朝ドラ10作に出演している俳優・小堀正博さんが病気を克服してドラマ復帰しました。
復帰第1作はNHKドラマ「バニラな毎日」です。
小堀さんの罹ったギラン・バレー症候群とは?
重症から復帰した小堀正博さんの体験を紹介します。
小堀正博 俳優復帰報告
俳優の小堀正博が自身のXで、重症のギラン・バレー症候群から復帰、ドラマ出演したことを報告しました。
今日の復帰後初のドラマ出演をご覧下さった皆様ありがとうございました。
— 小堀正博 (@cup53594) February 25, 2025
自分がギラン・バレー症候群になり、絶望した瞬間が全くなかったかと言われたら嘘になる。… pic.twitter.com/NWDgebYfyR
復帰後初のドラマはNHK夜ドラ「バニラな毎日」です。
NHK 総合 02/25 22:45 【夜ドラ】バニラな毎日(22) 📱NHKプラスで配信予定💻 #nhkgtv https://t.co/advUgGXHSr
— NHK総合 (@NHK_GTV) February 25, 2025
絶望の日々と復帰への意欲

昨年3月に突然倒れ、ギラン・バレー症候群と診断され闘病生活を送っていました。
7月に退院してから、ドラマ撮影は12月と、9ヶ月での復帰は早い方なのでしょう。
重症のギラン・バレー症候群で、発症当初は全身が動かず、呼吸も食事も出来なかったそうです。
ICUに居て、幻聴幻覚の嵐、眠剤入れても寝られない、15分に1回は痰に溺れそうになる、そんな時は本当に死を覚悟したし、元の生活なんか想像する余裕もなかった。
Xより
と、語っていますから、死を覚悟するくらいかなり苦しかったんですね。
とくに役者が出来ない状態が一番堪えたようですね。
体も動かない、顔も瞬きが出来る程度(何なら下半分は閉じない)、細かい仕草や表情が奪われて、何なら声も奪われて、一生人前でお芝居をすることはないんだろうな、と思った。
Xより
そんな状態から復帰し俳優として演技ができるようになったことを、こう語っています。
僕の経験を必要としてくれる人が居て、僕の頑張りを励みにいてくれる人が居る。
沢山のギラン・バレー症候群や病気で苦しむ方からご連絡を頂く。
僕が経験したことや、ここまで復活出来たことを発信して、それが人の役に立てるのであればこれからもどんどん発信していく。
Xより
自分のために生きるより、誰かのために生きる方がより活力がわいてくる。
周囲の励ましが何より力になったそうです。そして今後は自分が発信して励ます番だと語っています。
「九死に一生を得る」という言葉がありますが、絶望から復帰した時、人は生かされている。生き直すと感じるのかもしれませんね。
これからどんどん活躍していかれることでしょう!!
小堀正博プロフィール

小堀 正博(こぼり まさひろ)
生年月日:1998年6月19日
身長:172cm
兵庫県在住
学歴:関西学院中学部・高等部卒業/関西学院大学法学部卒業
職業:俳優・塾講師・家庭教師
資格・免許:普通自動車(MT)免許・高校公民科教職免許・司書教諭資格・漢字検定2級・英語検定2級・珠算3級
所属事務所:舞夢プロ
2006年映画「かぞくのひけつ」で役者デビュー。
朝ドラ常連俳優として数多くのドラマに出演しています。
2008年「だんだん」喫茶店の客
2009年「ウェルかめ」パーティーメンバー役
2011年「カーネーション」 坂崎ヒカル役
2012年「純と愛」宮本 役
2013年「ごちそうさん」若き日の正蔵役
2014年「マッサン」青山役
2016年「べっぴんさん」秋山役
2018年「まんぷく」加瀬沢博役
2021年「おちょやん」小竹栄一役
2023年「舞いあがれ!」瀧本慶役
また民放では、「科捜研の女」や「遺留捜査」などに出演するバイプレイヤーですね。
ギラン・バレー症候群とは?
ギラン・バレー症候群は、本来は自らの身体を守るための免疫系が誤って末梢神経を攻撃して起こる病気です。
末梢神経を攻撃するので手足に力が入りにくくなったり、しびれたりします。
発症して数日以内に、急速に悪化し手足が動かなっって、寝たきりになったり、重症になると息がくるしくなって人工呼吸器が必要になったりする場合もあります。
小堀さんの場合は、かなり重症だったようですね
日本では厚生労働省の治療研究(難治性疾患克服研究事業)の対象ですが、医療給付(難病医療費助成制度)の対象にはなっていません。
毎年10万人あたり1~2人の割合で発症すると言われています。
稀な病気で男女や地域の罹患率に差はないそうですが、男性が多いとも言われています。
発症の原因は?

