優里の『ベテルギウス』で有名になった星。その謎と新しい発見とは?

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優里さんの大ヒット曲『ベテルギウス』で、この星の名前を初めて知った人も多いのではないでしょうか。

実はベテルギウスは、夜空の中でも特に不思議な星として、天文学の世界で長年研究されてきた存在です。最近では、長く予想されていた「伴星」の存在や、その伴星が残した「航跡」まで見つかり、大きな注目を集めています。

この記事では、ベテルギウスがなぜ“謎の多い星”と呼ばれてきたのか、そして最新の研究で何がわかってきたのかを、できるだけわかりやすくご紹介します。

目次
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ベテルギウスとはどんな星?

ベテルギウスは、冬の夜空でよく目立つオリオン座の赤い星です。非常に大きな「赤色超巨星」と呼ばれるタイプの星で、太陽とは比べものにならないほど巨大です。

もしベテルギウスを太陽系の中心に置いたとしたら、その表面は木星付近まで達するといわれるほどです。地球から比較的近いこともあり、星の表面やまわりの大気の変化を詳しく観測できる、貴重な研究対象になっています。

ベテルギウスの“謎”とは?

1.なぜ明るさが大きく変わるのか

ベテルギウスは、以前から明るさが変わる「変光星」として知られていました。ただ、2019年末から2020年にかけて、これまでにないほど大きく暗くなったことで、世界中の注目を集めました。

当時は「もしかして超新星爆発が近いのでは?」という声も広がりましたが、その後の研究では、星の表面から大量の物質が放出され、それが冷えてちりになり、光を一時的にさえぎった可能性が高いと考えられるようになりました。

2.なぜ約6年ごとに大きな変化を見せるのか

ベテルギウスには、短い周期の明るさ変化とは別に、約6年ごとの長い変動があることも知られていました。この長い周期は、星自身の脈動だけでは説明が難しいのではないかと考えられてきました。

そのため以前から、「すぐ近くを回る小さな伴星が影響しているのではないか」という説がありました。しかし、ベテルギウス自身があまりにも明るく大きいため、相手の星を直接確認するのはとても難しかったのです。

新しい発見1 伴星“シワルハ”が見つかった

2025年、NASAは、長年予想されていたベテルギウスの近くを回る伴星が見つかったと発表しました。この伴星には「シワルハ(Siwarha)」という名前がつけられています。

この発見によって、ベテルギウスの約6年ごとの明るさの変化は、単なる星自身の活動だけではなく、伴星との相互作用で起きている可能性が高まりました。

新しい発見2 伴星が残した“航跡”まで見つかった

アーティストによる想像図。赤色超巨星ベテルギウスと、その周囲を周回する伴星が、ベテルギウスの大気中に航跡を作り出す様子を描いている/Elizabeth Wheatley/ESA/NASA

さらに2026年には、ハッブル宇宙望遠鏡などの観測から、伴星シワルハがベテルギウスの広大な外層大気の中を進むことで生じる「航跡」の証拠が見つかったと発表されました。

これは、船が水の上を進んだあとに引き波が残るのと少し似ています。伴星が、ベテルギウスの濃い大気の中を進みながら、ガスの流れをかき乱し、その痕跡が光の変化として観測されたのです。

この発見によって、ベテルギウスの不思議なふるまいの一部は、「見えない伴星の影響」で説明できる可能性が高くなりました。

ベテルギウスはもうすぐ爆発するの?

ベテルギウスは、将来的には超新星爆発を起こすと考えられています。ただし、「では、それがいつなのか」という点は、まだはっきりわかっていません。

2019年から2020年の大減光のときには「爆発が近いのでは」と話題になりましたが、現時点では、すぐに超新星になる決定的な証拠はないと考えられています。

むしろ最近の研究では、明るさの変化の背景には、表面活動、放出された物質、ちり、そして伴星の存在など、いくつもの要素が重なっていることが見えてきました。

優里の『ベテルギウス』で知った人にこそ面白い星

優里さんの『ベテルギウス』をきっかけに、この星の名前を知った人にとっても、こうした最新研究はとても興味深いものではないでしょうか。

歌の中では、ベテルギウスは人と人とのつながりや想いを重ねる印象的な存在として描かれています。でも実際の宇宙でも、この星は今なお多くの謎を秘め、観測のたびに新しい表情を見せてくれる特別な星です。

夜空のオリオン座を見上げたとき、あの赤い星の向こうで、いまも巨大な変化が起きているかもしれないと思うと、少しロマンを感じますよね。

まとめ

ベテルギウスの謎は、主に「なぜ大きく明るさが変わるのか」「約6年ごとの変動は何が原因なのか」という点にありました。

近年の研究では、伴星シワルハの発見、さらにその伴星が残した“航跡”の証拠まで見つかったことで、長年の疑問の一部が解き明かされつつあります。

優里さんの楽曲で有名になったベテルギウスは、名前の美しさだけではなく、天文学の最前線でも注目される、とても面白い星なのです。

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