2028年スタート!次期マイナンバーカードはここが変わる/用途拡大&更新のポイント

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「マイナンバーカード、持っているけど何が変わるの?」と思ったことはありませんか?

2028年に導入予定の次期マイナンバーカードでは、デザインや機能の大幅刷新に加え、健康保険証や運転免許証との連携強化も予定されています。

暮らしの手続きがもっと簡単に、もっと安心になるはずです。


本記事では、現行カードの普及状況から、次期カードの特徴、そして利用者が知っておくべき注意点まで、わかりやすく解説します。更新手続きやスマホ連携のポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

目次
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はじめに

マイナンバーカードの普及と今後の注目点

2016年に交付が始まったマイナンバーカードは、当初こそ「持っていなくても困らない」という印象が強かったものの、いまや生活のさまざまな場面で欠かせない存在になりつつあります。

総務省の発表によると、2025年9月末時点での保有率は約80%に到達。健康保険証や運転免許証との一体化が進み、さらにスマートフォンへの機能搭載も始まったことで、「持っていると便利」から「持っていないと不便」へと変化してきました。

たとえば、医療機関での受付にカードをかざすだけで受診できる「マイナ保険証」や、住所変更を一度で済ませられる「マイナ免許証」など、実生活に直結したサービスが次々と登場しています。

このように、マイナンバーカードは“行政手続きのデジタル化”を支える基盤として、私たちの暮らしを少しずつ変えてきました。

そして今、次なる注目は「2028年に導入予定の次期マイナンバーカード」。新しいデザインやセキュリティ強化など、現行カードからの大きな進化が期待されています。

次期カード導入の背景と目的

本来、次期マイナンバーカードは2026年に導入される予定でした。これは、初期発行分のカードがちょうど10年の有効期限を迎える時期にあたるためです。

しかし2025年6月、政府は「デジタル社会の実現に向けた重点計画」を閣議決定し、導入時期を2年後ろ倒しの「2028年度」へと変更しました。スピードよりも“確実性”を重視した判断です。

背景には、これまでの運用を通じて見えてきた課題──暗証番号の複雑さ、電子証明書の更新負担、そしてセキュリティ技術の進化への対応──があります。

次期カードでは、こうした課題を根本的に見直し、より使いやすく、安全性の高いシステムへと刷新される見通しです。

つまり、2028年の新カード導入は「より便利に」「より安全に」マイナンバー制度を根づかせるための再スタート。デジタル社会の新しいステージへの第一歩といえるでしょう。

1.マイナンバーカードの現在地

健康保険証との一体化「マイナ保険証」

マイナンバーカードは、いまや健康保険証の役割も担っています。受付端末にカードをタッチするだけで受診でき、本人の同意があれば、医師や薬剤師が「過去に処方されたお薬」や「健診結果」を確認できます。

たとえば、花粉症で毎年同じ薬をもらっている人なら、薬歴がすぐに共有されるので説明が短くて済み、重複処方も防げます。別の病院にかかったときも、前に出された薬との飲み合わせをその場でチェックできるので安心です。

また、スマホ対応が始まったことで、カードを取り出さなくても受診できます。

マイナポータルに登録しておけば、スマホをかざすだけで受付完了。子どもを抱っこしていて手がふさがっているときや、カードを財布に入れ忘れたときでもスムーズです。夜間の救急外来で保険証を探す手間が省けた、という声も増えています。

支払い時に「高額療養費制度」の上限適用が自動反映される医療機関もあり、窓口での立て替え負担が軽くなるケースもあります。通院を続ける人ほど、便利さを実感しやすい仕組みになってきました。

運転免許証との連携「マイナ免許証」の運用開始

マイナンバーカードは運転免許証とも連携できるようになりました。ポイントは「手続きの一体化」と「オンライン講習」です。

引っ越しで住所が変わったとき、これまでは市役所と警察署(運転免許センター)を別々に回るのが一般的でした。

いまはマイナカードと免許をひも付けておけば、住所・氏名の変更をワンストップで完了できます。仕事の昼休みに役所だけ済ませて、警察は別日に…といった二度手間がなくなります。

更新時も負担が軽くなります。優良運転者(いわゆるゴールド)や一般運転者は、指定のオンライン講習を自宅で受けられます。通勤前の30分で視聴して修了、当日は写真撮影と視力検査だけ、といった流れが可能です。

