藤井風『徹子の部屋』初出演|Hachikō衣装とピアノ演奏で見せた素顔と音楽観

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シンガーソングライターの藤井風さんが、2025年9月8日放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』に初出演しました。
普段はテレビにほとんど出ない藤井さんが、MV『Hachikō』を思わせる黒い衣装で登場し、ショパンや「死ぬのがいいわ」「いい日旅立ち」などのピアノ演奏を披露。

さらに、父の言葉や岡山時代の配信エピソード、家族との日常まで語り、視聴者の注目を集めました。

SNSでも「衣装が強烈」「もっと聴きたい」と話題になった今回の放送を、出演内容や見どころとともにまとめます。

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目次

はじめに

「徹子の部屋」

初出演の背景

藤井風さんが2025年9月8日(月)、テレビ朝日系の長寿番組『徹子の部屋』に初めて登場しました。

これまでテレビでの露出が少なく、音楽番組やSNSを通しての姿が中心だった藤井さんにとって、本格的にトークを展開するのは珍しい機会です。番組の事前案内でも「初の本格トーク」として紹介され、ファンの間では大きな注目を集めていました。

また、父からの言葉や岡山での活動など、これまでの歩みを振り返る内容が事前に予告されていたため、「音楽以外の素顔が見られるのでは」と期待の声も寄せられていました。

番組概要と放送日時

放送は9月8日(月)13:00から、テレビ朝日系列にてオンエアされました。黒柳徹子さんとの一対一の対話形式で進行する『徹子の部屋』は、芸能人や文化人の人生に深く迫る場として知られています。

今回の放送では、藤井さんがMV『Hachikō』を思わせる印象的な衣装で登場し、スタジオの空気を一変させました。

トークの合間には、徹子さんのリクエストに応じてショパンや「死ぬのがいいわ」、「いい日旅立ち」などをピアノで披露。番組のテーマソングまで即興で弾くなど、音楽性と人柄の両面が際立つ内容となりました。

1.徹子の部屋での藤井風の姿

https://twitter.com/kyotowamiyako/status/1964901829286011032

Hachikō衣装のインパクト

最初の一歩で空気が変わりました。藤井さんは『Hachikō』MVを想起させる黒基調の装いで登場。肩まわりにボリュームのあるシルエット、首元まで締まったミニマルなライン、靴まで黒で統一——派手さより“意図”が前に出るコーデです。

スタジオの照明を受けると質感の差が浮き上がり、顔の表情と手の動きが際立つため、トーク中の一挙手一投足が自然とフォーカスされました。
視聴者の受け止めは「衣装の意味を読み解きたくなる」「情報量が多いのに落ち着いて見える」といった声が中心。従来のバラエティ的な“派手衣装”ではなく、MVの世界観を地上波に持ち込む演出として機能していました。

ピアノ演奏の選曲と反響

演奏はトークの“合いの手”として短く差し込まれました。ショパンの印象的なフレーズで耳を掴み、自作「死ぬのがいいわ」で現在地を示し、名曲「いい日旅立ち」で世代を超える共通言語を置く。

さらに番組テーマ“ルールル”をさっと即興で入れて場を和ませる——という、30分番組ならではの“濃縮セットリスト”。
具体的には、ショパンでは右手の細やかな装飾音で繊細さを、オリジナルでは低音のグルーヴで身体性を、昭和歌謡ではメロディ重視の歌心を見せる構成。

クラシック/自作/カバー/ジングルの4点をつなぎ、藤井さんの「耳→指」の反応速度の速さと、ジャンルを横断する包容力を同時に伝えていました。

黒柳徹子さんとの対話の魅力

対話は“ふわり→核心”のリズムで進みました。黒柳さんが素朴な問いを投げ、藤井さんが一拍おいてから率直に返します。

たとえば、小学生からの配信や父の言葉について語る際も、難しい言葉に置き換えず、日常のエピソードで描写するため、聞き手の想像が自然に広がります。

その“肩の力の抜けた語り”に、黒柳さんの表情が次第にやわらぎ、やり取りは親しい知人同士の雑談のような温度に。

終盤の「今度、食事に行きましょう」という言葉が重くならず、視聴者にも微笑ましく届いたのは、この空気づくりの積み重ねがあったからこそ。形式より“人”が前に出る、番組らしい対話が実現していました。

2.藤井風のルーツと成長

父の言葉と小学生からの配信

原点は家族の言葉でした。「求めるより、求められる者になりなさい」。この一言に背中を押され、小学6年生の頃から自宅や実家の喫茶店でピアノを録画し、SNSに投稿しはじめます。

難しい機材ではなく、家庭用のカメラやスマホで撮った素朴な映像。けれど、曲の“芯”を外さない耳と、歌心のあるタッチがじわじわと評価されました。

たとえば流行曲のサビを耳コピしてすぐ弾く、クラシックの印象的な一節を日常のテンポで差し込む——そんな短い動画が、学校の友人や地域の人を超えて届き、少しずつ「次も聴きたい」と“求められる側”へと変わっていきます。

