2025年10月2日スタートのフジテレビ木曜劇場ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(通称:もしがく)。
主演は菅田将暉さん、さらに神木隆之介さん・浜辺美波さん・二階堂ふみさんなど豪華キャストが集結し、放送前から大きな注目を集めています。
舞台は1984年の渋谷――熱気あふれる街を背景に、若者たちが「本音でいられる場所=楽屋」を探す姿を描く青春群像劇です。
この記事では、ドラマの基本情報からあらすじ、キャスト一覧と相関図、そして見どころまでを詳しくご紹介します。
はじめに
ドラマ『もしがく』とは?
2025年秋のフジテレビ木曜劇場として放送が始まるのが、『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(通称:もしがく)です。
舞台は1984年の渋谷。バブル景気の足音が聞こえ始め、街全体が熱気と混沌に包まれていた時代です。
主人公は演出家を志す青年・久部三成(菅田将暉)。夢と情熱を胸に劇団へ飛び込むも、あまりの破天荒さから仲間と衝突し、劇団を追放されてしまいます。
彼は演劇仲間、巫女、ダンサーなど個性豊かな人々と出会いながら、「本音をさらけ出せる居場所=楽屋」を探し続けていきます。
物語は青春群像劇でありながら、人間模様や社会の縮図を描き出すドラマとして期待されています。
放送前から注目される理由
『もしがく』が放送前から注目を集めている理由のひとつは、キャストと制作陣の豪華さです。
主演の菅田将暉さんに加え、三谷幸喜さん自身を投影したともいわれるキャラクターを神木隆之介さんが演じます。さらに浜辺美波さん、二階堂ふみさんなど若手実力派女優も集結。
演出は西浦正記さん、主題歌はYOASOBIの新曲『劇上』と、世代を問わず話題性の高い布陣です。
加えて、80年代の渋谷カルチャーを再現する美術セットやファッションにも注目が集まっています。
ジャズ喫茶、ストリップ劇場、小劇場運動など、当時を知る世代には懐かしく、若い世代には新鮮に映る仕掛けが盛り込まれているのも見逃せません。こうした要素が重なり、2025年秋ドラマの中でも最注目作として期待されているのです。
1.ドラマ『もしがく』基本情報
放送概要(タイトル・放送枠・開始日)
正式タイトルは『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』。やや長めのタイトルですが、「もしがく」という略称で呼ばれることが多く、SNSでもこの短縮形が浸透しつつあります。
放送枠はフジテレビの木曜劇場で、毎週木曜22時から。長年にわたりヒット作を生み出してきた木曜劇場枠ということで、放送前から期待値が高まっています。
初回放送は2025年10月2日(木)。秋の夜に、80年代の渋谷を舞台にした熱い青春群像劇がスタートするのは、多くの視聴者にとって新鮮な体験になるでしょう。
制作スタッフ(脚本・演出)
脚本を手掛けるのは、日本を代表する劇作家・三谷幸喜さん。『古畑任三郎』や『新選組!』など数々の名作ドラマを生み出してきたことで知られています。
今回は、自身の青春時代を投影したとされるキャラクターが登場するなど、これまで以上にパーソナルな要素を盛り込んでいるのが特徴です
。演出は西浦正記さんを中心に複数の演出家が参加。過去には『コード・ブルー』や『ラスト♡シンデレラ』などのヒット作を手掛けており、エンタメ性と人間ドラマを両立させる手腕に注目が集まります。
制作陣の布陣からも、緻密な構成とダイナミックな演出が期待できそうです。
主題歌とアーティスト
主題歌を担当するのは、今や国民的音楽ユニットとなったYOASOBI。楽曲のタイトルは『劇上』で、「人生は舞台」というドラマのテーマと強くリンクしています。
YOASOBIは小説を楽曲化する手法で人気を得てきましたが、今回はドラマの世界観そのものを音楽で表現。
公開された楽曲の一部からも、疾走感のあるメロディと感情を揺さぶる歌詞が印象的で、物語の盛り上がりをさらに引き立てる仕上がりになっていることがわかります。
近年、YOASOBIの楽曲はドラマやアニメの枠を超えて広く愛されており、『もしがく』とのコラボレーションも大きな話題となるでしょう。

2.あらすじ(ネタバレなし)
物語の舞台と時代背景
舞台は1984年の渋谷。スクランブル交差点に人が波のように押し寄せ、センター街にはネオンと看板がぎゅっと詰まり、地下のジャズ喫茶ではたばこの煙がゆらめく――そんな熱と混沌が同居する時代です。
カセットウォークマンを耳に、古着とビッグシルエットを合わせた若者が行き交い、ストリップ劇場や小劇場、ライブハウスが路地裏に点在。
渋谷の街自体が“ステージ”のようで、どこかでいつも誰かの物語が始まっている。ドラマはその空気を、音・匂い・手触りまで思い出せそうな細部で切り取っていきます。
主人公・久部三成の物語
久部三成(菅田将暉)は、演出家を志す20代の青年。
稽古場では「ここはこうじゃない!」と身振り手振りで熱弁し、夜はジャズ喫茶「テンペスト」で台本に赤ペンを走らせる。
勢いが先に立って仲間とぶつかり、劇団を追われるほど不器用ですが、誰よりも“舞台の力”を信じています。
街で出会うのは、路上で踊るダンサー、神社でお守りを結ぶ巫女、客引きに軽口を叩く元漫談家、交番の若い警官……。
例えば、神社の境内で偶然耳にした太鼓の音から新しい場面を思いつく、ダンサーの足首の包帯を見て「痛みが踊りを深くする」と気づく――そんな小さな発見の積み重ねが、久部の次の一歩をそっと押し出していきます。
「楽屋」というテーマの意味
タイトルにある「楽屋」は、単なる舞台裏ではありません。人が仮面を外し、本音で呼吸できる場所――つまり“素に戻れる居場所”のこと。
稽古場では強気な演出家も、楽屋では不安をつぶやくことがあるように、誰にでも「表」と「裏」があります。
ドラマは、仕事の肩書きや役割を一度置いて、親友にだけ見せる弱さ、恋人の前でだけこぼれる笑顔、家族の前では言えない沈黙……そうした「裏の表情」を丁寧に映します。
たとえば、舞台袖で震える手に同僚が紙コップの水を差し出す瞬間、閉店後の喫茶店でマスターがレコードをそっと裏面に替える仕草――そこに“楽屋”の気配が立ちのぼる。
久部が探すのは、舞台の成功だけではなく、自分が自分でいられるその場所。視聴者にも「あなたにとっての楽屋はどこ?」と静かに問いかけます。
3.キャスト一覧と役柄紹介
主人公と主要キャラクター

