アイドルグループ「Ma’Scar’Piece」の大森莉緒さんが、新宿ライブで放ったあの一瞬の輝き──まさに“令和の奇跡の一枚”と呼ばれるにふさわしいものでした。
でも、それは偶然ではなく、13年にわたって地道に活動を続けてきた彼女の努力が引き寄せた必然だったのかもしれません。
この記事では、そんな大森さんのこれまでの歩みや葛藤、そして未来への決意を、私なりの視点で紹介していきます。どこまでもまっすぐで、泣いたり笑ったりしながら前に進む彼女の姿に、きっと胸を打たれるはずです──。
はじめに

SNS時代に生まれた“奇跡の一枚”が人生を変える
たった一枚の写真が、人生を大きく動かすことがある――そんな“現代らしい奇跡”を体現したのが、アイドルグループ「Ma’Scar’Piece」の大森莉緒さんです。
新宿での屋外ライブ中に撮影されたウインク姿の1枚が、SNSで爆発的な拡散を見せ、“令和の奇跡の一枚”と呼ばれるほどの反響を集めました。
照明もなく、舞台も特別ではなかったけれど、自然光とファンのシャッターのタイミングが奇跡的に重なった瞬間。大森さん自身も「本当に何が起こるか分からない」と語るほど、予想外の出来事でした。
フォロワー数は急増し、ネットニュースでも取り上げられ、多くの人の目に触れるように。写真を見て興味を持ち、ライブに足を運んでくれる新たなファンも増え、「SNSの力」を改めて感じさせる出来事でした。
13年目で初めて訪れたスポットライトの意味とは
23歳にしてアイドル歴13年。これまでに「ピンク・ベイビーズ」「eyes」「ラストアイドル」「×純文学少女歌劇団」など、複数のグループで活動してきた大森さん。
しかしそのどれもが志半ばで終わり、決して順風満帆な道のりではありませんでした。
それでも彼女は歩みを止めず、今のグループ「Ma’Scar’Piece」にたどり着きました。「自分の意思で終わらせた活動はひとつもない。
次こそは、自分の手でやりきりたい」――そんな想いを胸に挑み続ける日々のなかで、ようやく訪れた注目の瞬間。それは、単なる“バズリ”ではなく、これまで積み重ねてきた努力の結果でもありました。
大森莉緒さんの物語は、「報われないかもしれないけれど、信じて続けること」の大切さを静かに伝えてくれます。
1.“令和の奇跡”が生まれた瞬間
新宿ライブで撮影された一枚の写真が大バズリ
それは、特別な演出や照明もない、ごく普通の屋外ライブだった――にもかかわらず、その瞬間は奇跡と呼ばれるにふさわしい輝きを放っていました。
2024年、新宿で行われたアイドルグループ「Ma’Scar’Piece」の野外ライブで、大森莉緒さんがカメラ目線でウインクを決めたその1枚は、ファンがX(旧Twitter)に投稿したことで瞬く間に拡散されました。
その写真は、自然光が差し込む絶妙なタイミングで撮影されており、躍動感と表情の完璧さがまさに“令和の奇跡の一枚”。
「まるで映画のワンシーンのよう」「漫画のヒロインみたい」といった声がSNS上にあふれ、数日で“万バズ”(1万以上のいいねやシェア)を超える反響を巻き起こしました。
初の“万バズ”がもたらした反響とプレッシャー
アイドル歴13年にして初めての大バズリ。その喜びの裏で、大森さんはこれまで経験したことのないプレッシャーとも向き合うことになりました。
本人が「投稿した時点では、ここまで注目されるとは思っていなかった」と語るように、あまりにも突然の注目に驚きを隠せなかったそうです。
「今この瞬間を撮ってほしい」と意識してウインクしたとはいえ、これほどの反応は予想外。
フォロワー数は一気に2万人以上増え、ライブにも「SNSを見て来ました!」という新規ファンが多数訪れるようになりました
。一方で、「期待に応えなきゃいけない」「今の自分で大丈夫かな」といった不安も募り、バズ直後の生配信では思わず涙がこぼれたといいます。
憧れの橋本環奈と比較された戸惑いと涙の生配信