はっきりした原因は不明ですが、ギラン・バレー症候群の患者の約70%は、症状が出る1~3週間前に風邪の症状や激しい下痢を経験している、つまりは何らかの感染症を経験していることが多いとのことです。
なので、カンピロバクター、サイトメガロウイルス、マイコプラズマなどの病原体に感染するとかかりやすいと言われています。
ワクチンは原因になる?

検索で「小堀正博 ワクチン」と出てきたけど?
季節性インフルエンザワクチンは、ギラン・バレー症候群を誘発する可能性が指摘されていますが、100万回に1例(1000回あたり0.001人)程度の非常に稀とのことです。
それよりインフルエンザに罹ってギラン・バレー症候群を発症するリスクよりは、ワクチンでインフルエンザにかからないほうがメリットが大きいとのことです。
帯状疱疹ワクチンについても同様に考えられています。
また、コロナについても、COVID-19(新型コロナウィルス)は末梢神経障害を引き起こすと報告されており、最近ではギラン・バレー症候群を含む自己免疫疾患を悪化させるという証拠もあるそうです。
欧州医薬品庁(EMA)はアストラゼネカ製ワクチンのごくまれな副反応にギラン・バレー症候群を追加しました。
また、米国食品医薬品局(FDA)もジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンについてギラン・バレー症候群の発症リスクが増加する可能性があると警告しています。
しかし、どちらも非常に稀なケースで、コロナワクチンによる利益はリスクを上回るとの見解を示しています。
ギラン・バレー症候群は治る?
手足のしびれなどの症状は1か月以内にピークに達し、それ以後は悪化することはなく徐々に回復して、社会復帰できます。
しかし、10~20%は後遺症のために発症1年後の時点でも歩くのに助けを必要とし、家庭や社会生活に障害が残ることがあるそうです。
やはり、軽視は出来ない病気ですね。
ギラン・バレー症候群を公表した芸能人
大原麗子

昭和を代表する美人女優ですね。
ギラン・バレー症候群を発症して芸能活動を休止したことが有名です。
ショッキングな孤独死が報道されましたが、死因はギランバレー症候群ではないそうです。
安岡力也

安岡力也さんもギランバレー症候群を発症して闘病していました。
しかし、死因となったのは長年の飲酒による肝機能の低下と心不全です。
芳根京子

中学2年生でギラン・バレー症候群を発症しています。
1年間は学校に通うのも大変だったそうですが、その後回復しています。
後遺症もなく、現在は人気女優として活動しています。
美馬寛子

2008年のミス・ユニバース・ジャパンの美馬寛子さんは、中学1年のときに罹患しています。
わずか3ヶ月で回復。リハビリのために始めた陸上競技ですが、2002日本ジュニア室内陸上競技大会の「女子中学 走高跳」で11位に入賞しています。記録:1m50
スポーツ選手



上記のスポーツ選手も、20代、30代でギランバレー症候群にかかりましたが、1年以内に回復し競技二復帰しています。
やはり、若いうちの罹患で体力がある方が回復が早いようです。
まとめ
朝ドラ常連俳優の小堀正博さんが、ギラン・バレー症候群から復帰して、ドラマに「バニラな毎日」に出演したと報じられました。
10万人に1人か2人という難病で、小堀さんは重症で体も動かず一時は「死を覚悟した」そうです。
わずか1年足らずで復帰したのは、励ましてくれた周囲の声だったそう。
この経験を同じ病気の人の励ましになればと、発信を続けていきたいそうです。
ギラン・バレー症候群についても紹介しました。
死に至ることは稀な病気のようですが、体が動かないという苦しい症状が続きます。
ギラン・バレー症候群は稀な病気ですが、感染症により発症するとも言われていますから、鶏肉などはしっかりと加熱し、手洗いなど予防に気をつけたいですね。
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