめ、証拠資料とともに検察に送る手続きのことです。
これは、事件の容疑者が逮捕されていない場合でも行われるもので、今回の今市隆二さんのケースもこの手順で進められました。
書類送検が行われた時点では、刑事責任を問うかどうかの最終判断はまだ出ておらず、今後は検察が調べを進め、起訴するか不起訴とするかを決定します。
特に芸能人のケースでは、書類送検の段階でも社会的影響が大きく、ニュースとして大きく取り上げられることが多いのです。
今市隆二メンバーの供述内容
報道によれば、今市さんは「タクシーに乗る前に別の人と口論になり、イライラしていた」と供述しています。
事件当時は飲酒していたとみられ、冷静さを欠いた状態で運転手に暴言を吐き、アクリル板を殴るなどの行為に及んだとされています。
幸いにも運転手にけがはなかったものの、「殺すぞ」という脅迫的な発言は深刻であり、運転手が恐怖を感じたことは間違いありません。このような状況は、酔った状態でのトラブルの典型的な例ともいえるでしょう。
捜査の現状と今後の見通し
警視庁は今回の書類送検にあたり、「相当処分」という意見を付けたとみられています。
これは、刑事責任を問うかどうかの判断を検察に委ねるもので、今後は東京地検が改めて捜査を進めます。
検察は、起訴するか、罰金を求める略式起訴にするか、あるいは不起訴とするかを判断します。
特に著名人の場合、社会的制裁も大きく、その点を考慮して処分が決定されるケースも少なくありません。今市さんの今後の活動やグループへの影響も含め、世間の注目が続いています。
2.事件の詳細と背景
タクシー内での暴行・脅迫の内容
事件は、都内を走行中のタクシー車内で発生しました。
今市隆二さんは運転手に対し「殺すぞ」と脅迫する言葉を浴びせ、さらに運転席と後部座席の間に設置されているアクリル板を強く叩いたと報じられています。
さらに、運転手の腕を引っ張るなどの行為もあったとされます。幸い運転手にけがはありませんでしたが、突然の暴言と暴力的な行動は運転中の安全を脅かすものであり、運転手に強い恐怖心を与えたことは間違いありません。
こうしたタクシー内でのトラブルは珍しくなく、過去にも酔客による暴言や暴力で運転手が被害を訴えるケースがあり、今回も同様の危険性をはらんだ事例といえます。
酒に酔った状態でのトラブル
当時、今市さんは飲食店で酒を飲んでいたとみられており、帰宅途中に事件が起きました。
飲酒後は判断力が鈍り、ちょっとした言葉や態度に過剰反応することが少なくありません。
特に深夜から早朝にかけてのタクシー利用時には、酒に酔った乗客がトラブルを起こすことがよく報じられています。
今回の件も、酒による気分の高ぶりや抑制力の低下が影響した可能性が高いと考えられます。
飲酒が引き起こすトラブルは、一般人でも発生し得るため、社会全体として防止策を考えるべき課題ともいえるでしょう。
他者とのトラブルが影響した可能性
今市さんは供述で「タクシーに乗る前に別の人ともめて、イライラしていた」と語っています。
この供述が事実であれば、事件の背景にはタクシー乗車前からの感情的な対立が関係していた可能性があります。
こうした心情の高ぶりを引きずったまま乗車し、結果として運転手に向けて不満をぶつけてしまったと考えられます。
芸能人という立場は常に注目を集めるため、一般の人であれば見過ごされるような一時的な感情の爆発でも、大きなニュースになるのが現実です。
今回の件は、個人の感情管理の難しさや、周囲への影響力の大きさを改めて浮き彫りにしたといえるでしょう。
3.三代目J SOUL BROTHERSと今市隆二の活動
グループの歩みと功績
三代目J SOUL BROTHERSは、2010年に結成されたEXILE TRIBEの一員として知られるダンス&ボーカルグループです。
結成当初から力強いパフォーマンスと歌唱力で注目を集め、2012年にはNHK紅白歌合戦に初出場。
さらに2014年には、代表曲「R.Y.U.S.E.I.」で「第56回日本レコード大賞」を受賞し、その名を全国に広めました。
ダンスと音楽を融合させたパフォーマンススタイルは、国内外で多くのファンを魅了し、アジアやアメリカでのライブツアーも成功を収めています。
これらの功績により、グループは日本の音楽シーンを代表する存在へと成長しました。
今市隆二のソロ活動
今市隆二さんは、グループ活動と並行して2018年からソロとしての音楽活動を本格化させています。
R&Bやソウルをベースにしたソロ楽曲は、グループ時代とは異なる繊細で大人びた世界観が特徴で、ファン層をさらに広げました。
