「妻に殴られた」と通報したのは夫──警察が目撃した“まさかの光景”とその結末とは?

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日々ニュースを見ていると、「これはちょっと信じられない…!」と思わず目を疑ってしまう出来事に出会うことがあります。今回取り上げるのは、まさにそんな“まさか”のニュース。

「妻に殴られた」と自ら110番通報した夫。しかし、警察が現場に駆け付けてみると、そこにあったのは暴力ではなく、“じゃんけんに負けたら叩かれる遊び”だったんです。そして驚くべきことに、通報を繰り返した夫自身が最終的に逮捕されるという展開に…!

この記事では、このちょっと笑ってしまいそうで笑えない事件の詳細と、そこから私たちが考えたい「通報の重み」について

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目次

はじめに

「妻に殴られた」と通報したはずが…奇妙な逮捕劇

「妻に殴られました」――そんな緊迫感ある110番通報が福岡県飯塚市の警察署に寄せられたのは、ある夕方のこと。

家庭内暴力の可能性もある重大な通報に、警察官が急行します。

しかし、現場で彼らが目にしたのは、いわゆる“たたいてかぶってジャンケンポン”というゲームに興じる夫婦の姿でした。

妻がジャンケンに勝ち、夫の頭を軽くたたく――そんな一幕を目の当たりにした警察は、「これは暴行ではなく遊び」と判断し、その場を後にします。しかし、それで終わりではありませんでした。

通報の裏にあった“夫婦のゲーム”とその代償

問題はその後でした。

最初の注意にもかかわらず、夫は3時間近くのあいだに12回も通報を繰り返し、そのたびに警察官が現場に足を運ぶはめに。

ついには、虚偽の通報によって警察業務を妨害したとして、夫自身が逮捕されるという前代未聞の結末を迎えることに――。

この一件は、夫婦間のちょっとした遊びが、酔いと誤解、そして無責任な行動によって社会的問題に発展するという現代的な一例となりました。

今回の記事では、この出来事の詳細と、私たちの社会に投げかける課題について掘り下げていきます。

1.事件の概要と発端

110番通報の内容:「妻から殴られた」

ことの発端は、7月17日の夕方。福岡県飯塚市からの110番通報でした。

電話口での男性の声はこう言います――「妻から殴られたんです」。家庭内暴力を疑った警察は、事態を重く受け止め、すぐにパトカーを現場に向かわせました。

警察にとってDV(ドメスティックバイオレンス)案件は見逃せない通報のひとつです。

特に当事者が「暴行された」と訴えている場合、現場での迅速な確認が求められます。

しかし到着してみると、そこで繰り広げられていたのは深刻な暴力とは程遠い光景でした。

駆け付けた警察が目撃した“ゲームの現場”

警察官が目にしたのは、夫婦で楽しそうにじゃんけんをしている姿。

しかも、じゃんけんに負けた方が頭を叩かれる「たたいてかぶってジャンケンポン」という遊びが行われていたのです。

妻が勝ち、夫の頭を軽く叩く――そう、たったそれだけの“遊び”が「暴力」として通報されたのです。

警察官は状況を確認し、「これは家庭内暴力には該当しない」と判断。

その場で注意を与えて、いったんは現場を後にしました。しかし、騒動はここで終わりませんでした。

一度の注意では収まらなかった異常な通報回数

警察が現場を離れたあとも、夫からの通報は止まらず、3時間の間に計12回も110番通報が繰り返されました。

内容はいずれも「妻に叩かれた」との主張でしたが、警察官が現場に到着するたび、状況は変わらずゲームの延長線にあるものでした。

何度も通報されるたびに、警察官は真偽の確認のために出動を余儀なくされ、結果的に4〜5回も現地に向かうことになったといいます。

こうして、たった一度の“遊び”を発端にした通報は、やがて悪質な「虚偽通報」へと変貌していきます。

2.警察の対応と夫の言い分

繰り返される通報と警察の出動

最初の通報後、警察は「これは遊びの範囲内」と判断して注意にとどめましたが、それで終わりとはなりませんでした。

夫はその後も「妻に叩かれた」「暴力を振るわれている」といった趣旨で110番を繰り返し、わずか3時間の間に合計12回も通報を行いました。

福岡県警によると、警察官はそのたびに現場へ出動し、状況確認を余儀なくされました。

最初は対応にあたった警察官も「念のため」と慎重な姿勢を崩さなかったものの、4〜5回目には状況が変わらないことを確認し、通報の信ぴょう性に疑念を持ち始めます。

それでも夫の通報は止まらず、ついに12回目の出動時、警察は「偽計業務妨害」の疑いで夫を現行犯逮捕。警察本部では「これは明らかに虚偽通報であり、警察業務に支障を来す悪質なケース」としています。