岡山での活動と上京エピソード

高校時代も拠点は岡山。地元の小さなイベントやカフェの片隅で演奏し、投稿はコツコツ継続。都会に出るよりも、まずは足元で喜ばれることを大切にしたスタイルです。

やがて動画が広く拡散され、20歳の節目に上京を決意。ただ、その前夜は家族と離れる寂しさから思わず涙——という等身大のエピソードも。

音楽のフィールドを広げる覚悟と、家族への情の深さ。その“相反する二つ”を抱えたまま、東京での本格活動が始まります。

家族との距離感と日常の習慣

いまも家族との距離は近いまま。忙しい日でも連絡は欠かさず、ちょっとした報告や感想を送り合うのが日課です。

食事の感想、良かった音源の共有、次のライブのアイデア——内容は他愛なくても、その積み重ねが心の安定につながっている様子。

こうした“素”の時間があるからこそ、テレビの現場でも肩の力が抜け、独特の間合いで語れるのだと感じさせます。

岡山で育まれた価値観と、家族の支え。その土台が、今回の『徹子の部屋』で見えた穏やかな言葉や、即興の音色の深みへとつながっていました。

3.作品世界と今後の展開

最新アルバム『Prema』の位置づけ

『Prema』は、ここ数年で成熟した“今の藤井風”をそのまま刻んだ一作です。

全英語詞で統一しながらも、メロディは日本のリスナーにも親しみやすい流線型。クラシック由来の和声感とゴスペルのコール&レスポンス、R&Bのグルーヴが一曲の中で自然に溶け合います。

今回の『徹子の部屋』は、その作品世界を“言葉と所作”で補助線的に見せた回と言えます。

短い即興や引用フレーズをラジオのジングルのように差し込み、テレビの文脈でも“音で対話する人”であることを提示。アルバム試聴への入口として、視聴者に「まず1曲だけでも聴いてみよう」と思わせる導線になっていました。

MV『Hachikō』との世界観の連続性

黒基調の装いは、MV『Hachikō』のモノトーン美学と直結します。

強いコントラスト、余白を活かすカメラの切り取り、無駄を削いだ所作。番組のスタジオでも、同じ“引き算の美学”が働きました。

衣装のラインを最小限に整えることで、表情と手の動きが際立ち、ピアノのアタックやペダルワークの細部までが視覚的に伝わる。

MVで提示してきた“象徴の置き方(白と黒/静と動)”を、地上波の時間帯に応用した結果、音の余韻と沈黙の間合いがひとつの演出として成立していました。

SNSでの反応とファンの受け止め方

反応は大きく三層に分かれました。
1) ビジュアル起点:「Hachikōの世界観をそのまま持ち込んだ」「情報量は多いのに落ち着いて見える」など、衣装・所作・照明の相乗効果を評価。
2) 音楽起点:ショパン→自作→昭和歌謡→番組テーマという“濃縮スイッチング”に「耳と指が直結している」「ジャンル横断の自然さがすごい」と驚きの声。
3) 人物像起点:父の言葉や小6からの発信、上京時のエピソードに「根っこがまっすぐ」「人柄が音に出ている」との共感。
一方で「もっと長く弾いてほしかった」という声も少数あり。次の露出では、1曲まるごとの披露や、制作背景に踏み込むミニトーク(鍵盤配置のこだわり、効いたプレイリストの共有など)を添えると、ファン以外の視聴者にも“作品への橋”を架けやすくなります。

まとめ

『徹子の部屋』で見えた藤井風さんは、音・言葉・所作が一直線につながる“素の表現者”でした。

黒基調のHachikō風スタイリングで視線を集め、ショパン→「死ぬのがいいわ」→「いい日旅立ち」→番組テーマという短い流れで、クラシックから自作、昭和歌謡、テレビ文脈までを軽やかに横断。派手な演出はなくても、指先と間合いだけで場の空気を変えられることを証明しました。

背景にあるのは、父の言葉に支えられた小学生からの発信、岡山で“求められる人”になるまで積み上げた時間、そして今なお続く家族との近い関係。

こうした土台があるからこそ、黒柳徹子さんとの対話も、肩の力が抜けたまま核心に届き、「今度、食事に行きましょう」という自然な結びに至ったのでしょう。

今回の放送は、新作『Prema』期の世界観と地続きに、“藤井風とはどういう人か”をわかりやすく提示する30分でした。

初めて触れる人には入口として、すでに知る人には再発見の機会として働いたはず。次にライブや別番組で触れるときは、1曲通しの演奏や制作の裏話が加われば、さらに深く“人と作品”の輪郭が伝わる——そんな期待を残す回でした。

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