先日、テレビ朝日の『モーニングショー』で、玉川徹さんが政治部の千々岩森生キャップに対して「ダメなんだよ!」と発言した場面が話題になっていましたね。
SNSでは「公開パワハラだ」「恫喝だ」という声も多く見かけましたが、私自身は実際の映像を見て、ちょっと違う印象を受けました。
今回は、「あの発言は本当に問題だったのか?」という視点から、冷静に振り返ってみたいと思います。最近のコメンテーターに感じていた“物足りなさ”との比較や、テレビの議論の在り方についても、視聴者なりに考えてみました。
「ダメなんだよ!」玉川徹氏がテレ朝“後輩”を生放送中に“一喝”! ネットで渦巻く「公開パワハラ」指摘
テレ朝OBによる不愉快なパワハラじゃん#モーニングショー
— 宮脇睦(みやわきあつし)@みやわきチャンネルLv.Go4.0 (@miyawakiatsushi) June 16, 2025
玉川徹は自分で取材するっていって、その席にしがみついたんだろ。 https://t.co/xv1aWHlHIj
「モーニングショー」で起きた一幕が波紋
2025年6月、テレビ朝日の朝の情報番組『モーニングショー』で、コメンテーターの玉川徹氏が、番組中に政治部・官邸キャップの千々岩森生(ちぢいわ・もりお)氏を「ダメなんだよ!」と強い口調で注意する場面がありました。
千々岩氏が首相官邸の動きについて補足した際、玉川氏が「そういうのはダメ」と即座に否定。その語気の強さから「恫喝」「パワハラ」と捉えた視聴者もいたようです。
ですが、私が見た印象では、玉川氏の発言は感情的というよりも、番組内の意見の違いをその場でぶつけた“議論”の一環に思えました。表情や言い回しには冷静さもあり、「怒鳴った」というより「きっぱり否定した」と感じました。
生放送中の「一喝」がネットで話題に
発言直後から、X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄には「見ていて不快だった」「公開パワハラでは?」という声が一気に広がっていきました。
特に目立ったのは、「全国放送の生番組で、ベテランが政治部キャップ相手に怒鳴るってどうなの?」という疑問の声。
X(旧Twitter)では「朝から不快」「職場で言われたら辞める」といった意見が多数上がりました。一方で、「あれぐらい普通」「むしろ意見をハッキリ言えるのは良いこと」との意見もありました。
しかし最近の情報番組では、コメンテーターが芸能人中心で、当たり障りのないコメントが多く、正直物足りなさを感じていました。その点、玉川氏は是々非々でハッキリと自分の意見を述べており、番組に緊張感と視点の深さをもたらしていると思います。
1.玉川徹氏の“叱責”は何が問題だったのか?
発言の具体的な内容と状況
問題の場面は、番組中に千々岩氏が首相官邸の最新動向について補足説明をした際、玉川氏が突然「ダメなんだよ、そういうの!」と声を荒げて遮った瞬間でした。
千々岩氏としては、記者としての視点から丁寧に解説を加えたまでだったと思いますが、玉川氏は「それでは視聴者に誤解を与える」と感じたようで、反射的に反応してしまったようです。
でも、その言い方やタイミングがよくなかった…という声が多く上がっています。
カメラには千々岩氏の驚いた表情がはっきり映っていて、あの場の空気が一気に変わったのを画面越しにも感じました。
後輩アナへの言葉の選び方(→千々岩氏への言葉の選び方)
ただし、たとえ内容が正しかったとしても、「ダメなんだよ!」って強く言われると何も言えなくなってしまいます。
視聴者の中にも「見ていて苦しかった」「あれは指導じゃなくて叱りつけ」だと感じた人が多かったようです。上下関係が見えてしまう場面って、見ているほうも居心地が悪くなるものですし、記者という立場や努力を考えると、もっと落ち着いた伝え方があったんじゃないかとは思いました。
放送倫理との兼ね合い
テレビって、多くの人が見るメディアだからこそ、言葉の使い方や態度には気をつけなきゃいけないと思います。
特に、いじめや恫喝に見えるような場面は、たとえ意図がなくても不快に感じる人がいるかもしれない。
今回は、玉川氏の感情が先に出てしまった印象を受けました。
私も「ちょっと感情的すぎるな…」と感じた人がいることは、テレビ朝日側の説明もありましたが、「影響力のある立場であることを意識してほしい」という声が多かったのも、納得です。
2.ネット上の反応と「公開パワハラ」指摘
SNSに寄せられた批判と擁護