ソロツアーの開催やアルバムリリースに加え、ファッションやライフスタイルブランドとのコラボレーションなど、多方面で活躍しています。
特に、感情表現豊かな歌声は「唯一無二」と称され、ソロとしてもアーティストとして確固たる地位を築きつつありました。
ファンや世間の反応
今回の書類送検を受け、ファンや世間からはさまざまな反応が寄せられています。
SNSでは「信じられない」「ショック」という声が多数見られる一方で、「誰にでも過ちがある」「反省して戻ってきてほしい」という擁護の意見も少なくありません。
グループとしての活動や今後の音楽活動に影響が及ぶ可能性もあり、ファンの間では先行きを不安視する声が広がっています。
芸能界での不祥事は社会的な話題になりやすく、今回の件も今市さん個人だけでなく、グループ全体のイメージに影響を与える重大な出来事となっています。
4.被害者代理人弁護士の公式声明

レイ法律事務所による事実説明
2025年7月31日、被害者代理人を務めるレイ法律事務所は公式サイトでプレスリリースを発表しました。声明では、今回の暴行・脅迫事件について次のような事実を確認したと述べています。
- 今市隆二氏と被害者タクシー運転手には事件前の面識はなかったこと
- 被害者側に口論や挑発、接客態度の問題はなく、今市氏から一方的に暴行・脅迫を受けたこと
- 被害者や所属事務所に対して、金銭請求や示談金の提案などは一切行っていないこと
- 被害届は事件当日に警察署に提出していたこと
- 今市氏側から謝罪と示談の申し出があったが、現時点では示談が成立していないこと
さらに、同事務所は「車載カメラ映像により、被害者の証言が正確であり、接客態度に問題がなかったことを確認した」と説明しました。
被害者名誉保護と注意喚起
声明では、被害者が既に職場などで特定されている状況に触れ、インターネット上や身近な生活環境での憶測や誹謗中傷を厳に控えるよう呼びかけています。
もし誹謗中傷や被害者情報の特定が続く場合は、法的措置を取らざるを得ないとの警告も行われました。
この公式声明は、被害者が金銭目的で動いたという一部の憶測を否定すると同時に、被害者保護の必要性を強調するものです。
今回の事件は、芸能人によるトラブルとしてだけでなく、被害者の名誉とプライバシー保護の観点からも注目を集めています。
5.被害者が示談に応じない理由とは
被害感情が強い可能性
被害者である運転手は、突然の脅迫や暴行に遭遇したことで強い恐怖心や不快感を抱いている可能性があります。仕事中に命を脅かすような言葉を浴びせられたことで、精神的なショックが大きく、「簡単に許すことはできない」という気持ちが示談拒否につながっていると考えられます。
社会的責任を重視している
今回のように社会的に注目される事件では、「泣き寝入りせず、しっかりと責任を問いたい」という考えから示談に応じないケースがあります。特に加害者が有名人である場合、被害者が「公の場で責任を明確にすること」を重視することは珍しくありません。
条件面や誠意の不足
示談が成立するためには金額だけでなく、誠意ある謝罪が重要です。今回、加害者側から謝罪や示談の申し出があったものの、現時点で応じていないという事実から、被害者が誠意を十分に感じていない、あるいは条件面で納得できていない可能性があります。
公的処分を望む声
示談によって被害届を取り下げるのではなく、司法による判断を望む場合もあります。これは加害者が社会的に影響力のある人物であることから、「きちんと刑事処分を受けるべきだ」という考えに基づいている可能性も高いです。
社会全体へのメッセージ
公共の場で起きた暴行事件は、個人的な被害にとどまらず、社会全体への影響が大きい出来事です。被害者側が示談に応じないことには、「同じような事件を繰り返さないために、あいまいに終わらせない」という意思が込められているとも考えられます。
被害者側弁護士が「運転手には全く非がなく、一方的な被害だった」と明言していることからも、今回の示談拒否には強い意志があるといえるでしょう。今後の捜査や裁判の行方は、世間の大きな注目を集め続けそうです。
6.示談成立をめぐる食い違い
NEWS三代目J SOUL BROTHERS 今市隆二に関するご報告
2025.07.31
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
このたび一部報道がございました今市隆二に関しまして、以下の通りご報告申し上げます。本年4月上旬、本人が酒に酔った状態でタクシーに乗車した際、同乗していた友人との間で口論となり、その結果、車内外において乱暴な言動をとるという、誠に不適切かつ社会的に看過できない行動があったことが判明いたしました。
