「蛇口からカルピス!?」子どもの夢を叶えるアサヒの新サービスが始動！

最近、ちょっと心がワクワクするニュースを見つけました！
なんと、蛇口をひねるとカルピスが出てくるという、あの子どものころに夢見たような体験が、ついに現実になるそうなんです…！

アサヒ飲料が発表した「カルピスじゃぐち」は、2025年7月から実証実験が始まるということで、ネットでも話題になっているんですよ。
今回はこの“夢のじゃぐち”について、主婦目線で「どんな仕組み？」「どこで体験できるの？」という気になるポイントをわかりやすくご紹介していきます♪

憧れの“夢の蛇口”が現実に！「カルピスじゃぐち」って何？

子どものころ、「水道からカルピスが出てきたらいいのに」と夢見たことはありませんか？　

その夢のようなアイデアが、ついに現実になろうとしています。

アサヒ飲料が発表したのは、蛇口をひねると「カルピス」が出てくる装置、その名も「カルピスじゃぐち」。見た目は普通の蛇口なのに、出てくるのはあの甘酸っぱい懐かしい味。

まるでテーマパークのアトラクションのような体験が、ホテルや旅館などで味わえる日が近づいています。

これまでにもイベントなどで一部導入され話題となってきた「カルピスじゃぐち」ですが、今回は本格的なビジネスとしての展開。

2025年7月から実証実験がスタートし、いよいよ“夢の蛇口”が全国に広がる第一歩を踏み出します。

アサヒ飲料が狙う“飲み物の価値”の再定義とは

この「カルピスじゃぐち」は、単なる話題づくりではありません。アサヒ飲料が目指しているのは、「飲み物を飲む」という行為そのものに“体験”という付加価値をつけ、飲料文化のアップデートを図ることです。

カルピスは、誰もが一度は飲んだことのあるロングセラー商品。しかしその価値は、味だけではなく「誰かに作ってもらう」「特別なときに飲む」という“原体験”にもありました。

アサヒ飲料は、そんな記憶に残る瞬間を再び届けようと、機材と業務用の希釈用カルピスをセットで提供し、設置先でカルピス体験を再現します。

蛇口から飲み物が出てくるという非日常の体験を通じて、飲み物の価値を「モノ」から「コト」へ転換する──この挑戦には、飲料業界だけでなく、観光やサービス業全体にも新しい風を吹き込む可能性が秘められているのです。

１．カルピスじゃぐちの仕組みと提供方法

〖【写真】蛇口をひねると「カルピス」が出てくる「カルピスじゃぐち」の全体像〗
（記事本文）↓https://t.co/Npj60NAuu6 pic.twitter.com/ctyfHORSPr

— 食品新聞 (@shokuhinet) June 24, 2025

設置場所は？提供対象は？──ホテルや宿泊施設を中心に展開

「カルピスじゃぐち」は、非日常体験を提供するためにホテルや旅館などの宿泊施設に設置される予定です。

とくに家族連れや修学旅行生の多い施設での需要が高まると見られています。宿泊先で蛇口をひねるとカルピスが出てくるという驚きとワクワク感は、子どもだけでなく大人にも強い印象を与えるはずです。

イベント時の一時的な設置とは異なり、今回は業務用機材の導入によって、日常的に体験できるようになります。将来的には、観光地やテーマパーク、さらには企業の休憩スペースなどにも設置が広がる可能性があります。

どうやって出てくるの？機材の構造と使い方

この「カルピスじゃぐち」には、専用の機材が使われています。蛇口部分と接続された装置の内部にカルピスの原液（希釈用）がセットされ、水道水や冷水と適切な比率で自動的に混ぜられる仕組みです。

つまり、ひねるだけでちょうどいい濃さのカルピスがグラスに注がれるというわけです。

利用者は特別な操作を覚える必要もなく、通常の水道を使う感覚でカルピスを楽しめます

。施設のスタッフにとっても、清掃や補充がシンプルな構造で設計されており、衛生面やメンテナンスの負担も抑えられています。

「カルピス（希釈用）」1Lパックの活用と補充方法

この機材では、業務用の「カルピス（希釈用）」1Lパックが使用されます。一般家庭用のペットボトルではなく、プロ仕様の濃縮タイプなので、1パックでおよそ5～6Lのカルピスを作ることができます。

施設ごとに想定される消費量に応じて在庫管理を行い、定期的な補充が必要となります。

補充方法は簡単で、スタッフが専用のパックを機材に差し込むだけ。飲料メーカー側から提供されるマニュアルやサポート体制も整っており、初めてでも安心して導入できるよう工夫されています。

