「トーゴがメルカトル図法をやめるよう国連に提案するらしい」
そんなニュースを見て、
「そもそもメルカトル図法って何?」
「イコールアース図法ってそんなに大事なの?」
と気になった人も多いのではないでしょうか。
この話は、ただの地図の話ではありません。
世界地図の見え方ひとつで、国や大陸の“大きさの印象”が変わり、
それが教育や報道、世界の見方にまで影響するのではないか――。
そんな問題提起として注目されています。
この記事でわかること
- トーゴの提案が何を意味するのか
- メルカトル図法とイコールアース図法の違い
- なぜ今この話が注目されているのか
トーゴの提案は何が話題なのか
今回話題になっているのは、西アフリカのトーゴが、世界で広く使われているメルカトル図法の地図から、より実際の面積感に近いイコールアース図法への切り替えを国連加盟国に促す方針だと報じられたことです。
つまり、単に「地図のデザインを変えよう」という話ではありません。
学校、メディア、国際機関などで当たり前のように使われてきた世界地図の“見え方”を見直そうという動きです。
特に注目されているのは、現在広く使われているメルカトル図法では、地域によって大きさが実際よりかなり違って見えることです。
そのため、アフリカのように本来とても広い地域が、思ったより小さく感じられてしまうことがあります。
そもそもメルカトル図法とは

メルカトル図法は、16世紀に航海のために考えられた世界地図の描き方です。
特徴は、地図の上でまっすぐ引いた線が、一定の方角を保ちやすいこと。
そのため、船で移動する時代にはとても便利でした。
メルカトル図法が広く使われてきた理由
メルカトル図法は、航海で使いやすいだけでなく、見た目がすっきりしていて、紙にも載せやすいという利点がありました。
そのため、長いあいだ学校の地図帳や壁地図、ニュースの図版などでもよく使われ、私たちにとって“世界地図の定番”のような存在になってきました。
どんな問題があるのか
ただし、地球は丸いので、それを平らな紙や画面に表すと、どうしてもどこかにゆがみが出ます。
メルカトル図法では、特に北や南の端に近い地域ほど大きく見えやすくなります。
たとえばグリーンランドは、世界地図ではとても大きく見えますが、実際にはアフリカのほうがはるかに広いです。
この“見え方のズレ”によって、
「アフリカは意外と小さい」
「ヨーロッパや北米はとても大きい」
という印象を無意識に持ってしまうことがあります。
今回の議論は、まさにこの点に光が当たっているのです。
イコールアース図法とは

イコールアース図法は、比較的新しい世界地図の図法です。
大きな特徴は、国や大陸の面積の比率が、できるだけ実際に近く見えるよう工夫されていることです。
何が“公平”だと言われるのか
イコールアース図法は、地図の上での見た目の面積が、現実とかけ離れにくいのがポイントです。
つまり、アフリカや南米など赤道に近い地域が、メルカトル図法より自然な大きさで見えやすくなります。
このため、「世界をより公平に見せられる地図ではないか」として注目されているのです。
メルカトル図法との違い
両者の違いをシンプルに言うと、何を優先しているかです。
- メルカトル図法:方向や航海のしやすさを重視
- イコールアース図法:面積の見え方を実際に近づけることを重視
どちらが絶対に正しいというより、用途が違うのです。
ただ、学校教育やニュース、世界全体の比較には、面積感が伝わりやすい地図のほうが向いているのではないか、という考えが広がっています。
ガル・ピーターズ図法との違い

「面積を重視する地図」と聞くと、ガル・ピーターズ図法を思い浮かべる人もいるかもしれません。
こちらも面積の比率を大事にする図法ですが、見た目に独特の引き伸ばし感があります。
一方、イコールアース図法は、面積の公平さを保ちながら、より自然に見えるよう工夫されているのが特徴です。
そのため、
「公平さも大事だけど、見た目の違和感も少ないほうがいい」
という人に受け入れられやすい図法だといえます。
なぜ今このニュースが注目されているのか
このニュースが注目されている理由は、大きく分けて3つあります。
1.地図は“ただの図”ではないから
地図は、単に場所を示すだけではありません。
世界をどう見るかという感覚にもつながっています。
どの国が大きく見えるか、どの大陸が目立つかで、私たちの印象は意外と変わります。
だからこそ、「地図の見え方」を見直そうという話が大きな関心を集めているのです。
2.アフリカの見え方への問題提起だから
今回の提案では、特にアフリカが本来より小さく見えやすいことが重要な論点になっています。
アフリカは実際には非常に広い大陸ですが、メルカトル図法では相対的に小さく感じやすいです。
それが長年のイメージや教育にも影響してきたのではないか、という問題意識があります。