話題の写真がネットニュースに取り上げられる中で、一部のメディアやファンの間では「橋本環奈の再来か?」「奇跡の一枚で一躍ブレイク」といった声も。
橋本環奈さんといえば、学生時代のイベント写真から一気に人気者となった“元祖・奇跡の一枚”の代表格。大森さん自身も橋本さんに憧れていたことから、名前を並べられることはうれしさ以上に重圧だったそうです。
「“橋本環奈を超える”という見出しを見た時は、心の底から『やめてください!(笑)』って思いました」と冗談交じりに語る大森さんですが、その言葉の裏には「自分はまだそこまでではない」という葛藤と、過剰な期待への戸惑いがありました。
プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、生配信で思いの丈を涙とともに語ったことで、視聴者からは「素直でいい子」「応援したくなった」といった温かい声が多く寄せられました。
そんな“バズリの裏側”にも、大森莉緒というアイドルの誠実さと素直さがにじみ出ていました。
特集:令和トランスアイドルという新しい選択肢
令和のアイドル戦国時代。そんな中で、“令和トランスアイドル”という新しいスタイルが注目を集めています。王道のキラキラした世界観とは少し違い、EDMやトランス系の楽曲をベースに、激しいパフォーマンスと高いビジュアル演出で魅了するのが特徴です。
観客との一体感を生み出すステージ構成や、DJプレイを取り入れたライブ演出もあり、まさに新感覚のアイドル像と言えるでしょう。
グループ紹介:Ma’Scar’Piece(マスカーピース)とは?
Ma’Scar’Pieceは、2024年に誕生した5人組の女性アイドルグループ。グループ名は「Mask(仮面)」と「Scar(傷跡)」、「Piece(かけら)」を組み合わせた造語で、「過去の傷も個性として輝かせ、唯一無二の存在になる」という意味が込められています。
メンバーそれぞれが異なるバックボーンを持ち、ダンス経験者、元演劇少女、インフルエンサー、そしてアイドル歴13年の大森莉緒さんといった多彩な顔ぶれで構成されています。
Ma’Scar’Pieceのライブでは、“クラブ×アイドル”を融合させた演出が特徴。まるで夜のフロアを思わせるような光と音の世界で、メンバーたちはただ歌って踊るのではなく、一つひとつのステージを“表現”として届けています。
2025年現在、ライブハウスを中心に活動中ですが、海外からの注目も集めつつあり、今後はフェス出演や音楽配信アプリでの展開、メジャーデビューも視野に入れているとのこと。
TikTokやInstagramでもコンスタントに発信を続け、Z世代を中心にファン層を広げています。その世界観は日本だけでなく、海外からの評価も高まっているようです。まさに今の時代を象徴する次世代アイドルといえそうです。
そんな個性的なグループの中で、大森さんは新しい自分の表現を追い求めて挑戦を続けているのです。
2.13年のアイドル人生と挫折の記憶
キッズモデルから始まった芸能キャリア
今でこそ“奇跡の一枚”で注目を浴びた大森莉緒さんですが、その原点は3歳の頃にまでさかのぼります。
キッズモデルとしてカメラの前に立ち始めたのが、芸能活動のスタートでした。写真に写ることが大好きで、ポーズをとることにも抵抗がなかったという彼女は、早くから“表現すること”の楽しさを知っていたといいます。
本格的にアイドルの道へ進むきっかけとなったのは、小学校6年生のとき。
母親のすすめでオーディションを受け、2013年にピンク・レディーの後継ユニット「ピンク・ベイビーズ」のメンバーに選ばれました。
当時はまだ12歳。厳しいレッスンや体力づくりの一環で東京タワーの周りをマラソンしたこともあるというほど、本格的な訓練の日々が続きました。
彼女が「今の自分があるのはピンク・ベイビーズのおかげ」と語るように、この経験が歌とダンスの基礎を築き、今の表現力へとつながっていったのです。
