「コンビニでお菓子や飲み物を買ったら、レシートに“無料引換券”がついてきた!」
そんな経験、ありませんか?最近ますます目立ってきた「一個買うと一個もらえる」キャンペーン。実質半額のようなお得感に、ついつい財布のひももゆるみがちですよね。
でも、これってお店やメーカーは損してないの?どうしてこんなことができるの?――
この記事では、日ごろからキャンペーンを活用している一般主婦の私が、消費者目線でその仕組みや狙いをやさしく解説します!
こんにちは!都内在住のごく普通の主婦です。ふだんの買い物はスーパーとコンビニをうまく使い分けて節約を心がけています。今回は、私が日頃からとってもお世話になっている「一個買うと一個もらえる」キャンペーンについて、実際に利用している立場から感じたことや気づいたことを書いてみたいと思います!
はじめに
なぜ「一個買うと一個もらえる」キャンペーンは目立つのか
最近、コンビニで「一個買うと一個もらえる」キャンペーンをよく見かけるようになりました。定番のジュースやお菓子を買うと、新商品の無料引換券がレシートについてくる、というアレです。しかも最近はその対象商品がどんどん豪華になっていて、「これもタダでもらえるの!?」と驚くこともしばしば。たとえば、500mlのペットボトルを買ったら、次回使える別フレーバーの同サイズ無料券がついてきたりと、お得感は抜群です。
このキャンペーン、単にお得なだけではなく、CMなどで大きく宣伝されていることもあり、私たちの目にも自然と留まります。レシートにずらっと並んだ引換券を見て「得したな」と感じつつ、「でも、これってお店は損してないのかな?」とふと疑問にもなるのです。
筆者も活用する“お得さ”の裏にある仕組みに迫る
私自身、こうしたキャンペーンをよく利用します。特にお気に入りの飲料が対象の時はついつい多めに買ってしまうほどです。ただ、レシートがあまりにも長くなって、財布に入りきらずに戸惑ったこともあります。
表向きは「一個タダでもらえる」太っ腹な施策。でも、その背景には、メーカーやコンビニのしっかりした仕組みが隠されています。このブログでは、「一個買うと一個もらえる」がどうして実現できるのか、そして今後どう進化していくのか、身近な体験も交えて読み解いていきます。
1.コンビニ各社が展開する豪華キャンペーンの実態
引換券の長さに驚くユーザー体験
「一個買うと一個もらえる」キャンペーンを利用したことがある人なら、レシートの長さに思わず笑ってしまった経験があるのではないでしょうか。筆者も、炭酸飲料を2本買っただけで、次回使える引換券が4枚もついてきて、レシートが膝のあたりまで垂れ下がってきたことがあります。たった数百円の買い物で、次回の無料商品が複数ついてくるのですから、そのお得感は計り知れません。
SNSでも「レシート長すぎて巻き物みたい」「財布に入らない」といった声が多く見られ、このキャンペーンのインパクトの強さがうかがえます。こうした視覚的な“インパクト”も、キャンペーンが注目される要因のひとつです。
昨今の物価高とキャンペーンの恩恵
物価がじわじわと上がる中で、日々の買い物でも「少しでも安く済ませたい」と思うのが消費者心理。そんななか、コンビニで定番のドリンクを買っただけで、次回分が“実質無料”になるキャンペーンは、まさに救世主的存在です。
たとえば、普段150円の炭酸飲料がキャンペーン対象だった場合、1本買えばもう1本もらえるので、1本あたり75円。スーパー並みの価格感になるわけです。今やコンビニは「高いけど便利」というだけでなく、「使い方次第ではスーパーより得」というイメージへと変わりつつあります。
「店は損をしていないのか?」という素朴な疑問
ここで誰もが一度は思うのが、「こんなに太っ腹で、店は大丈夫なの?」という疑問。特に小売業界に詳しくない人にとっては、売った分と同じ商品を無料で配ることに“赤字”のイメージがつきまといます。
しかし実際には、こうしたキャンペーンの大部分はメーカー側の負担で行われています。つまり、店側にとっては「売れる」「集客できる」「損しない」の三拍子がそろった優秀な仕組み。だからこそ、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンなど各社がこぞってこのキャンペーンを取り入れているのです。
次章では、なぜメーカーがこれほどまでに積極的にキャンペーンを行うのか、その裏側の戦略に迫っていきます。
2.メーカー主導の仕組みと“赤字にならない”理由
キャンペーンは大手メーカーの販促戦略
「一個買うと一個もらえる」キャンペーンを実施しているのは、実はコンビニではなく、背後にいるメーカー側です。レシートに無料引換券がつく仕組みの費用は、基本的に商品を提供するメーカーが負担しているため、コンビニ本部も各店舗も赤字にはなりません。むしろ、通常よりも商品が多く売れるため、売上が増え、双方にとってプラスになる仕掛けです。
特にこの戦略を活用しているのが、飲料やスナックなどを手がける大手メーカー。たとえば、ある飲料メーカーは「定番のレモン水を買うと、新発売のグレープフレーバーがもらえる」という形で、消費者に新商品を実質無料で体験させることができます。これが、新商品を効率的に市場に広める販促手法になっているのです。
