日曜劇場「御上先生」も佳境に入ってきました!!
隣徳学園と文科省・霞が関の不正とは?
証拠を掴むために御上が仕掛ける罠とは?
そして、隣徳学園のジャンバーの色に隠された謎とは?考察してみました!!
蝶のアニメーション
7話:アゲハ蝶は木株で休んでいる。雨は止んでいる。そこに別のアゲハ蝶がやってきて木株に止まったけれど、アゲハ蝶は飛んでいってしまう。
飛んできた別のアゲハ蝶は、後を追うのでしょうか?

相対的貧困
絶対的貧困:生きていくうえで不可欠な食料・衣服・住居が不足している場合。
相対的貧困:飢餓レベルではないが、他の人々に比べて収入・資産が少なく、生活も厳しい不安定な状態。
貧困であるかどうかは所得を基準として計測し(貧困ライン)、これを下回る状態を貧困といいます。
絶対的貧困ラインは「ひとり1日1.90ドル」
日本の相対的貧困の貧困ラインは年収127万円(1人世帯)、2人世帯だと約180万円、3人世帯だと約220万円、4人世帯だと254万円。(2018年調べ)
相対的貧困率が最も高いのはコスタリカ(20.3%)、ブルガリア(17.6%)、イスラエル(17.3%)、ルーマニア(17.0%)、ラトビア(16.9%)、メキシコ(16.6%)、そして7番目に日本(15.7%)でG7(主要7カ国)の中で最悪の数字であり、先進国で最も貧困率が高い国といえます。

7話では椎葉の家庭が世帯主である祖父の認知症の悪化により経済的に貧困し、万引きやマッチングアプリのサクラのバイトをしていたことが発覚し退学に追い込まれる事態になりました。
また、精神的にも追い込まれPMS(月経前症候群)が悪化し、「本当に苦しくなると頼ることさえ見えなくなる」「私はここで血を流しているのに、誰も気づいてくれない」と椎葉は苦しみを吐露します。
パーソナル・イズ・ポリティカル

椎葉の退学処分に抗議するために生徒たちが取った方法は、共感を得ることでした。
御上の兄・宏太が正義を振りかざして抗議し潰されたのとは違い、殆どが裕福な家庭の子供達でも「個人的なことは政治的なこと」自らの問題と捕らえて説得し、共感を得ることで全生徒の署名を集めて抗議の意を示します。
経済的に余裕があるということはやっぱり大事なんだと思います。悲しいかな、お金の余裕と心の余裕は相対している。だからこそ、隣徳のような学校の生徒が社会に対して目を向けることは必要なんだと。
御上が第1話で、「君たちはエリートだと思っているだろうが、君たちの目指しているのはただの上流国民予備軍だ」「本当のエリートは弱者に寄り添う者だ」
御上の言葉が芽を吹いた瞬間ですね!!
御上が仕掛ける罠とは?

この図は、第7話で御上(松坂桃李)と一色(臼田あさ美)が隣徳学園の不正について話し合っている場面で出てきました。
これを見ると視聴者の私達が知っている情報くらいしか書かれていませんね。
槙野は味方か

この図に槙野(岡田将生)の名前が無いということは、御上側の人間と見るべきでしょう。
御上と槙野が実は繋がってたって、ベタだなぁ~と思ってるんだけど、やっぱりその方が辻褄が合うのよねぇ
御上が隣徳学園に赴任した理由は、一色から学園の不正を暴いてほしいと頼まれたからですね。

槙野は、部下を過労による自殺で亡くした後悔があるようなので、目指すのは文科省の働き方改革だと考えられます。
隣徳学園と文科省と霞が関の不正を暴くことで、組織改革を目指す槙野と御上の目的が一致した。
槙野は御上が天下りを斡旋したとリークして、塚田(及川光博)に取り入り御上を隣徳学園に行かせるように仕向けたと考えるのが妥当でしょう。
また、槙野は中岡(林泰文)と繋がりと持ち「これからは私が汚れ役をすることになる」と語って、塚田や霞が関の不正の証拠を探っているのかと。
ただ、塚田が初めて中岡と槙野を顔合わせした時、わざわざ隣徳学園の話題を出したのはなぜか?槙野の反応を見ているとしたら、塚田は槙野と御上の関係に感づいているのかもしれません。
7話で、塚田が古代(北村一輝)に、御上を取り込めと助言していますが、自身は御上・槙野・中岡・溝端(迫田孝也)をコマとして操っていると自負しているようですが、果たして・・・。
自らの手を汚さない塚田への逆襲は?
告発文は誰が?
「隣徳はくにのまほろば
このくにに 平川門より入りし者たち数多あり
お前の不正をわたしは観ている
倭建命」
是枝が「倭建命、つまりは官僚、御上先生では?」と聞いた時、速攻で「違います」と言ったけれど、「まほろばを感じにすると真秀ば、古代理事長の名前と同じ漢字」と説明したときには、ちょっと驚いた表情をしました。
「我は平川門より 入る人々に
草那藝之大刀を振り下ろす者なり
お前の不正はまもなく白日のもとに晒される
倭建命」
2つ目の告発分が届く前の夜、御上が「明日、やろうと思います」と誰かに電話しています。電話の相手は一色?
「ナゾは解けた?
こちらは話す準備がある
倭建命」
文科省の塚田と仲介人の中岡が、学年主任の溝端と繋がっていることが判明しました。
古代に揺さぶりをかけている?