志半ばで終えた過去4グループの苦い経験
順調に見えたアイドル人生にも、幾度となく挫折は訪れました。ピンク・ベイビーズを皮切りに、「eyes」「ラストアイドル」「×純文学少女歌劇団」と4つのグループで活動を重ねるも、そのいずれもが志半ばで終止符を打たれる結果に。
解散や卒業という決断は、いずれも大森さん自身の意志とは無関係なものばかりでした。
「自分ではまだやりきれていないのに、グループが終わってしまう」――そのたびに悔しさが残ったと言います。それでも彼女は、「次こそは」と気持ちを切り替えて立ち上がってきました。
グループの数が増えるたびに、「また終わるのではないか」という不安もよぎったはずですが、それでも前に進む選択をし続けたのは、ステージに立ち続けたいという情熱があったからこそ。
特に長年応援してくれているファンに対して、「中途半端に終わる姿は見せたくない」という気持ちが強かったと語っています。
「次こそはやりきりたい」Ma’Scar’Pieceへの覚悟
そうしてたどり着いたのが、現在所属する「Ma’Scar’Piece」。他のグループとは異なる“トランスアイドル”という独自のスタイルに、大森さんはこれまでにない手応えを感じています。
「ここが最後のグループにしたい」――そう語るその表情には、かつて味わってきた悔しさをバネにした覚悟がにじんでいました。
バズをきっかけに得た注目が一過性のものではなく、自らの実力で引き寄せたものとして証明するために。今は、プレッシャーさえも前進のエネルギーに変え、ステージに立ち続けています。
どれだけ傷ついても、アイドルとして輝き続けたい。その純粋な想いが、彼女の強さとなり、これまで支えてきたファンの心にも届いているのです。
3.新たな挑戦と未来へのビジョン
“令和トランスアイドル”としての個性と挑戦
Ma’Scar’Pieceというグループに出会ったことは、大森莉緒さんにとって“新しい自分を見せる場所”になりました。
これまでの王道アイドルとは一線を画す、“令和トランスアイドル”という新ジャンルに挑戦中です。楽曲はEDMやトランス系の要素を取り入れ、ダンスも激しくスピード感のある構成。
ライブではDJプレイにも挑戦し、ステージ上での存在感はまさに「唯一無二」。
「昔はフリフリの衣装を着て、王道のアイドルになりたいって思っていたけど、今はこのグループで個性を磨いて有名になりたい」と語る彼女。
型にはまらないスタイルで勝負するMa’Scar’Pieceに、自分の可能性を重ねています。海外にも通じるサウンドとビジュアルで、いつかは世界のステージに立ちたいという夢も語っていました。
最近では、SNSなどで「昔と比べて鼻の印象が違う?」といった声も見かけるようになりました。
確かに、年齢を重ねていく中で顔立ちが変化していくのは自然なことですし、メイクの技術や撮影環境、アングルによっても大きく印象は変わります。
本人からは整形に関する発言はなく、あくまでファンの中での推測にすぎません。でも、見た目が話題になるのも、それだけ多くの人に注目されている証拠。
どんな形であれ、「気になる存在」になったこと自体が、彼女の魅力のひとつなのかもしれません。
舞台・モデル・映像…広がる表現者としての夢
大森さんの夢は、アイドル活動にとどまりません。舞台『アサルトリリィ』では主演を務め、演技の楽しさや難しさを実感したと言います。「歌って踊るだけじゃなく、もっといろんな表現をしていきたい」と、映像作品やバラエティ、モデル活動にも意欲を見せています。
(以下略)
舞台・モデル・映像…広がる表現者としての夢
大森さんの夢は、アイドル活動にとどまりません。舞台『アサルトリリィ』では主演を務め、演技の楽しさや難しさを実感したと言います。
「歌って踊るだけじゃなく、もっといろんな表現をしていきたい」と、映像作品やバラエティ、モデル活動にも意欲を見せています。