さらに、マイナ免許証「単体」で運用するか、従来のプラスチック免許と「2枚持ち」にするかは選べます。

たとえば、高速道路のETCマイレージ登録で物理カード番号を控える必要がある人は「2枚持ち」を継続、普段から財布を薄くしたい人は「単体」へ、と使い方に合わせられます。

具体的なメリットをもう一つ。免許更新の案内は忘れがちですが、マイナポータルの通知を使えば見落としにくくなります。うっかり失効を防げるのは、地方で車が生活必需品という方にとっても大きいメリットです。

このように、医療と運転という“生活の基幹”で、マイナンバーカードはすでに実用段階に入っています。次に登場する「次期カード」は、ここからさらに使い勝手と安心感を高めるアップデートという位置づけです。

2.2028年導入予定「次期マイナンバーカード」の特徴

デザイン刷新とプライバシー配慮のポイント

次期カードは、文字サイズが大きく配置も見やすい“ユニバーサルデザイン”に生まれ変わります。券面の情報は必要最小限に整理され、ぱっと見で「どこを確認すればよいか」が分かりやすくなります。

特に注目は、券面の「性別」表記がなくなること。性別情報はICチップの中だけに入り、必要な手続きでしか読み取られません。たとえば、窓口でカードを提示した際に、周囲の人に性別が伝わってしまう心配がなくなります。

また、写真の視認性も改善される見込みで、本人確認のやり取りがスムーズに。高齢の親の手続きを手伝うときも、窓口での説明が短く済みやすくなるでしょう。

電子証明書の有効期間延長で更新手続きが簡単に

これまでオンライン申請等に使う“電子証明書”は5年ごとに更新が必要で、「いつ更新だっけ?」と忘れがちでした。次期カードでは、この電子証明書の有効期間が“カード本体と同じ10年”に延長される見通しです(発行時に18歳未満は現行どおり5年)。

具体的には、在宅での児童手当のオンライン申請、確定申告、引っ越し後の各種手続きなどで、マイナンバーカードを使う頻度は増えています。10年に一度の更新なら、平日に半休を取って役所に行く回数が減り、共働き世帯や単身赴任中の人にとって負担がぐっと下がります。

「前回の更新で暗証番号を思い出せずロック…」といったヒヤリも、更新回数が減る分、起きにくくなります。

暗証番号の統合による使いやすさの向上

現行カードは用途ごとに最大4種類の暗証番号があり、「4桁はどれ?英数字はどれ?」と混乱しがちでした。次期カードでは、暗証番号が以下の“2種類”に整理される見込みです。

  • 4桁の短い暗証番号(券面事項入力補助等に使用)
  • 6〜16桁の英数字の長い暗証番号(署名用電子証明書に使用)

日常のちょっとした確認やコンビニ交付は“4桁”、税申告や高額な申請など重要な手続きは“長い英数字”――という役割分担が明確になります。

家族で使う場面でも、説明はシンプルに。「普段は4桁、特別な手続きは長い方」と覚えておけば、親への電話サポートも短時間で済みます。

スマホ搭載(スマホ用電子証明書)を使うときも、入力のやり直しやロックのリスクが減り、操作に自信がない人でも前より安心して使えるようになるはずです。

3.現行カード利用者が知っておくべきこと

有効期限まで現行カードはそのまま利用可能

新カードの発行が始まっても、いま持っているマイナンバーカードは、券面に書かれた有効期限まで問題なく使えます。

医療機関の受付で使う「マイナ保険証」や、住所変更のワンストップ化・オンライン講習に対応する「マイナ免許証」、さらにスマホ搭載の機能も、そのまま継続利用できます。

たとえば、来年で有効期限を迎える人は、今年わざわざ切り替え申請をする必要はありません。

定期的にオンラインで確定申告や児童手当の申請をしている方も、期限内であれば従来どおり手続き可能です。まずは自分と家族の「有効期限」を確認しておくと安心です(誕生日ベースなので覚えやすいのもポイント)。

新カードへの切り替え手続きとスケジュール

切り替え対象は、10年の有効期限が近づいた人から順に進みます。期限が迫ると「有効期限通知書」が届くので、案内どおりに申請方法(スマホ・パソコン・郵送・窓口)を選びます。

具体例として、共働き世帯なら「スマホで申請→受取は土曜開庁日に窓口で」という流れがスムーズ。

高齢の親の支援をする場合は、顔写真の事前撮影や受取日に必要な暗証番号のメモ準備などを一緒に整えておくと、窓口滞在が短く済みます。

引っ越しや姓の変更がある人は、住所・氏名変更と新カード交付を同じタイミングで片付けると、一度の来庁で完了しやすく便利です。

なお、電子証明書の暗号方式「RSA-2048」は2031年以降の使用が推奨されていないため、2021〜2027年に現行カードを作成(または電子証明書を更新)した人は、2030年12月31日までに次期カードへ移行が必要になる可能性があります。

