NHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』に出演予定だった俳優・清水尋也さんが、麻薬取締法違反の疑いで逮捕・起訴され、同作品を降板することが決定しました。
急ピッチで代役探しが進められる中、ついに新キャストが発表されました。では、その代役に選ばれたのは誰で、どのような役柄を演じるのでしょうか。
代役に決まったのは濱正悟
代役に抜擢されたのは、俳優の濱正悟(はま しょうご)さんです。
濱さんはこれまでに80本近い映画・ドラマに出演してきた経験豊富な実力派。NHK朝ドラ出演は『舞いあがれ!』以来となり、「久しぶりにBK(大阪局)に戻れるのが嬉しい」と喜びを語りました。
濱正悟が演じる役柄は「庄田多吉」
濱さんが演じるのは、庄田多吉(しょうだ たきち)というキャラクター。
物語の舞台・松江で「大盤石」と呼ばれる秀才・錦織友一(吉沢亮)の友人役です。
- 庄田は自らを「半分弱」と呼ぶほど、どこか頼りない存在。
- しかし、その純粋さやユーモラスな人柄が物語に温かみを与える重要な役割を担っています。
- 濱さんは「純粋な役はあまり経験がなく、挑戦であり新境地」と語っており、俳優としての幅を広げるきっかけになりそうです。
急ピッチでの撮り直しも
NHKはすでに清水尋也さんの出演シーンを撮影開始していたため、代役決定後は撮り直しを余儀なくされています。
とはいえ、濱正悟さんの豊富なキャリアと安定感ある演技により、作品への影響を最小限にとどめられると期待されています。
濱正悟とは

濱正悟(はま しょうご)さんは、東京都出身の俳優。1994年8月22日生まれの31歳(2025年現在)です。爽やかなルックスと柔らかな雰囲気を持ち、幅広いジャンルで活躍してきました。
経歴
- 2015年:「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストに選出され、芸能界デビュー。
- 2018年:特撮ドラマ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(テレビ朝日)で、パトレン2号/陽川咲也役を熱演。お茶の間で一躍知名度を高めました。
- 2019年以降:話題作『あなたの番です』(日本テレビ)、『先生を消す方程式。』(テレビ朝日)などに出演。サスペンスから青春ものまで幅広く挑戦。
- 2022年:NHK朝ドラ『舞いあがれ!』に出演し、朝ドラデビューを果たしました。
- 2025年:『ばけばけ』で再び朝ドラ出演。清水尋也さんの代役として庄田多吉役に抜擢されました。
特徴と俳優としての魅力
- 柔らかく親しみやすい笑顔が印象的。
- 青春ドラマや特撮ヒーロー作品で鍛えられた「誠実で真っ直ぐな役柄」が得意。
- 一方で、ミステリーやシリアス作品でも存在感を発揮できる演技力を持ち、幅広いジャンルで活躍。
- 今回の『ばけばけ』で演じる庄田多吉は、濱さんにとって「純粋さ」を前面に押し出す新境地の役柄といえます。
濱正悟 本人コメント
『ばけばけ』出演決定にあたり、濱正悟さんは次のようにコメントしています。
「『舞いあがれ!』ぶりに朝ドラに出演させて頂きます。久しぶりにBK(NHK大阪)に舞いもどることができてうれしいです!」
「脚本を読んで、大真面目なのにどこかおかしく、いとおしい登場人物たちの心優しい不思議な物語に魅了されました。庄田多吉のように、ものすごく純粋な役柄は実はあまりやったことがなかったので、個人的には挑戦であり新境地になりそうです。素敵なキャスト・スタッフの皆さんと共に過ごす時間を大切に刻んでいきたいと思います。楽しみにしていてください!」
濱さん自身が「挑戦」「新境地」と表現している通り、このキャスティングは本人にとっても大きな転機であり、新たな一面を見せる機会となりそうです。
代役に選ばれた理由
NHKが濱正悟さんを代役に選んだ背景には、いくつかの理由があります。
- 豊富なキャリアと安定感
