ドンファン事件はなぜ2審も無罪に?大阪高裁判決の理由と今後を解説

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「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さんの死亡をめぐる事件で、3月23日、大阪高等裁判所は元妻・須藤早貴さんに対する一審の無罪判決を支持し、検察側の控訴を棄却しました。

これで一審に続き二審でも無罪判断が示されたことになります。控訴審では有力な新証拠は示されず、一審の判断を覆すには至りませんでした。

今回のポイント

  • 大阪高裁は一審の無罪判決を維持
  • 検察側の控訴は棄却
  • 二審でも「有罪と断定するには疑いが残る」と判断された形
  • 今後は検察側が上告するかどうかが注目点
目次
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紀州のドン・ファン事件 控訴審でも無罪に

大阪高裁は23日、須藤さんの控訴審で無罪判決を言い渡しました。

検察側は一審無罪を不服として控訴していましたが、高裁はその主張を退け、結果として一審判決を維持する形となりました。

この事件は、2018年に和歌山県田辺市で野崎幸助さんが急性覚醒剤中毒で死亡したことをめぐり、元妻が殺人罪などに問われていたものです。

直接証拠がないなかで、元妻の犯人性や、そもそも事件性が認められるのかが一審・二審を通じた大きな争点でした。

なぜ二審でも無罪だったのか

一審ではすでに、検察側が示した状況証拠を重ねても、「被告人が犯行を行ったと断定するには合理的な疑いが残る」と判断されていました。

和歌山地裁は、野崎さんが誤って致死量の覚醒剤を摂取した可能性を否定できないとして、無罪を言い渡していました。

具体的には、一審判決では、被告側に渡されたものが本当に覚醒剤だったと言い切れないこと、検索履歴だけで殺害計画を直接示すことはできないこと、さらに野崎さん自身が何らかの形で覚醒剤を摂取した可能性を排除できないことなどが重視されていました。

控訴審でも、検察側は一審の証拠評価に問題があると主張しましたが、有力な新証拠はなく、大阪高裁も無罪判断を維持しました。

今回の判決は、刑事裁判で有罪とするには合理的な疑いを超える立証が必要だという原則が、改めて重視された形といえます。

ここが争点でした

この事件では、死因そのものよりも「誰が関与したのか」「本当に第三者が覚醒剤を摂取させたのか」が最後まで大きな争点となっていました。

検察側と弁護側の主張

検察側はこれまで、須藤さんが資産目的で結婚していたこと、致死量を超える覚醒剤を注文していたこと、「完全犯罪」などの言葉を検索していたことなどから、犯人は須藤さん以外にあり得ないと主張してきました。

一方で弁護側は、一審から一貫して立証不十分を訴え、野崎さんが自ら覚醒剤を入手・摂取した可能性も否定できないと反論してきました。

実際に一審判決も、その可能性を完全には排除できないとして無罪を言い渡していました。

世間の受け止め

この事件は全国的な注目を集めてきただけに、二審判決にも大きな関心が集まりました。

特に今回は、控訴審が初公判で即日結審していたことから、「一審無罪が維持されるのではないか」という見方も出ていました。

結果として、その見立てどおり二審でも無罪となりました。

SNSでも、印象や世間のイメージではなく、証拠に基づいて判断すべきだという声が目立っていました。

注目度の高い事件であっても、裁判ではあくまで証拠と立証の程度が重視されることを、あらためて考えさせる判決となりました。

今後はどうなる?

二審で無罪が維持されたことで、現時点では須藤さんに対する有罪認定はされていません。

今後の注目点は、検察側がさらに上告するかどうかです。

もっとも、刑事事件の上告では争える範囲が限られているため、今後手続きが続くとしても、争点はより法律的なものに絞られる可能性があります。

現時点では上告の有無までは明らかになっておらず、この点は今後の正式な発表を待つ必要があります。

まとめ

紀州のドン・ファン事件は、3月23日の控訴審判決で二審も無罪となりました。

大阪高裁は検察側の控訴を棄却し、一審の無罪判決を維持しました。

事件の注目度は非常に高いものの、裁判所は最後まで「有罪と断定するには合理的な疑いが残るか」を重視したとみられます。

今回の判決によって、この事件はあらためて「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の原則が問われたケースとして受け止められそうです。

今後は、検察側がさらに上告するのかどうかが次の焦点になります。

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