地震のあと、世界はどう変わるのか――。
村上春樹の短編集『神の子どもたちはみな踊る』をもとにした映画『アフター・ザ・クエイク』が、ついに劇場公開を迎えました。
NHKドラマ『地震のあとで』と同じ世界を共有しながらも、映画版は新たな視点と追加シーンで、“4人の人生が静かに交わる一つの物語”として描かれています。
喪失、祈り、そして再生。
監督・井上剛、音楽・大友良英による繊細な映像世界と、岡田将生・鳴海唯・渡辺大知・佐藤浩市ら実力派キャストの共演が、心の奥に残る余韻を紡ぎ出します。
この記事では、ドラマ版との違い、あらすじ、キャスト情報、見どころ、そして公開日・上映館情報まで、初めて観る人にもわかりやすく解説します。
目次
まず押さえる:「NHKドラマ版」と映画版はどう違う?
- ベースは同じ原作…村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』の4編(「UFOが釧路に降りる/アイロンのある風景/神の子どもたちはみな踊る/(続)かえるくん、東京を救う」)をもとにしています。NHKドラマ『地震のあとで』(全4回)は各編を“1話ごと”に描く構成でした。
- 映画は“1本の物語”…ドラマと世界観を共有しつつ、新たなシーンで4人の主人公をつなぎ、1995→2011→2020→2025へと“交錯しながら一つに収束”する編集。オムニバス寄りのドラマに対して、映画は“連続劇”として再構成されています。
- トーンの違い…ドラマは各話完結の余韻を大切に、映画は大画面向けに象徴シーン(地下トンネル/UFOの夜空/焚き火の丘 など)で“喪失から回復へ”の流れを強調。
あらすじ(ネタバレなし)
1995年、妻が突然消えた小村は釧路で“UFO”の不思議な話を聞く。2011年、家出中の順子は焚き火を前に自分の居場所を見つめ直す。
2020年、“神の子ども”として育てられた善也は不在の父に揺れる。
2025年、片桐は東京でゴミ拾いを続ける中、“みみずくん”のうごめきと、それを止める“かえるくん”の再来に向き合う――離れた時代と場所にいた4人の人生が、現在へとゆるやかに編み上がっていく。
キャスト & スタッフ
- 出演:岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市(主演)
声の出演:のん(“かえるくん”)ほか。 - 監督:井上剛/脚本:大江崇允/音楽:大友良英/配給:ビターズ・エンド。
見どころ(ここに注目!)
- ドラマ→映画の“橋渡し”構成
ドラマで分散していた4編を、映画は時代横断の一本線に。追加シーンが主人公同士のつながりを鮮明にします。 - “見えない希望”を映す象徴シーン
釧路の夜空(UFO)、地下トンネル(片桐とかえるくん)、焚き火の丘(順子)など、光や音の“余白”で心の回復を描く演出。 - 豪華タッグの手触り
井上剛×大江崇允×大友良英。『神の子どもたちはみな踊る』の“静けさ”を、映像と音でそっと抱きしめる仕立て。
公開日はいつ?
2025年10月3日(金)公開。 上映時間は132分、日本映画/配給はビターズ・エンド。
上映館はどこで観られる?
- 公式の上映館一覧は映画情報サイト等で随時更新されています。都市別や日付別に検索できます。
- 地域別の掲載型リスト(電話番号・開始日付き)も便利。中国・四国・関西・関東など広域で順次公開の劇場が並んでいます。THEATERS
例:東京ではシネスイッチ銀座、テアトル新宿、イオンシネマ板橋などで公開枠あり(※各館の編成により変動)。鑑賞前に最新スケジュールをご確認ください。
参考:NHKドラマ『地震のあとで』を見るなら

ドラマ版はNHKオンデマンドで配信。原作4編を全4回で映像化し、1995年から“今”へ続く30年の時間軸を提示しました。映画との見比べに最適です。NHKオンデマンド+1
まとめ
- 同じ原作から生まれたドラマ=各話の余韻、映画=一本の回復譚。
- 4人の主人公が“震災のあと”をどう生き抜くか――静かな手触りで胸に残る一本です。
上映館・時間の最新情報は、以下の劇場一覧&検索ページが便利:
- 上映館検索(eiga.com)映画.com
- 全国の上映スケジュール(Movie Walker Press)MOVIE WALKER PRESS
- 地域別リスト(THEATERS.jp)THEATERS
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