2025年8月23日13時30分ごろ、渋谷ヒカリエのレストランフロアで催涙スプレーのような刺激性物質が散布され、18人が目や鼻の痛みを訴えました。
現場は一時騒然となり、消防が対応、警視庁は関係者の身柄を確保。
この記事では発生状況、捜査の焦点、そして私たちが今すぐ実践できる安全対策までを、やさしく整理します。
はじめに
事件の概要と発生日時(2025年8月23日13時30分頃)
2025年8月23日13時30分ごろ、渋谷ヒカリエのレストランフロアで刺激性のあるスプレーがまかれ、目や鼻の痛みを訴える人が相次ぎました。
報道では被害者は18人とされ、スプレーをまいたとみられる人物は確保されています。
現場は7階の飲食フロアで、別報では17人が被害、うち7人が搬送、40代の男が現行犯逮捕との情報も出ています。
いずれも警視庁と消防が詳しい経緯と物質の特定を進めている段階です。
渋谷ヒカリエと当該レストランフロアの特徴・人流
私自身、渋谷で買い物や食事をするときに何度も立ち寄った場所で、昼どきは本当ににぎわいます。
渋谷ヒカリエは多層の商業・文化フロアを備え、6階「dining6」と7階「TABLE7」に各国料理やカフェが集まっています。
7階には「LA BODEGA」など複数の飲食店が並び、昼どきは買い物客や周辺勤務者、観光客で行列ができることも少なくありません。
施設公式の案内でも“オールデイ”で使える飲食フロアとして紹介されており、食事や会話を楽しむ人が集まりやすい環境です。
アクセス面でも「渋谷駅直結」を掲げる店舗が多く、ピーク時間帯は人流が密になりやすいのが特徴です。
1.現場で何が起きたのか:発生状況と被害の整理
散布の場所・状況(レストランフロア/臭気・刺激の体感)

一瞬で空気が変わる――想像するだけで怖いです。
発生は8月23日13時30分ごろ。渋谷ヒカリエの飲食フロア(「TABLE 7」中心)で、通路付近にいた男性が口論の末に刺激性スプレーを噴射したとみられています。
現場は飲食店が並ぶエリアで、人通りが多い時間帯。突然、ツンとした刺激臭が広がり、近くのテーブルにいた人たちが「目が開けられない」「のどが痛い」とその場で立ち止まったり、ハンカチで鼻と口を覆う様子が見られました。
施設は6〜7階に飲食フロアが連続しており、臭気は短時間で周囲に拡散したとみられます。
被害の内容(目や鼻の痛み等/計18人の症状)
乳幼児からご高齢の方まで被害が出たと知り、胸が痛みます…。
被害は当初「11人」と報じられ、その後「16人」「17人」へと更新。読売の速報では「18人が目や鼻の痛み」とされ、数字が推移しています。
年代は乳児から60代まで幅広く、軽症が中心ですが、目の灼熱感、鼻やのどの痛み、せき込みなどの訴えが相次ぎました。
少なくとも7人が救急搬送され、いずれも意識ははっきりしているとされています。
初動対応(避難誘導・換気・消防の出動と対応)
現場で動いてくださった警備や店舗の方々、本当にありがとうございます。館内では警備員と店舗スタッフが通路側から順に避難を促し、店舗の出入口を開放して換気。通報を受けた消防が到着し、目の洗浄などの応急処置と搬送を実施しました。
警察は現場で噴射したとみられる40代の男の身柄を確保し、傷害の疑いで現行犯逮捕。
男は「体がぶつかった・ぶつかっていない」で面識のない男性と口論になり、頭にきてスプレーを出した旨を供述していると報じられています。
2.「まいた人物」確保後の捜査ポイント

確保に至る経緯(目撃情報・カメラ解析・通報)
まずは身柄確保の一報に、利用者のひとりとしてホッとしました。
発生直後の通報を受け、警視庁と消防が現場に到着。レストランが並ぶ7階フロアで事情聴取が進み、警視庁は現場付近にいた40代の男を傷害の疑いで現行犯逮捕しました。
