2025年10月からフジテレビ系「月9」として放送される『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』。大人気シリーズの新章は、SNSや偽サイトを悪用する“情報犯罪”がテーマです。
沢口靖子さん演じる刑事・二宮奈美を中心に、内閣直属の特命チーム「DICT」が“顔の見えない敵”に挑みます。
初回から登場するキーワードは、SNSで実行犯を募る匿名グループ「トクリュウ」。さらに横山裕さんや黒島結菜さんら豪華キャストが共演し、緊迫した展開が予告されています。
この記事では、あらすじ・キャスト情報・ティザー映像の見どころをわかりやすくまとめました。
はじめに
ドラマ「絶対零度」シリーズの魅力
「絶対零度」シリーズは、これまでにさまざまな社会問題をテーマにしながら、刑事たちの熱い活躍を描いてきた人気ドラマです。
たとえば、過去のシーズンでは“未然犯罪捜査”という未来の犯罪を予測して防ぐシステムを軸にした物語が話題になりました。
視聴者は「自分がもし監視されていたら?」と考えさせられる設定に強く引き込まれたのです。
今回の新章では「情報犯罪」という、現代社会に身近でリアルな問題が中心となります。
SNSやインターネットを悪用した事件を取り上げることで、日常生活と地続きの危険をドラマの中でリアルに体感できるのが、このシリーズの大きな魅力です。
新章「情報犯罪緊急捜査」放送開始の注目点
新シリーズ「情報犯罪緊急捜査」では、これまでの物理的な事件現場から一歩踏み込み、目に見えないサイバー空間で起きる犯罪を追います。
たとえば、SNSを使って匿名のまま実行犯を集めるグループや、特殊詐欺を巧妙に仕組む集団など、実際にニュースで耳にするような手口が描かれます。
主演の沢口靖子さん演じる二宮奈美は、人と人とのつながりを大切にする刑事でありながら、デジタルの世界に挑まなければならないという難題に直面します。
また、予告映像ではチームが一丸となって「見えない敵」に立ち向かう姿が映し出され、視聴者の期待を一気に高めました。
初回放送がどのようなスタートを切るのか、SNSを中心に早くも盛り上がりを見せています。
1.あらすじとストーリー概要
情報犯罪特命対策室(DICT)の舞台設定
物語の中心となるのは、総理や内閣に直属する「情報犯罪特命対策室(DICT)」という特別チームです。
従来の刑事ドラマで描かれる交番や警察署の風景とは違い、DICTはサイバー空間で起きる事件を扱うため、最新のモニターや通信機器が並ぶ緊迫した雰囲気のオフィスが舞台となります。
彼らが相手にするのは、実在の事件でも取り上げられるような「SNSを悪用した犯罪」「詐欺グループの手口」「匿名掲示板を通じた組織的犯行」といった、目に見えない敵です。
視聴者も「ネットの裏側ではこんなことが?」と考えさせられる設定になっています。
主人公・二宮奈美の人物像
主人公は沢口靖子さん演じる二宮奈美。長年、所轄の刑事として現場に立ってきたベテランで、人と人との会話や信頼関係を重視する捜査手法を得意としています。
たとえば、近所の商店街での聞き込みや、被害者の家族との小さな会話から事件の核心を掴むといった、人間的なアプローチが彼女の強みです。
しかし、今回の敵は「顔のない相手」。直接会って話すことができないため、奈美は慣れないデジタル捜査と向き合うことになります。このギャップが彼女の成長や葛藤を描き、ドラマに深みを与えているのです。
第1話に登場する「トクリュウ」の存在
初回エピソードでは、「トクリュウ」と呼ばれる匿名・流動型の犯罪グループが登場します。
SNSで呼びかけるだけで実行犯を集め、犯行が終わればすぐに散って痕跡を残さない──そんな恐ろしい仕組みを持つ組織です。
実際の社会でも、SNSを通じて「闇バイト」が募られる事件が増えており、ドラマはその現実を色濃く反映しています。
DICTのメンバーは表に現れる小さな被害だけでなく、背後に潜む“見えない黒幕”の存在を突き止めようと奔走します。第1話から現代社会に直結するテーマを取り上げており、リアリティのある緊張感に視聴者も引き込まれることでしょう。
「トクリュウ」というのは、最近ニュースでも取り上げられるようになった、新しいタイプの犯罪グループのことです。名前は「特殊詐欺の流動的な集団」を短くした言い方です。
ふつうの犯罪組織(ヤクザや半グレ)は、長く活動を続けたり、仲間同士で強いつながりがあったりします。でもトクリュウは違っていて、SNSやネットの掲示板、闇バイトの募集から人が集まって、その場限りのグループを作ります。例えば「今日の強盗の実行役」や「詐欺の受け子」など、役割だけをこなして、事件が終わればすぐ解散してしまいます。
メンバー同士が顔や名前を知らないことも多く、すぐにバラバラになるので、警察も全体像をつかむのがとても難しいんです。しかも「高収入バイト」として若い人を引き込むケースが多く、知らないうちに犯罪に巻き込まれる危険があります。
一見すると“ただの寄せ集め”に見えますが、裏では暴力団が関わっていて、トクリュウを「下請け」のように利用していることもあります。つまり、表からは姿が見えにくいけれど、実は大きな犯罪ネットワークの一部になっているのです。
2.主要キャストと役どころ

主人公と主要メンバーの紹介
物語の中心は、沢口靖子さん演じる二宮奈美。人との会話や信頼づくりを武器に、デジタル時代の事件に挑む“聞き取りの名手”です。
たとえば、被害者の同僚のちょっとした言い回しから、裏で動く人物の存在に気づく――そんな“人間観察”が彼女の強み。
