NHK大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」第32回（2025年8月24日放送）では、生田斗真さん演じる一橋治済が“物乞いに変装”して登場し、視聴者を震え上がらせました。
さらに「米がなければ犬を食え」という挑発的なセリフが飛び出し、SNSでは「ラスボス感がすごい」「怖すぎる」と話題沸騰！
この記事では、第32回のあらすじや見どころ、田沼意次と松平定信の駆け引き、大奥での陰謀シーンなどをわかりやすく解説しつつ、視聴者の反応も交えてまとめています。
はじめに
ドラマ「べらぼう」と視聴者の注目
NHK大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」は、横浜流星さん演じる蔦重を中心に江戸の人々の暮らしや政治の駆け引きを描き、多くの視聴者から注目を集めています。
特に話題となったのが、生田斗真さん演じる一橋治済の存在感です。
これまで謀略を重ねる冷酷な役どころでしたが、第32回の放送では“物乞いに変装する”という驚きの展開を見せ、視聴者を震撼させました。
ネット上では「ラスボス自ら前線に出てきた」といった声や、「怖すぎる」「ここまでするか」といった反応が相次ぎ、放送直後からSNSでも大きな話題になっています。
第32回放送の概要と話題性
第32回「新之助の義」では、米不足に苦しむ民衆の不満が爆発寸前の状況で物語が展開しました。
新之助の妻・おふくと幼い子が犠牲になる悲しい事件から始まり、田沼意次の政策による“お救い米”が民衆を救うはずでしたが、思わぬ混乱と裏切りが重なってしまいます。
その中で、民衆を扇動する謎の物乞いが「米がなければ犬を食え」と言い放つ場面は衝撃的でした。
さらにその物乞いの正体が治済だったことが明かされ、視聴者は一斉に騒然。
物語上の緊張感だけでなく、史実をベースにした社会の不安や飢饉の恐怖をリアルに感じさせる描写として、多くの人の心に強い印象を残しました。
１．一橋治済（生田斗真）の衝撃的な変装
やけに綺麗な物乞いだと思ったら、まさかの！！
治済の執念を感じさせる場面でした。
物乞いとして民衆を扇動する場面
物語の中で最も衝撃的だったのは、治済が身分を隠して物乞いに扮し、民衆の不満をあおる場面です。
普段は高位にある人物が、わざわざ自ら姿を変えて群衆に紛れ込むという設定に、多くの視聴者が驚きを隠せませんでした。
群衆の中で「お上が我々に犬を食えと言った」と声を広げ、民衆の怒りを爆発させようとするその姿は、単なる悪役を超え、民を操ろうとする恐ろしさを強調していました。
まるで舞台の上で観客を直接挑発するかのような迫力で、物語の緊張感を一気に高めています。
「米がなければ犬を食え」との発言の波紋
「米がなければ犬を食え」という言葉は、当時の飢饉の深刻さを浮き彫りにすると同時に、治済の冷酷さを象徴するセリフとなりました。
食べ物が不足している庶民にとって、犬を食べるという発想は現実味を帯びながらも衝撃的で、聞いた者の心を揺さぶるものでした。
この台詞は単なる挑発ではなく、人々の絶望に油を注ぐ役割を果たし、暴動寸前の空気を作り出しました。
視聴者の間でも「まさかの言葉に鳥肌が立った」「ここまでやるのか」と驚愕の声が広がり、そのインパクトは放送後もしばらく話題にされていました。
ネット上で広がる驚きと恐怖の声
放送後、SNSや掲示板には「治済が変装して直接出てくるなんて想像もしてなかった」「まさにラスボスが動いた瞬間」といった感想が相次ぎました。
「怖い」「夢に出そう」と恐怖を感じた人もいれば、「あまりに突飛で笑ってしまった」といった意見まで、さまざまな反応が飛び交いました。
また、これまでの治済は権力の裏側で暗躍する姿が多かったため、「ついに前面に出た」という驚きが一層強調されたといえます。
このシーンは第32回を象徴する場面として、多くの視聴者の記憶に刻まれることになりました。
２．田沼意次と松平定信の駆け引き
お救い米を巡る政治的取引
第32回では「お救い米」が物語の大きな軸となりました。