報道では「通路の椅子に座っていた男が、面識のない男性と“体がぶつかった、ぶつかっていない”をめぐり口論になった後に噴射した」と伝えられています。
大型商業施設では通路・出入口に防犯カメラが多数設置されているため、今後は当時の導線や噴射時刻の特定に映像確認が使われる見込みです。
想定される容疑と法的整理(威力業務妨害・傷害等の可能性)
法律の話は難しいのですが、生活者の感覚としても「ケガや営業への影響が出たら大問題」ですよね。
第一に焦点となるのが「傷害」の成否です。
刺激性物質により目・鼻・喉へ痛みなどの生理機能の不調が生じれば、外傷がなくても傷害罪の対象となり得ます。
さらに、フロアの営業・避難誘導が妨げられた場合は「威力業務妨害」に該当する可能性もあります。
いずれも現場の被害状況(症状の有無・店舗の営業影響・避難の必要性など)と行為の危険性がポイントになります。
今後の焦点(動機・入手経路・物質の特定と検査)
再発を防ぐためにも、動機や入手経路の解明が欠かせません。
動機面では、男が「頭にきて思わず出した」との趣旨を供述しているとの報道があり、口論の発端や経緯の精査が続きます。
物質面では「催涙スプレーのようなもの」とされる段階で、実際の成分(OC系かCS系か、濃度や容量)や携行経路、購入履歴の確認が捜査の焦点です。
消防・警察の鑑定で種類が確定すれば、危険性評価や処分方法、再発防止策の具体化が進みます。
催涙スプレーとは
催涙スプレーとは、主に護身用として用いられるスプレー型の防御器具です。相手の顔や目のあたりに噴射することで、強い痛みや涙、呼吸の苦しさを一時的に引き起こし、加害者の行動を妨げる目的で使われます。
主な特徴
- 成分
唐辛子由来の「OCガス(オレオレジン・カプシカム)」が一般的。唐辛子の辛み成分カプサイシンによる刺激で効果を発揮します。
かつては「CNガス」「CSガス」など化学合成されたものもありましたが、皮膚炎や後遺症のリスクがあるため現在はOCタイプが主流です。 - 効果
・目:強い痛みや激しい涙、まぶたが開けられなくなる
・鼻・のど:灼熱感やせき込み、呼吸のしづらさ
・持続時間:数十分〜1〜2時間程度(自然に回復する) - 形状
小型スプレー缶タイプが多く、キーホルダーやバッグに入れて携帯できるよう設計されています。
使用例
- 夜道や人気のない場所で不審者に遭遇したとき
- 海外で強盗やスリに遭ったときの自己防衛手段
- 野生動物(クマ・犬)から身を守るための防御手段
法律上の位置づけ(日本の場合)
- 日本では護身用としての所持は合法ですが、相手に使うと「傷害罪」「暴行罪」に問われる可能性があります。
- 正当防衛が成立する場面以外では使用が認められません。
- 空港や公共交通機関への持ち込み制限もあるため、取り扱いには注意が必要です。
どこで購入できるか(日本の場合)
日本では催涙スプレーの所持自体は合法ですが、携行(外出時に持ち歩く)については法律上グレーゾーンである点を注意してください。例えば「正当な理由」がある場合(熊よけや夜道での護身など)に限り、所持が認められることもありますが、一般的には所持を目的に購入するのは避けるのが安全です。
通販サイトやアウトドア用品店などで購入可能ですが、購入の際は自宅で保管する目的であることを明確にしておくと安心です。
おすすめの種類(女性向け・携帯性重視など)
以下は、特に女性向けや携帯性に優れたモデルを中心に選んだおすすめ製品です:
使用時の注意点
- 法律との関係を理解する
所持が合法であっても、「正当な理由」がない状態での携帯・使用は、傷害罪や軽犯罪法違反となる可能性がありますので十分注意してください。 - 使用方法を事前に確認
使用時は、相手の顔や目を狙い、短く数回に分けて噴射します。その後、すぐにその場から離れ、安全な場所へ移動することが重要です。 - 保管・携帯の工夫
