『ファイブ・フィート・アパート』あなたに触れない 切ない青春ラブストーリー あらすじ・感想

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ファイブ・フィート・アパート
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『ファイブ・フィート・アパート』はCF(嚢胞性線維症)という遺伝性難病を抱えた10代の男女の切ない青春ラブストーリー。愛する人と触れることが出来ないとしたら・・・。あらすじと感想を載せています。

2019年公開 アメリカ映画

目次

あらすじ

主人公は17歳の少女ステラと同い年のウィル。

ステラは難病のCF(嚢胞性線維症)のために、子供の時から入退院を繰り返していた。CFは遺伝性疾患の一つで欧米では3000人に一人の割合で発病する。CF患者同士は細菌感染による病状の悪化を防ぐため180センチ以上の距離を保つことが必要とされている。

ステラは治療のために肺移植を待ちながら、規則正しい投薬と運動など病気と真剣に向き合う日々。同じ病で苦しむ人のためにSNSで発信もしている。

そんなある日。同じ病気で入院してきたウィルと出会う。彼はセパシア菌に感染したために肺移植を受けられない。最後の頼みの新薬の治験を受けるために入院してきたのだった。

絶望する彼は治療に後ろ向きで、ステラはそれが我慢ならない。

わたしがあなたの監視をしてあげる

その代わり、君の絵を描かせて

共に治療に取り組むうち、二人は恋に落ちる。けれど互いに触れることも出来ない。ビリヤードのキュウは150センチ、互いに端を持ちながら初めてのデート。もどかしい思いを抱えながら愛を育んでいた。

しかし、同じ病気で入院しているステラの友人ポーが亡くなってしまい。ステラは自暴自棄になり・・・。

難病を抱え、触れることを禁じられた恋を描いた青春ラブストーリー。

監督・キャスト

監督:ジャスティン・バルドーニ
製作:キャシー・シュルマン/ジャスティン・バルドーニ
製作総指揮:クリストファー・H・ワーナー
キャスト
ステラ:ヘイリー・ルー・リチャードソン
ウィル:コール・スプラウス
ポー:モイセス・アリアス

映画『ファイブ・フィート・アパート」は実話?

映画の配信サイトやウィキペディアを見ても、本作が実話に基づいているとは書かれていません。

ただ、テレビ番組「ザ・世界の仰天ニュース」で取り上げられた「キスを選んだケイティ」という話はそっくりです。ただし、二人が選んだ結末は違っていますが。

欧米ではよく知られた病気とのことなので、同じ病気同士の恋愛はあり得ることなのでしょう。ケイティの場合、二人は結婚します。しかし、やはり病状は悪化し短い人生を終えることになります。

どちらが幸せかは私達では判断できませんね。

考察と感想

ウィキベティアによると、題名の『ファイブ・フィート・アパート」(5フィート離れて)では150センチになり、嚢胞性線維症基金が推奨している6フィート(180センチ)ルールに違反していると患者や家族から批判が出ているそうです。

映画の中では6フィート(180センチ)と最初言っていたのに、初デートでビリヤードのキューを利用するときから5フィート(150センチ)に変更しています。

たしかに棒の両端を二人で握りながらのデートは切ないですが、それだけの理由で変更するのはどうなのでしょう。病気を軽く見ているという批判は否めないかもしれません。

監督のジャスティン・バルドーニは、俳優や映画製作していますが。代表作は、今作と『クラウズ~雲の彼方へ~』です。

『クラウズ~雲の彼方へ~』は音楽の才能が認められながら、ガンで余命6ヶ月と宣告された17歳のアーティスト、ザック・ソビアックの実話を、ザックの母ローラ・ソビアックの回顧録「Fly a Little Higher」(原題)をもとに制作されています。

難病をテーマにしているのは同様で、評価は悪くないのですが、どちらも感傷的すぎる、「ここは泣き所よ!!」という演出が鼻につくという感想が見られます。

嚢胞性線維症という病気は前述した通り遺伝性の難病で、特に白色人種に多く欧米では3000人に一人の割合で発症するそうです。以前は7歳~10歳位までしか生きられない病気でしたが、現在は成人して40代くらいまでは生存できる確率が上がっているそうです。

とはいえ、短命ですね。アジア人にとっては稀な病気になります。そのため日本人の私達にとっては耳慣れない病気です。

マスクをしてせきをしている人

『ファイブ・フィート・アパート』の感想に、難病に見えない。接触できないという割にマスクなしで会話しているし、距離もいい加減だという意見が多くあります。コロナを経験して3密などと神経質になっているから尚更かもしれません。

ただ、難病のリアルを追求するばかりが良いとも思いません。愛する人とキスもハグもできないもどかしさ。ティーンエイジャーで恋愛に敏感なお年頃なら、なおさら切ないですね。ダメと言われながらも次第に二人の距離が縮まっていく。歌の歌詞のような気持ちになるでしょう。

あなたに触れない私なら、ないのとおなじだから

鬼束ちひろ「流星群」より

気管支の病気を抱えて、あんな寒い夜に歩き回るなんて、しかも氷の張った池に落ちてしまうなんて!!とハラハラしながら鑑賞しました。

親友が亡くなるフラグもわかりやすいし、エンディングの無数のライティングの中でガラス越しの別れ。

クサイと言われればたしかにそうなんですが、少し10代の素直な気持ちに戻って泣きの映画に浸るのも悪くないですよ。

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