2024年6月25日、「TOKIO」の正式な解散が発表され、長年ファンに親しまれてきたグループの歴史に幕が下りました
。そんな中、元メンバーの長瀬智也さんが解散からわずか10日後の7月6日、静岡・富士スピードウェイで開催された「MCFAJクラブマンロードレース」に出場し、公の場に姿を現しました。
芸能界を離れた今、長瀬さんが選んだ新たな舞台はなんと“バイクレース”。「TOM」の名前で参戦したレースでは、2位入賞という好成績を収め、観客やファンの前で新たな魅力を見せてくれました。
本記事では、当日の様子からレース結果、ファンとの心温まる交流まで、長瀬智也さんの“今”に迫ります。
はじめに

解散後初の公の場で注目を集めた長瀬智也
2024年6月25日に「TOKIO」が正式に解散してからわずか10日後、元メンバーの長瀬智也さんが静岡・富士スピードウェイに姿を現しました。
しかも、その舞台は音楽でもテレビでもなく、バイクレースという意外なフィールド。
公の場に登場するのは解散後初ということで、長瀬さんを一目見ようと多くのファンが詰めかけ、サーキットはまるでライブ会場のような熱気に包まれていました。
この日、長瀬さんは「TOM」というレースネームでエントリー。
お馴染みの長髪をなびかせながらバイクを駆る姿に、かつてのロックスターの面影と新たな挑戦者としてのエネルギーが同居していました。
バイクレースという新たな挑戦の舞台裏
長瀬さんが出場したのは「MCFAJ クラブマンロードレース」の中でも、「MAX10クラス」と呼ばれる、海外メーカーのバイクで競うカテゴリー。
彼が選んだマシンは「ハーレーダビッドソン PAN AMERICA」。大型のアドベンチャーバイクを乗りこなすその姿は、バイク好きの間でも話題となり、「こんなに本気だったなんて」と驚きの声も上がりました。
元々バイク愛好家として知られる長瀬さんですが、今回の出場は単なる趣味を超えた本気の挑戦。観客の前で走ること、そして表彰台に立つことに込めた思いとは何だったのか。
レースを通じて見えてきた長瀬智也という人間の新たな一面に迫ります。
1.長瀬智也が挑んだレースとは
「MCFAJ クラブマンロードレース」とは何か
MCFAJ(モーターサイクルクラブ・フェデレーション・オブ・ジャパン)主催の「クラブマンロードレース」は、全国各地のアマチュアライダーが集まる伝統あるレースシリーズです。
プロライダーとは一線を画しつつも、バイク愛にあふれる人々が真剣勝負を繰り広げる場であり、「バイクを本気で楽しみたい人たちの聖地」とも言われています。
サーキットでのタイムを競うだけでなく、安全意識やマナーも重視されている点が特徴で、観客もファンも「一緒に作るレース」という空気が漂っています。
長瀬さんがエントリーした今回の大会は、静岡・富士スピードウェイで行われました。
富士山を背景にした美しいロケーションに加え、広大なコースは見ごたえ十分。週末には多くの家族連れやバイクファンが訪れ、キャンプをしながらレース観戦する姿も多く見られます。
「MAX10クラス」の特徴とレギュレーション
長瀬さんが参戦した「MAX10クラス」は、海外メーカーの大型バイクで構成されるカテゴリ。
基本的には排気量や車両重量などの規定を満たした車両であればエントリー可能で、アドベンチャーバイクやネイキッドバイクなど、多彩な車種が並ぶのもこのクラスの魅力です。
このクラスの特徴は、マシンの性能よりもライダーの技術や精神力が試される点にあります。
直線スピードだけではなく、カーブでの操作や集団の中でのポジショニング、そして周囲との安全な距離感を保つことも求められます。
まさに「人とバイクの一体感」が問われる競技であり、初挑戦で表彰台に立つことは簡単ではありません。
出場マシン「ハーレーダビッドソン PAN AMERICA」の魅力

長瀬さんが今回選んだマシンは、アメリカを代表するバイクメーカー「ハーレーダビッドソン」が送り出したアドベンチャーモデル「PAN AMERICA(パンアメリカ)」。
これまでの“クルーザー”というイメージを覆す一台で、オフロードもこなせる多用途バイクとして注目を集めています。
特に目を引くのは、車体の大きさからは想像できない軽快な操作性と、長距離でも疲れにくい安定性。
長瀬さんのように体格がしっかりしていて、バイクとの一体感を大切にするライダーにはうってつけの相棒です。
今回のレースでも、直線ではもちろん、タイトなカーブでもその性能を発揮し、先頭を走るライダーとの接戦を繰り広げる姿は、多くの観客を魅了しました。
2.レース当日の長瀬の走りと結果
「TOM」名義で出場した長瀬のレース展開
レース当日、長瀬智也さんは「TOM」という名で登場。サーキットには朝から多くのファンが集まり、出走前から会場は熱気に包まれていました。