詳細は今後の法令・運用ルールで示される想定のため、自治体からの最新案内をチェックしましょう。

スマホ機能再設定や暗号方式変更への注意点

新カードを受け取ったら、スマホに載せている機能(スマホ用電子証明書)の再設定が必要になる見込みです。

流れとしては、旧カードで登録していたスマホの設定をいったん失効(または解除)し、新カードの情報で再登録します。

たとえば、マイナポータルアプリを使っている人は、アプリの案内に沿って「新カードの読み取り→暗証番号入力→登録完了」と進めばOK。

機種変更を予定している場合は、カード切り替えと機種変更を同じ週にまとめると、登録やり直しが一度で済み、手間が減ります。

暗証番号は次期カードで“4桁”と“長い英数字”の2種類に整理される見込みなので、家族サポートのときは「普段は4桁、重要手続きは英数字」と役割を共有しておくと、ロックや入力ミスを防げます。

加えて、暗号方式の見直しに伴う移行期限(前述の2030年末の可能性)にも注意し、通知書や自治体サイトの更新情報を定期的に確認しておくと安心です。

次期マイナンバーカードのデメリットは?

もちろんメリットに加えて注意すべきデメリットもあります。

デメリットとして考えられること

  1. 切り替えの手間・タイミングの見極めが必要
    現行のカードでも有効期限までは使えますが、次期カードへ移行する際には申請・受け取り・スマホ設定のやり直しなどが発生します。例えば、機種変更を予定している方は「カード切り替え」と「スマホ変更」を同じタイミングにしないと余計な手続きが増えることに注意です。
  2. スマホ対応・オンライン機能の理解・準備が必要
    次期カードではスマホ搭載やオンライン手続きの利便性が向上する見込みですが、その分「スマホが使える/使いこなせる」前提になります。スマホを日常的に使っていない方、高齢の方、地域でネット環境が整っていない方にはハードルとなる可能性もあります。
  3. 仕様変更・システム移行による過渡期の混乱リスク
    次期カードでは暗号方式、電子証明書有効期間の見直し、券面デザインの変更など、内部で大きな更新が予定されています。こうした変更期において、「旧仕様と新仕様の混在」「どちらで手続きすれば良いかの混乱」などが起きる可能性があります。
  4. 安心・便利の反面、紛失・悪用時の影響が大きくなる可能性
    1枚で多機能を持つカード(保険証・免許との連携・スマホ利用など)が増えると、紛失時や情報漏洩時の影響範囲が大きくなる懸念があります。利便性の裏には、リスクもあるということを忘れてはいけません。
    (直接「次期カードの悪用リスク」が詳述された資料は少ないですが、同種のデジタル化で指摘されている点です。)

🧾 次期マイナンバーカードのデメリット・懸念点まとめ

区分内容想定される影響・具体例
① 切り替え手続きの手間有効期限が来たら新カードに切り替えが必要。申請・受け取り・スマホ再登録など複数の工程がある。仕事や育児で忙しい人には「役所に行く時間が取れない」「アプリ設定が難しい」と感じることも。
② スマホ操作への依存度アップ今後は「スマホに搭載して使う」形が主流に。高齢者やスマホに不慣れな人にはハードルが高く、設定サポートが必要になる可能性。
③ 紛失・盗難時のリスク増大保険証・免許証などの機能を1枚にまとめることで、紛失時の影響が大きくなる。落とした場合、再発行までの間に「保険証も免許証も使えない」状況になるおそれ。
④ システム移行期の混乱現行カードと次期カードが数年間併存。「どちらが使えるのか」「どちらで申請すればいいのか」が分かりづらくなる可能性。
⑤ 個人情報保護への不安ICチップには多くの情報が入るため、万一の漏えい時のリスクが懸念される。政府はセキュリティ強化を明言していますが、「本当に安全なの?」という不安は根強い。
⑥ 暗号方式・技術更新への対応2030年前後に暗号技術の更新が必要。自治体やシステム側の対応が追いつかないと一時的な混乱も。手続き方法が頻繁に変わると、一般利用者が混乱しやすい。
⑦ 使い方の周知不足新機能(スマホ再設定・オンライン講習・自動更新など)の理解が追いつかない場合。「どうやるの?」「役所に聞かないとわからない」という人が続出する懸念。

