2025年8月27日(水)放送のフジテレビ系『世界の何だコレ!?ミステリーSP』に、ブレインダイバー・新子景視さんがゲスト出演。
スタジオ実演は「初恋の人の名前」「脳を“繋ぐ”二人」「頭に浮かんだ数字」の3本立て。
番組は“なぜこのマジックを生み出したのか”にも踏み込み、人物像に迫りました。
世界の何だコレ?!ミステリー 新子景視とは?

- 番組:世界の何だコレ!?ミステリー 2時間SP(フジテレビ系)
- 放送日時:2025年8月27日(水)19:00〜
- ゲスト:新子景視/福本莉子/山崎弘也(アンタッチャブル)
- VTR出演:コカドケンタロウ(ロッチ)
- 番組コピーの主旨:
「他人の脳に潜り込み、考えていることを次々と当てていく“ブレインダイバー”新子景視。自身は“あくまでマジック”と言うものの、目の前の理解不能シーンにスタジオ一同が困惑」
新子景視さんのスタジオ実演
1)導入:ブレインダイバーとは
MCの紹介から、「ブレインダイブ」のキーワードを提示。スタジオでの生実演に入る前段として、“新子景視とは何者か”に触れる構成です。
2)実演①「初恋の人の名前」
参加者の心にある“初恋相手の名前”を当てる趣旨。番組文言ではそのまま「初恋の人の名前」と明示され、ブレインダイブの代表格として紹介。スタジオは驚愕〜どよめき系のリアクションが中心に。
3)実演②「脳を繋げられた二人」
二人の感覚や反応がリンクしたように見える実験的演目。告知テキストでは「脳を繋げられた二人」という表現で、連動現象の“不思議さ”を強調。
4)実演③「頭に浮かんでいた数字が“ここ”に」
参加者が思い浮かべた数字が、思いもよらない場所に“既に存在していた”と明かされるタイプ。コピー上の見せ場は「頭に浮かんでいた数字が実はここに…」。
VTR深掘り:「なぜ、ブレインダイブを生み出せたのか」
出発点──“最初の驚き”が原体験
新子景視さんの原点は、幼少期に母が見せたカードマジック。そこで受けた衝撃がきっかけとなり、独学でマジックにのめり込んだとプロフィールに記されています。のちに関西大学社会学部を卒業し、本格的にプロの道へ。
言葉に頼らない表現への志向──舞台『ギア-GEAR-』で磨いた“見せ方”
テレビの派手なイリュージョンに限らず、ノンバーバル(非言語)の舞台で伝える表現を追求。
京都のロングラン作品『ギア-GEAR-』の創成期に関わり、のちに卒業するまで長くマジック・パートを担いました。
言葉を削ぎ落としても伝わる驚きの設計は、現在のブレインダイブの“体験デザイン”にも通じます。
立ち位置の明言──「超能力」ではなく“あくまでマジック”
今回の番組コピーでも強調されていたように、新子さんはブレインダイブを“マジック”として提示します。
観客の思考を読んだように“見せる”体験を、演出・心理的技法・参加の設計で組み立てるスタンスが前提です。
コンセプトと命名──「Brain × Dive」
ブレインダイブは“脳(brain)に潜る(dive)”というコンセプトを冠した新子さんの代表作。
観客の“頭の中の情報”を当てる・引き出すように見せる、現代的メンタル・マジックのフレームです(名称と趣旨の解説はWeb上の技法考察や本人動画でも確認できます)。
手法の洗練──コロナ禍が促した“場”の拡張
2020年以降は公演中止が相次いだ時期に映像/オンラインでの発信を拡大。画面越しでも成立する“読み当ての見せ方”を検証し、テレビとYouTubeを往復しながら実験→改良を重ねてきました。
「どんな現象を起こしたいか」から逆算する設計
番組VTRの主旨(人物像に迫る)と、今回の実演の見出しを重ねると、ブレインダイブはつねに“起こしたい驚き”から逆算して構成されているのが分かります。
- 初恋の人の名前を的中させる
- 二人の“脳が繋がる”ように見せる
- 頭に浮かんだ数字が“最初からそこにあった”と明かす
こうした体験の脚本を、演出・心理・観客参加の導線で立ち上げていく――その発想法こそが「なぜ生み出せたのか」の答えの核と言えます。
人となり──“関西を主戦場”に育てた距離感
インタビューでは、関西というホームで観客との距離を短く保ちながら実験的な現場を積み重ねてきた姿勢も語られています。
近距離での手応えと検証が、テレビのスタジオ規模でも通用する“揺るがない体験”に育っていった背景です。
- ブレインダイブは原体験(幼少の驚き)→非言語の舞台経験→“マジック”の明確な立場表明を経て形成。
- 「体験の脚本」を先に定め、技法は後から最適化する逆算思考が、名前当て・リンク現象・数字の出現といった多彩な“読み当て”を可能にしている。
- テレビでもオンラインでも“驚きの質”が揺らがないのは、現場での検証と改良の積み重ねゆえ。
まとめ
- 実演3本の軸は「初恋の人の名前」「脳を繋ぐ二人」「思い浮かべた数字」—いずれも“頭の中を覗かれた”感覚を生むブレインダイブの定番系。
- VTRで人物背景にも踏み込み、「技法」ではなく“物語(なぜ作れたのか)”に光を当てたのが今回の見どころでした。
- まずは公式の放送概要を押さえつつ、見逃し配信で実演の“間(ま)や空気”を体感するのがおすすめです。
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