大河ドラマ『べらぼう』新キャスト発表！寺田心から井上祐貴へ松平定信キャスト交代　

2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』が、放送前から大きな話題を呼んでいます。主演は横浜流星さん。江戸時代の“メディア王”蔦屋重三郎（蔦重）を演じるということで、時代劇ファンはもちろん、若い世代からも注目されています。

そんな中、6月末に発表された新キャスト11人の中でも、とくに注目を集めているのが松平定信役の俳優交代。これまで少年期を演じていた寺田心さんから、大人の定信役を演じる井上祐貴さんへとバトンが渡され、SNS上では驚きと期待の声が続出しています。

この記事では、ドラマの魅力やキャスト陣の見どころ、視聴者の反応までを一挙にご紹介します！

はじめに

江戸のエンタメ王・蔦重が主人公のNHK大河ドラマとは

2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』は、18世紀の江戸で出版文化の中心にいた“メディア王”こと蔦屋重三郎（通称：蔦重）を主人公に描かれています。

演じるのは俳優・横浜流星さん。これまでに数々の話題作で魅力を発揮してきた彼が、時代を動かした人物をどう演じるのか…放送前から注目が集まっていました。

蔦屋重三郎といえば、浮世絵師・写楽や喜多川歌麿の作品を世に送り出した仕掛け人でもあり、現代でいう“編集プロデューサー”のような存在でした。

そんな蔦重の波乱万丈な人生と、江戸の出版業界の裏側がどんな風に描かれるのか、知れば知るほどワクワクする内容になっています。

出演者発表で注目を集めたキャスト交代の話題

6月28日に発表された新たな出演者11人の中でも、特にSNSで話題となったのが“松平定信”役の交代です。幼少期から青年期までの定信を演じてきた寺田心さんに代わり、成長した姿を井上祐貴さんが引き継ぐことが発表されました。

これに対してネットでは「ずっと寺田心くんが演じると思ってた」「新しい松平定信像が楽しみ！」など、驚きと期待が入り混じった声が多数投稿されています。歴史上では改革派として知られる松平定信。

ドラマの中でどのような人物として描かれ、誰とどのように関わっていくのか…キャスト交代が物語にどんな深みを与えるのか、今後の展開が見逃せません。

１．『べらぼう』とはどんなドラマ？

時代背景と主人公・蔦屋重三郎の実像

『べらぼう』の舞台は18世紀の江戸中期。町人文化が花開き、浮世絵や読本などが庶民の間でも広まり始めた時代です。この時代の文化的熱気の中心にいたのが、主人公・蔦屋重三郎です。

蔦屋は、当時の本屋という枠を超え、企画から販売戦略まで手がける、いわば“時代のプロデューサー”。

無名の芸術家を見出し、その才能を世に出すことで、庶民の娯楽を変えていきました。彼が関わった絵師・写楽や歌麿の名前は、今や美術の教科書でもおなじみです。

その一方で、風刺やエロスを含む出版物も扱っていたため、たびたび幕府から処罰を受けるなど、危険と隣り合わせの人生でもありました。

横浜流星が演じる“蔦重”の魅力

そんな波乱の人生を演じるのが、今もっとも勢いのある俳優の一人・横浜流星さん。繊細な表現力と確かな演技力を持つ彼が、情熱と才覚に満ちた蔦屋をどう演じるのか、多くの視聴者が期待を寄せています。

これまで横浜さんは、アクションからラブストーリーまで幅広い役柄に挑んできましたが、今回は実在した歴史上の人物、それも改革と反骨精神を象徴するような男を演じます。

公式サイトのビジュアルでは、着物姿に和本を手にした姿が印象的で、現代的な顔立ちと江戸文化がうまく融合しているとSNSでも評判です。

江戸の出版文化と情報の拡がり

当時の江戸は、世界的に見ても珍しい“読み書きができる庶民”が多い都市でした。木版印刷による書籍や浮世絵は、庶民の間で手軽に楽しまれ、流行や世間の風刺も、書物や絵で素早く広まりました。

蔦屋重三郎は、そんな情報の流通のハブのような存在。読み物や絵画だけでなく、噂や風聞、社会の動きを察知し、それを商品にしていく姿は、現代のSNSやYouTubeのような即時性のあるメディアを先取りしていたとも言えるでしょう。

『べらぼう』では、こうした出版と情報のダイナミズムを、娯楽と歴史が交差する形で見せてくれるはずです。

２．松平定信役の交代にネット騒然！

幼少期を演じた寺田心の好演

松平定信の幼少期から青年期までを演じてきたのは、俳優の寺田心さん。10代とは思えない深みのある演技で、視聴者の心を掴んできました。

特に、学問と向き合う真面目な姿勢や、父・田沼意次との緊張感あるやり取りなどは、物語に重厚さを加えていました。

これまで子役としてのイメージが強かった寺田さんですが、『べらぼう』では一人の政治家として成長していく定信の変化を丁寧に演じ、その演技力の高さが改めて評価されることとなりました。視聴者の間では「寺田心くん、すごく成長した」「子役の域を超えている」など、称賛の声も多く聞かれました。

