中学生が特許取得＆起業！「マイヤリング」誕生秘話と学ぶべき5つのヒント

現役中学生の水野舞さんが考案した「マイヤリング」が特許を取得し、実際に起業へとつながっていった過程は、非常にユニークでありながら、誰にでも応用可能な「夢をカタチにするプロセス」として参考になります。以下にその流れをまとめます。

マイヤリングとは？

マイヤリングは、耳に直接触れず、耳のくぼみに引っ掛けて装着する新しい発想のイヤリングです。

創業者である水野舞さんは、幼い頃に母親がつけていたピアスに憧れていました。しかし、長期入院を経験した際、「イヤリングが痛くてつけられない」という悩みから、このアイデアを思いついたのです。

金属アレルギーでも安心、ユーザーのリアルな声

使用者からは「長時間つけても耳が痛くならない」「軽くて快適」「アレルギーがあっても安心して使える」といった声が多数寄せられています。おしゃれを楽しみたいけれど、身体への負担を気にしていた方にとってはまさに画期的なアイテムです。

マイヤリング誕生までの道のり

アイデアの種は入院経験にあり

病院生活の中で、「痛い」「重い」「外れやすい」といった従来のイヤリングの問題点に直面したことがきっかけでした。水野さんは「耳につけないアクセサリーがあればいいのに」と感じ、自分でその形を考え始めました。

試作と改良を重ねた家庭での開発

プラスチックや粘土を使って、家庭で何度も試作を繰り返し、見た目のかわいさと快適さを両立する形状を追求。イヤリングを耳ではなく耳のくぼみに引っかける形状で固定する仕組みを開発しました。

何度も着け外しを繰り返しながら、痛くない・落ちにくい・かわいいを実現するための改良を続け、ついに独自の形状を完成させます。お母さんや家族の協力も得て、完成度の高いプロトタイプを作り上げました。

特許取得の手続きと保護者のサポート

マイヤリングは、構造そのものが独自性を持っていたため、保護者と一緒に特許庁へ相談・出願を行いました。通常、特許出願には費用や書類の準備が必要ですが、彼女のようなケースでは中小企業支援センターや発明協会などのサポートを受けられることもあります。

結果、マイヤリングは「耳に触れずに装着できるアクセサリー」として実用新案・意匠登録を取得し、デザインや構造を法的に保護することに成功しました。

株式会社設立、ビジネスとしての第一歩

製品化を本格化するために、「株式会社マイヤリングス」を設立。

この段階でも保護者の存在は大きく、法的な手続きや販売体制の整備を支援。法人化したことで、企業やメディアとの連携がスムーズに進み、事業としての信頼感も増しました。

SNSで発信し共感を得る

企業化と同時に、SNSを中心とした発信を開始。「中学生が特許を取って起業」というストーリー性が注目され、メディアにも取り上げられ、多くの共感を呼びました。

これがブランドの信頼や応援消費につながり、企業とのコラボや百貨店での販売へと展開していきます。

企業とのコラボの理由と狙い

マイヤリングは、名古屋グランパスやオタフクソースなど、多様な企業とのコラボレーションを展開。その目的は、単なる売上拡大だけでなく、ブランドの社会的認知度向上と信頼構築にあります。

また、コラボによって「子どもが考案した」というストーリーが、より多くの人に届くようになり、マイヤリングが社会貢献型のビジネスとして認知されるようになりました。

実際の反響と使用者の感想

オンライン販売や百貨店でのポップアップイベントを通じて、多くの女性たちがマイヤリングを体験。「耳が痛くならないのにしっかり可愛い」「医療現場でも役立ちそう」といったポジティブな声が続出。

さらに、水野さん自身の経験から、小児病棟へのマイヤリング寄付活動も行われており、商品を通じたやさしさの循環が広がっています。

マイヤリング購入方法

マイヤリングは公式サイトから購入することができます。

また、リアルショップで取り扱っている店舗も公式サイトから確認できます。

マイヤリング

まとめ

現役中学生の水野舞さんが、「耳に負担をかけないイヤリングがないか」という発想から生み出した「マイヤリング」。

アイデアを形にし、特許を取得し、起業した過程を紹介しました。

この流れは、子育てや家事の中で感じる「ちょっと不便」「こんなものがあれば…」という気づきから始める副業やスモールビジネスのヒントになりますね。

中学生で起業家！！と注目されていますが、家族のサポートが大きな力になりました。

子どもの柔軟なアイデアを形にした事案に学ぶべきところはたくさんありそうですね。