本来であれば飢えに苦しむ人々を救うために用意されるはずの米が、政治の道具として利用される場面が描かれています。
田沼意次は、自らの地位を守るために松平定信へ米の供給と引き換えに将軍後見の座を求めます。
米が単なる食料ではなく、人々の生死を左右する「交渉のカード」として扱われたことで、民衆の生活と政治がいかに直結していたのかが浮き彫りになりました。
意次の失脚と返り咲きの背景
意次は将軍・家治を失ったことで一度は権力を追われます。
しかし、皮肉なことに彼を嫌う高岳や松平康福らの思惑によって再び権力の座に返り咲く流れが描かれました。
ここには、権力者同士の駆け引きの複雑さが表れています。「嫌いだからこそ利用する」という政治の裏の理屈は、現代の視聴者から見ても非常に人間臭く、共感と嫌悪の入り混じる場面でした。
渡辺謙さん演じる意次が再び江戸城に姿を現すシーンは、まさに“老中首座”の復活を印象づけるものでした。
打ちこわし寸前の江戸の民衆の動き
一方で、米の不足と物価の高騰は民衆の怒りを限界まで高めていました。
江戸の町では「田沼のせいだ」と不満が爆発し、各地で「打ちこわし」と呼ばれる暴動が起き始めます。
民衆が店を襲い、米を奪うシーンは直接的には描かれなくとも、その恐怖と緊迫感は十分に伝わってきました。
ドラマの中で描かれたこの状況は、歴史上の実際の米騒動を連想させ、視聴者にも「食べ物の恨みは命に直結する」という現実味を強く印象づけるものでした。
蔦重が民衆と田沼の狭間で苦悩する姿は、権力の論理と庶民の生活の板挟みという、ドラマ全体の大きなテーマを体現していると言えるでしょう。
３．大奥での陰謀と毒の疑惑
大崎と治済の不穏な会話
第32回の後半では、大奥を舞台に治済と乳母・大崎の不気味なやり取りが描かれました。
治済が「この一連はあの女狐の浅知恵から始まった」と語り、大崎が「かしこまりました」と応じる場面は、表面上の落ち着きとは裏腹に、何か大きな陰謀が進んでいることを強く示していました。
大崎が治済から箱を受け取り、中身を確認して不敵な笑みを浮かべるシーンは、視聴者に「何が仕込まれているのか」という不安を植え付ける象徴的な演出となっています。
将軍家治の体調不良と箱の中身
続いて描かれたのは、将軍・家治が大奥で供された醍醐を口にした直後に体調を崩す場面でした。
この一連の流れにより、「大崎が受け取った箱の中身は毒なのでは？」という憶測が視聴者の間で一気に広がりました。
SNSでも「やっぱり毒だろう」「また誰か死ぬのか」といったコメントが相次ぎ、緊張感は最高潮に達しました。
食べ物に仕込まれた疑惑という描写は、権力者でさえ日常の中に潜む危機から逃れられないという現実を浮き彫りにしています。
高岳や松平家を巻き込む暗躍
さらに不気味さを増したのは、この陰謀が単なる大奥の内輪話にとどまらず、松平定信や高岳らの動きとも絡み合っている点です。
治済と大崎の思惑が重なり、対立していた勢力をも一つの計画に巻き込むかのような描写は、視聴者に「次に狙われるのは誰か」という緊張感を抱かせました。
大奥という閉ざされた世界で仕組まれる策謀と、それが江戸の政治全体に波及していく様子は、歴史ドラマならではの見応えある展開として大きな注目を集めました。
まとめ
第32回の「べらぼう」は、一橋治済の衝撃的な変装や「米がなければ犬を食え」という挑発的な発言、田沼意次と松平定信の複雑な駆け引き、さらに大奥を舞台にした陰謀の数々と、見どころが盛りだくさんの回でした。
特に治済の存在感は圧倒的で、単なる悪役を超えた“物語を揺るがすラスボス”としての姿が鮮明に描かれ、視聴者を震え上がらせました。
また、米不足や暴動寸前の江戸の民衆の様子、大奥での毒の疑惑といった要素は、歴史の中に実際に存在した不安や恐怖を巧みに織り交ぜています。
史実に基づきながらも大胆に脚色されたドラマは、エンタメとしての面白さと同時に「食と政治」「権力と陰謀」という普遍的なテーマを投げかけており、次回以降の展開にも大きな期待を抱かせる内容となっていました。
コメント