「御上先生」最終回 千木良(髙石あかり)の決断「答えの出ない質問」 

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日曜劇場「御上先生」が最終回を迎えました。

又、髙石あかりと堀田真由の演技競演の回でもありました。

隣徳学院と文科省と霞が関の不正が明らかになり、不生入学で入ってきた生徒・千木良の決断により不正は公表されます。

ネタバレ有りで感想などを紹介します。

目次

蝶のアニメーション

最終回:激しい雨の中、鳥に守られて飛ぶアゲハ蝶に別のアゲハ蝶が追いついてくる、他のアゲハやモンシロ蝶たちがやってきて、やがて色づき始めた!!

頑張って考えて、苦しみを乗り越え、やがて旅立ちの日に。色づく未来へ!!

1話から9話までのアニメーションまとめ

真山弓弦の涙

また、殺人事件を起こしてしまった冴島の娘、真山弓弦(堀田真由)は自分の罪を背負っていくことの覚悟を決め、罪の深さを認めます。

堀田真由の演技に心動かされました。

不正の全容があきらかに

御上(松坂桃李)と槙野(岡田将生)が、文科省と隣徳学院で集めた古代理事長(北村一輝)と溝端(迫田孝也)、文科省の塚田(及川光博)と中岡(林泰文)の会話音声と、神崎(奥平大兼)が冴島悠子(常盤貴子)から託された不正入学生のリスト。そして是枝(吉岡里帆)が調べた不正な金の流れ。

隣徳学院の不正の全貌が明らかになった。

しかし、不正の事実が公表されたら、在籍中の不正入学生は辛い立場になってしまう。

神崎は、公表する前に千木良に真実を知ったことを知らせることを選びました。

千木良は自分は不正入学だと気づいたので公表されるのは仕方がない、しかし、同じように不正入学した生徒や自分を目標にしている妹が傷つくのを恐れていると語ります。

答えの出ない質問

「戦争は悪か?」そう問われて、「人の命を奪う戦争は悪だと」多くの人が答えるでしょう。

しかし、「侵略や悪政、弾圧、ファシズムに対抗する手段として武器をとるのは悪か?」と問われるとどうか?

21世紀になっても、今でも続いている戦争。

片方で侵略への対抗手段だといい、片方でテロとの闘いといい、未だに戦争は続いている。

「戦争」は国家間の問題であり、政治の手段であり、武器産業のためのものでもある。

複雑な問題をはらんでいる「答えの出ない質問」を考え続けること。それが御上の最後の授業だった。

千木良の決断

髙石あかりが演じる千木良遥がドラマのキーバーソンに違いない!!

「御上先生」ファンが思っていた通りでしたね。

苦しい思いを語る泣き笑いの演技は胸を締め付けました。

「わたしもひとつ『答えの出ない質問』を持ってる。それは、わたしのお父さんがやってはいけないことをやって、神崎(奥平大兼)がそれを知ってるということなの」

教室では千木良が不正入学だという言葉はなく、神崎が報道することで全てを明らかにするという方法を取りました。

千木良の告白を生徒たちはどのように受け止めたか?

御上が「巻き込まれたくなければ席を立っていい」といいますが、教室を出る生徒はいませんでした。

第1話で迷い込んだ蝶を窓から離したときに御上が呟いた言葉は「逃げきれ」だった。

不正入学生を知っていたからの言葉なのか。

しかし、彼女の苦しみを皆が共有できるまでに生徒は成長したのですね。

半年間、御上が「考えて」と言い続け、自分の問題として考え続けた成果でしょう。

千木良は隣徳学院を卒業せず、高卒認定試験を受けることを決断します。そして、堂々と入試に合格して大学に進学することを選びます。

ひとり卒業のブーケをつけていなくても、その顔は笑顔が溢れていました。

教師っていいものなの?

最終話では、槙野が御上に「生徒ってそんなに可愛いのか?」と問いかけるように、先生っていいもんなんだよと言っているように思います。

スーパー熱血教師の金八先生をディスる回もありましたが、成長する生徒の姿を見ることができる教師という職業はなんて素敵なんだ!!と言っているように思います。

真のエリートとは?

「御上先生」は、官僚が先生になって日本の教育をぶっ壊す!!ドラマでした。

第1話で、エリート校と言われる隣徳学院に御上が赴任した最初の授業で、「君たちは上級国民予備軍にすぎない」「真のエリートとは弱者に寄り添うものだ」と語りました。

先日、NHKのETV特集で「エリートの条件 “花の28年組”はなぜ敗北したのか」を見ました。

エリートは、何のための存在か?東京大学・創立150年へ、その原点から日本人の歩みをたどる。ライオン宰相・浜口雄幸を輩出した東大卒「明治28年組」。市民社会の理想を共有し、金解禁と軍縮をやり遂げた。しかし、東京駅に銃声が響く。浜口がたおれ、戦時体制に国民を動員したのは同じ東大卒の「革新官僚」たちだった。国を背負うエリートの本質に、現役の東大生の本音も交錯させながら迫る。(NHK・東大/包括連携協定)

番組公式サイトより

当時のエリート・東大卒業生たちの理想と、苦しい現実に苦しみ今日の食事もままならない市民との間には大きな乖離があったと語られました。

「御上先生」で富永(蒔田彩珠)が、「パーソナルイズポリティカルを考え続けた私達が東大に入ることが重要だ」のようなことを話していました。

まさに「答えの出ない質問」を考え続けること、それは未来を担う子どもたちだけでなく、大人自身も考え続けなければならない質問なんですね。

ドラマの小ネタ

素敵なドラマでした。

最後に現場のやんぴさんのXから小ネタ披露です!!

千木良姉妹のサンドイッチを食べるシーンは髙石あかり主演の「ベイビーわるきゅーれ」のオマージュ。

真山結弦の裁判シーンで、堀田真由出演の「アンチヒーロー」で共演した長谷川博己と北村匠海っぽい人がいる。

千木良の父親が古代と写っている写真。千木良の父親役は和田聰宏だった!!

和田聰宏
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