「壁に貼ったバナナ」が9億円超で落札 作者は? 芸術ってなんだ!?

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バナナを粘着テープで壁に貼り付けたら売れるのか?

落札価格は9億6000万というから驚きです。

一体なぜ?作者や作品のコンセプトについて紹介します。

目次

壁に貼ったバナナの価値は9億6000万?!

壁に貼ったバナナが9億円超え!!

なんとも衝撃的なニュースですが、作者はアート界のジョーカー、マウリツィオ・カテラン。

2019年に発表されて、アート界では有名な作品のようです。

マウリツィオ・カテラン

壁に貼ったバナナの作者は、「アート界のジョーカー」と呼ばれるマウリツィオ・カテランです。

マウリツィオ・カテランは、(Maurizio Cattelan)は、1960年生まれのイタリア人です。現在はアメリカ、ニューヨークに在住しているとのこと。

作風は、ハイバーリアリスティックな彫刻とインスタレーション(空間芸術)が有名で、企画演出や出版などでも活躍しています。

代表作はローマ教皇のヨハネ・パウロ2世の像が、隕石の下敷きとなる姿を表現している『ラ・ノナ・オラ (La Nona Ora)』や、ニューヨークのグッゲンハイム美術館に設置された18金でできた黄金の便器《アメリカ》(2016年)など。

カテランは『どんな力であれ、権力には賞味期限がある』と語っています。ユーモラスで挑発的な作品によってカテランは、権力構造を風刺し、それに挑戦している。

カテランの両親は、父はトラックドライバー、母は掃除婦で専門的なアートの勉強はしていないそうです。

中学生の頃から、郵便配達、庭師、葬儀屋など様々な職種を経験し、1970年代後半から1980年代なかばにかけ、カウンターカルチャーの定期刊行物のためにコンピューターを使った画像や漫画を制作しました。

1988年には家具デザインも行っています。独学でアーティストに転身し、以後独自の創作を展開しています。

ユーモアと風刺が核心のカテランの作品から、アート界のジョーカー道化師イタズラ者とも言われています。

『コメディアン』壁に貼ったバナナ

壁に貼ったバナナの作品名は「コメディアン」。

2019年12月、マウリツィオ・カテランがアート・バーゼル・マイアミ・ビーチで発表し、世界中から大きな注目を集めた《Comedian》(2019)。同作が、11月20日にサザビーズ・ニューヨークにて開催される「ザ・ナウ&コンテンポラリー・イブニング・オークション」オークションに初めて出品される。

作品の予想落札価格は100万~150万ドル(約1億5300万〜2億3000万円)であり、予想範囲内の価格で落札されれば、2019年にペロタンが12万~15万ドルで3エディションを販売した当初の価格の7~10倍になる。

美術手帖より

予想価格を大幅に上回って9億円で落札ってことですね。かなり競り合ったってことでしょうか?

落札したのは中国出身の暗号資産関連の起業家だそう。

彼によると、「コメディアンは単なる芸術作品ではない。暗号資産など様々な世界をつなぐ文化の象徴だ」と絶賛しているそう。

また「このユニークな芸術体験の一環として、今後数日のうちに実際に食べる」とも語っているそうです。

つまりはバナナが9億円する芸術品ではなく、風刺の効いたコンセプトアートのマウリツィオ・カテランの作品の一部に購入者もなるということでしょうか?

つまりはバナナが9億円する芸術品ではなく、
風刺の効いたコンセプトアートのマウリツィオ・カテランの作品の一部に購入者もなるということ?

なぜ「コメディアン」?

インタビューで、なぜ「コメディアン」なのかと聞かれたカテランは、こう答えている。

コメディアンは、俳優ではないが一般人でもなく、虚構と現実の中間を生きている。コメディアンはいとも簡単に失敗することができる人間でもある。コメディアンは人を笑わせるために存在しているが、俳優が人を泣かせるのはあくまでそうすることもできるというだけだ。コメディアンは絵画ではなくて、コンセプチュアル・アートとジョークの中間なんだ。コンセプチュアル・アートにはいかなる感情も伴わない。そしてジョークは大きな思想を伝えることができない。

「コメディアン」は2019年に3点発表されました。そのうち2つがアート・バーゼルで12万ドル(約1300万円)で個人コレクターと16万ドル(約1500万円)ドルで美術館が購入しています。

カテランがマイアミの食品店でおよそ30セントの生のバナナをダクトテープで壁に固定した作品で、バナナとダクトテープは必要に応じて交換しても問題ない。現に、展示会では3日に1回位の割合で、新鮮なバナナに交換されたようです。

ただしこの作品は所有者が正しく展示するための詳細なマニュアルや作品証明書も作品の一部とのことです。「コメディアン」の物理的な現前性はこの作品の本質ではないからだそう。

「コメディアン」を展示しているキャラリーのオーナー、エマニュエル・ペロタンは「グローバルな貿易のシンボルであり、ダブル・ミーニングであり、同時にユーモアのための古典的装置でもある」と語っています。

ダブル・ミーニングって?
バナナはグローバルな貿易のシンボルで、
バナナは滑って転げる コメディ的ってこと?

食べられちゃったバナナ

バナナが食べられちゃったこともあるそうですが、バナナ自体は食料品店で買ってきた普通のバナナだから問題なし?

しかし、盗難や破損にはならなかったようですが、勇気がいるというか何と言うか。

芸術家って分からない

韓国の展示でも、同じように食べられちゃったことがあるそうです。

この時は学生で「お腹が空いていた」と言ったそうです。

まとめ

壁に貼ったバナナが9億円!!

芸術って何だ?!って思わされるニュースですね。

作者のマウリツィオ・カテランアート界のジョーカー道化師イタズラ者と言われる人物。

作品そのものよりもコンセプトが重要だということでしょうか。

ただ、庶民にはなんだか別の世界のお話のようですね。

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