お笑い芸人の千原せいじさんが、2025年9月24日放送の『世界くらべてみたら』(TBS系)に出演し、SNSで大きな話題となりました。
7月の「いじめられっ子」発言で炎上して以降、テレビやラジオから距離を置いていたせいじさんにとっては久々の地上波登場。
しかも担当したのは、彼の代名詞ともいえる“アフリカロケ”でした。ウガンダを舞台にした映像は「やっぱりせいじといえばアフリカ!」という期待を裏切らず、現地の人々と自然体で交流する姿が放送されました。
一方でSNS上では、「復帰が早すぎるのでは?」という厳しい声と、「やっぱり彼が一番しっくりくる」という肯定的な感想が交錯。
炎上からの沈黙を経て、なぜ今回の復帰の場として“アフリカ”が選ばれたのか。そこには、長年積み上げてきた「アフリカ=千原せいじ」という強固なイメージが大きく関係しているようです。
1. 炎上の経緯 ―「いじめられっ子」発言
2025年7月18日、YouTube番組での対談中に、千原せいじさんが相手に「お前、いじめられっ子やったやろ?」と発言しました。さらに「いじめられっ子のオーラが出てる」といった言葉も重なり、相手議員が怒って退席する展開に。
この動画はすぐに拡散され、「いじめを軽視している」と批判が殺到。SNS上には、
- 「こんな発言をする人をテレビで見たくない」
- 「笑えない。子どもが見たらどう思うのか」
といった声が相次ぎ、炎上状態となりました。
結果的に、ラジオ番組の終了や収録見送りが重なり、地上波の出演は一時的に途絶え、「メディアから遠のいた」と見られていました。
2. 復帰の場は『世界くらべてみたら』
そんな中、8月20日放送の『世界くらべてみたら』(TBS系)に千原せいじさんが登場しました。担当したのはアフリカ・ウガンダでのロケ。
ナイル川を舞台に、地元の人々や子どもたちと交流する様子が紹介されました。
ここで注目すべきは、番組内で「ウガンダ担当=千原せいじ」と明確に位置付けられていたことです。
アフリカの自然や文化を題材にしたロケは、せいじさんがこれまで積み上げてきた得意分野。番組側にとっても“安心して任せられる存在”という判断が見て取れます。
さらに9月24日の放送でも「アフリカvsアマゾン自由研究」というテーマが続き、ウガンダ関連の企画が扱われました。公式の表記こそ限定的ですが、視聴者にとっては「アフリカ=せいじ」という印象がさらに強まる流れでした。
3. SNSの反応 ― 賛否両論の再燃
放送直後、X(旧Twitter)では再びせいじさんの名前がトレンド入り。代表的な反応は次のとおりです。
肯定的な声
- 「やっぱりアフリカロケはせいじの真骨頂」
- 「子どもと遊ぶ場面はほっこりした」
- 「見たら普通に面白かった」
否定的な声
- 「炎上からまだ日が浅いのに復帰は早すぎる」
- 「発言のケジメをつけていないのに出演は違和感」
- 「テレビ局の判断を疑う」
様子見・中立的な声
- 「今回は良かったけど、今後どう対応するのか見たい」
- 「謝罪や説明がないまま戻ってきた印象」
このように、ロケ内容自体は評価されつつも、炎上後の復帰に対しては“早すぎるのでは”という疑問が根強く残っている状況です。
4. 「アフリカ=千原せいじ」というブランド性
長年にわたりアフリカ各国でロケを行い、現地の人々と自然体で交流する姿を見せてきた千原せいじさん。Tシャツなどの関連グッズが作られるほど、“アフリカ芸人”という独自の立ち位置を築いてきました。
今回の起用は、そうした既存のブランドを番組側が活用したと考えられます。
炎上でマイナスイメージを抱える一方でも、“アフリカロケならせいじ”という期待感は依然として視聴者に残っていたからこそ、復帰の場が用意されたといえるでしょう。
まとめ
千原せいじさんの『世界くらべてみたら』出演は、「炎上からの早すぎる復帰」という批判と、「やっぱりアフリカロケは彼が適任」という評価が入り混じる結果となりました。
番組側は「アフリカ=千原せいじ」という既存のブランド力を活用した起用で、視聴者の注目を集めることに成功。ただし、発言への説明不足や謝罪の不在が尾を引き、賛否両論が続いているのも事実です。
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