3.国連総会という大きな場に出てくる話だから
このテーマは、個人の意見やSNS上の議論だけではなく、国連総会に向けた提案として注目されています。
つまり、一時的な話題ではなく、国際的な場で本格的に議論される可能性があるということです。
そのため、「これから本当に地図の標準が変わるのでは」と関心が高まっています。
SNSでの反応は?なぜ広がっているのか
SNSでこの話が広がっているのは、一目で「そんなに違うの?」と驚けるテーマだからです。
特に多い反応は、次のようなものです。
- 「アフリカってそんなに大きかったの?」
- 「学校で見ていた地図の印象が変わる」
- 「地図は中立だと思っていた」
- 「世界の見方って意外と作られていたんだな」
写真や図で比較すると違いがすぐわかるため、SNSではとても拡散されやすいテーマです。
また、ただの雑学ではなく、教育や価値観の話にもつながるので、コメントが集まりやすいのも特徴です。
どこが注目されているのか
今回の話題で特に注目されているポイントは、次の通りです。
- 世界地図の“当たり前”が見直されようとしていること
- アフリカの大きさが実際より小さく見えやすい問題
- 教育や報道で使う地図に影響する可能性があること
- 公平さと見やすさの両立を目指す図法としてイコールアース図法が注目されていること
単なる新しい図法の紹介ではなく、世界の見え方そのものを問い直す動きとして受け止められている点が大きいです。
向いている人、使う場面
この話題やイコールアース図法が特に関係しやすいのは、次のような人や場面です。
学校や教育の場
子どもたちが最初に世界を学ぶとき、どんな地図を見るかはとても大事です。
面積感が実際に近い地図のほうが、世界の規模感をつかみやすいと考える人は多いでしょう。
ニュースやメディア
ニュースで使う世界地図は、視聴者に強い印象を与えます。
だからこそ、見え方の偏りが少ない地図を使いたいという考えが出てきます。
世界情勢や地理に関心がある人
地図を見る機会が多い人ほど、図法の違いで印象が変わることに気づきやすいです。
今回の話は、地理だけでなく、メディアリテラシーや国際感覚にもつながります。
今後も広がりそうか
これは、一時的なバズで終わるというより、じわじわ広がっていく可能性があるテーマです。
理由は、学校教育、報道、国際機関の資料など、使われる場面がとても多いからです。
一度「この地図の見え方で本当にいいのか」と考え始めると、多くの場面で見直しが進む余地があります。
ただし、すぐに世界中の地図が全部変わるとは限りません。
地図にはそれぞれ得意分野があり、用途によって向き不向きがあります。
そのため今後は、“どの地図が万能か”ではなく、“何のために使う地図か”で選ぶ流れが強まっていきそうです。
現在使われている地球儀はメルカトル図法?イコールアース図法?

ここで気になるのが、
「じゃあ、今使われている地球儀はメルカトル図法なの? イコールアース図法なの?」
という疑問です。
結論からいうと、地球儀そのものは、どちらでもありません。
なぜかというと、メルカトル図法もイコールアース図法も、丸い地球を平らな地図に描くための方法だからです。
一方で地球儀は、地球をそのまま球体として表しているため、基本的にはこうした「平面地図の図法」を使うものではありません。
地球儀と世界地図のいちばん大きな違い
わかりやすく言うと、次のような違いがあります。
- 地球儀:丸い地球をそのまま小さくしたもの
- 世界地図:丸い地球を平らに広げて表したもの
つまり、今回話題になっているのは地球儀の話ではなく、世界地図の描き方の話なのです。
では、なぜ世界地図だけ問題になるの?
地球は丸いので、それを紙や画面のような平らな場所にそのまま表すことはできません。
そのため、世界地図を作るときは、どこかを少しゆがめる必要があります。
メルカトル図法は、航海や方角のわかりやすさを重視した地図です。
その代わり、地域によっては実際よりかなり大きく見えたり、小さく見えたりします。
一方でイコールアース図法は、国や大陸の面積の比率が、できるだけ実際に近く見えるよう工夫された地図です。
このように、どちらの地図が正しいかではなく、何を優先して見せたいかが違うのです。
地球儀のほうが正確なの?
世界全体の形や位置関係を自然に見るという意味では、地球儀のほうが実物に近いと言えます。
ただし、地球儀は一度に地球全体を見にくかったり、細かい情報を書き込みにくかったりするため、学校やニュース、資料では平面の世界地図も多く使われています。
そのため、
「地球儀が正しくて、世界地図が間違い」ということではありません。
地球儀には地球儀のよさがあり、世界地図には世界地図の役割があるということです。
このニュースで本当に見直されようとしているもの
今回トーゴが問題提起しているのは、世界地図の“見え方”です。
つまり、
・地球儀をやめようという話ではない
・世界地図として何を標準にするかを見直そうという話
ということになります。
そう考えると、このニュースは単なる地図の話ではなく、私たちが世界をどう見てきたのかを問い直す話でもあるのです。
FAQ
Q1.トーゴはメルカトル図法を完全に禁止したいのですか?
そこまで単純な話ではありません。
今回注目されているのは、より面積感が実際に近い地図の採用を国連レベルで後押ししようという動きです。
Q2.メルカトル図法は間違った地図なのですか?
間違いというより、用途が違う地図です。
航海や方向の確認には強みがありますが、世界全体の面積比較には向いていない面があります。
Q3.イコールアース図法なら完璧なのですか?
完璧ではありません。
地球は丸いので、どんな平面地図にも多少のゆがみはあります。
それでも、面積感を伝えやすいという点で注目されています。
Q4.なぜアフリカが中心の話になっているのですか?
アフリカは実際には非常に大きな大陸ですが、メルカトル図法では相対的に小さく見えやすいためです。
その見え方が長年の印象に影響してきたのではないか、という問題提起が背景にあります。
まとめ
今回のニュースをひとことで言うと、トーゴが「世界地図の見え方を見直そう」と国連で提案しようとしているという話です。
ポイントは、メルカトル図法を一方的に否定することではなく、何を正しく伝えたい地図なのかを改めて考える流れが強まっていることです。
イコールアース図法は、アフリカをはじめとする地域の面積感を、より実際に近い形で見せやすい図法です。
そのため、教育や報道、国際機関の資料での活用が注目されています。
地図はただの絵ではなく、世界の見方そのものにも関わります。
だからこそ、この話題は多くの人にとって「意外と他人事ではないニュース」なのです。
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