スタート直前、緊張の面持ちを見せていた長瀬さんでしたが、いざエンジンが唸りをあげると、その表情は真剣そのもの。スタート直後から一気に加速し、序盤から先頭グループに食らいついていきました。
周回を重ねるごとに、長瀬さんの走りには余裕が見られ、ヘアピンカーブでは巧みにラインを選び、他のライダーを一台ずつ追い抜いていきます。
後半には先頭ライダーと何度もポジションを入れ替える展開になり、観客席からは「頑張れ!」という大声援が飛び交いました。
デッドヒートの末に掴んだ2位入賞
レースは10人の出走で、9人が完走。長瀬さんは15分09秒という好タイムで、堂々の2位にフィニッシュ。ラスト1周ではトップの選手と0.5秒差の接戦を繰り広げ、まさに手に汗握るデッドヒートでした。
バイクレース初心者から見れば「本当に初出場?」と疑ってしまうような安定感と大胆さのある走りでした。
この結果には、多くのファンだけでなくレース関係者も驚きを隠せなかったようで、「初参戦でここまでやるとは…」という声が現地からいくつも聞こえてきました。
表彰台でのコメントとファンへの感謝
レース後、長瀬さんは表彰台に上がり、2位入賞を笑顔で報告。隣に並ぶライダーたちと肩を組み、「ここに登れることがうれしい! そして皆さんが来てくれることもうれしいです」と感極まった表情で語りました。
さらに、スタンドに向かって「いつまでも皆さんとサーキットで遊んでいたい」と叫び、ファンからは大きな拍手と歓声が起こりました。
その場にいた観客の多くがスマートフォンを掲げ、長瀬さんの笑顔を収めようとしていたのが印象的です。
ただの参加ではなく、本気で結果を狙いにいく姿勢、そしてファンとの一体感。そのどちらもが、長瀬智也という人物の「今」を物語っていました。
3.ファンとの交流と現場の熱気
サーキットに集まったファンと子どもたち
長瀬智也さんの出場を知って、富士スピードウェイには朝から多くのファンが詰めかけました。
その中にはかつての「TOKIO」時代から応援している世代だけでなく、親に連れられた子どもたちの姿も多く見られました。
レース会場には100人近くの人だかりができ、まるで芸能イベントのような賑わいに。スタート前のグリッドでは、「あ、長瀬くんだ!」という声が何度も響き、カメラを構える人々の間で小さな騒ぎが起きるほどの人気ぶりでした。
レース終了後もその熱気は冷めやらず、長瀬さんは子どもたち一人ひとりに丁寧に対応。記念撮影にも気さくに応じ、自然と笑顔があふれる時間となりました。
その姿に、大人たちも「やっぱりいい人だね」と感嘆の声を漏らしていました。
記念撮影や交通整理…人柄がにじむ対応
長瀬さんの「人となり」がもっとも表れていたのは、ファンへの接し方だけではありません。
レース後、会場では他の選手が通れるように動線が確保されていない場面もありましたが、長瀬さんは自ら人だかりの中に入って「道を空けてあげてください!」と声を張り上げ、交通整理を買って出る一幕も。
こうした行動は、誰かに指示されたわけでもなく、自然に動いていた様子が印象的でした。
「芸能人なのに、すごく腰が低い」「優しさが滲み出てる」と、その場にいた多くの観客がSNSに投稿。あっという間に拡散され、まるで“現代のヒーロー”のような存在感を放っていました。
「生活の一部に」と語るレースへの想い
レース後、長瀬さんが語ったコメントには、ただの参加者ではない深い想いが込められていました。
「日本にもこんなレースがあるということを認識していただき、生活の一部になればと思い走りました」と語った彼の言葉は、ただの趣味としてではなく、文化としてのモータースポーツを広めたいという真剣な願いに裏打ちされていたのです。
芸能活動とは異なる世界に身を置きながらも、人と人をつなげる力を発揮している長瀬智也さん。その姿は、レースという枠を超えて多くの人に影響を与えているように感じられました。
まとめ
かつて「TOKIO」の一員として国民的な人気を誇った長瀬智也さんが、芸能界を離れた今もなお、多くの人々に影響を与え続けていることを改めて実感させられる一日でした。
静岡・富士スピードウェイでのバイクレース出場は、単なる話題作りではなく、真剣な挑戦であり、そして心から楽しむ姿勢に満ちていました。
レースでの2位入賞という結果だけでなく、ファンとの触れ合いや、モータースポーツの魅力を伝えようとする姿勢からは、「表現者」としての長瀬さんの新しいスタイルが見えてきます。
彼にとってサーキットは、かつてのステージに代わる“今の表現の場”なのかもしれません。
「みんなとサーキットで遊んでいたい」という言葉に込められた想いは、きっとファンの心にも強く残ったことでしょう。これからも彼の挑戦から目が離せません。
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