こうした構造によって、「カルピスじゃぐち」は単なる遊び心を超えて、サービスの一部として機能するよう設計されているのです。

２．新ビジネスモデルとしての特徴

原体験の価値をビジネスに転換するアプローチ

アサヒ飲料がこの「カルピスじゃぐち」で狙っているのは、単なる商品提供ではなく、「体験」を商品化するというアプローチです。

たとえば、子どもの頃に親や先生が作ってくれたカルピス。その記憶には、味だけでなく人との関わりやシチュエーションが深く結びついています。

今回の取り組みは、そうした“原体験”を大人になってももう一度体験できる場を提供し、記憶と感情に訴えかける価値を再構築する試みです。

こうした「体験の再現」による感情価値の提供は、飲食業界でも注目されているビジネス手法です。

モノ消費からコト消費へという時代の流れの中で、カルピスじゃぐちはまさにその先端を行く試みといえるでしょう。

機材レンタル＋商品代で利益を得る収益構造

この新たな取り組みでは、アサヒ飲料は単にカルピスを売るのではなく、機材とセットでレンタルするというビジネスモデルを構築しています。

ホテルや旅館などの導入施設は、蛇口型の専用機材をレンタルし、同時に業務用のカルピス希釈原液を購入することで、サービスを提供できる仕組みです。

これにより、アサヒ飲料は「商品＋体験」の二重の収益源を確保することができます。

従来の飲料販売では売上が天井に達する傾向にある中、設備レンタルというストック型の収益を加えることで、持続的な利益を生むビジネスが期待されます。

また、設置施設側としても、話題性によって集客や口コミ効果が見込める点でメリットが大きく、「コスト以上の価値」を感じる導入先が増える可能性があります。

飲料業界における“体験型サービス”の可能性

今回の取り組みは、飲料業界においても珍しい“体験型サービス”の先駆けといえるでしょう。

これまでは、「おいしい飲み物を提供すること」がゴールだった業界に、「どんなシーンで、どんな気持ちで飲むか」という視点が加わることで、差別化が可能になります。

たとえば、すでにコーヒー業界では「ハンドドリップ体験」や「店員との対話」を重視したブランドが成功を収めています。

同様に、「カルピスじゃぐち」は、蛇口をひねるという体験と驚きを通じて、“ただ飲むだけじゃない”特別な思い出を提供しようとしているのです。

このモデルが成功すれば、他の飲料メーカーも「ジュースじゃぐち」や「炭酸水体験機」など、体験型飲料サービスに参入する可能性もあるでしょう。飲み物の未来に、新しい扉が開かれようとしています。

３．実証実験と今後の展望

7月1日から始まる実証実験の概要

2025年7月1日からスタートする「カルピスじゃぐち」の実証実験は、関東圏を中心とした数か所のホテルや宿泊施設で行われます。

アサヒ飲料はこの期間を通して、実際の利用者がどのような反応を示すのか、どの時間帯や客層でよく利用されるのかといった詳細なデータを収集します。

また、導入施設側の運用負担や機材の耐久性、補充・清掃作業のしやすさも評価対象に含まれており、単なる「話題性」だけで終わらせないための重要なステップとなっています。

実証に参加する宿泊施設には、ファミリー層や修学旅行生の多い中規模のホテルが多く選ばれており、幅広い年齢層からの反応が期待されています。

利用者の反応と今後の改良ポイント

実証実験の中でも特に注目されているのが、利用者のリアクションです。

「蛇口からカルピス」という意外性はSNSでの拡散にもつながりやすく、実際に体験した人が写真や動画を投稿することで、さらなる話題性を呼ぶことが予想されます。

ただし、初期段階では「カルピスが濃すぎる／薄い」「冷えていない」「量が少ない」といった細かな不満も出るかもしれません。これらの声を元に、アサヒ飲料は機材の微調整や温度設定、抽出量の調整などを段階的に行う方針です。

加えて、アレルギー表示の工夫や、子どもでも使いやすい操作方法など、ユニバーサルデザインの観点からの改良も検討されています。

単なるユニークな仕掛けに終わらせず、安心・安全な体験提供へと進化させる取り組みが進められていく予定です。

商業施設やイベントでの展開の可能性

実証実験が成功すれば、次のステップは商業施設や大規模イベントへの展開です。

たとえばショッピングモールのキッズスペースや、夏祭り・テーマパークなど人が集まりやすい場での設置は、高い集客効果が期待されます。

特に子ども連れのファミリー層にとっては、無料やワンコインで楽しめる「体験型ドリンクサービス」として魅力的に映ることでしょう。

また、企業のオフィスや福利厚生施設での導入も検討されています。社員のリフレッシュスペースに「カルピスじゃぐち」があれば、会話のきっかけになり、職場の雰囲気づくりにも一役買うはずです。

このように、「カルピスじゃぐち」は単なる話題性を超えて、飲み物にまつわる新たなコミュニケーションと価値創造を可能にするツールとして、今後ますます注目されていくことが予想されます。

まとめ

「蛇口をひねるとカルピスが出てくる」――そんな夢のような体験を、アサヒ飲料は現実のものにしようとしています。

ただの話題づくりにとどまらず、原体験の価値を活かし、飲み物に“驚き”と“物語”を添えるこの取り組みは、体験型サービスが求められる今の時代にぴったりな挑戦です。

カルピスじゃぐちは、宿泊施設やイベント会場などで人々の記憶に残る“体験”を提供しながら、ビジネスとしての可能性も広げています。

機材レンタルと商品のセット販売という仕組みによって、持続可能な収益モデルを確立しつつある点も注目に値します。

7月からの実証実験を経て、今後どのように社会に浸透していくのか。

私たちがいつでも、どこでも「蛇口からカルピス」を楽しめる日も、そう遠くないのかもしれません。飲み物の常識が、またひとつ変わる予感がします。