- これまでに80本近い映画・ドラマに出演。特撮ヒーローから朝ドラまで幅広く経験しており、撮影現場での即戦力が期待できる俳優でした。
- 朝ドラ出演経験がある安心感
- 2022年の『舞いあがれ!』で朝ドラに出演済み。NHK制作陣や視聴者にとっても馴染みがあり、現場対応力にも信頼がありました。
- 純粋で誠実な役柄への適性
- 庄田多吉は「自称・半分弱」というユーモラスで人懐っこいキャラクター。濱さんの柔らかな雰囲気や誠実さが役にマッチしやすいと判断されました。
- 急ピッチでの撮り直し対応が可能
- 既に清水尋也さんの出演シーンが撮影されていたため、短期間で代役をこなせる俳優が必要でした。演技経験が豊富で現場慣れした濱さんは、この条件に適していました。
庄田多吉というキャラクターの役割
『ばけばけ』に登場する庄田多吉(しょうだ たきち)は、吉沢亮さん演じる錦織友一の友人として物語に彩りを添える存在です。

松江の秀才で「大盤石」と呼ばれるほど完璧な錦織に対し、庄田は自らを「半分弱」と称するように、どこか抜けていて頼りない人物として描かれます。この対比がコミカルな空気を生み出し、二人の友情の温かさを一層際立たせているのです。
また、庄田は物語全体にユーモアと人間味を与える潤滑油のような役割も担っています。シリアスに傾きがちな展開の中で、彼の存在がストーリーを柔らかくし、視聴者が共感しやすい人間ドラマへと広がっていきます。
さらに、庄田の持つ「純粋で真っ直ぐ」な性格は、周囲の人物だけでなく視聴者の心をも和ませる大きな魅力です。脚本全体が掲げる「大真面目なのにどこかおかしい」「心優しい不思議な物語」というテーマにも見事に重なり、作品の世界観を体現するキャラクターとなっています。
そして何より、庄田は主人公・錦織を支える存在でもあります。錦織の秀才ぶりや葛藤を映す“鏡”のような立ち位置にあり、友情を通じて主人公の人間らしさを際立たせます。孤高に見えがちな錦織を、人間的で温かみのある人物へと映し出すバランサーの役割を果たしているのです。
まとめると、庄田多吉は「頼りないけど憎めない友人」として物語のバランスをとる重要なキャラクターです。錦織との対比によって友情や人間関係の温かさが浮き彫りになり、濱正悟さんにとっても、この純粋で愛される役柄は新境地となり、俳優としてのさらなる成長が期待されます。
まとめ
- 濱正悟さんは「挑戦であり新境地」と語り、『ばけばけ』出演に強い意欲を示しています。
- 代役に選ばれたのは、豊富なキャリア・朝ドラ経験・役柄への適性・即戦力としての信頼性といった複数の要素が重なったためです。
- 単なる「代役」という枠を超えて、作品に新しい魅力をもたらす存在になることが期待されています。
今後の放送スケジュールと登場タイミング
濱正悟さん演じる庄田多吉の登場は、2025年9月30日から始まる『ばけばけ』の初期エピソードで描かれる予定です。すでに清水尋也さんの出演シーンが撮影されていたため、代役発表後は急ピッチで撮り直しが行われています。
- 初登場は第2週以降と見られ、主人公・錦織友一(吉沢亮)の「学友」として重要な場面に登場する見込みです。
- 庄田は、友一の「大盤石」と呼ばれるほどの秀才ぶりを引き立てる存在でありながら、物語にユーモアや温かさを加える役どころ。
- 濱さん自身が「挑戦であり新境地」と語るように、今後のストーリー展開で鍵を握るキャラクターになると期待されています。
また、NHKは公式サイトや番組SNSで随時キャスト情報を更新しており、放送前後には特集記事やインタビューも公開される可能性があります。ファンとしてはチェックしておきたいポイントです。
まとめ
- 清水尋也さんの代役に決まったのは濱正悟さん。
- 演じる役柄は、吉沢亮さん演じる錦織友一の友人「庄田多吉」。
- 自称「半分弱」というキャラクターで、純粋さと人間味あふれる存在感が魅力。
- 濱さん自身も「挑戦であり新境地」と意欲を語っており、ドラマに新しい彩りを加えることが期待されます。
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