まずは、タクシー乗務員様をはじめ、当日ご迷惑をおかけしたすべての関係者の皆様に、心より深くお詫び申し上げます。
当該行為は、本人が同乗者との間で感情的になったことに起因しておりますが、そのような事情の有無にかかわらず、第三者である乗務員様にご不安とご心痛の念を抱かせてしまい、さらには業務に支障をきたす結果となってしまいましたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
本件につきましては、4月中に本人よりタクシー会社様へ謝罪と示談の申し入れを行い、現在、当該会社様との間では既に示談が成立しております。
ご多忙のなか誠実にご対応いただき、またご寛恕を賜りましたことに、改めて深く感謝申し上げます。
なお、乗務員様に対しても、本人から真摯な気持ちで謝罪と和解の申し入れを行っており、今後も誠意ある対応を続けてまいります。弊社といたしましては、今回の件を社会的信頼を大きく損なう重大な問題であると真摯に受け止めております。
事実関係を確認後、直ちにコンプライアンス委員会を開催し、本人に対して報酬返上と自宅謹慎を含む厳正な処分を実施いたしました。本人も現在、今回の行為の重大性を深く認識し、日々自らの行動を省み、反省に努めております。
弊社といたしましても、再発防止策の徹底およびコンプライアンス意識のさらなる向上に、より一層注力してまいる所存です。また、今回の報道により乗務員様、タクシー会社様をはじめ関係者の皆様のプライバシーが侵害されることのないよう、弊社としても最大限の配慮を行ってまいります。
平素より温かく応援くださっている皆様、並びに関係各位の皆様の信頼を回復できるよう、本人はもとより、弊社一丸となって誠心誠意努力を重ねてまいります。
令和7年7月31日
株式会社 LDH JAPANこのたびは、多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、改めて心より深くお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。
LDHと被害者弁護士の主張の違い
今回の事件では、LDHが公式発表で「タクシー会社との示談が成立した」と説明した一方、被害者側の弁護士は「示談は成立していない」とコメントしており、両者の間に食い違いが生じています。
考えられる理由
まず、LDHが示談成立と述べている相手は、被害を受けたタクシー会社(法人)である可能性があります。会社への謝罪や損害補償がすでに行われ、営業上の影響に関する和解は済んでいると考えられます。
一方、被害者弁護士が「示談は成立していない」としているのは、タクシー運転手個人の被害(精神的苦痛など)に関する示談であり、まだ正式に成立していないことを意味しているとみられます。
また、示談の成立をどう定義するかという解釈の違いも考えられます。LDHは謝罪と一定の合意があった段階を「示談」と表現した可能性がありますが、被害者側では、正式な示談書の取り交わしや本人の同意が得られていないため、「成立していない」としていると考えられます。
信頼回復と情報発信の難しさ
芸能事務所は社会的信頼を回復するために迅速に発表する傾向がありますが、被害者側は事実関係の正確性や被害者の権利保護を重視する立場から慎重な対応を取ります。
今回の食い違いは、対象(法人か個人か)や解釈の違いによるものと見られ、示談交渉の複雑さや情報発信の難しさを浮き彫りにしています。
まとめ
今回の事件は、人気グループ「三代目J SOUL BROTHERS」のメンバー今市隆二さんが起こしたタクシー内での暴行・脅迫行為という衝撃的なものでした。
幸いにも運転手にけがはありませんでしたが、脅迫的な言葉や暴力的な行為は社会的に重大な問題といえます。
背景には酒に酔っていたことや、タクシー乗車前に別の人と口論していたことなどが影響していた可能性があり、感情のコントロールが難しい場面で起きたトラブルでした。
一方で、今市さんはこれまでグループとして数々の功績を残し、ソロとしても幅広く活動をしてきました。
そのため今回の事件は、ファンや世間にとって大きなショックを与え、音楽活動への影響も懸念されています。SNSでは厳しい批判だけでなく、反省を前提に再起を願う声も見られました。
今回の出来事は、著名人であっても感情をコントロールする難しさや、社会的影響力の大きさを再認識させるものでした。
今後、今市さんがどのようにこの経験を乗り越え、再び信頼を取り戻していくのかが注目されます。
コメント