告発分の送り主は、「不正を知っているぞ」と古代に揺さぶりをかけて反応を見ている御上だと考えられます。
事件のリークは誰?
では、「官僚試験で殺人事件を起こした犯人」真山結弦(堀田真由)と冴島(常盤貴子)の繋がりや、冴島の不倫暴露記事を書いたのが報道部の生徒であるとリークしたのは誰でしょう?
第8話の予告では、
神崎の記事など学校の機密をリークしていた人物が明るみになり、御上と是枝は、攻撃を仕掛ける。御上と生徒たちによる、権力をぶち壊すための最終決戦が幕をあける。
とあります。
古代理事長にとって最も大事なのは「隣徳学園のブランド」つまりは自分の名誉欲です。
「考える」力を身につけるための教育改革も名ばかりで、日本の中枢は改革どころか、自分たちの保身ばかりを考えている。さらには子供たちが未来を夢見る教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気づいていく。
「権力争いの道具」としたら、溝端か?

または自ら作り上げた隣徳学園の名をあげるために古代が仕掛けた?

第7話では、そのリーク記事で罠を仕掛けると御上が言っていますね。
鍵を握る冴島悠子

冴島悠子が生徒を守るために口を閉じているとしたら・・・上記の図で、一番攻め落としやすいのは冴島だと思います。

第8話では冴島と謎の青年のつながりが明らかになるようですが、冴島が退職してまでも守りたいものはこの青年だと考えるのが分かりやすいですよね。
神崎と次元が見つけ出した人物は隣徳学園の卒業アルバムからだとしたら、冴島の教え子と考えられます。
第7話で冴島悠子が読んでいたのは「オズの魔法使い」のページはホーム・アゲイン。そして、一緒に置かれた本は、時間泥棒から時間を取り戻すお話の「モモ」。
冴島が教室に戻るためには、すべてを明るみに出す必要があると説得できそうです。

隣徳学園のジャンパーの色の謎

古代理事長が着ているのが赤いジャンバー。
溝端が着ているのがベージュのジャンバーです。
赤いジャンバーは、他の教師の椅子にも掛けられているので、色違いを着ているのは溝端のみということです。
あれだけ古代から見下されても耐えて従っている溝端にとって、隣徳学園に固執する利点とは何なのか?
これが古代と溝端の関係を解く鍵になりそうです。
もともとは進学塾だった隣徳を、わずか20年で日本有数の進学校にしたのは古代だとしても、最初は共に事業を始めた仲間だった、もしくは、もともとの始まりの塾は溝端のものだったとしたら。
溝端が官僚に直接アクションができるのも、文科省の塚田や仲介人の中岡と面識があるのもうなづけます。
古代も溝端も隣徳学園を大きくするために、汚い手も使った。
その汚い手がドラマの核心なんですが・・・
全てを知っている溝端は目障りだとしても、まだまだ使えると思っている古代に対し、溝端は一発逆転を狙っている。
不正の証拠を握っている溝端を、古代はあまりにもぞんざいに扱っているように見えますが、権力を握った者の奢りなのでしょうか?
そんな権力争いの道具に生徒の人生が利用されていると考えました。
まとめ
ドラマは、いよいよ核心に向かいます。
状況は色々出揃ってきましたが、8話では確信となる部分が明かされるようです。
そして、予告で富永の身に何かが起こったようです。
神崎や次元、3年2組の生徒たちと御上、是枝がどのように権力に立ち向かっていくのか、放送が楽しみです!!
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