「買う商品」と「もらう商品」の組み合わせに注目
キャンペーンでは、「もらえる商品」が意図的に“同じブランドの新作”や“ちょっと変わった味”であることが多いと感じませんか? これは戦略的な設計によるものです。定番商品で信頼感を得て、そのついでに試してもらうのが狙いです。
たとえば、筆者が以前体験したのは、某有名コーヒー飲料を買うと「同じシリーズのカフェモカ味」の引換券がついてきたパターン。普段なら冒険して買わない味でも、“タダでもらえる”となるとハードルが一気に下がります。結果として、その味を気に入ってリピート購入したこともありました。
店頭に新商品を並べるための導線づくり
「引換券を発行する=その商品を店頭に置かざるを得ない」という点も、このキャンペーンの大きな意味です。コンビニはフランチャイズ形式が多く、店舗ごとに仕入れる商品が異なります。メーカーがどんなに売り込みをかけても、店が仕入れてくれなければ商品は並びません。
そこで“無料引換券”が登場するわけです。券を持ったお客さんが商品を求めて来店する以上、店はその商品を仕入れておかなければなりません。つまり、引換券が新商品の“導入チケット”になっているのです。
このようにして、メーカーは販促と流通の両方を一手に押さえることができ、消費者は無料で試せて、コンビニは集客できる。まさに三者にとってメリットのある、よく練られた仕組みなのです。
3.コンビニが“最強の宣伝ツール”となる理由
テレビCMに匹敵する店舗の影響力
メーカーが「一個買うと一個もらえる」キャンペーンを行う最大の理由のひとつが、コンビニそのものが強力な“宣伝媒体”になっている点です。テレビCMは多くの人にリーチできる手段ですが、視聴者が実際に商品を購入するまでには時間がかかることも多いです。
一方で、コンビニは全国に5万店舗以上。家や職場の近くに必ずといっていいほど存在し、消費者が日常的に足を運ぶ場所です。たとえば、出勤前に立ち寄ったコンビニで目に入った新商品が気になり、思わず手に取ってしまう──こうした「偶然の出会い」こそが、販促効果を最大化させるのです。
さらに、棚に置かれた実物を見て「これ、無料で引き換えできるのか!」と気付くことで、視覚的なインパクトとともに購買行動が促される点も、テレビCMでは得られにくい効果と言えるでしょう。
実物を目の前にすることで生まれる購買意欲
人は、目の前にあるものに強く影響される傾向があります。特にコンビニは限られたスペースに厳選された商品が並んでいるため、1つの商品が占める存在感がとても大きいのです。
たとえば、筆者が以前、いつも買っている緑茶の引換券をもらった際、それが店頭の目立つ場所に新パッケージで並んでいて、思わず「これか!」と声が出そうになりました。普段スルーしがちな新商品でも、こうして“実物と再会”することで、無料で交換しようという気持ちが一気に高まります。
こうしたダイレクトな体験は、単なる宣伝以上に強い印象を残し、その後のリピート購入にもつながっていきます。
今後は「個人に最適化されたキャンペーン」へ進化?
現在は同じキャンペーンがすべての人に一律に提供されていますが、今後は「パーソナライズドキャンペーン」へと進化していく可能性が高いと考えられます。
すでに多くのコンビニアプリでは、購入履歴や来店頻度などのデータが蓄積されています。この情報をもとに、「あなたは週に3回コーヒーを買っていますね。次回は無料券をどうぞ」といった形で、個人に合わせた特典が提供される時代がやってきそうです。
たとえば、チョコレート好きの人には新作チョコの無料券、エナジードリンクをよく買う人には新ブランドの試供品といった具合に、“自分のためのキャンペーン”と感じられると、満足度はさらに高まります。
消費者にとってはお得で嬉しく、メーカーにとっては効率的にターゲットへ訴求できる――これもまた、コンビニという日常の場を活用した賢い宣伝戦略の進化形と言えるでしょう。
まとめ
「一個買うと一個もらえる」キャンペーンは、私たち消費者にとっては嬉しい“実質半額”のお得企画でありながら、その裏側にはメーカーとコンビニの綿密な戦略が隠されています。見た目のインパクトや価格以上に、この仕組みが「新商品を試してもらう」「店頭に並べる」「購買データを活用する」といった、販売と宣伝の最前線を支えていることが分かります。
そして今後は、より一人ひとりに合った“パーソナルな特典”へと進化していく可能性も高いでしょう。たとえば「この人にはチョコ」「あの人には無糖コーヒー」など、買い物履歴に合わせたオーダーメイドのようなキャンペーンが主流になる日も近いかもしれません。
もはや、コンビニは単なる「買い物の場」ではなく、商品と人をつなぐ“最強のメディア”としての役割を担い始めています。次にレジで長いレシートを受け取ったとき、そこには未来のマーケティングのヒントが詰まっているかもしれません。
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