私自身、便利になったとは感じつつも「家族全員分の切り替えを考えると、正直ちょっと大変そう…」と思います。特に高齢の両親には、スマホでの設定や暗証番号の管理はハードルが高いんですよね。

それでも、行政手続きがシンプルになる方向に進んでいるのは大きな前進だと思います。
デメリットを減らすコツは、「通知が届いてから慌てず動く」「家族や自治体のサポートを活用する」ことです。

次期マイナンバーカードのデメリットをカバーする実践対策一覧

対策区分内容具体的なポイント・工夫
家庭向け対策①:家族でスケジュール管理有効期限や切り替え通知を忘れないよう、家族全員のカレンダーに登録。Googleカレンダーやスマホリマインダーに「マイナ更新」「暗証番号確認」などメモを残すと便利。
家庭向け対策②:スマホ設定は“代表者”がまとめて対応家族の中で操作が得意な人が代表して設定を手伝う。例えば「子どもが親のスマホ登録をサポート」など、1人が覚えれば家族分の再設定もスムーズ。
家庭向け対策③:暗証番号の管理ルールを共有4桁と英数字の使い分けを、家族で統一ルール化。例:「4桁=日常手続き/英数字=確定申告・署名用」。紙メモではなくパスワード管理アプリ利用も◎。
高齢者向け対策①:自治体のサポート窓口を活用各市区町村にある「マイナンバー相談窓口」や出張サポートを利用。写真撮影や暗証番号設定を手伝ってくれる自治体も。同行できる家族がいれば一緒に行くのが安心。
高齢者向け対策②:スマホにこだわらず“カード利用中心”にスマホ操作が難しい場合は、カードそのものをメインに使う。「マイナ保険証」もカードをかざすだけで利用可。無理にスマホ連携しなくてもOK。
高齢者向け対策③:地域の支援団体や郵便局サポートを活用一部地域では郵便局やNPOが高齢者の申請支援を実施。「近くの郵便局で写真撮影・申請」など、移動負担を減らせる。
共通対策①:スマホ機種変更とカード切り替えを同時期にどちらか一方を後回しにすると設定が二度手間に。「新カードを受け取った週に機種変更」など、時期をそろえるのがポイント。
共通対策②:紛失リスクに備えて“ロック方法”を知っておくカードを紛失した際の停止・再発行方法を事前に確認。「マイナポータル」またはコールセンター(0120-95-0178)で即ロックできる。
共通対策③:公式サイトや広報の最新情報をチェック仕様変更や暗号更新スケジュールは、毎年アップデートされる。総務省・デジタル庁・自治体サイトを年に1〜2回チェックするだけで安心感が違う。

私も家族の分をまとめて管理しているのですが、「カレンダー登録」と「暗証番号ルールの統一」でかなり混乱が減りました!
特に高齢の親世代には、「スマホに無理して入れない」「カードをそのまま使う」くらいの方が安心です。

次期カードの導入は“デジタル化の波”でもありますが、焦らず、家庭単位でサポートし合うことがいちばんの対策だと感じます。

まとめ

マイナンバーカードは、医療(マイナ保険証)と運転(マイナ免許証)という日常の場面ですでに実用段階にあり、2028年の「次期カード」では、見やすい券面、性別表記の非表示、電子証明書10年化、暗証番号の2本化など、使いやすさと安心が一段と進みます。

今のカードは有効期限までそのまま利用可。切り替えは通知書が届いてからで十分です。

迷わないためのミニチェックリスト:

  • 自分と家族の有効期限をスマホのカレンダーに登録する。
  • 引っ越し・姓の変更がある人は、変更手続きと新カード受取を同日にまとめる計画を立てる。
  • スマホ搭載(マイナポータル利用中)の人は、新カード受取後に再設定が必要になる想定。機種変更と同週に行うと手間が減る。
  • 暗証番号は「普段=4桁/重要手続き=英数字」と家族で共有しておく。
  • 暗号方式見直しに伴い、2021〜2027年発行(更新)組は2030年12月31日までに移行が必要になる可能性あり。自治体からの最新案内を定期的に確認する。

ポイントは「今すぐ切り替えない」「期限と通知を基準に動く」の二つです。

日々の暮らしは現行カードで問題なく回せます。次期カードが始まったら、通知に沿って落ち着いて切り替え、スマホ再設定までをワンセットで済ませる――これだけで、手間と不安をしっかり減らせます!

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