誤噴射防止の安全キャップ付きモデルを選ぶと安心です。また、バッグや衣服の中で自然に操作しづらい場所に収納することで誤使用を防げます。
点 | 内容 |
---|---|
購入場所 | 通販やアウトドアショップで可能。ただし所持目的で購入する際は慎重に。 |
おすすめタイプ | 自宅用の大容量タイプ、携帯性に優れたコンパクトタイプ |
使用時の留意点 | 法律の理解、短く確実な噴射、安全対処と保管の配慮 |
まとめ
催涙スプレーは「相手を倒すため」ではなく、「逃げるための時間を稼ぐ護身具」として考えるのが基本です。
正しく使えば身を守る助けになりますが、安易に所持・使用すると法律トラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。
3.利用者・店舗が取るべき安全対策と教訓
その場での応急対応(刺激物曝露時の基本行動)
自分や家族が巻き込まれたら…と考えると、すぐできることを覚えておきたいです。
まずは刺激のある空気から離れ、風上や屋外など換気のよい場所に移動します。
呼吸が苦しい、ぜんそく持ち、乳幼児や高齢者がいる場合はためらわず119番を。目に入ったと感じたら、こすらず、まぶたを上下に開きながら大量の流水で洗い流します(数分以上、可能なら10分程度)。
コンタクトは外し、症状が続くときは眼科を受診しましょう。皮膚は石けんと水でやさしく洗い、汚れた衣服は脱いで袋に密封します。
オイルやクリームは刺激成分を広げるおそれがあるため避けます。
商業施設側の再発防止策(警備体制・訓練・避難導線の見直し)
利用者として安心して過ごしたいからこそ、現実的な対策を期待します。
・年2回以上の「消火・避難・通報」を含む自衛消防訓練を実施し、化学刺激物想定(目の洗浄・一時避難・館内放送文面)の手順を組み込む。新人やテナント入替時の着任教育、外国語対応のeラーニング併用も有効です。
・避難導線・非常口・集合場所を平時から明示し、館内放送・デジタルサイネージ・アプリPUSHで迅速に「静かに移動」「換気」「一部ゾーン閉鎖」などを案内できる体制を整えます。訓練結果を踏まえて消防計画を定期見直しする運用を明文化します。
・テナントに洗眼設備(アイウォッシュ)や生理食塩水の配置場所を周知し、スタッフは「こすらない・流水で洗う・救急要請」の初動キーワードを共有。
カメラ映像の保存期間や提供手順も合意しておくと捜査協力がスムーズです。
情報の追い方(警察・消防・施設の公式発表とデマ対策)
SNSがざわつくときこそ、落ち着いて一次情報を見に行きたいですね。
・被害人数や容体は更新されます。SNSの断片情報は拡散せず、警視庁・消防・施設公式の発表で確認し、再共有する際は発信元も添えます。誇張や不安をあおる表現、根拠リンクのない投稿は疑い、一次情報に当たる習慣を。
・災害・事故時はデマが出やすく、救助や交通に支障を来します。テレビ・ラジオ・官公庁のサイト等で複数確認し、真偽不明の情報は広めないことを館内掲示や社内ルールに明記しましょう。
まとめ
一般市民として、今回の出来事には本当に驚きました。私たち一人ひとりが「離れる・洗う・落ち着く」を覚えておくこと、そして施設側の訓練や情報発信がしっかり続くことを願います。
本件は2025年8月23日13時30分ごろ、渋谷ヒカリエの飲食フロア(6〜7階付近)で刺激性物質が散布された事案で、報道に伴い被害人数は「4人」→「11人」→「17人」→「18人」と順次更新されています。
現場では目や鼻の痛みなどが相次ぎ、一部は救急搬送となりました。
警視庁はスプレーを噴射したとみられる40代の男の身柄を確保(現行犯逮捕と報道)し、動機や成分の特定を進めています。
続報で数字や容体が変わる可能性があるため、最新の公式発表・信頼できる報道で適宜確認してください。
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