「写真集も出したいし、名古屋で地元の人たちに向けた仕事もしたい。
やりたいことは本当にたくさんあるんです!」と笑顔で語る様子からは、どこまでも前向きでエネルギッシュな彼女の人柄がにじみ出ます。
SNSでは「見た目とのギャップがいい」と言われることも多く、トーク力やユーモアも彼女の大きな武器になっています。
「勝利は必然、敗北は伏線」──努力がつかんだチャンス
「勝利は偶然じゃない、ちゃんと理由がある。敗北はその途中の伏線なんだと思えるようになった」――そう語る大森さんの言葉には、これまでの道のりがすべて今につながっているという実感が込められています。
何度もグループの解散を経験し、ようやく巡ってきた大きな注目のチャンス。
その裏には、13年間ずっと地道に積み重ねてきた努力と、どんな状況でも前を向く強さがありました。
“奇跡の一枚”は、たまたま生まれたものかもしれません。でも、それが本物の輝きとして人の心をつかんだのは、大森莉緒という人間の“積み重ね”があったからこそ。これからの彼女の挑戦は、すでに新しい物語の始まりに立っているのかもしれません。
大森莉緒(おおもり りお)プロフィール

- 名前:大森莉緒(Ohmori Rio)
- ニックネーム:おーりお
- 生年月日:2001年12月22日(山羊座)
- 出身地:愛知県名古屋市
- 血液型:AB型
- 身長:約165~166cm
- 所属事務所:TWIN PLANET
🎤 経歴と所属グループ
- 2013年~2017年:ピンク・ベイビーズとしてデビューした後、数々のライブや海外イベントに出演
- 2017年:アイドルオーディション番組「ラストアイドル」に挑戦。セカンドユニット Love Cocchi に参加すると同時に、ダンスボーカルユニット eyes にも加入し、兼任する日々を過ごしました
- 2019年~2022年:eyes 活動終了後、ラストアイドルの一員として広く活躍
- 2022年~2024年:×純文学少女歌劇団に「栗捨アガサ」名義で参加。声優や舞台出演など多方面に挑戦
- 2024年12月:Ma’Scar’Piece に加入し、“令和トランスアイドル”として新たな一歩を踏み出しました ※同時にキャラクター「笹塚舞歌」の声も担当
🌟 人柄・特技・趣味など
- 趣味/好きなこと:食べ歩き、グルメ全般が大好き。ケーキやステーキなどの好きな食べ物にも興味津々
- 特技:セミの鳴きまね(精度が高いと好評!)、ドラム演奏、リアル似顔絵、自己紹介程度の手話、高速首回し
- 活動経験:中学では手話部、高校では軽音部(ドラム担当)に所属。体力・表現ともに多彩なルーツを持っています
- 受賞歴:「ミスiD2017」フォトジェニック賞を受賞し注目を集めました
ファンとの距離の近さ、素直で前向きな性格、そして表現の幅を広げる活動スタイル…
大森莉緒さんの魅力がぎゅっと詰まったプロフィールですね。今後の活躍にもぜひ注目です!
まとめ
“令和の奇跡の一枚”と呼ばれた写真は、単なる偶然ではなく、大森莉緒さんのこれまでの努力と積み重ねが引き寄せた必然だったのかもしれません。13年という長い年月をアイドルとして過ごしながらも、何度も挫折を経験し、そのたびに立ち上がってきた彼女。SNSでのバズリをきっかけに一気に注目を集めましたが、それはあくまで通過点にすぎず、彼女の挑戦はこれからが本番です。
Ma’Scar’Pieceという個性的なグループでの活動を通じて、王道とは違う魅力を届けたい。そして、舞台や映像、モデルなどジャンルにとらわれない表現者としての夢も着実に広がっています。
「次こそはやりきりたい」「応援してくれる人たちに恩返ししたい」――そんなまっすぐな想いを胸に、大森莉緒さんは今日も前を向いてステージに立ち続けます。これからの活躍を楽しみにせずにはいられません。
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