井上祐貴が演じる成長後の松平定信

そして今回、成長した松平定信を演じる俳優として発表されたのが井上祐貴さん（29）。

フレッシュながらも知性と品格を兼ね備えた演技に定評がある俳優で、これまで数々のドラマや映画で実直な役どころを演じてきました。

特に、時代劇での所作の美しさや表情の細やかさに定評があり、歴史的な役柄にも説得力を持たせる力があります。今回の配役には「納得！」「若いけど品がある」「定信の冷静で厳格なイメージにぴったり」といった声が寄せられています。

井上さん自身も「この役はプレッシャーもありますが、定信という人物を自分なりに深く掘り下げて演じたい」と語っており、役作りにも並々ならぬ意欲を感じさせます。

SNSで飛び交う驚きと期待の声

キャスト発表の直後から、SNSでは「え！寺田心じゃないの!?」「交代早いなぁ」「もうちょっと寺田くんの定信も見たかった」という驚きの声があふれました。

一方で、「子役から大人へ変わるのは自然なこと」「井上祐貴さんがどんな定信を見せてくれるか楽しみ」と、期待の声も多く見られました。

中には「心くんが演じたことで、定信という人物に親しみが湧いた」「成長してどんな判断を下していくのか、井上祐貴さんにバトンを渡す形で描かれるのが熱い！」と、交代の演出自体をドラマの魅力として受け止める声も。

この配役交代は、単なる俳優の変更ではなく、物語の大きな節目でもあります。定信がどんな信念を持って時代に立ち向かっていくのか、その人物像の深化と演技のバトンタッチに注目です。

３．注目の追加キャストと今後の展開

11人の新キャスト

蔦重と交流を持つ役どころとしては、喜多川歌麿役に中村七之助さん、写楽役には阿部サダヲさんといった実力派が続々と名を連ねています。

さらに、町の人々や版元仲間を演じる俳優陣もバラエティに富んでおり、それぞれのキャラクターが江戸という巨大な舞台でどう絡んでいくのか、今後の人間関係にも注目が集まります。

キャラクター同士の関係とドラマの行方

『べらぼう』の魅力は、史実に基づきながらも大胆に描かれる人間模様にあります。

蔦屋重三郎と田沼意次、そして松平定信という歴史的に交わることのなかった人物たちが、ドラマの中でどのような思想の衝突や関係を見せるのか。その想像をかき立てる構成が、視聴者の興味を惹きつけます。

特に注目されるのは、改革を進める松平定信と、文化を広める蔦屋重三郎の対比です。

庶民の楽しみとして広まった出版文化を、統制したい権力側と、それを守り抜こうとする蔦重側。この構図は、現代の言論や表現の自由にも通じるテーマで、視聴者が自分ごととして考えられるポイントでもあります。

また、歌麿や写楽などの芸術家たちがどのように作品を世に送り出していくのか、そして彼らを支える蔦重の情熱と戦略も、物語の中で描かれていくと予想されます。

制作陣の狙いと演出の見どころ

本作の制作にあたるのは、過去に“時代劇を現代劇のように見せる”手法で評価されたチーム。カメラワークや照明、音楽にも独自の工夫が施され、歴史ドラマながらもテンポよく、エンタメ性の高い映像表現が特徴です。

また、ナレーションや回想シーンの使い方にも工夫があり、視聴者が物語の流れに自然と引き込まれるような構成になっています。今回のキャスト発表からもわかるように、個々の人物に深く焦点を当てつつ、時代の空気や社会背景を立体的に描くという意図が見えます。

『べらぼう』は単なる歴史の再現ではなく、「歴史を生きる人びとのドラマ」として描かれる作品。これから物語がどう展開していくのか、毎週の放送が楽しみになる仕掛けが満載です。

まとめ

NHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』は、江戸の出版文化を築き上げた蔦屋重三郎の人生を軸に、さまざまな歴史的人物の人間模様が描かれる、まさに“時代を映す鏡”のような作品です。主演・横浜流星さんの蔦重像はもちろんのこと、松平定信の交代劇や田沼意次役に渡辺謙さんが加わったことで、物語にさらなる深みと重厚感が加わりました。

とくに、寺田心さんから井上祐貴さんへの定信バトンは、視聴者にとっても感情の揺れを引き起こす出来事であり、キャラクターの成長とともにドラマ全体の流れを変える転機となりそうです。また、追加キャストが演じる個性豊かな登場人物たちが、蔦重とどのように関わり、どんな歴史を織りなしていくのか――その展開が今から待ち遠しくなります。

これから放送が進むにつれ、視聴者の期待や評価も大きく動いていくことでしょう。時代劇という枠を超えた“生きた人間たちの物語”として、『べらぼう』がどこまで魅せてくれるのか、引き続き注目していきたいと思います。