放送後すぐにSNSでは大騒ぎ。「朝から気分が悪くなった」「あれはパワハラでしょ」といった批判の投稿が相次ぎました。
特に若い世代や会社勤めの人からは「自分の上司を思い出した」といった共感の声も多数。
一方で、「記者が間違っていたなら訂正は必要」「生放送だからあれくらいの反応は仕方ない」といった擁護もあり、意見は真っ二つでした。
言いたいことはわかる…でもやっぱり言い方って大事ですよね。
「公開処刑」と受け止めた視聴者の声
SNSで目立ったのは「公開処刑」っていう表現でした。
確かに、全国の視聴者が見ている中で大声で叱られるって、普通に考えたらつらいし、見てる方もいたたまれない気持ちになりますよね。
「あれが教育ならブラックすぎる」とか、「あの千々岩記者が辞めてしまわないか心配」といった声も多かったです。
生放送だからこそ、空気が一変したあの瞬間は、見ている側にも強烈に印象に残りました。
メディア・評論家の見解
テレビ評論家やコラムニストの中には、「内容は正論でも、伝え方がまずかった」と指摘している人が多かったです。
「テレビは公共性があるから、あのやりとりはリスクが高い」というコメントや、「玉川さんはズバズバ言うキャラで知られているけど、それが裏目に出た」といった意見もありました。
確かに、キャラとしての“ズバッと発言”が許されていた時代とは違って、今は視聴者の目も厳しいですし、発言の責任も大きいですよね。
3.テレビ局内の立場関係と今後の影響
玉川氏と千々岩氏の関係性
玉川氏はベテランとして『モーニングショー』を引っ張ってきた存在で、現場でも発言力があるようです。
一方、千々岩氏は政治部・官邸キャップとして、取材経験も豊富で、発言には重みがあります。
そんな中で「ダメなんだよ!」という言葉は、ただの注意を超えて“力関係”を感じさせるものでした。
局内でも「玉川氏には言い返せない雰囲気がある」という話も出ていて、あの瞬間に立場の差が見えてしまったように思います。
テレビ朝日の対応と社内文化
テレビ朝日は「個人の見解であり、演出ではない」と説明していますが、正直言って、それだけではモヤモヤが残りました。
いつも他人のハラスメントには厳しいのに、自分たちの中になるとトーンが変わる気がして…。視聴者の不信感もそこにあると思います。
そして、テレビ業界に残る“上下関係の強さ”や“年功序列”の文化も、そろそろ見直しが必要ではないでしょうか。
今後の放送現場への影響と対策
今回の一件で感じたのは、生放送って本当に難しいんだな…ということ。事前の打ち合わせをもっと丁寧にしたり、出演者間のコミュニケーションを見直したり、いろんな角度で準備が必要だと思います。
そして何よりも、千々岩さんのような政治部キャップが堂々と意見を伝えられる環境づくりが大事。
「上下関係に頼った指導」ではなく、「対話や支援」を重視する方向に変わっていかないと、テレビの現場も居心地が悪くなるばかりか、視聴者にも伝わってしまう気がします。
とはいえ、全国放送の生番組である以上、視聴者の感じ方に配慮するのは当然です。発言のトーンやタイミングは、もっと丁寧でもよかったかもしれません。
ですが今回の件を通して、番組づくりに必要なのは「萎縮しない自由な議論」ではないでしょうか。
出演者が安心して自分の意見を述べられる環境、視聴者がそれを見て考える余白がある構成。それが本来の情報番組の面白さだと思います。
まとめ
SNSの反応だけを見れば「パワハラ」とも取れる声が目立ちましたが、実際の映像を見た上では、私は「恫喝」とまでは思いませんでした。玉川氏のように本音をぶつけられる存在がいるからこそ、議論が深まり、情報番組としての価値が保たれるとも感じています。
もちろん、言葉の選び方は今後さらに気をつけるべきでしょう。ただ、「言いたいことを言えない空気」がテレビにも広がってしまえば、それこそ番組が“面白くない”ものになってしまうのでは?──そんな思いを込めて、今回の記事を書かせていただきました。
視聴者の目が厳しくなっている今、テレビの中でのやりとりも「これは大丈夫か?」と見られる時代です。私たちもただ見ているだけじゃなく、そこから何を感じて、どう考えるかが大事になってくるんだと思います。
今回の件をきっかけに、出演者も制作者も「言葉の責任」について見直してくれたら嬉しいな…と思いながら、このブログを書きました。
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