- 久部三成(菅田将暉)
まっすぐ過ぎる演出志望の青年。思いついたアイデアをすぐ形にしたくて、夜中でも仲間に電話してしまうタイプ。失敗も多いが、誰かの一言や街角の出来事を舞台の“種”に変える力がある。 - 蓬莱省吾(神木隆之介)
新人放送作家。観察が得意で、言葉を選ぶのが丁寧。久部の“暴走”にブレーキをかけつつ、時には背中を押す相棒役。深夜のファミレスで台本の相談に乗るなど、現実的な支え方が上手い。 - 江頭樹里(浜辺美波)
八分神社の巫女。静かな物腰だが芯は強い。祭りの準備やお守りの結び方など“日常の所作”が、久部の演出にヒントを与える鍵になる。 - 倖田リカ(二階堂ふみ)
劇場のダンサー。妖艶さとプロ意識を併せ持ち、ステップ一つで空気を変える。舞台袖での一言や、テーピングを巻く手つきからも“生き方”が滲む存在。

アンミカ・戸塚純貴・秋元才加・佐藤大空

ひょうろく・福井夏・松田慎也
劇場・街を彩る人物たち
- 風呂須太郎(小林薫):ジャズ喫茶「テンペスト」マスター。閉店後にかける1枚のレコードが、若者たちの迷いをほどく。
- トニー安藤(市原隼人):劇場の用心棒。強面だが面倒見が良く、深夜の搬入口で差し入れの肉まんを配る。
- 大瀬六郎(戸塚純貴):交番勤務の若い警官。台本を拾ったことをきっかけに、稽古をこっそり見学する“観客代表”。
- パトラ鈴木(アンミカ):姉御肌のダンサー。衣装のほつれも即座に直す“現場の母”。
- 毛脛モネ(秋元才加)&朝雄(佐藤大空):シングルマザーと息子。ロビー掃除の合間に見たリハが、親子の会話を増やす。
- おばば(菊地凛子):街の案内所の女性。誰よりも街の“裏道”に詳しく、人物相関のハブ。
- 江頭論平(坂東彌十郎):神主で樹里の父。厳格だが、境内の灯りを遅くまで点けて若者を見守る。
- うる爺(井上順):元漫談家の客引き。通行人に冗談を飛ばし、張り詰めた空気を和らげる潤滑油。
- 伴工作(野間口徹):舞台監督。安全ピンとガムテを常に腰に。段取りの鬼。
- ジェシー才賀(シルビア・グラブ):劇場オーナー。赤字か黒字かを冷静に見つめる現実主義者。
- 黒崎(小澤雄太):劇団主宰で久部のライバル。理想と現実の線引きが上手く、久部の“極端さ”を刺す。
- トンちゃん(富田望生):劇団スタッフ。受付、衣装、雑用まで何でも屋。愚痴を聴くのも得意。
人間関係と相関図のポイント
- 久部 × 蓬莱:
“アクセル”と“ブレーキ”。久部の直感を、蓬莱が言葉で整理して現場に届ける。深夜のファミレス会議が二人の“楽屋”。 - 久部 × 劇団(黒崎・トンちゃん・伴):
理想(やりたいこと)と段取り(できること)の綱引き。小道具一つを巡っても衝突するが、開演5分前には同じ方向を見る。 - 久部 × リカ・樹里:
リカは“身体で語る表現”、樹里は“祈りと所作”。異なる世界から久部の演出に光を当てる。感情(リカ)と静けさ(樹里)の対比が、物語を立体化。 - 街のネットワーク(風呂須太郎/おばば/ジェシー):
喫茶店・案内所・劇場オフィスが情報の三角点。噂もチャンスもここを経由して広がる。 - 親と子、先輩と後輩:
江頭親子、モネと朝雄、ベテランと若手――“受け継ぐもの”がテーマの裏側で静かに流れる。小さな助言や黙って差し出す手が、人物の縦の線を結ぶ。
まとめ
『もしがく』は、1984年の渋谷を舞台に、若者たちの夢と迷い、そして「本音でいられる場所=楽屋」を探す物語です。
豪華キャスト(菅田将暉/神木隆之介/浜辺美波/二階堂ふみ ほか)、三谷幸喜の脚本、西浦正記らの演出、YOASOBI『劇上』という強力な布陣が、熱気ある時代の空気と等身大の人間ドラマを丁寧に引き出します。
小さな仕草や一言が人と人をつなぎ、街そのものが舞台装置になる――そんな“生きたディテール”が、見る人の記憶を揺さぶるはず。木曜22時、あなた自身の「楽屋」はどこかを思い浮かべながら、週一の上演を見届けてみてください。
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