DICTの現場では、横山裕さん演じる山内徹が実働と連携の要。状況判断が早く、奈美の直感を具体的な手順に落とし込むタイプです。
チームの頭脳面を支えるのが黒島結菜さん演じる清水紗枝。元SEらしく、SNSの投稿の“時間差”や“書き込みの傾向”を読み解き、犯行グループの動きを予測します。
現場での追跡は一ノ瀬颯さん演じる南方睦郎が担当。防犯カメラの死角や逃走ルートを素早く押さえ、手配へつなげます。
馬場園梓さんの田辺智代は地道な調査役。過去の似た事件を照合し、点と点をつなぐ“資料のプロ”。
金田哲さんの掛川啓は元公安の視点で、犯人側の“用心深さ”を先回りして読むポジション。
松角洋平さん演じる室長・早見浩は全体の舵取り役で、政治判断が絡む場面でもチームを守る壁になります。
内閣や政治サイドを担うキャラクター
安田顕さん演じる佐生新次郎(内閣官房副長官)は、国家レベルの情報と現場をつなぐ橋渡し。
たとえば、海外サーバーに犯行の痕跡がある場合でも、関係省庁との調整を通じて捜査の道を開きます。
板谷由夏さん演じる桐谷杏子は女性総理大臣。サイバー攻撃が社会インフラに及ぶとき、迅速な判断でDICTに“特命”を与える存在です。
白本彩奈さんの桐谷カナは、その桐谷総理の娘として登場し、政治と日常が交差する“揺らぎ”を物語へ運びます。政治の最前線が関わることで、DICTの捜査は「一つの事件を解決して終わり」ではなく、社会全体の安全をどう守るかという視点に広がっていきます。
脚本・演出陣のスタッフ情報
脚本は鈴木洋介さん・市東さやかさん・阿部凌大さんら。専門用語を並べるのではなく、SNS募集型の犯行や偽サイト、特殊詐欺といった“ニュースで見聞きする手口”を、誰でも理解できる流れに落とし込むのが持ち味です。
演出は田中亮さん・城宝秀則さん・都築淳一さん・木下高男さんらが担当。ティザー映像のように、通知音や入力画面の点滅など“スマホの当たり前”を緊張感の演出に使い、情報が目に見えない恐さを可視化します。
結果として、会話劇の積み上げ→小さな矛盾の発見→一気に真相へ、という“分かりやすいカタルシス”が生まれ、初見の視聴者でも置いていかれない作りになっています。
3.ティザー映像と関連ビジュアル
60秒予告ティザー映像の見どころ
60秒のティザーは、“情報が武器になる時代”を一目で伝える構成です。
冒頭、通知音とともにタイムラインが一気に流れ、画面には匿名の募集文や不穏なDMが立て続けに表示。
そこへ二宮奈美(沢口靖子)が「顔のない相手でも、足跡は残る」とつぶやくカットが重なり、物語の焦点が明確になります。
中盤は、DICTのオフィス全景→大型モニターの拡大→現場突入という“引き→寄り→動き”でテンポよく畳みかけ、視覚的に理解しやすい編集。
終盤、主題歌『GRAY』が高まりとともに流れ、奈美・山内・紗枝それぞれの決めカットが1秒前後で刻まれます。
視聴者の“気になる種”として、(1)SNSで散発的に起きる小事件の裏に一本の線がある、(2)政治判断が捜査の速度を左右しそう、の2点を印象づける作りです。
ポスター撮影とメイキング映像
メイキングでは、冷色系のライトで輪郭をシャープに見せるライティングが採用され、ディスプレイの反射光を“情報の海”の象徴として活用。
キャストが同じ立ち位置でも、視線や顔の角度を数センチ単位で調整し、「警戒」「決意」「連携」のニュアンス違いを撮り分けています。
奈美は正面から“受け止める表情”、山内はやや斜めで“動き出す直前”、紗枝はモニターに手を添えて“考える瞬間”を切り取るなど、役柄の役割が写真だけで伝わる工夫が見どころ。
合間のインタビューでは、キャストが「専門用語を使わず、視聴者が“自分のスマホの話”として理解できるように演じたい」と語り、作品の方向性を端的に表しています。
公開された場面写真とビジュアルの特徴
場面写真は、①モニター越しの表情、②手元の操作、③現場の移動、の“三点セット”で構成されることが多く、情報犯罪の“見えにくさ”を画で補っています。
たとえば、紗枝のPC操作ショットは、画面の光が指先と頬に反射し、無機質になりがちな機器のカットに“人の温度”を足す役割。南方の現場写真は、夜の雑居ビルや駅の連絡通路など“誰もが通る場所”を選び、日常と犯罪が地続きである怖さを強調します。
ポスタービジュアルでは、DI(青系)とCT(硬質グレー)をベースに、わずかなアクセントカラー(赤い通知ドットや警告バー)を配置。情報の“点”がやがて“線”になるテーマを、色と配置でわかりやすく表現しています。
まとめ
新章「情報犯罪緊急捜査」は、SNSの募集投稿や偽サイト、特殊詐欺など“今日のニュース”と地続きの手口を、誰にでもわかる言葉とテンポのよい演出で描く点が最大の魅力です。
聞き込みに強い二宮奈美の“人の勘”と、清水紗枝の“データの目”、南方の機動力、掛川の読み、早見の舵取りが合わさることで、目に見えない敵の“点”が“線”へとつながっていきます。
政治サイドの佐生・桐谷の存在が物語に現実味を与え、捜査のスピードや情報公開の判断が緊張感を生みます。
60秒ティザーやメイキング、場面写真からは、通知音や画面の反射光まで活用する映像設計が伝わり、初回から“情報が武器になる時代”を体感できるはず。
シリーズのファンはもちろん、初めての視聴者でも「自分のスマホの話」として入りやすい、今季の注目作です。
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