「業務妨害」での逮捕に至るまでの経緯

偽計業務妨害とは、嘘の情報を流すことで公務の進行を妨げる行為を指します。

今回は「家庭内暴力がある」と嘘の通報を繰り返し、警察官を何度も現場に呼びつけたことで、他の本来の緊急対応業務に支障が出る恐れがあると判断されました。

特に問題視されたのは、警察が再三「これは遊びにすぎない」と説明し、警告も行ったにもかかわらず、夫がそれを無視して通報を重ねた点です。

実際に現場では大声を出したり、警察官に対して挑発的な態度を取っていたという証言もあり、「遊び」の範疇を超えて警察への敵意さえにじませていたようです。

こうした背景も踏まえ、警察は「このままでは業務に重大な支障が出る」と判断。最終的には業務妨害罪での逮捕に踏み切りました。

夫の供述とアルコール検出の事実

逮捕された夫は自称自営業の51歳。取調べに対して、「警察の仕事の迷惑になるとわかっていて、何度も嘘の通報をしました」と話しています。

悪意があったことを認めており、軽はずみな言動だったでは済まされない事案となりました。

さらに、夫の呼気からはアルコールが検出されており、酒に酔った状態で通報を繰り返していたことも判明。

酒により判断力が鈍っていた可能性も指摘されていますが、結果として社会的責任を問われる事態に発展したことは間違いありません。

3.この事件が投げかける問題

警察リソースの無駄遣いとその影響

今回の件で見過ごせないのは、警察の貴重な人員と時間が、たった一人の無責任な通報によって大きく浪費されたという点です。

警察官が現場に出動するたび、その間ほかの本当に緊急を要する案件に対応できなかった可能性があります。

たとえば、交通事故や救急案件、児童虐待など一刻を争う通報が入ったとしても、虚偽通報への対応に追われていたことで遅れが生じてしまえば、市民の命にかかわる危険もあるのです。

警察の現場対応には限界があり、「いたずら」や「軽い気持ち」の通報が重大な支障を生むことを、私たち一人ひとりが自覚する必要があります。

通報の信頼性を揺るがす“虚偽申告”のリスク

110番通報は市民の安全を守るための最後の砦とも言える存在です。

その信頼性が損なわれれば、今後、同じような通報が本当に起きたときに「また冗談だろう」と判断されるリスクすら生まれてしまいます。

特に家庭内での暴力は、第三者には見えにくく、通報こそが唯一の助け舟であるケースも少なくありません。

だからこそ、「嘘の通報」は、警察だけでなく、本当に助けを求める人の命綱を切ってしまう恐れがある――今回の事件はその危うさを浮き彫りにしました。

飲酒と判断力の低下がもたらした顛末

逮捕された夫からはアルコールが検出されており、酔った状態での通報だったことがわかっています。

酩酊状態では感情が大きく揺れ動いたり、自分の行動がどれほど周囲に迷惑をかけているのか判断できなくなることがあります。

今回の件も、「ちょっとした腹いせ」や「酔った勢い」で電話をかけ続けた末の逮捕という結果に至りました。

たとえ遊びの延長だったとしても、飲酒による軽率な行動が、公共の秩序を大きく乱す事態を招く――この事件はその典型と言えるでしょう。

まとめ

福岡県で起きた「妻に殴られた」という通報から始まった今回の事件。

ふたを開けてみれば、それは夫婦の遊びの一幕にすぎず、しかしその“冗談”が繰り返された結果、虚偽通報として夫自身が逮捕されるという異例の展開を迎えました。

この事件が教えてくれるのは、「ちょっとした軽はずみ」が社会的にどれほど大きな影響を及ぼしうるかということです。

警察リソースの無駄遣い、通報の信頼性の低下、そして飲酒による判断力の欠如――いずれも見過ごせない社会課題です。

誰もが気軽に通報できる社会だからこそ、その“通報”の意味と重みを一人ひとりが理解しなければなりません。冗談や腹いせで警察を巻き込めば、それはやがて、自分自身に跳ね返ってくる。

今回の事件は、そのことを私たちに強く警告しています。

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