シャチのタクレア 死んだ子供を頭に乗せ1600キロ回遊の悲劇再び

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シャチが死んだ子供を頭に乗せて泳いでいるのが見つかりました。

このシャチは、2018年に死んだ子を運んで17日間泳ぎ続けたことで知られる雌のシャチ「タクレア」通称「J35」と観られるとのことです。

シャチは頭の良い動物で、母性も強いことから「深い悲しみを表している」と思わます。

目次

2018年の報道

2018年7月24日、母シャチが子供を出産したが、それから約30分後に子供は死んでしまいました。

カナダ・ブリティッシュコロンビア州の沖合で7月24日、母シャチが子どもを出産しました。ところが、それからおよそ30分後に子どもは死んでしまいました。

母シャチはJ35またはタクレアと呼ばれています。

タクレアの群れは南部常在性シャチでサザン・レジデント・キラー・ホエールズという75頭の群れで当時20歳くらいと見られます。

悲しみに暮れる母シャチは、それから2週間以上1600キロも死んだ子供に寄り添い、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー島一帯を泳ぎ続けていたというのです。

誤って頭から滑り落ちると、迷わずに潜り、子どもの亡骸が見つかるまで探すことを繰り返していたそうです。

水温が冷たいからか、子どもの死骸は生まれたままのきれいな姿を保っており、よけい見るものの涙を誘っていました。

2020年9月に出産

シャチは海のギャングと呼ばれて恐れられていますが、絶滅に瀕しているそうです。

餌とするサケが減少し、食料供給のため群れが狩りのために離れ離れになることから、メスの妊娠は頻繁ではなく、絶滅に向かって厳しい状況にあるそうです。

2020年9月、ワシントン大学の研究チームはタクレアの群れの別のメスが無事出産し、群れには3頭の子供がいることを確認しました。

タクレアも体の丸みから妊娠していることが判明、2020年に出産した子供は無事成長し、子供を産んでいるそうです。

この時、確認されたシャチの個体数は73と報道されています。

2023年12月 死んだ子供を頭に乗せたタクレアを確認

死んだ子を運ぶシャチ=1日、米西部ワシントン州シアトル沖(米海洋大気局提供)(AFP時事)

2018年に死んだ子を運んで17日間泳ぎ続けたことで知られる雌のシャチが、米西部シアトル沖で死んだ子を再び頭に乗せて泳いでいるのが見つかった。

シャチは同様のやり方で悲しみを表すこともあるとされるが、前回は死んだ子と共に1600キロも泳ぎ、研究者らは異例の長さだと指摘していた。

「J35」と呼ばれている25歳前後のこのシャチは、通常カナダ西部ブリティッシュコロンビア州から米西部ワシントン州沿岸にかけて生息する群れのうちの一頭。

昨年12月に新たな子を産んだが、今月1日までに死んだとみられる。約70頭のこの群れは絶滅の恐れが指摘されている。

ニューヨーク・タイムズ

タクレアに再び悲しみが訪れてしまったようです。

再びアメリカシアトル沖で、死んだ子供を頭に乗せて泳いでいるのが見つかりました。

群れの個体数は70頭に減少しているようですね。

それでも、タクレアが死んだ子供を運び続けているため餌を確保できないため、群れの仲間が助けているそうです。

シャチの深い母性と死んだ子供に対する深い悲しみ、そして仲間たちも同じく深い愛情でタクレアに寄り添っているのですね。

まとめ

2018年に死んだ子供を頭に乗せて1600キロも泳ぎ続けているシャチの発見は、多くの人々の涙を誘いました。

そしてまた、悲しいニュースが飛び込んできました。

同じ母シャチのJ35、またはタクレアと呼ばれるシャチが死んだ子供を同じように頭に乗せて泳いでいるのが見つかりました。

シャチは頭のよい動物ですが、愛情深さと群れの絆は人間にも深い感動を与え、また考えさせられるニュースです。

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